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女装と復讐 -発起編-
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小森春華さんは、秋良さんより3歳下の24歳。
藤浦市黒羽区にある藤浦市立総合病院の正看護師らしい。
だったら尚更、ピアスの穴開けを頼っても安心できそう。
僕は秋良さんに強くお願いした。
『まぁ…春華に訊いてやってみてもいいけどな…あくまでもやってくれる《かもしれない》っていう可能性だけだからな』
『はい。宜しくお願いします』
僕はシュウマイをぱくっと口に入れ、モグモグしながら秋良さんにペコリと頭を下げた。
『おいおい…シュウマイ食うのかお礼を言うのか、どっちかハッキリしろよ』
……つい、みんなの笑いを誘ってしまった…。
『ねぇ、可愛く女装したお兄ちゃん。この中華の晩餐のあとで、私がお兄ちゃんを連れて行きたかったお店に行くから。楽しみにしててね』
『…?』
あのジーパン姿の中年男性が、いい感じの笑顔で僕に言った…けど、誰なのか僕はまだ理解できていなかった。
…でもどうやら僕の表情で、それがバレたらしく…。
『あら?…まさか!私が誰だか、ほんとは判ってないんじゃないの!?』
『えっ!…いや…』
………図星。
『もーぅ…私よぉ。アンナちゃんにお兄ちゃんを初めて紹介した…』
『あー!!』
びっくり!…超久しぶりの、菊江のおっさんだった!
『そりゃそうよね…。あの時は私も、お化粧バッチリの着物を着たオカマ姿だったものね』
『いえ…あの…実は判ってました…』
…と、下手な気遣いですぐバレるような嘘をついてしまった…。
けれど、おっさんは僕に優しく『ありがとう』と言ってくれた。
『さぁて…みんなちゃんと食べたかしら?』
入店して1時間ちょっと過ぎ、アンナさんが場を仕切って皆に訊く。
みんな満足そうに大きく頷いた。
そこで次に、今度は菊江のおっさんの出番。
『じゃあ…そろそろ私の紹介するお店に、みんなを連れてっちゃうわよ♪』
『はーい。やったーぁ♪』
立ち上がり、体全体で大喜びを表現する笑顔の詩織。
そののちに、実は詩織は菊江のおっさんのことが大好き…恋愛とかじゃなく人として…なんだということを知るんだけど。
『それで菊江さん、今から行くお店って…どんなお店なの?』
僕が訊く前に、詩織が先に訊いてくれた。
『信吾ちゃんと同じような《男の娘》が働く…』
『いやー♪私、興味津々♪楽しみー♪』
…ノリノリな詩織。
…とある新しい雑居ビルの駐車場に、アンナさんと啓介さん、大基さんの車3台が駐まった。
ビルの外壁面には、多くの呑み屋だろう看板がびっしりと、縦に並んで設置されている。
『お兄ちゃん、私たちが今から行く店は…ほら、4階の…あれよ』
僕は、菊江のおっさんの指差す看板をよく見た…。
『えぇと…【roads†doll】?』
藤浦市黒羽区にある藤浦市立総合病院の正看護師らしい。
だったら尚更、ピアスの穴開けを頼っても安心できそう。
僕は秋良さんに強くお願いした。
『まぁ…春華に訊いてやってみてもいいけどな…あくまでもやってくれる《かもしれない》っていう可能性だけだからな』
『はい。宜しくお願いします』
僕はシュウマイをぱくっと口に入れ、モグモグしながら秋良さんにペコリと頭を下げた。
『おいおい…シュウマイ食うのかお礼を言うのか、どっちかハッキリしろよ』
……つい、みんなの笑いを誘ってしまった…。
『ねぇ、可愛く女装したお兄ちゃん。この中華の晩餐のあとで、私がお兄ちゃんを連れて行きたかったお店に行くから。楽しみにしててね』
『…?』
あのジーパン姿の中年男性が、いい感じの笑顔で僕に言った…けど、誰なのか僕はまだ理解できていなかった。
…でもどうやら僕の表情で、それがバレたらしく…。
『あら?…まさか!私が誰だか、ほんとは判ってないんじゃないの!?』
『えっ!…いや…』
………図星。
『もーぅ…私よぉ。アンナちゃんにお兄ちゃんを初めて紹介した…』
『あー!!』
びっくり!…超久しぶりの、菊江のおっさんだった!
『そりゃそうよね…。あの時は私も、お化粧バッチリの着物を着たオカマ姿だったものね』
『いえ…あの…実は判ってました…』
…と、下手な気遣いですぐバレるような嘘をついてしまった…。
けれど、おっさんは僕に優しく『ありがとう』と言ってくれた。
『さぁて…みんなちゃんと食べたかしら?』
入店して1時間ちょっと過ぎ、アンナさんが場を仕切って皆に訊く。
みんな満足そうに大きく頷いた。
そこで次に、今度は菊江のおっさんの出番。
『じゃあ…そろそろ私の紹介するお店に、みんなを連れてっちゃうわよ♪』
『はーい。やったーぁ♪』
立ち上がり、体全体で大喜びを表現する笑顔の詩織。
そののちに、実は詩織は菊江のおっさんのことが大好き…恋愛とかじゃなく人として…なんだということを知るんだけど。
『それで菊江さん、今から行くお店って…どんなお店なの?』
僕が訊く前に、詩織が先に訊いてくれた。
『信吾ちゃんと同じような《男の娘》が働く…』
『いやー♪私、興味津々♪楽しみー♪』
…ノリノリな詩織。
…とある新しい雑居ビルの駐車場に、アンナさんと啓介さん、大基さんの車3台が駐まった。
ビルの外壁面には、多くの呑み屋だろう看板がびっしりと、縦に並んで設置されている。
『お兄ちゃん、私たちが今から行く店は…ほら、4階の…あれよ』
僕は、菊江のおっさんの指差す看板をよく見た…。
『えぇと…【roads†doll】?』
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