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第十七話 誓約紋の履歴が語る「誰が支えていたか」
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「……まだだ。誓約紋がある限り、終わりではない」
ジェラールの不気味な捨て台詞が、私の耳の奥で粘りつくように残っていた。
王宮からの帰りの馬車。 本来なら完全勝利の余韻に浸っていいはずなのに、私の胸には鉛のような不安が居座っていた。
「どうした、レティシア。顔色が優れないな」
クロード様が心配そうに覗き込んでくる。 私は努めて明るく振る舞おうとしたが、指先の震えまでは隠せなかった。
「……いえ、先ほどすれ違ったジェラールの言葉が気になって。誓約紋、と言っていました」
「ふむ。誓約紋か」
クロード様は私の左肩――ドレスの下にある、婚約の証が刻まれた場所――に視線を落とした。
「確かに、婚約破棄の宣言はなされたが、魔法的な契約である『誓約紋』の解除儀式はまだ行っていない。法的には、君はまだ王家と繋がっている状態だ」
「それが……何か悪い影響を及ぼすのでしょうか?」
「通常なら問題ない。だが、相手があの宰相の息子ジェラールだ。法の抜け穴や、契約魔法の悪用はお手のものだろうな」
クロード様の瞳が冷ややかに細められた。 その予感は、屋敷に到着した瞬間に的中することとなった。
◇
アルヴァレス公爵邸の門前には、王家の紋章を掲げた一台の馬車と、数名の法務官、そしてジェラールの姿があった。 彼は私たちを見るなり、薄ら笑いを浮かべて歩み寄ってきた。
「お待ちしておりましたよ、アルヴァレス公爵。そして……『王太子婚約者』レティシア嬢」
わざとらしくその肩書きを強調する。
「何の用だ。今日の調査会で、勝負はついたはずだが?」
クロード様が私の前に立ちふさがる。 しかし、ジェラールは懐から一枚の令状を取り出し、突きつけた。
「調査会? あれは殿下の個人的な素行が問われただけの話です。婚約契約そのものの有効性とは無関係だ」
ジェラールは令状をパンと指で弾いた。
「『誓約紋』は、国王陛下立ち会いのもとでの解除儀式を経ない限り、絶対の効力を持つ。すなわち、レティシア嬢の身柄は、依然として王家が管理する権利があるということだ。……さあ、彼女を引き渡してもらおうか。殿下が幽閉されている今、筆頭側近である私が保護監督する」
「保護監督? 体のいい人質の間違いだろう」
「人聞きが悪いですね。これは法の手続きですよ」
ジェラールはニヤリと笑った。 法的に正しい手順を踏んでいるという自信が、その態度から滲み出ている。 王宮での「ざまぁ」劇も、彼にとっては想定内の茶番だったのかもしれない。 殿下を切り捨ててでも、私という「有能な駒」を回収し、自分たちの権力維持に使おうという魂胆なのだろう。
「レティシア嬢。拒否すれば、誓約紋の『強制履行』を発動させますよ? 契約違反の罰として、激痛が走ることになる」
「……っ」
私は無意識に左肩を押さえた。 誓約紋には、契約者に従順を強いる呪いの一種が組み込まれているという噂を聞いたことがある。
「……くだらない」
緊迫した空気を切り裂いたのは、クロード様の冷笑だった。 彼は一歩も引くことなく、むしろ楽しそうにジェラールを見下ろしている。
「法の遵守、結構なことだ。ならばこちらも『法』に則って対応しよう」
「何?」
「誓約紋の有効性を主張するなら、その『中身』を精査する必要があるな。契約に瑕疵があれば、その時点で無効となるのが法の理だ」
クロード様は私の方を振り返り、優しく頷いた。
「レティシア。少し肩を出してくれるか? あの汚らわしい刻印を、皆の前で解剖してやろう」
「……はい」
私は彼の意図を信じ、ドレスの左肩を少しだけずらした。 白い肌の上に、王家の紋章を模した複雑な魔法陣――誓約紋が浮かび上がっている。 ただ、その色は以前よりも濁り、どす黒く変色しているように見えた。
「これは……」
「汚れているな。本来、愛と信頼で結ばれた誓約紋は黄金色に輝くはずだ。だが、これはまるでヘドロだ」
クロード様は嫌悪感を露わにしながら、右手をかざした。
「解析開始(アナライズ)。……履歴(ログ)を展開せよ」
ブゥン……! 低い駆動音と共に、私の肩から光の帯が噴き出し、空中に巨大な文字列となって投影された。
「な、何をしている!」
ジェラールが叫ぶが、クロード様は無視して解説を始めた。
「これが『誓約紋』の正体だ。単なる婚約の証ではない。魔力と運気のパス(経路)が記録されている」
空中に浮かぶ文字を、クロード様が指でなぞる。
「……ほう。面白い記録だ」
『記録:X年X月X日。対象者リオネルの魔力不足を検知。契約者レティシアより、魔力500単位を強制徴収』 『記録:Y年Y月Y日。対象者リオネルの精神疲労を検知。契約者レティシアより、生命力(バイタル)を一部譲渡』 『記録:Z年Z月Z日。対象者リオネルの不運を回避するため、契約者レティシアの「幸運」を消費して相殺』
ずらりと並んだログ。 それは、過去十二年間にわたり、私が気づかないうちに「何か」を奪われ続けていた証拠だった。 体が重かった日。 理由もなく高熱が出た日。 不運な事故に遭いそうになった日。 それらはすべて、リオネル殿下の身代わりになっていたからだったのか。
「こ、これは……」
ジェラールの顔色が変わる。
「ご覧の通りだ。これは婚約などではない」
クロード様の声が、氷の刃となって突き刺さる。
「一方的な『搾取』だ。誓約紋を通じて、殿下は彼女の魔力、生命力、そして運気までも吸い上げ、自分の能力として行使していた。殿下が『天才』ともてはやされていたのは、彼女のリソースを食いつぶしていたからに過ぎない」
会場――いや、屋敷の前に集まっていた野次馬や法務官たちがどよめく。
「寄生虫(パラサイト)……いや、吸血鬼に近いな」
クロード様は私を哀れむように、しかし強く抱き寄せた。
「レティシア。君がいつも疲れを感じていたのは、仕事のせいだけではなかったんだ。君はこの身一つで、二人の人間を生かしていたことになる」
「……そう、だったのですね」
ショックよりも、妙な納得感が胸に広がった。 なぜ殿下がいつも元気で、私がいつもボロボロだったのか。 その理由が、あまりにも残酷な形で証明された。
「ジェラール。君は言ったな。『強制履行』させると」
クロード様がジェラールに向き直る。 その瞳には、隠しきれない殺気が渦巻いていた。
「これ以上の搾取は、命に関わる。契約法第13条『生命の危機を伴う不当契約の即時破棄』を適用する。……文句はあるか?」
「ま、待て! それは王家の秘術だぞ! 勝手に破棄などできるわけが……!」
「できるとも。私が誰だと思っている」
クロード様は右手に膨大な魔力を集中させた。 その手には、白銀の光剣のような輝きが宿る。
「私の婚約者を喰い物にしてきたその呪い、根こそぎ断ち切ってやる」
彼は迷いなく、私の左肩の紋章に手を突き立てた。 痛みはない。 代わりに、バリンッ!! という、ガラスが割れるような甲高い音が響き渡った。
「ぐあああああああっ!?」
悲鳴を上げたのは、私ではなく――王宮の方角だったかもしれない。 あるいは、目の前にいたジェラールだったかもしれない。 誓約紋が砕け散ると同時に、黒い霧が逆流し、ジェラールの持つ令状が発火して燃え尽きたのだ。
「う、嘘だ……王家の紋章が……!」
ジェラールは腰を抜かし、燃えカスとなった紙を見つめて震えていた。 契約の強制解除によるバックラッシュ(反動)は、繋がっていた「王家側」へと返っていったのだ。 今頃、牢獄にいるリオネル殿下は、吸い上げていた力を失い、本当の「無力な自分」に戻って悶絶していることだろう。
「……消えろ」
クロード様が低く告げる。
「二度と私の視界に入るな。次は、その家名ごと消滅させるぞ」
「ひ、ひぃぃぃ!」
ジェラールと法務官たちは、這いつくばるようにして逃げ去っていった。
騒動が去り、静けさが戻った門前。 私は肩の荷が下りた――文字通り、物理的にも霊的にも――感覚に包まれていた。
「……終わった……」
とぷん、と意識が海に沈むような感覚。 十二年間の搾取から解放された反動で、急激な脱力感が襲ってきた。
「レティシア!」
膝から崩れ落ちそうになった私を、クロード様が横抱きに支えてくれた。 その腕は、どこまでも温かくて、安心できる場所だった。
「……すみません、クロード様。なんだか、急に眠気が……」
「無理もない。君の体は今、本来の循環を取り戻そうとしているんだ。……よく頑張ったな」
彼は私の額にキスを落とし、優しく囁いた。
「もう大丈夫だ。君から奪う者は誰もいない。これからは、私が君に与え続ける番だ」
「……はい……」
私は彼の胸に顔を埋め、深い安らぎの中で意識を手放した。 戦いは終わった。 ざまぁの連鎖は、搾取の構造ごと粉砕された。 あとはただ、この優しい腕の中で、傷ついた魂を癒やすだけだ。
ジェラールの不気味な捨て台詞が、私の耳の奥で粘りつくように残っていた。
王宮からの帰りの馬車。 本来なら完全勝利の余韻に浸っていいはずなのに、私の胸には鉛のような不安が居座っていた。
「どうした、レティシア。顔色が優れないな」
クロード様が心配そうに覗き込んでくる。 私は努めて明るく振る舞おうとしたが、指先の震えまでは隠せなかった。
「……いえ、先ほどすれ違ったジェラールの言葉が気になって。誓約紋、と言っていました」
「ふむ。誓約紋か」
クロード様は私の左肩――ドレスの下にある、婚約の証が刻まれた場所――に視線を落とした。
「確かに、婚約破棄の宣言はなされたが、魔法的な契約である『誓約紋』の解除儀式はまだ行っていない。法的には、君はまだ王家と繋がっている状態だ」
「それが……何か悪い影響を及ぼすのでしょうか?」
「通常なら問題ない。だが、相手があの宰相の息子ジェラールだ。法の抜け穴や、契約魔法の悪用はお手のものだろうな」
クロード様の瞳が冷ややかに細められた。 その予感は、屋敷に到着した瞬間に的中することとなった。
◇
アルヴァレス公爵邸の門前には、王家の紋章を掲げた一台の馬車と、数名の法務官、そしてジェラールの姿があった。 彼は私たちを見るなり、薄ら笑いを浮かべて歩み寄ってきた。
「お待ちしておりましたよ、アルヴァレス公爵。そして……『王太子婚約者』レティシア嬢」
わざとらしくその肩書きを強調する。
「何の用だ。今日の調査会で、勝負はついたはずだが?」
クロード様が私の前に立ちふさがる。 しかし、ジェラールは懐から一枚の令状を取り出し、突きつけた。
「調査会? あれは殿下の個人的な素行が問われただけの話です。婚約契約そのものの有効性とは無関係だ」
ジェラールは令状をパンと指で弾いた。
「『誓約紋』は、国王陛下立ち会いのもとでの解除儀式を経ない限り、絶対の効力を持つ。すなわち、レティシア嬢の身柄は、依然として王家が管理する権利があるということだ。……さあ、彼女を引き渡してもらおうか。殿下が幽閉されている今、筆頭側近である私が保護監督する」
「保護監督? 体のいい人質の間違いだろう」
「人聞きが悪いですね。これは法の手続きですよ」
ジェラールはニヤリと笑った。 法的に正しい手順を踏んでいるという自信が、その態度から滲み出ている。 王宮での「ざまぁ」劇も、彼にとっては想定内の茶番だったのかもしれない。 殿下を切り捨ててでも、私という「有能な駒」を回収し、自分たちの権力維持に使おうという魂胆なのだろう。
「レティシア嬢。拒否すれば、誓約紋の『強制履行』を発動させますよ? 契約違反の罰として、激痛が走ることになる」
「……っ」
私は無意識に左肩を押さえた。 誓約紋には、契約者に従順を強いる呪いの一種が組み込まれているという噂を聞いたことがある。
「……くだらない」
緊迫した空気を切り裂いたのは、クロード様の冷笑だった。 彼は一歩も引くことなく、むしろ楽しそうにジェラールを見下ろしている。
「法の遵守、結構なことだ。ならばこちらも『法』に則って対応しよう」
「何?」
「誓約紋の有効性を主張するなら、その『中身』を精査する必要があるな。契約に瑕疵があれば、その時点で無効となるのが法の理だ」
クロード様は私の方を振り返り、優しく頷いた。
「レティシア。少し肩を出してくれるか? あの汚らわしい刻印を、皆の前で解剖してやろう」
「……はい」
私は彼の意図を信じ、ドレスの左肩を少しだけずらした。 白い肌の上に、王家の紋章を模した複雑な魔法陣――誓約紋が浮かび上がっている。 ただ、その色は以前よりも濁り、どす黒く変色しているように見えた。
「これは……」
「汚れているな。本来、愛と信頼で結ばれた誓約紋は黄金色に輝くはずだ。だが、これはまるでヘドロだ」
クロード様は嫌悪感を露わにしながら、右手をかざした。
「解析開始(アナライズ)。……履歴(ログ)を展開せよ」
ブゥン……! 低い駆動音と共に、私の肩から光の帯が噴き出し、空中に巨大な文字列となって投影された。
「な、何をしている!」
ジェラールが叫ぶが、クロード様は無視して解説を始めた。
「これが『誓約紋』の正体だ。単なる婚約の証ではない。魔力と運気のパス(経路)が記録されている」
空中に浮かぶ文字を、クロード様が指でなぞる。
「……ほう。面白い記録だ」
『記録:X年X月X日。対象者リオネルの魔力不足を検知。契約者レティシアより、魔力500単位を強制徴収』 『記録:Y年Y月Y日。対象者リオネルの精神疲労を検知。契約者レティシアより、生命力(バイタル)を一部譲渡』 『記録:Z年Z月Z日。対象者リオネルの不運を回避するため、契約者レティシアの「幸運」を消費して相殺』
ずらりと並んだログ。 それは、過去十二年間にわたり、私が気づかないうちに「何か」を奪われ続けていた証拠だった。 体が重かった日。 理由もなく高熱が出た日。 不運な事故に遭いそうになった日。 それらはすべて、リオネル殿下の身代わりになっていたからだったのか。
「こ、これは……」
ジェラールの顔色が変わる。
「ご覧の通りだ。これは婚約などではない」
クロード様の声が、氷の刃となって突き刺さる。
「一方的な『搾取』だ。誓約紋を通じて、殿下は彼女の魔力、生命力、そして運気までも吸い上げ、自分の能力として行使していた。殿下が『天才』ともてはやされていたのは、彼女のリソースを食いつぶしていたからに過ぎない」
会場――いや、屋敷の前に集まっていた野次馬や法務官たちがどよめく。
「寄生虫(パラサイト)……いや、吸血鬼に近いな」
クロード様は私を哀れむように、しかし強く抱き寄せた。
「レティシア。君がいつも疲れを感じていたのは、仕事のせいだけではなかったんだ。君はこの身一つで、二人の人間を生かしていたことになる」
「……そう、だったのですね」
ショックよりも、妙な納得感が胸に広がった。 なぜ殿下がいつも元気で、私がいつもボロボロだったのか。 その理由が、あまりにも残酷な形で証明された。
「ジェラール。君は言ったな。『強制履行』させると」
クロード様がジェラールに向き直る。 その瞳には、隠しきれない殺気が渦巻いていた。
「これ以上の搾取は、命に関わる。契約法第13条『生命の危機を伴う不当契約の即時破棄』を適用する。……文句はあるか?」
「ま、待て! それは王家の秘術だぞ! 勝手に破棄などできるわけが……!」
「できるとも。私が誰だと思っている」
クロード様は右手に膨大な魔力を集中させた。 その手には、白銀の光剣のような輝きが宿る。
「私の婚約者を喰い物にしてきたその呪い、根こそぎ断ち切ってやる」
彼は迷いなく、私の左肩の紋章に手を突き立てた。 痛みはない。 代わりに、バリンッ!! という、ガラスが割れるような甲高い音が響き渡った。
「ぐあああああああっ!?」
悲鳴を上げたのは、私ではなく――王宮の方角だったかもしれない。 あるいは、目の前にいたジェラールだったかもしれない。 誓約紋が砕け散ると同時に、黒い霧が逆流し、ジェラールの持つ令状が発火して燃え尽きたのだ。
「う、嘘だ……王家の紋章が……!」
ジェラールは腰を抜かし、燃えカスとなった紙を見つめて震えていた。 契約の強制解除によるバックラッシュ(反動)は、繋がっていた「王家側」へと返っていったのだ。 今頃、牢獄にいるリオネル殿下は、吸い上げていた力を失い、本当の「無力な自分」に戻って悶絶していることだろう。
「……消えろ」
クロード様が低く告げる。
「二度と私の視界に入るな。次は、その家名ごと消滅させるぞ」
「ひ、ひぃぃぃ!」
ジェラールと法務官たちは、這いつくばるようにして逃げ去っていった。
騒動が去り、静けさが戻った門前。 私は肩の荷が下りた――文字通り、物理的にも霊的にも――感覚に包まれていた。
「……終わった……」
とぷん、と意識が海に沈むような感覚。 十二年間の搾取から解放された反動で、急激な脱力感が襲ってきた。
「レティシア!」
膝から崩れ落ちそうになった私を、クロード様が横抱きに支えてくれた。 その腕は、どこまでも温かくて、安心できる場所だった。
「……すみません、クロード様。なんだか、急に眠気が……」
「無理もない。君の体は今、本来の循環を取り戻そうとしているんだ。……よく頑張ったな」
彼は私の額にキスを落とし、優しく囁いた。
「もう大丈夫だ。君から奪う者は誰もいない。これからは、私が君に与え続ける番だ」
「……はい……」
私は彼の胸に顔を埋め、深い安らぎの中で意識を手放した。 戦いは終わった。 ざまぁの連鎖は、搾取の構造ごと粉砕された。 あとはただ、この優しい腕の中で、傷ついた魂を癒やすだけだ。
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