30 / 35
第三十話
しおりを挟む
二日後。
遂に夢のマイホーム庭付き一戸建て完成まであと一歩。
今日は余自らの手で風呂を錬成する。
この世界の風呂は、基本的に五右衛門風呂式であった。
風呂釜の下は鉄製で、そこで火を焚くことで釜の水を熱くする仕組みだ。
「遂に俺が製錬した鉄の出番だな」
確かナイフか何かにする予定だった気がするが、予定は未定。こんなこともあるさ。
五右衛門風呂と言えば、円筒形の風呂だが……やはり四角がいい。
足を延ばしてゆっくり浸かりたい。
そもそも釜の下で火を焚いて沸かすつもりもない。まぁ保温するために火は焚くかもしれないが。
ではどうやってお湯を沸かすのか。
簡単なことだ。
ここは剣と魔法の異世界ファンタジー!
魔法があるではないか!!
水を張ったところに手を突っ込んで、火属性魔法をぶっぱなす。
火は水に弱いので一瞬にして消えるが、練り上げられた魔力が熱を持ち、その熱でもってお湯が沸く。
以前、余が魔王だった頃にも同じようにして温くなった風呂の湯を温めていたものだ。
そんな訳で、五右衛門風呂に拘る必要はない。
ガンドたちの反対を押し切って長方形の風呂釜にした。
壁になる部分は木を使い、火傷防止対策を施す。
床はすのこを作り、入る時にはこれを敷いて入ればOK!
「か……完成したたい。遂に完成したんばい!!」
「ぁう~」
これで今夜からでも風呂に入れるぞ。
シャワーは無いが、それは諦めよう。
家具も必要最低限の物は既に揃えてある。
余とフェミアのそれぞれの部屋にベッドが、リビングダイニングにはテーブルと椅子、食器棚も設置済みだ。
竈も完成している。これで料理だって作れるぞ!
尚、作れるのと出来るのとでは、大きな違いがある。
残りの作業は倉庫兼作業部屋の壁一面に棚を設置すること。
あとは先日ゴブリンが開けた穴を塞ぐため、その部分の壁板を剥いで新しい物と交換して終了だ。
今は雨風を防げる程度の簡易処置だけがされているが、せっかくの新築でこれは嫌だと駄々をこね、板を張り替えて貰うことになった。
「ふぅ。思ったよりも早く終わったな。あとは明日、半日ほどで完成するだろう。お前の付与魔法のおかげだな」
「あぁ。これからも仕事の時にはあの魔法が欲しいもんだぜ」
「だな。はっはっは」
家が無くてはスローライフも始まらない。
故に彼らには"筋力増強《マッスルパワー》"と"体力増強《ハッスルパワー》"を付与して頑張って貰った。
その甲斐あって、家は僅か六日でほぼ完成だ。
もちろん耐震性だの耐火性だの、日本での建築基準など一切満たされていないだろう。
電気の配線だってないし、そう考えれば一週間という期間も極端に早い訳でもないと思う。
まぁおそらく、三週間ぐらいあれば普通に建つぐらいなのでは、と。
「ありがとうガンド。おかげでスローライフへの大きな一歩を踏み出せた」
「まだそんなこと言ってんのか。まぁ好きにスローライフでもなんでもすればいい。他に必要なもんがあったら遠慮なく言ってくれ。といっても、儂も本業があるからな」
「本業? 大工なのでは?」
「儂は木工職人。杖や弓といった、木を素材にした武具を作る職人だ。大工のほうは人手不足だから手伝ってんだよ」
そう言って手を出すガンドと、友情を硬く誓う握手を交わす。
いや躱された。
え、お金?
そういえばそんなモノモアッタカナー。
ひとり金貨四枚ずつ?
それを払うと一文無しになるんですけど鬼ですか。あ、はい。払います。
「フェミアを、急いで森に行くぞ。森で今夜のおかずをゲットするのだ」
「あぁうぅぅ」
「あぁあぁ、わかったわかった。儂の分は半額の金貨二枚でいい。だが残り二枚は後日、金ができたらきっちり貰うからな」
「フェミア、今夜はご馳走だぞ!」
「うあぁ~い」
ガンドらと共に町へと向かった余たちは、肉、野菜、そして焼き立てのパンを買っいガンドらと別れて帰宅する。
そして気づいた。
「フェミアよ……鍋がないな」
「ぁう」
「フェミアよ……フライパンもないな」
「う?」
「フェミアよ……食器もないな」
「うぁ!?」
調理器具の全てがなく、食器もまったく用意していなかった。
その夜、竈で肉を直接焼き、パンに挟んで食すのであった。
「明日は調理器具と食器を買おうな」
「あむぁむ……うぅ」
「明日にはこの家も完成するだろう。だったら完成祝いパーティーも開かねばな」
「むぐむぐむぐ、おおぉっ!」
フェミア、食べるのに必死だな。
最近ますます肉付きが良くなってきた気がする。
いいことだ。
しっかり筋肉をつけて、力仕事も手伝って貰わねばな。
食後は待ちにまった入浴タイム!
「まず風呂釜に水を入れます」
「う」
風呂釜まで水を引こうと思ったが、やはりここでも一度水を高い位置に上げる必要があった。
だが水桶の高さを変えると、引き込みようの竹筒の高さを再調整する必要がある。
面倒くさい。
故に余は楽な方法を取ることにした。
ここは剣と魔法の以下略。
「水の精霊よ。俺について来い」
水桶に向かってそう命じれば、水がうねり、にゅ~っと宙に浮かびあがる。
「あわぁっ」
「これを風呂釜まで持っていく」
「ぁ……あぁ……」
風呂場には勝手口もある。ここから入って、風呂釜に水を置く。
うむ。ちょうどいい水量だ。
次は竈に火を焚く。これは保温用だが、夏場なら必要ないだろうな。
「"火《ファイア》"」
建築に使った木材の切れ端を竈にくべ、火を点けたらここの準備はOKだ。
再び風呂場へと戻ると、水を張った浴槽に手を突っ込む。
そして――。
「"火《ファイア》"」
じゅわっという音と共に湯気が立ち上る。
火力が強すぎると、せっかく張った水が蒸発してしまう。
だが加減し過ぎればぬるま湯に……なかなか繊細な魔力操作が必要だ。
一発目では若干温かったので、もう一度、先ほどより更に魔力を少なめに練って――よし、これで完璧だ!
「触ってみろフェミア。適温だぞ」
「ぁぅ……あっ」
恐る恐る湯に触れたフェミアだったが、触った瞬間に表情は明るくなり、こくこくと頷く。
ふ。余は素晴らしい風呂職人になれそうだ。
「では入るとするか。あ、フェミア、レディーファーストだから、先に入れ」
「あ……う、うぅ」
嬉しそうにフェミアは頷くと、家の中へと駆けて行った。
着替えを取りに行ったのだろう。
あ、そういえば――。
戻ってきたフェミアに告げる。
「バスタオル、なかったな」
「あわぁっ!」
森と人類の領域の境目に建てられたマイホームに、冷たい静寂が訪れた。
遂に夢のマイホーム庭付き一戸建て完成まであと一歩。
今日は余自らの手で風呂を錬成する。
この世界の風呂は、基本的に五右衛門風呂式であった。
風呂釜の下は鉄製で、そこで火を焚くことで釜の水を熱くする仕組みだ。
「遂に俺が製錬した鉄の出番だな」
確かナイフか何かにする予定だった気がするが、予定は未定。こんなこともあるさ。
五右衛門風呂と言えば、円筒形の風呂だが……やはり四角がいい。
足を延ばしてゆっくり浸かりたい。
そもそも釜の下で火を焚いて沸かすつもりもない。まぁ保温するために火は焚くかもしれないが。
ではどうやってお湯を沸かすのか。
簡単なことだ。
ここは剣と魔法の異世界ファンタジー!
魔法があるではないか!!
水を張ったところに手を突っ込んで、火属性魔法をぶっぱなす。
火は水に弱いので一瞬にして消えるが、練り上げられた魔力が熱を持ち、その熱でもってお湯が沸く。
以前、余が魔王だった頃にも同じようにして温くなった風呂の湯を温めていたものだ。
そんな訳で、五右衛門風呂に拘る必要はない。
ガンドたちの反対を押し切って長方形の風呂釜にした。
壁になる部分は木を使い、火傷防止対策を施す。
床はすのこを作り、入る時にはこれを敷いて入ればOK!
「か……完成したたい。遂に完成したんばい!!」
「ぁう~」
これで今夜からでも風呂に入れるぞ。
シャワーは無いが、それは諦めよう。
家具も必要最低限の物は既に揃えてある。
余とフェミアのそれぞれの部屋にベッドが、リビングダイニングにはテーブルと椅子、食器棚も設置済みだ。
竈も完成している。これで料理だって作れるぞ!
尚、作れるのと出来るのとでは、大きな違いがある。
残りの作業は倉庫兼作業部屋の壁一面に棚を設置すること。
あとは先日ゴブリンが開けた穴を塞ぐため、その部分の壁板を剥いで新しい物と交換して終了だ。
今は雨風を防げる程度の簡易処置だけがされているが、せっかくの新築でこれは嫌だと駄々をこね、板を張り替えて貰うことになった。
「ふぅ。思ったよりも早く終わったな。あとは明日、半日ほどで完成するだろう。お前の付与魔法のおかげだな」
「あぁ。これからも仕事の時にはあの魔法が欲しいもんだぜ」
「だな。はっはっは」
家が無くてはスローライフも始まらない。
故に彼らには"筋力増強《マッスルパワー》"と"体力増強《ハッスルパワー》"を付与して頑張って貰った。
その甲斐あって、家は僅か六日でほぼ完成だ。
もちろん耐震性だの耐火性だの、日本での建築基準など一切満たされていないだろう。
電気の配線だってないし、そう考えれば一週間という期間も極端に早い訳でもないと思う。
まぁおそらく、三週間ぐらいあれば普通に建つぐらいなのでは、と。
「ありがとうガンド。おかげでスローライフへの大きな一歩を踏み出せた」
「まだそんなこと言ってんのか。まぁ好きにスローライフでもなんでもすればいい。他に必要なもんがあったら遠慮なく言ってくれ。といっても、儂も本業があるからな」
「本業? 大工なのでは?」
「儂は木工職人。杖や弓といった、木を素材にした武具を作る職人だ。大工のほうは人手不足だから手伝ってんだよ」
そう言って手を出すガンドと、友情を硬く誓う握手を交わす。
いや躱された。
え、お金?
そういえばそんなモノモアッタカナー。
ひとり金貨四枚ずつ?
それを払うと一文無しになるんですけど鬼ですか。あ、はい。払います。
「フェミアを、急いで森に行くぞ。森で今夜のおかずをゲットするのだ」
「あぁうぅぅ」
「あぁあぁ、わかったわかった。儂の分は半額の金貨二枚でいい。だが残り二枚は後日、金ができたらきっちり貰うからな」
「フェミア、今夜はご馳走だぞ!」
「うあぁ~い」
ガンドらと共に町へと向かった余たちは、肉、野菜、そして焼き立てのパンを買っいガンドらと別れて帰宅する。
そして気づいた。
「フェミアよ……鍋がないな」
「ぁう」
「フェミアよ……フライパンもないな」
「う?」
「フェミアよ……食器もないな」
「うぁ!?」
調理器具の全てがなく、食器もまったく用意していなかった。
その夜、竈で肉を直接焼き、パンに挟んで食すのであった。
「明日は調理器具と食器を買おうな」
「あむぁむ……うぅ」
「明日にはこの家も完成するだろう。だったら完成祝いパーティーも開かねばな」
「むぐむぐむぐ、おおぉっ!」
フェミア、食べるのに必死だな。
最近ますます肉付きが良くなってきた気がする。
いいことだ。
しっかり筋肉をつけて、力仕事も手伝って貰わねばな。
食後は待ちにまった入浴タイム!
「まず風呂釜に水を入れます」
「う」
風呂釜まで水を引こうと思ったが、やはりここでも一度水を高い位置に上げる必要があった。
だが水桶の高さを変えると、引き込みようの竹筒の高さを再調整する必要がある。
面倒くさい。
故に余は楽な方法を取ることにした。
ここは剣と魔法の以下略。
「水の精霊よ。俺について来い」
水桶に向かってそう命じれば、水がうねり、にゅ~っと宙に浮かびあがる。
「あわぁっ」
「これを風呂釜まで持っていく」
「ぁ……あぁ……」
風呂場には勝手口もある。ここから入って、風呂釜に水を置く。
うむ。ちょうどいい水量だ。
次は竈に火を焚く。これは保温用だが、夏場なら必要ないだろうな。
「"火《ファイア》"」
建築に使った木材の切れ端を竈にくべ、火を点けたらここの準備はOKだ。
再び風呂場へと戻ると、水を張った浴槽に手を突っ込む。
そして――。
「"火《ファイア》"」
じゅわっという音と共に湯気が立ち上る。
火力が強すぎると、せっかく張った水が蒸発してしまう。
だが加減し過ぎればぬるま湯に……なかなか繊細な魔力操作が必要だ。
一発目では若干温かったので、もう一度、先ほどより更に魔力を少なめに練って――よし、これで完璧だ!
「触ってみろフェミア。適温だぞ」
「ぁぅ……あっ」
恐る恐る湯に触れたフェミアだったが、触った瞬間に表情は明るくなり、こくこくと頷く。
ふ。余は素晴らしい風呂職人になれそうだ。
「では入るとするか。あ、フェミア、レディーファーストだから、先に入れ」
「あ……う、うぅ」
嬉しそうにフェミアは頷くと、家の中へと駆けて行った。
着替えを取りに行ったのだろう。
あ、そういえば――。
戻ってきたフェミアに告げる。
「バスタオル、なかったな」
「あわぁっ!」
森と人類の領域の境目に建てられたマイホームに、冷たい静寂が訪れた。
1
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる