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女装と復讐 -憧憬編(序章)-
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…そんなことがあった日の夜だっただろうか…次の日の夜だっただろうか…。
僕は、とても変な夢を見た…。
…僕は見たこともない白い2階建ての建物の前に立っていた。そして僕の後ろには、高級そうな白い車が停まっている。
夢の中の自分の格好をよく見ると…えぇっ?僕は黒っぽい色のスカートを履いた女の子になっていた…。
「ねぇ……んぎょ…」
『…?』
呼ばれた声に応えて、そちらを振り向くと…2階の玄関へと続く白い建物の階段から下りてくる、膝丈でノンスリーブの真白いワンピースを着た…見たこともないくらい顔がもの凄く可愛くて…髪が長くて…細身で脚も細い綺麗な女の子がいた…。
…っていうか、本当に呼ばれたのは…僕?今何て呼ばれた…?
『詩織。アンナさんと春華さんは?』
「うん。今下りてくるよ。鮎美ちゃんもね」
…誰って?女の子になった夢の中の僕は…全く知らない人の名前を言っていた…。
…気がつくと…場面は変わっていて、高いビルが並ぶ東京っぽい街の大通りの中にいた…。
見上げると凄い光景。高層ビルとビルとの隙間からは、とても綺麗な青空が見えた…。
それになんだか僕は、この夢のなかで…とても幸せで…とてもフワフワした気分になっていた…。
「あっ、鈴ちゃーん!ここここ!」
さっきの可愛い女の子が手を振ってる…すると向こうから…またもう1人、可愛い女の子がやってきた…。
「お久しぶりね。金魚ちゃん」
…お久しぶり?いや…知らない。こんな可愛い女の子のこと…。
「おいおい金魚。久しぶりに瀬ヶ池に来て、緊張してんじゃねーのか?」
『秋良さん、そんなことないです!』
…僕の隣には、見たことがないほどとてもカッコいいお兄さんが立っていた…今僕、お兄さんの名前を何って…?
というかこのカッコいいお兄さん、瀬ヶ池…って今言った…?
ここ…って、早瀬ヶ池なの!?もう一度確認するように周りを見渡す…こんなに大きくて高いビルが…それも幾つも。
いや、僕らを囲んでいるのは高いビルだけじゃない…数えきれないほどの女の子たちも…!
「久しぶりに帰ってこれたね…早瀬ヶ池に。ほら見て。あのたくさんの女の子たち、私たちを迎えて待ってくれてる…ねぇ行こっ!早く!」
…あの可愛い女の子に手を引かれる、女の子の格好をした僕…というか…えっ?久しぶりって?早瀬ヶ池に帰ってきたって?…何?どういう意……。
『………よーう』
『……ん?』
『おっはよーう。信ちゃん』
夢から覚めると…母さんがいた。
『朝ごはんできてるわよ。準備できたら下りてきて』
『……は…い』
母さんはそれだけ言うと、僕の部屋を出て、一階へと下りていった。
『切ったスイカもあるわよー』
一階からまた母さんの声。
何だったんだろう…変な夢。僕は誰か…ほかの女の子になっていた。名前…何だったっけ?
もの凄く可愛い女の子がいた気がする…今まで見たこともないくらい可愛い子が。
…あの西森さんよりも、ずっと可愛いくて、スタイルなんか本当に綺麗だった…ような気がする。
たぶん…母さんからあんなドラマの話を聞いたから、そんな変な夢を見たんだろう。
それに、僕があまりにも藤浦市に憧れ過ぎたせいも考えられる…。
僕はこの日から…しばらくの間、藤浦市や早瀬ヶ池のことは一旦忘れて、大学受験のための勉強に集中することを決めた。目標にした宮端学院大学の入試合格を、一応今は目指して。
…更に日々は過ぎて、秋を過ぎた高校2年の12月某日。クラスの休み時間に聞こえてきた女子たちのお喋り…。
「やっぱ凄いね。七香って…」
「ねー。宮端学院大学を受験するなんて」
「七香だったら、たぶん余裕で合格でしょ。ほんとに頭いいから」
『……!』
僕は、とても変な夢を見た…。
…僕は見たこともない白い2階建ての建物の前に立っていた。そして僕の後ろには、高級そうな白い車が停まっている。
夢の中の自分の格好をよく見ると…えぇっ?僕は黒っぽい色のスカートを履いた女の子になっていた…。
「ねぇ……んぎょ…」
『…?』
呼ばれた声に応えて、そちらを振り向くと…2階の玄関へと続く白い建物の階段から下りてくる、膝丈でノンスリーブの真白いワンピースを着た…見たこともないくらい顔がもの凄く可愛くて…髪が長くて…細身で脚も細い綺麗な女の子がいた…。
…っていうか、本当に呼ばれたのは…僕?今何て呼ばれた…?
『詩織。アンナさんと春華さんは?』
「うん。今下りてくるよ。鮎美ちゃんもね」
…誰って?女の子になった夢の中の僕は…全く知らない人の名前を言っていた…。
…気がつくと…場面は変わっていて、高いビルが並ぶ東京っぽい街の大通りの中にいた…。
見上げると凄い光景。高層ビルとビルとの隙間からは、とても綺麗な青空が見えた…。
それになんだか僕は、この夢のなかで…とても幸せで…とてもフワフワした気分になっていた…。
「あっ、鈴ちゃーん!ここここ!」
さっきの可愛い女の子が手を振ってる…すると向こうから…またもう1人、可愛い女の子がやってきた…。
「お久しぶりね。金魚ちゃん」
…お久しぶり?いや…知らない。こんな可愛い女の子のこと…。
「おいおい金魚。久しぶりに瀬ヶ池に来て、緊張してんじゃねーのか?」
『秋良さん、そんなことないです!』
…僕の隣には、見たことがないほどとてもカッコいいお兄さんが立っていた…今僕、お兄さんの名前を何って…?
というかこのカッコいいお兄さん、瀬ヶ池…って今言った…?
ここ…って、早瀬ヶ池なの!?もう一度確認するように周りを見渡す…こんなに大きくて高いビルが…それも幾つも。
いや、僕らを囲んでいるのは高いビルだけじゃない…数えきれないほどの女の子たちも…!
「久しぶりに帰ってこれたね…早瀬ヶ池に。ほら見て。あのたくさんの女の子たち、私たちを迎えて待ってくれてる…ねぇ行こっ!早く!」
…あの可愛い女の子に手を引かれる、女の子の格好をした僕…というか…えっ?久しぶりって?早瀬ヶ池に帰ってきたって?…何?どういう意……。
『………よーう』
『……ん?』
『おっはよーう。信ちゃん』
夢から覚めると…母さんがいた。
『朝ごはんできてるわよ。準備できたら下りてきて』
『……は…い』
母さんはそれだけ言うと、僕の部屋を出て、一階へと下りていった。
『切ったスイカもあるわよー』
一階からまた母さんの声。
何だったんだろう…変な夢。僕は誰か…ほかの女の子になっていた。名前…何だったっけ?
もの凄く可愛い女の子がいた気がする…今まで見たこともないくらい可愛い子が。
…あの西森さんよりも、ずっと可愛いくて、スタイルなんか本当に綺麗だった…ような気がする。
たぶん…母さんからあんなドラマの話を聞いたから、そんな変な夢を見たんだろう。
それに、僕があまりにも藤浦市に憧れ過ぎたせいも考えられる…。
僕はこの日から…しばらくの間、藤浦市や早瀬ヶ池のことは一旦忘れて、大学受験のための勉強に集中することを決めた。目標にした宮端学院大学の入試合格を、一応今は目指して。
…更に日々は過ぎて、秋を過ぎた高校2年の12月某日。クラスの休み時間に聞こえてきた女子たちのお喋り…。
「やっぱ凄いね。七香って…」
「ねー。宮端学院大学を受験するなんて」
「七香だったら、たぶん余裕で合格でしょ。ほんとに頭いいから」
『……!』
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