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6057話 ヴァルハラ軍団を生贄に捧げて、弱体化ラストを召喚!
しおりを挟む6057話 ヴァルハラ軍団を生贄に捧げて、弱体化ラストを召喚!
トコは説明を重ね、結論へと導いた。
理不尽でありながら、どこか規則めいた執着が見て取れる。
センは、
「……ゴテン〇スを吸収した時の魔〇ブウみたいなやろうだな」
コミカルな例えを挟み、理解の手がかりを確かめた。
比喩は軽いが、思考は冷えていた。
「ちなみに、無限に奪えるわけではなさそうや。ヴァルハラ軍団を奪ったら、それでメモリ的には満タン。その上で『さらにセンエースの力を奪う』という真似はできんようやった」
トコは最後の条件を強調した。
限界の存在は、計画の骨組みを決める鍵。
「となると……ヴァルハラ軍団を生贄に捧げて、ラストのメモリを埋め尽くす方がいいな」
センは静かな声で言った。
怖れよりも冷徹が先に立ち、選ぶ道の重さが響いた。
「そういうこと」
トコは短く頷いた。
重い沈黙が落ち、しかし折り合いをつけた合図のようでもあった。
「オーケー、だいたいのことは理解した。つまり、俺は脱げばいいんだな?」
「そうや。というわけで、ラストを攻略するために必要な流れを説明する」
トコは無表情のまま、センの軽口を受け流す。
余計な感情を混ぜない仕事口調。
センは渋い顔で、
「ずいぶんと俺の扱いに慣れているじゃねぇか。お前、さてはプロだな」
唇の端を引き、『ボケを流された不満』をにじませた。
机のフチに触れた指が一拍だけ止まり、視線はトコへと戻る。
トコは、どこまでもたんたんと、
「ヴァルハラ軍団をある程度鍛えて、ラスト妹に奪わせる。あまりに弱すぎると無視されるから、適度に鍛えるんや。……ちょうど、今ぐらいの殺戮レベルやったら、いい感じに仕上がると思う」
淡々とした説明が続き、室内の空気は乾いていった。
センは顎をわずかに引き、
「なるへそ」
軽い相槌に、トコは視線だけを合わせる。
「……『しょぼいヴァルハラ軍団&ラスト妹』だけやったら、あたしが召喚する『ラスト姉』で殺せる。あたしの死者召喚能力はハンパやないから、あたしが召喚するラスト姉にはめっちゃバフが乗る。この方法ならどうにか勝てる。最悪、無理でも、またタイムリープして鍛えればええ。このゾンビ戦法を繰り返せば、いずれは勝てる」
言い切られた策は極めてシンプルだった。
センがラスト姉を殺し、トコがラスト妹を殺す。
そこで、センが右手を上げて、
「……一個質問」
「なに?」
「お前、今までに何回タイムリープした?」
「2回」
トコの返答は不自然なほど力強かった。
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