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第1章 魔法神、下界に降りる
屋敷に到着
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街に入ってから30分ほど経つと屋敷に着いた。それなりにスピードも出ていて30分なのでこの街はかなり広いのだろう。いや、実際この街は広いのだ。
輸入の中継地点になるのだから栄えるのは当然。東から入ってくるものは一旦全てここに集まり、また東側に出ていくものもここに集まる。
屋敷に向かう途中の馬車の中からもたくさんの行商人がいるのがわかった。中には露店を出してる人もいる。
「さぁ、着きましたわよ。フェイル様を招待したことは先に行かした護衛護衛のものが伝えているはずですわ」
ガチャ、と馬車のドアが開くと数人が屋敷の前で出迎えてくれていた。まず俺が馬車から降り、次にレイラが降りた。その際にレイラが手を出してきたので俺は手を添えて彼女を支えた。
「お帰りなさいませ、お嬢様。護衛隊のものからお聞きしましたがご無事で何よりです」
数人いる中、唯一の男性が前に出て来た。見た感じこの家の執事だろうか。その後ろにはメイドが数人控えている。
「出迎えご苦労ですわ。フェイル様のことは聞いていますよね?」
「もちろんでございます。自己紹介が遅れました。システィア家で執事をしております、カランと申します。フェイル様はお嬢様を助けていただいた恩人、当主からも丁寧にもてなすようにと指示を受けております。お疲れのところ申し訳ないのですが当主が礼をしたいとの事ですので、お嬢様もこちらへ」
そう言ってカランさんは僕達を先導するように歩き始めた。当主が礼をしたいと言っていたので恐らく応接室に行くのだろう。俺としても屋敷にお邪魔するのだからその家の人には挨拶しておきたい。
屋敷の中を数分歩くと豪華な扉の前に着いた。執事と人はそのまま扉をノックする。
「カランです。お嬢様とフェイル様をお連れ致しました」
「入れ」
「失礼します」
とカランさんが扉を開ける。中には対面するようにソファがあり、真ん中にはテーブル、そして壁には絵画を飾っている。
奥のソファでは男の人が立って俺たちを出迎えてくれた。
「おかえりレイラ、災難だったな。報告を聞いた時は心臓が飛び出でるかと思ったぞ。でも無事で良かった。怪我もないようだな?」
「フェイル様のおかげで護衛隊にもけが人はありませんでした」
「それは良かった。して、そちらが娘を助けてくれたフェイル殿だな?」
「はい。旅人のフェイルと申します」
「俺はシスティア伯爵家当主のベルド・システィアだ。まずは礼を。娘たちを助けてくれてありがとう」
「いえいえ、俺もあいつらに襲われましたからね。返り討ちにしただけですよ」
「そうか……まぁ、座ってくれ。話はそこからだ」
「では失礼します」
俺はレイラの隣に座る。対面にはベルドさんが座っていて、その後にはカランさんが控えている。
座るとほぼ同時にドアがノックされ、ドアのそばにいたメイドが扉を開けると、カートを押したメイドが2人入ってきた。カートの上には3つのティーカップとティーポット、砂糖が入ったカップがあり大皿にはクッキーのようなものが乗っていた。
ティーカップを俺たち3人の前に置くと、もう1人のメイドがティーポットに入っている紅茶をそれぞれに注いでいく。
「お砂糖はどう致しますか?」
「1杯お願いします」
「かしこましました」
2人のメイドは綺麗な所作で準備を進めていく。
レイラとベルドさんには砂糖の量を聞かずに入れているので、主のことはわかっているのだろう。よく教育されたメイドだ。
最後にクッキーを乗せた大皿をテーブルの真ん中に置くと2人は一礼して部屋を出ていった。
「先程返り討ちにしたと言っていたが魔法を使ったと聞いている。どのような魔法を使ったのだ?」
話は自然と魔法のことになった。システィア家は魔法の名家ということなのでやはり気になるのだろう。
「そうですね。今回は相手を殺すつもりはなかったので雷の魔法を使いました。もちろん威力の調整を間違えれば即死してしまうので気絶する程度に抑えましたが」
「ふむ、聞いていた通りだな。魔法を使う際、魔力の反応がなかったというのは?」
「相手に悟らせないためです。あのような場面ではできる限り一撃で仕留めるのが良いでしょうから」
「それも聞いていた通りだな。最後にひとつ、いきなり現れたということだがどうしてだ?」
「それは秘密ということで」
さっきも言ったが転移魔法は超高等技術なのではできるだけ隠した方がいいだろう。
「まぁいい、人は誰しも秘密を持っておる。システィア家も同様にな」
「それはレイラに聞きました。なんでも世界戦争の時にその大魔法で帝国軍を跳ね返したとか」
「そうだ!そうなのだが……」
「ええ、その後のことも聞いています」
それ以降それを扱う者が出ていないということ。
俺たち神からすればむしろラッキーなのだが。
「そうか。すまないね、うちも一応魔法の名家としてやっているから気になってしまって」
「いえいえ、お互いの魔法を高めたいというのは同じのようですから」
実際俺は高めることなどないのだが一応雰囲気に合わせて言っておく。
………俺だって空気くらい読める。
「そうだな。とりあえず今日はもう遅い、うちに泊まっていくといい。準備は出来ているので部屋はメイドに案内させよう」
「泊まるところを決めていなかったので助かります」
「いやいや恩人なのだこれくらいはさせてくれ。夕飯の時もそのものを呼びに行かせよう」
ベルドさんはちらっとドアのそばにいるメイドに目配せをする。
「かしこましました」
「失礼します」
俺はベルドさんに一礼して部屋を出る。
そしてメイドについて行き、部屋に案内してもらった。
部屋はそれなりに広く、大きなベッドもあった。ベッドもふかふかで気持ちよく眠れそうだ。
俺は羽織っているローブを脱ぎ、クローゼットの中にかけてしまう。
メイドが呼びに来るまで時間はあるだろう。
俺は馬車旅の疲れを癒すことにした。
◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆
毎日投稿4日目で終了~。笑
前作みたいにはならないよう頑張ります!w
輸入の中継地点になるのだから栄えるのは当然。東から入ってくるものは一旦全てここに集まり、また東側に出ていくものもここに集まる。
屋敷に向かう途中の馬車の中からもたくさんの行商人がいるのがわかった。中には露店を出してる人もいる。
「さぁ、着きましたわよ。フェイル様を招待したことは先に行かした護衛護衛のものが伝えているはずですわ」
ガチャ、と馬車のドアが開くと数人が屋敷の前で出迎えてくれていた。まず俺が馬車から降り、次にレイラが降りた。その際にレイラが手を出してきたので俺は手を添えて彼女を支えた。
「お帰りなさいませ、お嬢様。護衛隊のものからお聞きしましたがご無事で何よりです」
数人いる中、唯一の男性が前に出て来た。見た感じこの家の執事だろうか。その後ろにはメイドが数人控えている。
「出迎えご苦労ですわ。フェイル様のことは聞いていますよね?」
「もちろんでございます。自己紹介が遅れました。システィア家で執事をしております、カランと申します。フェイル様はお嬢様を助けていただいた恩人、当主からも丁寧にもてなすようにと指示を受けております。お疲れのところ申し訳ないのですが当主が礼をしたいとの事ですので、お嬢様もこちらへ」
そう言ってカランさんは僕達を先導するように歩き始めた。当主が礼をしたいと言っていたので恐らく応接室に行くのだろう。俺としても屋敷にお邪魔するのだからその家の人には挨拶しておきたい。
屋敷の中を数分歩くと豪華な扉の前に着いた。執事と人はそのまま扉をノックする。
「カランです。お嬢様とフェイル様をお連れ致しました」
「入れ」
「失礼します」
とカランさんが扉を開ける。中には対面するようにソファがあり、真ん中にはテーブル、そして壁には絵画を飾っている。
奥のソファでは男の人が立って俺たちを出迎えてくれた。
「おかえりレイラ、災難だったな。報告を聞いた時は心臓が飛び出でるかと思ったぞ。でも無事で良かった。怪我もないようだな?」
「フェイル様のおかげで護衛隊にもけが人はありませんでした」
「それは良かった。して、そちらが娘を助けてくれたフェイル殿だな?」
「はい。旅人のフェイルと申します」
「俺はシスティア伯爵家当主のベルド・システィアだ。まずは礼を。娘たちを助けてくれてありがとう」
「いえいえ、俺もあいつらに襲われましたからね。返り討ちにしただけですよ」
「そうか……まぁ、座ってくれ。話はそこからだ」
「では失礼します」
俺はレイラの隣に座る。対面にはベルドさんが座っていて、その後にはカランさんが控えている。
座るとほぼ同時にドアがノックされ、ドアのそばにいたメイドが扉を開けると、カートを押したメイドが2人入ってきた。カートの上には3つのティーカップとティーポット、砂糖が入ったカップがあり大皿にはクッキーのようなものが乗っていた。
ティーカップを俺たち3人の前に置くと、もう1人のメイドがティーポットに入っている紅茶をそれぞれに注いでいく。
「お砂糖はどう致しますか?」
「1杯お願いします」
「かしこましました」
2人のメイドは綺麗な所作で準備を進めていく。
レイラとベルドさんには砂糖の量を聞かずに入れているので、主のことはわかっているのだろう。よく教育されたメイドだ。
最後にクッキーを乗せた大皿をテーブルの真ん中に置くと2人は一礼して部屋を出ていった。
「先程返り討ちにしたと言っていたが魔法を使ったと聞いている。どのような魔法を使ったのだ?」
話は自然と魔法のことになった。システィア家は魔法の名家ということなのでやはり気になるのだろう。
「そうですね。今回は相手を殺すつもりはなかったので雷の魔法を使いました。もちろん威力の調整を間違えれば即死してしまうので気絶する程度に抑えましたが」
「ふむ、聞いていた通りだな。魔法を使う際、魔力の反応がなかったというのは?」
「相手に悟らせないためです。あのような場面ではできる限り一撃で仕留めるのが良いでしょうから」
「それも聞いていた通りだな。最後にひとつ、いきなり現れたということだがどうしてだ?」
「それは秘密ということで」
さっきも言ったが転移魔法は超高等技術なのではできるだけ隠した方がいいだろう。
「まぁいい、人は誰しも秘密を持っておる。システィア家も同様にな」
「それはレイラに聞きました。なんでも世界戦争の時にその大魔法で帝国軍を跳ね返したとか」
「そうだ!そうなのだが……」
「ええ、その後のことも聞いています」
それ以降それを扱う者が出ていないということ。
俺たち神からすればむしろラッキーなのだが。
「そうか。すまないね、うちも一応魔法の名家としてやっているから気になってしまって」
「いえいえ、お互いの魔法を高めたいというのは同じのようですから」
実際俺は高めることなどないのだが一応雰囲気に合わせて言っておく。
………俺だって空気くらい読める。
「そうだな。とりあえず今日はもう遅い、うちに泊まっていくといい。準備は出来ているので部屋はメイドに案内させよう」
「泊まるところを決めていなかったので助かります」
「いやいや恩人なのだこれくらいはさせてくれ。夕飯の時もそのものを呼びに行かせよう」
ベルドさんはちらっとドアのそばにいるメイドに目配せをする。
「かしこましました」
「失礼します」
俺はベルドさんに一礼して部屋を出る。
そしてメイドについて行き、部屋に案内してもらった。
部屋はそれなりに広く、大きなベッドもあった。ベッドもふかふかで気持ちよく眠れそうだ。
俺は羽織っているローブを脱ぎ、クローゼットの中にかけてしまう。
メイドが呼びに来るまで時間はあるだろう。
俺は馬車旅の疲れを癒すことにした。
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毎日投稿4日目で終了~。笑
前作みたいにはならないよう頑張ります!w
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