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どうしてこんなことになってしまったの……? まさか、妹のリシェルに婚約者である、デナン様を奪われてしまうなんて。あの子は確かに昔から酷い子だったけれど、ここまでとは思わなかった……酷い妹という印象が強くても心の底では通じ合う血を分けた妹だと確信していたから。
それだけに、余計にショックが大きい。私は現在、貴族街にある専用の別宅に住んでいる。クラウド家の本宅とは別の別荘みたいなものだ。
この別宅はローザハウスと名付けられている。お父様とお母様のプレゼントね。ラタナトイ王国の貴族は専用の屋敷を貰うケースが多かったりするのだ。私物を並べたりとカスタマイズを楽しんだり出来る。比較的豊かな国の象徴とも言われているわ。私はそちらで心の傷を癒していた。
「本日の仕事は何かあったかしら?」
私はメイドに午後からの予定を尋ねるが、彼女は首を横に振った。
「ローザ様の本日のお仕事はございません。ゆっくりとお休みくださいませ」
「ありがとう」
あの婚約破棄から1週間以上経過しているけれど、その間の仕事の量が急に減っているような……もしかして、お父様達が手配してくれたのかしら? それだとするなら、今度、お礼を言いに行かなくちゃ。さて、午後からは何をしようかしら。
「ローザ様! お客様でございます! 如何いたしましょうか!?」
そんな時、慌てて使用人の一人が私の部屋へと入って来た。ノックを忘れるということは相当ね。
「どうしたの? お客様はどちら様?」
「は、はい……バルサーク・ウィンドゥ大公殿下様になります……?」
「は?」
私はついつい素っ頓狂な声を上げてしまった……。
「バルサーク様……いえ、ウィンドゥ大公殿下がどうして……?」
「いえ、それは分かりませんが……お通ししてもよろしいでしょうか?」
「当然よ、すぐに客室へご案内を! すぐに私も向かうわ!」
「か、畏まりました!!」
全く分からないけれど、バルサーク・ウィンドゥ大公殿下がローザハウスを訪れたのは事実のようだ。頭が上手くついて行かなかったけれど、しっかりとした対応をしないといけない。私は髪型を整えて香水をかけ、客室へと向かうことにした。
それだけに、余計にショックが大きい。私は現在、貴族街にある専用の別宅に住んでいる。クラウド家の本宅とは別の別荘みたいなものだ。
この別宅はローザハウスと名付けられている。お父様とお母様のプレゼントね。ラタナトイ王国の貴族は専用の屋敷を貰うケースが多かったりするのだ。私物を並べたりとカスタマイズを楽しんだり出来る。比較的豊かな国の象徴とも言われているわ。私はそちらで心の傷を癒していた。
「本日の仕事は何かあったかしら?」
私はメイドに午後からの予定を尋ねるが、彼女は首を横に振った。
「ローザ様の本日のお仕事はございません。ゆっくりとお休みくださいませ」
「ありがとう」
あの婚約破棄から1週間以上経過しているけれど、その間の仕事の量が急に減っているような……もしかして、お父様達が手配してくれたのかしら? それだとするなら、今度、お礼を言いに行かなくちゃ。さて、午後からは何をしようかしら。
「ローザ様! お客様でございます! 如何いたしましょうか!?」
そんな時、慌てて使用人の一人が私の部屋へと入って来た。ノックを忘れるということは相当ね。
「どうしたの? お客様はどちら様?」
「は、はい……バルサーク・ウィンドゥ大公殿下様になります……?」
「は?」
私はついつい素っ頓狂な声を上げてしまった……。
「バルサーク様……いえ、ウィンドゥ大公殿下がどうして……?」
「いえ、それは分かりませんが……お通ししてもよろしいでしょうか?」
「当然よ、すぐに客室へご案内を! すぐに私も向かうわ!」
「か、畏まりました!!」
全く分からないけれど、バルサーク・ウィンドゥ大公殿下がローザハウスを訪れたのは事実のようだ。頭が上手くついて行かなかったけれど、しっかりとした対応をしないといけない。私は髪型を整えて香水をかけ、客室へと向かうことにした。
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