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9:温泉事情。
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ちゅんちゅんと小鳥の囀りが聞こえる朝。
隣には小さな寝息を立てる、美しいエルフの少女の顔があった。もちろん隣のベッドだ。
それでも彼女居ない歴=年齢の悠斗にとって、心臓が飛び出るほどの事件だった。
(何も無い。何もやましい事は無い!)
当たり前だが、昨晩、二人には何も無かった。
温泉話のあと、ルティは大きな欠伸をしてこてんと寝てしまっている。素晴らしい寝つきだ。
対照的に悠斗はなかなか眠れなかったが、それでも二日続けて徹夜には耐えられず。気づけばぐっすり眠っていた。
その昨晩の温泉話だが、悠斗には喜べない内容もあった。
温泉のある場所は火山地帯が多い。そして火山地帯には魔物も多かった。
まず喜べない内容その①だ。
そもそも火山地帯などに人が入って行くはずもなく、未開の地であることがほとんどだ。
これが喜べない内容その②。
極めつけがこれだ。
温泉が湧く場所に行ってどうするのだ? あんな臭くて異様な臭いのする湧き湯に何の用があるのだ。入れば体がどろどろに溶けてなくなるぞ――というのがこの世界の住人認識らしい。
喜べない理由その③。
悠斗はタブレットを出して『世界地図』『温泉の位置』というキーワードで検索を掛けた。
画面に表示されたのはこの世界の全体図と、そこに点在する赤い点。
これに『人類が開拓した地』を重ねて検索すると、赤い点はほとんど未開の地にあった。
それも仕方のない事。
悠斗が調べてみると、この世界の総人口は僅か五億人とのこと。
彼が生きていた時代の地球は、総人口80億だなんだ言われた時代だ。それと比べると圧倒的に少ない。
人が少なければ未開拓の地が多くても不思議ではない。開拓する必要性がないからだ。
「おはよう勇者殿。あ、ユウト殿だったな」
「あ、おはようございます」
いつの間に起きたのだろう。そしていつの間に着替えたのだろう。
昨夜小銭入れからにゅるっと出した寝間着から、既に黒いコートに着替え終わっているルティは、ベッドから起き上がって悠斗の手元を覗き見ていた。
「温泉か?」
「え、えぇ……。せっかく温泉に浸かって、日本――あ、俺が以前住んでた国です。そこでの人生の疲れを癒そうと思っていたんですが……」
「人生の疲れ……よっぽど酷い目に会っていたのか」
「まぁ……そうですね。へへへ。そりゃもう、朝から晩まで、終電に間に合わないぐらい、働きづめでしたから。ふへへ」
危ない奴だ。ルティは僅かに距離を取り、真顔で悠斗のじっと見つめた。
「しかしユウト殿。あれでどうやって疲れを癒すと?」
「え? 浸かるんですよ。お風呂みたいに」
そう答える悠斗の言葉に、ルティの表情はみるみるうちに変化していった。何か恐ろしい物でも見ているような目だ。
「嘘」
「いや、本当ですって。日本にも温泉はありましたが、浸かって寛ぐための温泉宿とかもあったんですよ」
「嘘」
「いや、本当ですって」
悠斗の言葉は信じられないらしい。
「あんなぼこぼこと煮えたぎった湯に浸かったりしたら、火傷で死ぬぞ?」
「あ、そんなに温度高くない温泉限定ですよ」
「……確かに煮えたぎっていない温泉もあるが……だが異様な臭いがするし!」
「まぁそれは温泉ならではの臭いなので」
「湯の色もおかしいぞ!」
「湯の成分によって色が付きますね。でも毒じゃないですよ」
「……そうなの?」
ルティはこてんと首を傾げ不思議そうに悠斗を見つめる。
つまりそれだけこの世界に温泉というものが何なのか知られていないのだろう。
だがもしかして地球の温泉とこの世界の温泉が別物と言う可能性もある。
もしそうだった場合、悠斗の異世界での目的を考え直さなければならない。
「……とりあえず温泉を見てみないと分からないな」
こうして二人は温泉を目指すことになった。
地図から一番近い温泉にまずは行ってみよう!
「という訳で、まずは旅用品を揃えたいと思います」
「うむ。必要な物だな。そういった物は雑貨屋に行けば揃うだろう」
さっそく雑貨屋を探し町をうろうろ。
賑やかな町ではあったが、東京の通勤ラッシュに慣れた悠斗にとっては長閑な風景にも見えてしまう。
町は壁で囲まれているが、囲える程度の大きさしか無いとも言えた。
そして壁を一歩出れば、広がるのは大自然。
自然なら地球にもあるし日本にもある。だが同時に、町から町まで絶えず建物が立ちならび、何千何万もの人が住んでいて当たり前な環境だ。
それがこの世界には無い。
次の町まで徒歩で数日なんて当たり前なのだ。
悠斗にしてみれば、ドがいくつか連なる田舎に見えても仕方ない。
さて、ようやく見つけた雑貨屋で旅に必要な物を購入。
テント、毛布、簡易マットレス、調理器具に食器、ランタン。それに必要な油。
店主に地図を勧められたが、それは必要ない。タブレットがあるからだ。
雑貨屋では背負い袋を二つ購入した。テントやマットレス、毛布以外を二手に分けて入れ、悠斗とルティで背負う。
だが店を出て裏手に向かえば、荷物はすぐさまタブレットの中へとDL。
「他に必要な物はなんだろう?」
「食料は当然必要だな」
「あぁそうか……途中でコンビニがある訳でもないですもんね」
「こんびに?」
コンビニ以前の問題だろう。
市場で保存の効くパンと干し肉、乾燥された根菜を購入。だが幾ら日持ちするとはいえ、パンは五日が限界だという。
だがルティの300年の経験からすると、これから向かう温泉は山奥にあり、徒歩で片道五日以上だろうと言う。
さぁ、困った。
という訳でもない。肉は獣を狩ればいい。野菜は乾燥されているので半月はゆうに持つ。
主食のパンの代わりにナンを焼けばいい。こちらはパンと違ってフライパンがあれば作れる。そしてこの世界にもフライパンはあった。
必要なのは小麦と塩、そして水だ。水以外を買って、再び人気の無い路地裏でタブレットに詰め込む。
そうして準備が出来たら、今度はルティの出番だ。
「では私が記憶している一番近い場所まで飛ぶぞ」
「お願いします」
こうして二人は町から大自然の中に空間移動した。
隣には小さな寝息を立てる、美しいエルフの少女の顔があった。もちろん隣のベッドだ。
それでも彼女居ない歴=年齢の悠斗にとって、心臓が飛び出るほどの事件だった。
(何も無い。何もやましい事は無い!)
当たり前だが、昨晩、二人には何も無かった。
温泉話のあと、ルティは大きな欠伸をしてこてんと寝てしまっている。素晴らしい寝つきだ。
対照的に悠斗はなかなか眠れなかったが、それでも二日続けて徹夜には耐えられず。気づけばぐっすり眠っていた。
その昨晩の温泉話だが、悠斗には喜べない内容もあった。
温泉のある場所は火山地帯が多い。そして火山地帯には魔物も多かった。
まず喜べない内容その①だ。
そもそも火山地帯などに人が入って行くはずもなく、未開の地であることがほとんどだ。
これが喜べない内容その②。
極めつけがこれだ。
温泉が湧く場所に行ってどうするのだ? あんな臭くて異様な臭いのする湧き湯に何の用があるのだ。入れば体がどろどろに溶けてなくなるぞ――というのがこの世界の住人認識らしい。
喜べない理由その③。
悠斗はタブレットを出して『世界地図』『温泉の位置』というキーワードで検索を掛けた。
画面に表示されたのはこの世界の全体図と、そこに点在する赤い点。
これに『人類が開拓した地』を重ねて検索すると、赤い点はほとんど未開の地にあった。
それも仕方のない事。
悠斗が調べてみると、この世界の総人口は僅か五億人とのこと。
彼が生きていた時代の地球は、総人口80億だなんだ言われた時代だ。それと比べると圧倒的に少ない。
人が少なければ未開拓の地が多くても不思議ではない。開拓する必要性がないからだ。
「おはよう勇者殿。あ、ユウト殿だったな」
「あ、おはようございます」
いつの間に起きたのだろう。そしていつの間に着替えたのだろう。
昨夜小銭入れからにゅるっと出した寝間着から、既に黒いコートに着替え終わっているルティは、ベッドから起き上がって悠斗の手元を覗き見ていた。
「温泉か?」
「え、えぇ……。せっかく温泉に浸かって、日本――あ、俺が以前住んでた国です。そこでの人生の疲れを癒そうと思っていたんですが……」
「人生の疲れ……よっぽど酷い目に会っていたのか」
「まぁ……そうですね。へへへ。そりゃもう、朝から晩まで、終電に間に合わないぐらい、働きづめでしたから。ふへへ」
危ない奴だ。ルティは僅かに距離を取り、真顔で悠斗のじっと見つめた。
「しかしユウト殿。あれでどうやって疲れを癒すと?」
「え? 浸かるんですよ。お風呂みたいに」
そう答える悠斗の言葉に、ルティの表情はみるみるうちに変化していった。何か恐ろしい物でも見ているような目だ。
「嘘」
「いや、本当ですって。日本にも温泉はありましたが、浸かって寛ぐための温泉宿とかもあったんですよ」
「嘘」
「いや、本当ですって」
悠斗の言葉は信じられないらしい。
「あんなぼこぼこと煮えたぎった湯に浸かったりしたら、火傷で死ぬぞ?」
「あ、そんなに温度高くない温泉限定ですよ」
「……確かに煮えたぎっていない温泉もあるが……だが異様な臭いがするし!」
「まぁそれは温泉ならではの臭いなので」
「湯の色もおかしいぞ!」
「湯の成分によって色が付きますね。でも毒じゃないですよ」
「……そうなの?」
ルティはこてんと首を傾げ不思議そうに悠斗を見つめる。
つまりそれだけこの世界に温泉というものが何なのか知られていないのだろう。
だがもしかして地球の温泉とこの世界の温泉が別物と言う可能性もある。
もしそうだった場合、悠斗の異世界での目的を考え直さなければならない。
「……とりあえず温泉を見てみないと分からないな」
こうして二人は温泉を目指すことになった。
地図から一番近い温泉にまずは行ってみよう!
「という訳で、まずは旅用品を揃えたいと思います」
「うむ。必要な物だな。そういった物は雑貨屋に行けば揃うだろう」
さっそく雑貨屋を探し町をうろうろ。
賑やかな町ではあったが、東京の通勤ラッシュに慣れた悠斗にとっては長閑な風景にも見えてしまう。
町は壁で囲まれているが、囲える程度の大きさしか無いとも言えた。
そして壁を一歩出れば、広がるのは大自然。
自然なら地球にもあるし日本にもある。だが同時に、町から町まで絶えず建物が立ちならび、何千何万もの人が住んでいて当たり前な環境だ。
それがこの世界には無い。
次の町まで徒歩で数日なんて当たり前なのだ。
悠斗にしてみれば、ドがいくつか連なる田舎に見えても仕方ない。
さて、ようやく見つけた雑貨屋で旅に必要な物を購入。
テント、毛布、簡易マットレス、調理器具に食器、ランタン。それに必要な油。
店主に地図を勧められたが、それは必要ない。タブレットがあるからだ。
雑貨屋では背負い袋を二つ購入した。テントやマットレス、毛布以外を二手に分けて入れ、悠斗とルティで背負う。
だが店を出て裏手に向かえば、荷物はすぐさまタブレットの中へとDL。
「他に必要な物はなんだろう?」
「食料は当然必要だな」
「あぁそうか……途中でコンビニがある訳でもないですもんね」
「こんびに?」
コンビニ以前の問題だろう。
市場で保存の効くパンと干し肉、乾燥された根菜を購入。だが幾ら日持ちするとはいえ、パンは五日が限界だという。
だがルティの300年の経験からすると、これから向かう温泉は山奥にあり、徒歩で片道五日以上だろうと言う。
さぁ、困った。
という訳でもない。肉は獣を狩ればいい。野菜は乾燥されているので半月はゆうに持つ。
主食のパンの代わりにナンを焼けばいい。こちらはパンと違ってフライパンがあれば作れる。そしてこの世界にもフライパンはあった。
必要なのは小麦と塩、そして水だ。水以外を買って、再び人気の無い路地裏でタブレットに詰め込む。
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