チートを望んだ少年と最『恐』の竜。「友達になろう」「え?やですけど……」

滑るさん

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第1章 竜ですよね?

第3話 説明してください

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『中々可愛いではないか。リューらしくて良いと思うぞ』

「何がリューらしいだ!俺の要素一つもねぇジャン!」


Jが書いた魔方陣に乗った結果。俺は子竜化してしまった。Jに向かって怒鳴りつけるが、Jはどこか誇らしげに横になっている。


「もとに戻せ!これじゃあ外には出れないジャン!………あぁ!もう」


子竜になったせいか、『ジャン』という語尾が付いてイライラが増すばかりだ。そこら辺の石を蹴りまくる。


『そう怒ることないだろう。責任を持って、我が世話をしよう。こう見えて我は子供が好きなのだ』

「だ、か、ら!そういう問題じゃないんだって!もとに戻せっ!い、ま、す、ぐジャン!」


何度も何度も同じことをぶつぶつと呟いている。俺の怒りに合わせて尻尾がバシバシと地面を叩いている。
さっきまで着ていた制服はどこへやら、俺の身体隅々まで黒い鱗に覆われている。
爪は小さいながらも鋭く、歯は犬歯が目立つ。眼を爬虫類に似ている、って爬虫類だよな………。背中には蝙蝠位の大きさを持つ翼がある。


Jの鱗を鏡代わりとして、使うのも悪くない。


『言っとくが、人間に戻る件だが。出来るぞ』

「すぐ言えば良かったのに…………ジャン」

『同族になった者を戻すなど勿体ない。我が満足するまで、戻り方は教えぬ』

「~~~~~~~~っ!もういい!外に出る」


堪忍袋がプツっと切れ、俺は家出をしようとする。外に出ると言った瞬間、Jは慌てながら俺を止めようとする。


『外に出るのは早すぎる。今、出てもモンスターに喰われるか、人間に殺されるだけだ。リュー、頼む。出ていかないでくれ』


かなり慌てているJだが、俺は耳を貸さずに洞窟から出る。
Jの方を見ると尻尾が寂しげに垂れ下がっている。
だんだん遠くなる洞窟に別れの言葉も言わず、深い森の中に足を踏み入れた。








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








「ここまでくれば、見えないジャン」


慣れない足で歩きながら、森の中に進んでいく。初めての冒険になる俺は、ゲームをやっている様に思えてワクワクしている。
人間よりも強いかもしれないこの身体に、慣れなければいけない。ファンタジー世界で、よくある戦闘シーンも実現できるという訳だ。
ゲーム魂に興奮してきた時、茂みから音が聞こえた。


(スライムなら簡単に倒せるな)


と心の中で浮いていた俺だが、スライムという予想を遥かに上回った。呆然と眼が丸くなる。





(う、嘘だろ………!)





スライムよりも最上級クラス、バハムート。

竜亮が踏み入れた森は、 『神秘の森』。最強のドラゴンが生息している森であることに、気づく筈もない竜亮は愕然とバハムートを見上げる。






ーーーーーーーーーーーーーーーーー
神秘の森
モンスター一覧。


バハムート、ドラグーン、石龍、レッドドラゴン、ワイバーン、ロック鳥、バジリスク、ワーム、龍神、 フェニックス、サンダーバード、ゴーレム、ヴィルヘルム

です。

その中で最強なのがヴィルヘルムです。
 ドラゴンの頂点かな?
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