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第1章 魔法神、下界に降りる
親子話
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フェイルが部屋で休憩している頃、ベルドとレイラは部屋に残って話していた。
「レイラ、学園はどうだね?」
「とても楽しいですわ。お友達も沢山出来ましたのよ」
「そうかそれは良かった」
レイラは今年王都にある学園に入学し、今は夏の長期休暇に入ったためこのシスティア領に帰ってきたのだ。しかしその途中に盗賊に襲われ……今に至る。
「あの魔法の手がかりは掴めそうか?」
「……残念ですけど今はまだ……」
ベルドは真剣な眼差しでレイラを見る。
彼も代々システィア家で受け継がれている例の魔法を習得できなかった1人である。
「レイラ、使えない俺が言うのもなんだがお前には魔法の素質がある。お前が10歳の時には俺を魔法で打ち負かしたんだ。あの時はさすがに驚いたが今では納得だな。俺なんかでは一生をかけても届かないような才能を持っているんだ」
「恐縮ですわお父様。しかし私は例の魔法を使ってはならないような気がしてなりませんの。一般的にはシスティア家の破壊的一撃で敵軍を圧倒したことになっていますわ。それならまだいいですけれど本当の効果は……」
「あぁそうだ。確かに強すぎる魔法だ。もちろんその魔法を習得するためにはそれなりに見合う努力が必要だ。俺だって努力した。それでも届かなかったんだ。何が足りないのか………俺にはなくてお前にあるもの、才能だ」
レイラは口を開かず、ベルドの目を真っ直ぐ見つめる。
「とてつもない努力と才能、その二つがあるからこそその魔法を使える。いわば対価だ。それに見合うだけの対価をお前は持っているのだ。例の魔法を使った最初で最後の先代の日記を見ても、1度使っただけでかなりの魔力を持っていかれたらしい。先代の魔力量が桁違いだったこともあって発動できた。と書いてあったな」
「それは読みました。他にも興味深いことが書いていすわね」
「そうだな。あの日記は俺たちだけでなく魔法を使うものにとって大変有意義になる内容だろう。しかし、その日記にはあの時初めて発動し、またそれ以降使えなかった。ともある」
「えぇ」
「もしそんな魔法を使えるようになったら国からも世界からも注目されるんだぞ?レイラにもたくさんのお見合い話が来るかもな」
いつの間にかピリッとした空気感は消え、仲のいい親子話になっていた。いや、親バカ話だな。
「お見合いなんて……まだ早いですわよ」
「おっと、そうだったな。まだ15歳だもんな。でもまぁ、無理はしないようにしろ。魔力回路を酷使しすぎて魔法を使えなくなった先代もいるんだから」
「もちろんわかっていますわ」
そう、魔法というのは基本魔力で魔法陣を形成し、そこにまた魔力を注ぎ込み発動する。もちろん例外もある。
魔法を発動する際は体、主に魔力回路に負担がかかるため適度に休憩が必要なのだ。滅多にそのラインを超えることは無いが。
このラインを超えるとすれば、毎日のように自分の持っている魔力以上の魔法を発動しようとするなどだな。
「ただ普通に健康面も気にしながら頑張れよ。この一週間は久しぶりに俺と特訓してもいいがな」
「そうですわね。学園ではあまり力を出せませんでしたから」
「ハッハッハ!そうだろう。お前の力があれば学生相手には手加減せざるを得ないな。そうだ、フェイル殿も誘ってみようか。彼もなかなか魔法の筋はいいそうじゃないか」
「確かにフェイル様の魔力隠蔽は凄かったですわ。私が何も感じなかったのですから」
本当はそもそも魔力なんて使っていないのだがこのふたりが知るよしはない。
「レイラが感知できないほどか。興味が湧いてきたぞ!」
「では夕食の時に聞いてみましょうか」
「そうだな」
「では私は着替えてきますわ。いつまでも旅服というのは嫌ですしシャワーも浴びたしですし」
「そうだったな。すまなかった」
「いいですのよ。では失礼しますわ」
レイラはその場で一礼して部屋出ていった。
「なるほどな。やっぱり因果干渉の魔法はシスティア家で間違いなかったか。頑なに例の魔法と言ってはいたが」
俺はベッドで横になりながら片方の目のと片耳に魔法陣を展開し、応接室での会話を盗み聞きしていた。
もちろん魔力なんか使っていないのでまずバレないだろう。
「そんなに名前を言ってはいけない理由があるのか?名前を言ってはいけないあのあの人、的な」
それは某魔法映画の悪役な。
「まぁいいか。とりあえずベルドさんの方はあの魔法は使えないのがわかったがレイラは要観察だな。さて、夕食に呼びに来るまで何してようか」
この後メイドの人が俺を呼びに来てベルドさんとレイラの3人で夕食を食べた。
夕食は肉をメインにしていてとても美味しかったぞ。
そしてさっき聞いていた通り魔法の練習に誘われたのでもちろんオッケーしておいた。
◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆
読んでくださりありがとうございます!
ストックなんかせずに書いてるので不定期になりますが暖かい目で見守ってくれると嬉しいです笑
「レイラ、学園はどうだね?」
「とても楽しいですわ。お友達も沢山出来ましたのよ」
「そうかそれは良かった」
レイラは今年王都にある学園に入学し、今は夏の長期休暇に入ったためこのシスティア領に帰ってきたのだ。しかしその途中に盗賊に襲われ……今に至る。
「あの魔法の手がかりは掴めそうか?」
「……残念ですけど今はまだ……」
ベルドは真剣な眼差しでレイラを見る。
彼も代々システィア家で受け継がれている例の魔法を習得できなかった1人である。
「レイラ、使えない俺が言うのもなんだがお前には魔法の素質がある。お前が10歳の時には俺を魔法で打ち負かしたんだ。あの時はさすがに驚いたが今では納得だな。俺なんかでは一生をかけても届かないような才能を持っているんだ」
「恐縮ですわお父様。しかし私は例の魔法を使ってはならないような気がしてなりませんの。一般的にはシスティア家の破壊的一撃で敵軍を圧倒したことになっていますわ。それならまだいいですけれど本当の効果は……」
「あぁそうだ。確かに強すぎる魔法だ。もちろんその魔法を習得するためにはそれなりに見合う努力が必要だ。俺だって努力した。それでも届かなかったんだ。何が足りないのか………俺にはなくてお前にあるもの、才能だ」
レイラは口を開かず、ベルドの目を真っ直ぐ見つめる。
「とてつもない努力と才能、その二つがあるからこそその魔法を使える。いわば対価だ。それに見合うだけの対価をお前は持っているのだ。例の魔法を使った最初で最後の先代の日記を見ても、1度使っただけでかなりの魔力を持っていかれたらしい。先代の魔力量が桁違いだったこともあって発動できた。と書いてあったな」
「それは読みました。他にも興味深いことが書いていすわね」
「そうだな。あの日記は俺たちだけでなく魔法を使うものにとって大変有意義になる内容だろう。しかし、その日記にはあの時初めて発動し、またそれ以降使えなかった。ともある」
「えぇ」
「もしそんな魔法を使えるようになったら国からも世界からも注目されるんだぞ?レイラにもたくさんのお見合い話が来るかもな」
いつの間にかピリッとした空気感は消え、仲のいい親子話になっていた。いや、親バカ話だな。
「お見合いなんて……まだ早いですわよ」
「おっと、そうだったな。まだ15歳だもんな。でもまぁ、無理はしないようにしろ。魔力回路を酷使しすぎて魔法を使えなくなった先代もいるんだから」
「もちろんわかっていますわ」
そう、魔法というのは基本魔力で魔法陣を形成し、そこにまた魔力を注ぎ込み発動する。もちろん例外もある。
魔法を発動する際は体、主に魔力回路に負担がかかるため適度に休憩が必要なのだ。滅多にそのラインを超えることは無いが。
このラインを超えるとすれば、毎日のように自分の持っている魔力以上の魔法を発動しようとするなどだな。
「ただ普通に健康面も気にしながら頑張れよ。この一週間は久しぶりに俺と特訓してもいいがな」
「そうですわね。学園ではあまり力を出せませんでしたから」
「ハッハッハ!そうだろう。お前の力があれば学生相手には手加減せざるを得ないな。そうだ、フェイル殿も誘ってみようか。彼もなかなか魔法の筋はいいそうじゃないか」
「確かにフェイル様の魔力隠蔽は凄かったですわ。私が何も感じなかったのですから」
本当はそもそも魔力なんて使っていないのだがこのふたりが知るよしはない。
「レイラが感知できないほどか。興味が湧いてきたぞ!」
「では夕食の時に聞いてみましょうか」
「そうだな」
「では私は着替えてきますわ。いつまでも旅服というのは嫌ですしシャワーも浴びたしですし」
「そうだったな。すまなかった」
「いいですのよ。では失礼しますわ」
レイラはその場で一礼して部屋出ていった。
「なるほどな。やっぱり因果干渉の魔法はシスティア家で間違いなかったか。頑なに例の魔法と言ってはいたが」
俺はベッドで横になりながら片方の目のと片耳に魔法陣を展開し、応接室での会話を盗み聞きしていた。
もちろん魔力なんか使っていないのでまずバレないだろう。
「そんなに名前を言ってはいけない理由があるのか?名前を言ってはいけないあのあの人、的な」
それは某魔法映画の悪役な。
「まぁいいか。とりあえずベルドさんの方はあの魔法は使えないのがわかったがレイラは要観察だな。さて、夕食に呼びに来るまで何してようか」
この後メイドの人が俺を呼びに来てベルドさんとレイラの3人で夕食を食べた。
夕食は肉をメインにしていてとても美味しかったぞ。
そしてさっき聞いていた通り魔法の練習に誘われたのでもちろんオッケーしておいた。
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