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第1章 竜ですよね?
第2話 な、なんじゃこりゃああぁぁぁぁ!!
しおりを挟む「背中に乗せて」
『いいぞ』
「いいのかよ!?そこは断るだろ」
異世界転生して一週間が立った。
俺にとっては地獄の一週間だった。服は洗えない、ご飯が生きたモンスターかなにか、竜が近すぎて眠れないし、寝床も毛深いモンスターの皮。洞窟は寒いし生活できそうもない。
(洗濯機がこんなに恋しくなるんだな……)
服の匂いはモンスターの生き血か、竜の体臭などの臭いがする。一昨日、上着だけでもと、洗いにいこうとするとヴィルヘルムに止められた。『洞窟は我が居るから安全だが、外に一歩でも出たら豆殺しにされるぞ?』と。
まず、豆殺しにツッコミたかったが自然界には逆らえない。何も出来ない、無能な人間であることには変わりなかった。深いため息が漏れる。
(チートがあればな………)
凹んでいる俺の背中から大きな視線を感じる。
『リュー。不満を感じるのか?』
お主じゃなく竜亮と名乗ってから、省略され『リュー』と呼ばれるようになった。俺もジェネラル・ヴィルヘルムとは言いにくいので、アルファベットの『J』と呼ぶことに。
「不満すぎて……やばいわ。俺は人間だ。Jとは明らかに暮らし方が違う」
『承知の上で、だ。不満だというなら、同族になればいい』
同族に、なる?何を言っているんだ、こいつ。人間がドラゴンになれるわけない。無理だろ。
「同族って………人間が同族になれる訳ない。竜と人間じゃあ次元が違うんだよ」
『我は可能にできるが?同族にすることは可能だ。我に不可能は無い』
フン!とJはドヤ顔?をしながら、こっちをチラッと見る。信じていいのか、それとも疑い続けるか頭を悩ませた。
『まだ疑っているのなら、実際やってみた方がいいだろう。ちょっと待っとれ』
鋭い爪を持つ指で地面に何かを書いている。大きな円を書いて、線を何本か引いて………。これは漫画とかに見たことある模様だな。
「これって、魔方陣?」
『お、リューも判ったか。これは我の一族しか知らない魔方陣だ。勇者達はまだ解読不能だがな、はははっ』
勇者をバカにしている笑い方だ。これが最恐の竜と言われているのか………。納得。
『リュー。できたから、魔方陣の真ん中に移動してくれ』
「う、うん」
言われた通りに魔方陣の真ん中に立ったが、なんの反応もない。Jはそこから動くなと言い終わるとぶつぶつと何か呟いている。きっと呪文なんだろう。
魔方陣が光だし、竜巻が起こる。俺は真ん中に居るので被害はないが、この後何が起こることしか頭にはなかった。最後に真ん中が光り、眩い光が俺を包む。
あまりの眩しさに目を閉じた。
『ふぅ………終わったぞ。リュー』
ゆっくり眼を開けると、そこには巨大化したJが……………!?。
「な、何で大きくなってんだよ!?魔方陣関係ないジャン!」
『いやいや。ちゃんと成功しておるよ?お主が小さくなっているだけだ、ほれ』
猛スピードに尻尾が接近してきたが、顔の約数センチギリギリに止まる。
「いきなり何だよ!」と言い放そうとしたが、尻尾の鱗は鏡のように透き通っており、普通なら俺が映る筈なのだが。
「な、なんじゃこりゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこには俺ではなく、黒い小さな竜が眼を名一杯見開きながらこちらを見ていたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
リアクションは大事ですよね。
(*´・д・)<そなの? そなんだよ>( ・ω・)
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