『婚約破棄されたので、王宮の柱を素手でへし折って実家に帰りますわ。~「か弱い令嬢」の演技は疲れました。

放浪人

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第1話 慰謝料代わりですわ

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「エレオノーラ・ベルシュタイン! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」

 王宮の大広間。  数百の蝋燭が灯されたクリスタルのシャンデリアが、眼下で繰り広げられる茶番劇を冷やかに照らし出していた。

 きらびやかなドレスや燕尾服に身を包んだ貴族たちが、一斉に息を呑む音が聞こえる。  彼らの視線は一点、フロアの中央に集まっていた。

 そこに立っているのは、この国の第一王子であるジェラルド・フォン・アルカディア殿下。  金髪碧眼、絵に描いたような王子様だが、その整った顔は今、激情で醜く歪んでいる。

 そして、彼の隣に寄り添うようにして立っているのが、男爵令嬢でありながら『聖女』の認定を受けたミリア嬢だ。  ピンクブロンドの緩やかな巻き髪に、潤んだ瞳。  小動物を思わせる愛くるしい仕草で、殿下の腕にギュッとしがみついている。

「……ジェラルド殿下、それは……本気でおっしゃっているのですか?」

 私は――エレオノーラ・ベルシュタインは、震える声を絞り出した。  扇を持つ手が小刻みに揺れている。  顔は蒼白になり、足元はおぼつかない。  今にもその場に崩れ落ちてしまいそうな、悲劇のヒロインそのものの姿。

 周囲からは、嘲笑と憐憫が入り混じった囁き声が聞こえてくる。

「あらあら、まあ」 「辺境の田舎娘が、王子妃になどなれるわけがなかったのよ」 「野蛮なベルシュタイン家の娘だものね」 「聖女様の爪の垢でも煎じて飲むといいわ」

 クスクス。ヒソヒソ。  貴族社会特有の、扇の裏に隠された悪意が、粘着質な波となって押し寄せる。

 ジェラルド殿下は、勝ち誇ったように鼻を鳴らした。

「ふん、そのか弱げな演技も見飽きたわ! 貴様が裏でミリアをいじめていたことは知れているのだぞ! 教科書を破いたり、ドレスにワインをかけたり、階段から突き落とそうとしたり……数々の悪逆非道、もはや弁解の余地はない!」

「ひどいですぅ……エレオノーラ様、私、仲良くしたかっただけなのにぃ……」

 ミリア嬢が嘘泣きを始める。  その目尻には、わざとらしく涙の粒が光っていた。

 殿下は彼女の肩を抱き寄せ、私を睨みつける。

「見ろ、この可憐なミリアの姿を! 貴様のような陰湿な女とは大違いだ! これ以上、私の視界に入るな。今すぐこの場から消え失せろ!」

 雷のような怒号が、広間に響き渡った。

          ◇

(……あー、やっと終わった)

 私は扇で口元を隠しながら、心の中で盛大にガッツポーズをした。

 長かった。  本当に、長かった。

 王命による婚約から三年。  私はこの瞬間のために、血の滲むような努力をしてきたのだ。

 私の実家、ベルシュタイン辺境伯家は、王国の最北端にある。  そこはS級魔獣が日常的に闊歩する、人呼んで『魔境』。  我が一族は代々、その魔獣たちを素手で……ゴホン、武力で制圧し、国の防壁となってきた。

 そんな環境で育った私は、幼い頃から父と兄に混じってドラゴンと相撲をとったり、グリフォンを投げ飛ばしたりして遊んでいた。  おかげで、私の身体能力はちょっとだけ……ほんのちょっとだけ、常人離れしてしまったのだ。

 しかし、母の遺言は絶対だった。

『エリー、いい? 女の子は可愛くね。王都に行ったら、決して魔獣を素手で引き裂いたりしてはダメよ。か弱くて儚げな令嬢として振る舞うの』

 その言葉を守り、私は王都に来てからというもの、徹底して「猫」を被り続けてきた。

 重たいドレスを着て、コルセットで内臓を締め上げられながら、優雅に微笑む。  魔獣の肉を骨ごと噛み砕きたい衝動を抑え、小鳥がついばむような量で食事を済ませる。  襲いかかってくる羽虫を手刀で切り落としたいのを我慢して、キャッと可愛く悲鳴を上げる。

 これらはすべて、苦行以外の何物でもなかった。

 特に、このジェラルド殿下。  顔がいいだけの無能で、傲慢で、私の実家のことなど何も理解していない。  「辺境のゴリラ女」と陰口を叩かれているのも知っていたが、国境警備の予算を削ろうとしたり、私の領地からの支援物資(主に最高級魔獣肉)を「臭い」と言って捨てたりするのには、正直、殺意すら湧いていた。

 それでも我慢してきたのは、ひとえに王家との契約があったからだ。  だが今、その契約は向こうから破棄された。

 つまり。

 私はもう、猫を被らなくていい。  この窮屈なドレスも、ヒールも、猫なで声も、全部捨てていいのだ!

(あー、お腹空いた。帰ったらオークの丸焼き食べよ)

 心の中ですでに夕食のメニューを決めつつ、私はゆっくりと顔を上げた。  扇をパタンと閉じる。  その音は、意外なほど大きく広間に響いた。

「……承知いたしました」

 私は静かに言った。  震えは止まっている。  背筋をピンと伸ばし、凛とした声で続ける。

「殿下がそこまでおっしゃるなら、婚約破棄、謹んでお受けいたしますわ」

 私の態度の変化に、ジェラルド殿下が眉をひそめた。  もっと泣いて縋ってくると思っていたのだろう。

「ふん、ようやく自分の立場を理解したか。ならばさっさと出て行け。二度と私の前に顔を見せるな」

「ええ、喜んで。ですが殿下、一つだけよろしいでしょうか?」

「なんだ? まだ何か言い訳があるのか?」

「いいえ。……慰謝料のお話ですわ」

 広間がざわめく。  婚約破棄された側の令嬢が、その場で慰謝料を請求するなど前代未聞だ。

 殿下は顔を真っ赤にして怒鳴った。

「慰謝料だと!? 貴様、自分の立場が分かっているのか! 有責は貴様にあるのだぞ! いじめの加害者に払う金など一銭もないわ!」

「いじめ、ですか。……証拠は?」

「証拠だと? ミリアの証言がある! それに、貴様のその目つきの悪さが何よりの証拠だ!」

 ……ああ、もういいか。  これ以上、この男と会話をするのは時間の無駄だ。  私の貴重なカロリーを消費する価値もない。

 私は深いため息をついた。  そして、傍らに控えていた老執事、セバスチャンに目配せをする。

 セバスチャンは元暗殺者で、今は我が家の忠実な執事だ。  彼は無表情のまま、スッと懐から一枚の書類を取り出した。  王家が我が家に負わせた借金(という名の防衛費未払い分)のリストだ。

 だが、私はそれを手で制した。    書類でのやり取りなんて、まどろっこしい。  ベルシュタイン家の流儀は、もっとシンプルだ。    舐められたら、殴る。  奪われたら、奪い返す。  損をさせられたら、倍にして取り立てる。

 それが、辺境の掟。

「お金がないのでしたら、結構ですわ」

 私はにっこりと微笑んだ。  それは、今まで見せたことのない、獲物を前にした肉食獣のような笑みだったかもしれない。

「その代わり……現物支給でいただきます」

「現物支給……? 何を言っている?」

 殿下が怪訝な顔をするのを無視して、私は歩き出した。  コツ、コツ、コツ。  ヒールの音が、静まり返った広間に響く。

 私が向かった先は、出口ではない。  王座のすぐ脇。  この大広間の天井を支える、一際太くて立派な『大理石の柱』だった。

 直径は優に一メートルはあるだろうか。  表面には精緻な彫刻が施され、王国の威信を象徴するかのように白く輝いている。  そして、微かだが魔力の波動を感じる。  おそらく、王城を守る結界の基点の一つだ。

「……おい、何をしている? そこは立ち入り禁止だぞ」

 衛兵が慌てて止めに入ろうとするが、遅い。

 私は柱の前に立つと、愛おしそうにその冷たい表面を撫でた。

「いい柱ですわね。太さといい、硬さといい、申し分ありません。我が家の漬物石にちょうど良さそうですわ」

「は……? 漬物石……?」

 殿下がポカンと口を開ける。

 私はドレスの裾を少しだけ持ち上げると、足を肩幅に開いた。  コルセットが邪魔だが、まあいい。  丹田に力を込める。

 フゥゥゥゥ……ッ。

 深く、長く、息を吐く。  体内の魔力回路はゼロだが、筋肉繊維の一つ一つが歓喜の声を上げて目覚めていくのを感じる。  三年間のブランクなどない。  私の筋肉は、いつだって臨戦態勢だ。

「せいっ」

 気合い一閃。  私は可愛らしい掛け声とともに、右手の掌底を柱の中央に叩き込んだ。

 ドゴォォォォォォォォン!!

 耳をつんざくような爆音が、広間を揺るがした。

 貴族たちの悲鳴。  シャンデリアが激しく揺れ、ガラス片がパラパラと降り注ぐ。

 私の掌が当たった部分を中心に、大理石の柱に蜘蛛の巣状の亀裂が走った。  ビキビキビキッ!  硬質な音が連続して響き、次の瞬間、柱の下部が粉々に砕け散る。

 ズズズン……!

 支えを失った天井の一部が、重苦しい音を立てて沈み込んだ。

「な……な、な……!?」

 ジェラルド殿下は腰を抜かし、無様に床へ尻餅をついていた。  聖女ミリアに至っては、白目を剥いて泡を吹いている。

 私は舞い上がる粉塵の中、涼しい顔で手を払った。  そして、上部のつながっている部分を、今度は両手でガシッと掴む。

「ん……しょっと」

 メキョッ! バキィィィン!!

 力任せにひねると、柱の上部が天井から引きちぎられた。  それは長さ五メートルほどある巨大な石の塊だ。  重さは数トンを下らないだろう。

 私はそれを、まるでフランスパンでも扱うかのように軽々と小脇に抱えた。

「――っ!?」

 周囲の衛兵たちが、槍を取り落として後ずさる。  誰も動けない。  誰も声を出せない。  ただ、信じられないものを見る目で、私と、私が抱えている巨大な柱を凝視している。

 私はクルリと踵を返すと、呆然としている殿下に向かって、優雅にカーテシー(お辞儀)をした。  小脇に数トンの柱を抱えたままで。

「それでは殿下、お約束通り、これにて失礼いたしますわ」

「あ……あ……あ……」

 殿下はパクパクと口を開閉させるだけで、言葉にならない。

「ああ、それと」

 私は思い出したように付け加えた。

「この柱、王家の『守り』の要とお見受けしましたけれど……大丈夫ですの? 無くなってしまって」

 ニッコリと、満面の笑みで問う。

「ま、私という守護神を追い出したのですから、これくらいのハンデは必要ですわよね? それでは、ごきげんよう」

 私は踵を鳴らし、颯爽と歩き出した。

 ザッ、ザッ、ザッ。

 私の歩調に合わせて、床の大理石が悲鳴を上げてヒビ割れていく。  重すぎるのだ、私が。いや、柱が。

 貴族たちがモーゼの十戒のごとく左右に割れて道を作る。  誰も目を合わせようとしない。  恐怖に引きつった顔で、震えながら私を見送っている。

 出口の扉の前で、セバスチャンが恭しく扉を開けて待っていた。

「お嬢様、素晴らしい手際でございます。馬車の荷台を補強しておいて正解でしたな」

「ええ、ありがとうセバスチャン。少し軽すぎたけれど、まあ記念品にはなるわ」

「左様でございますね。旦那様もお喜びになるでしょう」

 私たちは悠々と広間を出て行く。

 背後で、 「ぎゃあああ! 天井が! 天井が崩れるぞぉぉぉ!」 「逃げろ! 早く逃げるんだ!」  というパニック状態の悲鳴が聞こえてきたが、知ったことではない。

          ◇

 王城の馬車寄せには、我が家の馬車が待機していた。  通常の貴族用馬車ではない。  辺境の悪路と魔獣の襲撃に耐えうるよう、鉄板で装甲を施し、車輪にはスパイクがついた、実質的な装甲車だ。  それを引くのは、軍馬の中でも気性が荒いことで知られる黒毛の巨馬、四頭立て。

 私は荷台に「よいしょ」と柱を放り込んだ。  ズガァァァン!  馬車が大きく沈み込み、車体がきしむ悲鳴を上げるが、なんとか耐えたようだ。

 御者台に飛び乗り、手綱を握る。  ドレスの裾を豪快に引き裂き、太ももまで露わにして動きやすくする。  ティアラを投げ捨て、髪を留めていたピンを抜くと、銀色の長い髪が夜風になびいた。

 ああ、気持ちいい。  夜の空気が美味しい。  これだ。この開放感を待っていたのだ。

「セバスチャン、乗って!」

「御意」

 老執事が軽やかに飛び乗るのを確認し、私は鞭を振るった。

「ハイッ!!」

 四頭の馬がいななき、猛烈な勢いで駆け出す。  衛兵たちが慌てて門を閉じようとするが、間に合わない。  というか、この暴走戦車のような馬車を止められる度胸のある人間など、平和ボケした王都にはいないだろう。

 私たちは夜の王都を疾走した。  石畳を削り、風を切り裂き、王城を背にして。

 振り返ると、王城の一角が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるのが見えた。  それと同時に、王都を覆っていた薄い光の膜――結界のようなものが、パリンと音を立てて霧散していくのが分かる。

(あらあら、本当に壊れちゃった)

 私はケラケラと笑った。  胸のすくような、最高の気分だ。

「さようなら、ジェラルド殿下! さようなら、窮屈な王都!」

 私は夜空に向かって叫んだ。

「これからは自由よ! 森で暴れて、魔獣を狩って、温泉掘って、スローライフを満喫してやるんですのよおおおおお!!」

 私の咆哮に応えるように、遠くの森から、何やら不穏な獣の遠吠えが聞こえてきた気がした。

 ――だが、その時の私はまだ知らなかった。  私が持ち出したあの柱が、単なる魔術結界の基点などではなく、もっととんでもない『国宝級のアーティファクト』だったことを。  そして、私が去った王都に、空前絶後の大パニックが訪れようとしていることを。

 でも、それはまた別のお話。  今はただ、実家のご飯が楽しみで仕方がない私なのだった。
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