夢中になる

ライ子

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翌日、匠が上機嫌で話しかけて来た。
「昨日は、ありがとな。あの後も盛り上がって、次の週末、みんなでバーベキューすることになった。京介も来いよ。」
(みんな…と、いうことは、あの彼女も来るのかな?)
「俺も?」
「ああ。もちろん。京介の顔が必要だ。」
「顔?」
「昨日、カラオケ行ったメンバーで、京介のこと気になってるって言ってる子いたぞ。」
「それに、先に帰った子にも声かけるから、人数が合わなくなるだろ?」
(彼女が来るなら、行ってもいいか…。)
「わかった。行くよ。」
匠は、少し驚いた顔をしていた。
「珍しいな。」
「何が?」
「しつこく誘わなくても来るって…。」
「どうせ断っても無駄だろ?」
それもそうだと、匠はケラケラ笑いながら、仕事場へ戻って行った。
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