21 / 50
元魔王はお怒りになる。
しおりを挟む
そこは今は使われていない、古くて小さな教会の中だった。
なるほどなるほど。ここならそもそも見つかる心配もなさそうだ。
さすが我が友デリントン。
しかしなんだろう。この腐ったような、汚物のような気配は。
「ここでいいだろう」
くるりと振り返ったデリントンの手には、何故か鈍器が握られていた。
いや、ぼくは戦闘訓練を受けたい訳じゃないんだ。治癒の魔法を――
「へ、へへ。死なない程度にやりゃあいいんだよな」
「あぁそうだ。ルイン。お前が大神殿《ここ》に居る限り、これからずっとここで貴様をなぶり続ける。なに、傷はぼくが綺麗に消してやるさ」
「ひひひひ。嫌ならさっさとここを出るんだな」
「そうだぜ、ルイン坊ちゃまよぉ。ああっ! もちろんここでの事は誰にも内緒だ。話せば……分かるよなぁ?」
もちろん誰にも話すものか。
しかし死なない程度とは……それほどまでに過酷な授業なのか?
だがそれにしては何故、みな鈍器を手にしているのだろう。
そんなひとりがフレイルを手にして突進して来た。
柄の先端に尖ったイガイガが付いたフレイルを、そのイガイガを指先で受け止めデリントンへと問う。
「これのどこが治癒魔法の授業なのだ、デリントン」
一同が驚愕した目でぼくを見る。
「こいつ……治癒魔法の授業って……何言ってんだ?」
「まさか俺たちが課外授業でもしてやってると思ってる……訳ないですよね、デリントンさま」
取り巻き+αに見つめられ、デリントンが苦虫を噛み締めたような表情へと変わる。
「貴様は……貴様なんか俺は大嫌いだ。反吐が出る! その澄ました顔! なんでも知っているかのような口ぶり! 何かにつけて友だなんだと……。貴様のような雑魚と、俺様がつりあう訳が無いだろう!」
「な……に? 君は、ぼくの事が嫌い……だと?」
「そうだとも。まったく。慈悲を込め、これまでも散々貴様が自らここを出ていけるようにお膳立てしてやったというのに」
「お膳立て?」
ぼくを取り囲む奴らの顔に、邪悪な笑みが浮かび始めた。
この顔をぼくは知っている。
ぼく――いや、私に服従をしていなかった頃の魔物たちの顔だ。
私を倒せると思い込み、何万という雑魚を引き連れてやって来たアークデーモンの顔と瓜二つ。
「――真実を見抜く魔眼――デリントン」
「なんだ? この期に及んでまだお友達ごっこを続けるのか?」
「いや。ちょっと聞きたいことがあるだけだ」
彼の返答に嘘偽りが無いか確かめるため、ぼくは先に魔法を唱えた。
そして問う。
「お膳立てといったが、ぼくに何をした?」
ぼくの質問に、デリントンたちは一瞬焦ったような顔になる。
お互い顔を見合わせ、それからデリントンが口を開いた。
「貴様……上履きや外履きに押しピンが大量に入っていただろう! 何故毎回毎回、平気な顔をして履いていた!?」
「君の仕業だったのか」
「それに法衣だ! 汚そうが破こうが燃やして灰にしようが、何故元通りになっている!?」
「それも君だったのか」
「植木鉢や鈍器さえ、貴様は分かっていたかのように受け止めやがって!」
「まさかそれも!?」
「それからそれから――」
穴を掘って罠を作ったがぼくは落ちず――
当たり前だ。そこに落とし穴があると分かって落ちる者はいないだろう。
子供の悪戯だろうと思って、ちゃんと埋めておいてやったわ。大地の精霊ベヒーモスに命じてこっそりと。
トラップワイヤーを張って罠にかけようとした?
そこにトラップワイヤーがあると分かって踏む馬鹿は居ないだろう。
子供の悪戯だろうと思って、ちゃんとワイヤーは切っておいたわ。風の精霊イルクに命じてこっそりと。
デリントンが部屋を出たあと、大量のゴミをぼくのベッドに投棄した?
どこからか風が吹いてゴミが入ったのだろうと思っていた。もちろんゴミは燃やしたさ。炎の精霊イフリートに命じてゴミだけをこっそりと。
「そうか。全部デリントンによる嫌がらせだったのか。気づかなかった……」
「気づけよ! 俺は貴様をここから追い出す為に必死だったんだぞ!」
「何故ぼくをここから追い出そうとする。追い出して君に利益があるのか?」
「あるとも!」
自信たっぷりな彼は、その手に持った鈍器を振り上げ満面の笑みを浮かべた。
まるで狂気の女神に支配された信者のようだ。
「貴様が居なければ俺様が学び舎でトップだ! トップの者は大神殿で高司祭としての道が開かれる! ゆくゆくは俺様が最高司祭として、この大神殿を支配するのだ! これまで追い出した奴ら同様、貴様にも消えてもらう。もういい、殺してしまえ!」
「え? でも」
「それはマズくないですか?」
「心配するな。父上が全て片付けてくれる」
デリントンの狂気が色濃くなっていく。
どうやらぼく以外にも、彼の所業によって神殿を追われた――いや、自ら逃げざるを得ない者が居たようだ。
先ほどポッソがダメだと言っていたのは、人気の無い場所で行われる暴行の事を知っていたからかもしれない。
もしや彼も、デリントンらからの嫌がらせを受けていたのか?
辞める訳にはいかない。
つまり、嫌がらせを受けようが、ご両親の為に辞めるわけにはいかない。
そういうことなのか。
ずっと友だと思っていた。
「なっ。こ、こいつ。急に抵抗しなくなったぞ?」
「ハッハー! 殴り放題じゃねーか」
「殺しちゃってもいいっすよね? いいっすよね?」
それはぼくの独りよがりだった……のか……。
「残念だ」
「「は? ――ぁぐ――」」
気づかなかったぼくにも落ち度はある。
だからせめて苦しまない様、一瞬で地獄へ落としてやろう。
一瞬で全てを塵と化す、煉獄の炎で。
「ひぎっ。な、なんだ、この禍々しい気はっ」
「あぁ……あぁぁ……」
「ひぁっ。んな、なな、なんだよ、こ、こ、ここ、こいつ」
「さっきまでの威勢はどうした? ん? ぼくを殺すのではなかったのかな?」
右手に紅い炎を灯す。
「ひい!?」
「ま、魔法!?」
「ルイン、き、貴様、魔術師だったのか!?」
「いいや? ぼくはぼく。聖職者を志す、ただの子供だ」
左手に蒼い焔を灯す。
「や、止めろルイン。こ、こ、ここここっちに来るな!? 止めろおおぉぉぉっ!」
仮にも聖職者を志す少年らだ。ぼくの潜在的な魔力を感じているのだろう。
ぼくも特に抑えることなく、ぼくらしい魔力の性質を駄々洩れさせている。
「恐ろしいか、ぼくが。なんならその恐怖で狂い死んでもいいんだぞ。あぁ、そうだ思い出した。デリントン。さっき君がぼくに言ったセリフ、どこで聞いたか思い出したよ」
――貴様(のその妙な態度)も、今日までだ。
歴代の勇者がよく私に言っていたセリフではないか。
ふふ。ふははははは。
「ははははははははははははっ!」
「ぎゃあああぁあぁぁぁっ」
『待って待って待ってえぇぇっ』
恐怖に怯え失禁し、意識を失い倒れる者の頭上で――
「なんだローリエ。邪魔するな」
既に立っている者は居ない。
意識はあっても心ここにあらず。
女神ローリエはそんな彼らの前で慌てたように仁王立ちする。
『いやいやいや、邪魔しなきゃいけないでしょう。ここは私の神殿内ですよ。血なまぐさいことは止めてくださいっ』
「血なまぐさいも何も、こやつらが先に仕掛けて来たのだぞ。しかもどうやら私以外の者にも同様の事をやっていたようだし」
『ぐっ……そ、それは……ですが死人は出ていません!』
見て見ぬふりをしていたのか。
いや、本来神が人間の所業に口を挟むことは無い。
基本は静観――世界が破滅だどうたらというような事になれば話は別であろうが。
しかし自身のおひざ元でこのような暴行行為があって、それを見逃すとは……。
「やはり貴様への見せしめも含め、こやつらは殺す」
『イヤーっ、ダメェーッ! ちょっと待ってぇ! か、彼らはそう……えぇっと……あ、あなたを裏切ったのです!』
「裏切る? ふ、そうだな。その通りだ。この私を裏切ったのだ、この者は」
『そうそう。で、あなた、裏切られたことはあって?』
裏切られたこと?
ある訳ない。そもそも魔王の頃は信じる友も部下すらいなかったぼっちなのだから。
そう。初めて裏切られたのだ、ぼくは。
ん?
初めて?
初めて……裏切られた……。
「は!?」
『ふふ。気づいた様ですね。あなたはこれまで裏切られたことなど一度も無かった』
「そうだ」
『彼はあなたに"友に裏切られた"を教えてくれたのですよ』
「そうだ!!」
デリントンよ、感謝する!
これが裏切られるということなのか。
くっ――なんて貴重な体験!
『ね? だから彼を許してあげましょう。もちろんそれとなく最高司祭に啓示を与え、全員を破門にしておきますから』
「ふ。いいだろう。貴重な体験をさせてくれた礼に、今回は許してやろう」
デリントン以外は全員既に意識はない。
ふ、デリントンめ、なかなか見上げた根性だ。
その根性をもっと良い方に持って行けば良かったのになぁ。
「デリントン」
「……ぅあ……」
顔面蒼白でまるで死人だな。
そんな彼にぼくは必殺・天使の微笑みを送る。
「次は無いよ」
そう一言添えて。
なるほどなるほど。ここならそもそも見つかる心配もなさそうだ。
さすが我が友デリントン。
しかしなんだろう。この腐ったような、汚物のような気配は。
「ここでいいだろう」
くるりと振り返ったデリントンの手には、何故か鈍器が握られていた。
いや、ぼくは戦闘訓練を受けたい訳じゃないんだ。治癒の魔法を――
「へ、へへ。死なない程度にやりゃあいいんだよな」
「あぁそうだ。ルイン。お前が大神殿《ここ》に居る限り、これからずっとここで貴様をなぶり続ける。なに、傷はぼくが綺麗に消してやるさ」
「ひひひひ。嫌ならさっさとここを出るんだな」
「そうだぜ、ルイン坊ちゃまよぉ。ああっ! もちろんここでの事は誰にも内緒だ。話せば……分かるよなぁ?」
もちろん誰にも話すものか。
しかし死なない程度とは……それほどまでに過酷な授業なのか?
だがそれにしては何故、みな鈍器を手にしているのだろう。
そんなひとりがフレイルを手にして突進して来た。
柄の先端に尖ったイガイガが付いたフレイルを、そのイガイガを指先で受け止めデリントンへと問う。
「これのどこが治癒魔法の授業なのだ、デリントン」
一同が驚愕した目でぼくを見る。
「こいつ……治癒魔法の授業って……何言ってんだ?」
「まさか俺たちが課外授業でもしてやってると思ってる……訳ないですよね、デリントンさま」
取り巻き+αに見つめられ、デリントンが苦虫を噛み締めたような表情へと変わる。
「貴様は……貴様なんか俺は大嫌いだ。反吐が出る! その澄ました顔! なんでも知っているかのような口ぶり! 何かにつけて友だなんだと……。貴様のような雑魚と、俺様がつりあう訳が無いだろう!」
「な……に? 君は、ぼくの事が嫌い……だと?」
「そうだとも。まったく。慈悲を込め、これまでも散々貴様が自らここを出ていけるようにお膳立てしてやったというのに」
「お膳立て?」
ぼくを取り囲む奴らの顔に、邪悪な笑みが浮かび始めた。
この顔をぼくは知っている。
ぼく――いや、私に服従をしていなかった頃の魔物たちの顔だ。
私を倒せると思い込み、何万という雑魚を引き連れてやって来たアークデーモンの顔と瓜二つ。
「――真実を見抜く魔眼――デリントン」
「なんだ? この期に及んでまだお友達ごっこを続けるのか?」
「いや。ちょっと聞きたいことがあるだけだ」
彼の返答に嘘偽りが無いか確かめるため、ぼくは先に魔法を唱えた。
そして問う。
「お膳立てといったが、ぼくに何をした?」
ぼくの質問に、デリントンたちは一瞬焦ったような顔になる。
お互い顔を見合わせ、それからデリントンが口を開いた。
「貴様……上履きや外履きに押しピンが大量に入っていただろう! 何故毎回毎回、平気な顔をして履いていた!?」
「君の仕業だったのか」
「それに法衣だ! 汚そうが破こうが燃やして灰にしようが、何故元通りになっている!?」
「それも君だったのか」
「植木鉢や鈍器さえ、貴様は分かっていたかのように受け止めやがって!」
「まさかそれも!?」
「それからそれから――」
穴を掘って罠を作ったがぼくは落ちず――
当たり前だ。そこに落とし穴があると分かって落ちる者はいないだろう。
子供の悪戯だろうと思って、ちゃんと埋めておいてやったわ。大地の精霊ベヒーモスに命じてこっそりと。
トラップワイヤーを張って罠にかけようとした?
そこにトラップワイヤーがあると分かって踏む馬鹿は居ないだろう。
子供の悪戯だろうと思って、ちゃんとワイヤーは切っておいたわ。風の精霊イルクに命じてこっそりと。
デリントンが部屋を出たあと、大量のゴミをぼくのベッドに投棄した?
どこからか風が吹いてゴミが入ったのだろうと思っていた。もちろんゴミは燃やしたさ。炎の精霊イフリートに命じてゴミだけをこっそりと。
「そうか。全部デリントンによる嫌がらせだったのか。気づかなかった……」
「気づけよ! 俺は貴様をここから追い出す為に必死だったんだぞ!」
「何故ぼくをここから追い出そうとする。追い出して君に利益があるのか?」
「あるとも!」
自信たっぷりな彼は、その手に持った鈍器を振り上げ満面の笑みを浮かべた。
まるで狂気の女神に支配された信者のようだ。
「貴様が居なければ俺様が学び舎でトップだ! トップの者は大神殿で高司祭としての道が開かれる! ゆくゆくは俺様が最高司祭として、この大神殿を支配するのだ! これまで追い出した奴ら同様、貴様にも消えてもらう。もういい、殺してしまえ!」
「え? でも」
「それはマズくないですか?」
「心配するな。父上が全て片付けてくれる」
デリントンの狂気が色濃くなっていく。
どうやらぼく以外にも、彼の所業によって神殿を追われた――いや、自ら逃げざるを得ない者が居たようだ。
先ほどポッソがダメだと言っていたのは、人気の無い場所で行われる暴行の事を知っていたからかもしれない。
もしや彼も、デリントンらからの嫌がらせを受けていたのか?
辞める訳にはいかない。
つまり、嫌がらせを受けようが、ご両親の為に辞めるわけにはいかない。
そういうことなのか。
ずっと友だと思っていた。
「なっ。こ、こいつ。急に抵抗しなくなったぞ?」
「ハッハー! 殴り放題じゃねーか」
「殺しちゃってもいいっすよね? いいっすよね?」
それはぼくの独りよがりだった……のか……。
「残念だ」
「「は? ――ぁぐ――」」
気づかなかったぼくにも落ち度はある。
だからせめて苦しまない様、一瞬で地獄へ落としてやろう。
一瞬で全てを塵と化す、煉獄の炎で。
「ひぎっ。な、なんだ、この禍々しい気はっ」
「あぁ……あぁぁ……」
「ひぁっ。んな、なな、なんだよ、こ、こ、ここ、こいつ」
「さっきまでの威勢はどうした? ん? ぼくを殺すのではなかったのかな?」
右手に紅い炎を灯す。
「ひい!?」
「ま、魔法!?」
「ルイン、き、貴様、魔術師だったのか!?」
「いいや? ぼくはぼく。聖職者を志す、ただの子供だ」
左手に蒼い焔を灯す。
「や、止めろルイン。こ、こ、ここここっちに来るな!? 止めろおおぉぉぉっ!」
仮にも聖職者を志す少年らだ。ぼくの潜在的な魔力を感じているのだろう。
ぼくも特に抑えることなく、ぼくらしい魔力の性質を駄々洩れさせている。
「恐ろしいか、ぼくが。なんならその恐怖で狂い死んでもいいんだぞ。あぁ、そうだ思い出した。デリントン。さっき君がぼくに言ったセリフ、どこで聞いたか思い出したよ」
――貴様(のその妙な態度)も、今日までだ。
歴代の勇者がよく私に言っていたセリフではないか。
ふふ。ふははははは。
「ははははははははははははっ!」
「ぎゃあああぁあぁぁぁっ」
『待って待って待ってえぇぇっ』
恐怖に怯え失禁し、意識を失い倒れる者の頭上で――
「なんだローリエ。邪魔するな」
既に立っている者は居ない。
意識はあっても心ここにあらず。
女神ローリエはそんな彼らの前で慌てたように仁王立ちする。
『いやいやいや、邪魔しなきゃいけないでしょう。ここは私の神殿内ですよ。血なまぐさいことは止めてくださいっ』
「血なまぐさいも何も、こやつらが先に仕掛けて来たのだぞ。しかもどうやら私以外の者にも同様の事をやっていたようだし」
『ぐっ……そ、それは……ですが死人は出ていません!』
見て見ぬふりをしていたのか。
いや、本来神が人間の所業に口を挟むことは無い。
基本は静観――世界が破滅だどうたらというような事になれば話は別であろうが。
しかし自身のおひざ元でこのような暴行行為があって、それを見逃すとは……。
「やはり貴様への見せしめも含め、こやつらは殺す」
『イヤーっ、ダメェーッ! ちょっと待ってぇ! か、彼らはそう……えぇっと……あ、あなたを裏切ったのです!』
「裏切る? ふ、そうだな。その通りだ。この私を裏切ったのだ、この者は」
『そうそう。で、あなた、裏切られたことはあって?』
裏切られたこと?
ある訳ない。そもそも魔王の頃は信じる友も部下すらいなかったぼっちなのだから。
そう。初めて裏切られたのだ、ぼくは。
ん?
初めて?
初めて……裏切られた……。
「は!?」
『ふふ。気づいた様ですね。あなたはこれまで裏切られたことなど一度も無かった』
「そうだ」
『彼はあなたに"友に裏切られた"を教えてくれたのですよ』
「そうだ!!」
デリントンよ、感謝する!
これが裏切られるということなのか。
くっ――なんて貴重な体験!
『ね? だから彼を許してあげましょう。もちろんそれとなく最高司祭に啓示を与え、全員を破門にしておきますから』
「ふ。いいだろう。貴重な体験をさせてくれた礼に、今回は許してやろう」
デリントン以外は全員既に意識はない。
ふ、デリントンめ、なかなか見上げた根性だ。
その根性をもっと良い方に持って行けば良かったのになぁ。
「デリントン」
「……ぅあ……」
顔面蒼白でまるで死人だな。
そんな彼にぼくは必殺・天使の微笑みを送る。
「次は無いよ」
そう一言添えて。
1
あなたにおすすめの小説
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる