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Act.36
柚希は学校帰りに沙織と話をした。
沙織「…そんなことになってたなんて…ってか、あのおっさん(柚希父)やってることメチャクチャだね。よくそんなんで社長やってるよ」
柚希「…ホント、それ」
沙織「でも、流風くんがヒーローのように登場して助けてくれた…キュンとしたんじゃなーい?」
柚希「それは…したけど////」
沙織「けど?」
柚希「流風が声を荒げるとこ初めて見て、そっちの驚きの方が大きかった」
沙織「あー…いつも人懐っこいし、口調も柔らかいもんね~」
柚希「うん」
沙織「それだけ柚希の事思ってるってことじゃない?」
柚希「それはある」
沙織「あはは、自覚ありか!」
柚希「…だって、この先も流風と一緒にいたいし、流風もそう言ってくれてるから」
沙織「そうね。人生の伴侶を見つけたって感じか!」
柚希「伴侶って…!///そんなんじゃないよ…////」
沙織「だけど、そういうことじゃない?流風くんの未来には、柚希がいるってことは」
柚希はストローを口にくわえて飲み物を飲んでいた。
柚希「………////」
沙織「(無言で時間差で赤くなるのか…)」
沙織もストローを口にくわえて飲み物を飲んだ。
沙織「…確か、パパの知り合いの不動産屋さんが空き部屋があって、入居者探してるって言ってたかなー」
柚希「…そうなの?」
沙織「うん。なんだったら、聞いてみる?」
柚希「おじさんに?」
沙織「その不動産屋さんに」
柚希「なんで、沙織がその人を知ってるの?」
沙織「だって、昔から知ってるおじさんだし。ほら…小学校の頃、よく飴くれたおじさん」
柚希は記憶を辿った。
柚希「…もしかして、飴のおじさん?」
沙織「そう!その人!」
柚希「すごい大量に飴持ってて、何個もくれて、学校帰りに食べながら帰ったよね」
沙織「そうそう!しかも、全部いちごみるくでね!」
柚希「そう!あのおじさんなんだ」
沙織「そう!」
柚希「うん、聞いてくれる?」
沙織「りょ!」
沙織は電話をかけた。
―——————————————
その頃、流風のバイト先に峰岸がいた。
流風「…何か?」
峰岸「少しお時間頂けますでしょうか?」
流風「予定があります」
峰岸「あなたのお父上の事でもあるのですが?」
流風「…え?」
峰岸「何故、お父上が莫大な借金を持ってしまったのか、あなたはご存知ですか?」
流風「……わかりました」
カフェに入った。
峰岸は、封筒から1枚の紙を取り出した。
それは新聞の記事だった。
峰岸「まずはこれをご覧ください」
流風の前に差し出してみせた。
流風「(…交通事故…?)」
流風は読んだ。
【29日13時48分ごろ、東京都練馬区の〇〇交差点で道路を横断していた女性(37)が東京都大田区の町工場社長の男性(42)が運転するトラックにはねられました。
この事故ではねられた女性は意識不明の重体で病院に搬送されましたが、外傷性ショックのため死亡が確認されました。警察で事故の原因を調べています】
流風「…これが何か?」
峰岸「この、はねられた女性が、お嬢様の実のお母様です。そして、それをはねたのが、星野さんのお父上なのです」
流風「…は?」
峰岸「こちらが、当時の事故記録になります」
書類を見せた。
そこには、加害者の名前のところに流風の父親の名前、そして、被害者の名前には、柚希の母親の名前が記載されていた。
流風はショックを隠せなかった。
峰岸「車の保険会社を交えて示談という形になりましたが、その際の賠償金が、あなたのお父上の借金になってしまったのです。
それに、町工場ですから、このご時世、大変だったようで、銀行からの融資でそちらの借金もあったようです」
流風「……」
峰岸「あなたのお父上はとても誠実な方でしたから、何とか借金を減らそうと日夜仕事に励んでおられたみたいで、お父上がお亡くなりになった頃には、金額も減ってはいました。
そして、その残った借金はあなたがお支払いしていたのです」
流風「……(父さんが…柚のお母さんを…)」
峰岸「あなたは、お嬢様のご家族について仰っておりますが、しかし。その状況に少なくとも、関与したのは、あなたのお父上なのです」
流風「…っ」
峰岸「あなたはお嬢様を幸せにできますか?ご自分のお父上がお嬢様の唯一の味方を死なせてしまって。
お嬢様がこの事を知ったら…果たしてお嬢様は、あなたを許してくれるのでしょうか?」
流風「…っ…」
峰岸「あなた達の未来はありません。お嬢様にこの事を知られたくなければ、お嬢様の前から消えることをオススメします。話は以上です。失礼致します」
伝票を持って、峰岸は出て行った。
to be continued
あとがき:最後までご覧いただきありがとうございます。
毎日20時に更新していきますので、よろしくおねがいします!
衝撃の事実が発覚しましたね…。
世界で1番理解者である、柚希のお母さんが…まさか…。
これから、先、柚希と流風はどうなってしまうのか…?
ご期待ください!
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沙織「…そんなことになってたなんて…ってか、あのおっさん(柚希父)やってることメチャクチャだね。よくそんなんで社長やってるよ」
柚希「…ホント、それ」
沙織「でも、流風くんがヒーローのように登場して助けてくれた…キュンとしたんじゃなーい?」
柚希「それは…したけど////」
沙織「けど?」
柚希「流風が声を荒げるとこ初めて見て、そっちの驚きの方が大きかった」
沙織「あー…いつも人懐っこいし、口調も柔らかいもんね~」
柚希「うん」
沙織「それだけ柚希の事思ってるってことじゃない?」
柚希「それはある」
沙織「あはは、自覚ありか!」
柚希「…だって、この先も流風と一緒にいたいし、流風もそう言ってくれてるから」
沙織「そうね。人生の伴侶を見つけたって感じか!」
柚希「伴侶って…!///そんなんじゃないよ…////」
沙織「だけど、そういうことじゃない?流風くんの未来には、柚希がいるってことは」
柚希はストローを口にくわえて飲み物を飲んでいた。
柚希「………////」
沙織「(無言で時間差で赤くなるのか…)」
沙織もストローを口にくわえて飲み物を飲んだ。
沙織「…確か、パパの知り合いの不動産屋さんが空き部屋があって、入居者探してるって言ってたかなー」
柚希「…そうなの?」
沙織「うん。なんだったら、聞いてみる?」
柚希「おじさんに?」
沙織「その不動産屋さんに」
柚希「なんで、沙織がその人を知ってるの?」
沙織「だって、昔から知ってるおじさんだし。ほら…小学校の頃、よく飴くれたおじさん」
柚希は記憶を辿った。
柚希「…もしかして、飴のおじさん?」
沙織「そう!その人!」
柚希「すごい大量に飴持ってて、何個もくれて、学校帰りに食べながら帰ったよね」
沙織「そうそう!しかも、全部いちごみるくでね!」
柚希「そう!あのおじさんなんだ」
沙織「そう!」
柚希「うん、聞いてくれる?」
沙織「りょ!」
沙織は電話をかけた。
―——————————————
その頃、流風のバイト先に峰岸がいた。
流風「…何か?」
峰岸「少しお時間頂けますでしょうか?」
流風「予定があります」
峰岸「あなたのお父上の事でもあるのですが?」
流風「…え?」
峰岸「何故、お父上が莫大な借金を持ってしまったのか、あなたはご存知ですか?」
流風「……わかりました」
カフェに入った。
峰岸は、封筒から1枚の紙を取り出した。
それは新聞の記事だった。
峰岸「まずはこれをご覧ください」
流風の前に差し出してみせた。
流風「(…交通事故…?)」
流風は読んだ。
【29日13時48分ごろ、東京都練馬区の〇〇交差点で道路を横断していた女性(37)が東京都大田区の町工場社長の男性(42)が運転するトラックにはねられました。
この事故ではねられた女性は意識不明の重体で病院に搬送されましたが、外傷性ショックのため死亡が確認されました。警察で事故の原因を調べています】
流風「…これが何か?」
峰岸「この、はねられた女性が、お嬢様の実のお母様です。そして、それをはねたのが、星野さんのお父上なのです」
流風「…は?」
峰岸「こちらが、当時の事故記録になります」
書類を見せた。
そこには、加害者の名前のところに流風の父親の名前、そして、被害者の名前には、柚希の母親の名前が記載されていた。
流風はショックを隠せなかった。
峰岸「車の保険会社を交えて示談という形になりましたが、その際の賠償金が、あなたのお父上の借金になってしまったのです。
それに、町工場ですから、このご時世、大変だったようで、銀行からの融資でそちらの借金もあったようです」
流風「……」
峰岸「あなたのお父上はとても誠実な方でしたから、何とか借金を減らそうと日夜仕事に励んでおられたみたいで、お父上がお亡くなりになった頃には、金額も減ってはいました。
そして、その残った借金はあなたがお支払いしていたのです」
流風「……(父さんが…柚のお母さんを…)」
峰岸「あなたは、お嬢様のご家族について仰っておりますが、しかし。その状況に少なくとも、関与したのは、あなたのお父上なのです」
流風「…っ」
峰岸「あなたはお嬢様を幸せにできますか?ご自分のお父上がお嬢様の唯一の味方を死なせてしまって。
お嬢様がこの事を知ったら…果たしてお嬢様は、あなたを許してくれるのでしょうか?」
流風「…っ…」
峰岸「あなた達の未来はありません。お嬢様にこの事を知られたくなければ、お嬢様の前から消えることをオススメします。話は以上です。失礼致します」
伝票を持って、峰岸は出て行った。
to be continued
あとがき:最後までご覧いただきありがとうございます。
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衝撃の事実が発覚しましたね…。
世界で1番理解者である、柚希のお母さんが…まさか…。
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※2016年01月08日 完結済。