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女装と復讐 -発起編-
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『なぁ、こっちの子は喋れないのか?』
ナンパくんは今度は、今まで黙って詩織とのそのやり取りを、ただ見ていただけの僕を見た。
『しゃ、喋れます!…私だって』
『じゃあさ、お前に訊くけど、今夜のお前らのこれからの予定は?』
えっ?ぁ…えぇと…。
『わ…私たち、もうそろそろ帰らなきゃ!だから…予定なんて…』
『はぁ?なんで?さっきそこで車から降りて、ここに来てベンチに座ったのを俺見てたぜ?来たばっかだろ?』
『ぁ…んまぁ。ですね…』
『……。』
このナンパくん、僕らをよく観察してたのか…!
はい。詩織…もう僕の限界です。
そう伝えたくて僕はまた、ちらりと詩織を見た…。
えぇ?…まだ頑張れる?僕にもう少し頑張れって?
そう詩織は僕に、目で訴えてくる…。
『わ…私たちの他にも…もっと可愛い女の子たち、たくさんいると思うんだけどなぁ』
『だから!お前らが一番可愛かったから、俺は今ここに居んの!』
『ぁ…そう…ですか。あ、ありがとう…』
『……。』
くぅぅっ!このナンパ野郎くん!
言い返しながらサラリと『一番可愛い』とか褒め言葉までも混ぜてくるとか…こいつ、意外とやるのか!?
『ねぇ。あなた自分を《サンタクロース》だとか《夢を叶える》って私たちに言ってくれてたよね。で、どう私たちの夢を叶えてくれるの…?』
『!!』
はぁ…助かった。
やっと、詩織が助け舟を出してくれた…。
詩織を見ると…『金魚、まだまだね』と、余裕を感じる《残念顔》で僕はクスッと笑われた…。
『えぇと…そうだな…』
ナンパくんはジーパンのお尻のポケットから長財布を出した。
『見てくれよ。これ。凄くね?』
ナンパくんの財布の中には、一万円札が10枚…10万円が入っていた。
それを出して僕らに見せびらかす。
『凄ぉーい♪』
『わははは。これで、何か美味いものを奢ってやるよ!』
詩織の派手な驚き方を見て、ナンパくんは少し上機嫌そう…と思ったけど。
『じゃあこの10万円、今夜全部ぱーっと使っちゃってもいいの!?』
…と訊いた詩織に、ナンパくんは…。
『んなわけねーだろ。ちょっと可愛いからって調子に乗んなよ!お前…』
…今度は機嫌が悪くなった。
こ、これはまさか…詩織の初のナンパ撃退失敗…!?と思ったら…。
『機嫌を損ねたの?私が悪かったんだよね…ごめんなさい…』
『あ、いや…解ればいいんだぜ…』
詩織が謝ったことで、ナンパくんは少し機嫌を直した様子。
『じゃあさ…私のごめんなさいの代わりに、私の可愛いお財布も…見てみる?』
詩織はバッグをベンチに置き、中からピンクの長財布を出した。
そしてにこりと笑って、ピンクのお財布の中から一万円札を、1…2……5………10…!?
さっ、30万円!!
取り出して、僕らに数えて見せた!
『はぁぁ!?お前なんでこんな大金、持ってんだよ!?』
僕とナンパくんはお互いを見合った…詩織凄っ!
『まーだ。待って。お財布もう1こあるの。こっちの緑のお財布には…ね』
『!?』
『…50万円入ってるの。どぉ?私、凄くなーい?』
『凄ぇ…っ!』
『…!!』
ナンパくんは今度は、今まで黙って詩織とのそのやり取りを、ただ見ていただけの僕を見た。
『しゃ、喋れます!…私だって』
『じゃあさ、お前に訊くけど、今夜のお前らのこれからの予定は?』
えっ?ぁ…えぇと…。
『わ…私たち、もうそろそろ帰らなきゃ!だから…予定なんて…』
『はぁ?なんで?さっきそこで車から降りて、ここに来てベンチに座ったのを俺見てたぜ?来たばっかだろ?』
『ぁ…んまぁ。ですね…』
『……。』
このナンパくん、僕らをよく観察してたのか…!
はい。詩織…もう僕の限界です。
そう伝えたくて僕はまた、ちらりと詩織を見た…。
えぇ?…まだ頑張れる?僕にもう少し頑張れって?
そう詩織は僕に、目で訴えてくる…。
『わ…私たちの他にも…もっと可愛い女の子たち、たくさんいると思うんだけどなぁ』
『だから!お前らが一番可愛かったから、俺は今ここに居んの!』
『ぁ…そう…ですか。あ、ありがとう…』
『……。』
くぅぅっ!このナンパ野郎くん!
言い返しながらサラリと『一番可愛い』とか褒め言葉までも混ぜてくるとか…こいつ、意外とやるのか!?
『ねぇ。あなた自分を《サンタクロース》だとか《夢を叶える》って私たちに言ってくれてたよね。で、どう私たちの夢を叶えてくれるの…?』
『!!』
はぁ…助かった。
やっと、詩織が助け舟を出してくれた…。
詩織を見ると…『金魚、まだまだね』と、余裕を感じる《残念顔》で僕はクスッと笑われた…。
『えぇと…そうだな…』
ナンパくんはジーパンのお尻のポケットから長財布を出した。
『見てくれよ。これ。凄くね?』
ナンパくんの財布の中には、一万円札が10枚…10万円が入っていた。
それを出して僕らに見せびらかす。
『凄ぉーい♪』
『わははは。これで、何か美味いものを奢ってやるよ!』
詩織の派手な驚き方を見て、ナンパくんは少し上機嫌そう…と思ったけど。
『じゃあこの10万円、今夜全部ぱーっと使っちゃってもいいの!?』
…と訊いた詩織に、ナンパくんは…。
『んなわけねーだろ。ちょっと可愛いからって調子に乗んなよ!お前…』
…今度は機嫌が悪くなった。
こ、これはまさか…詩織の初のナンパ撃退失敗…!?と思ったら…。
『機嫌を損ねたの?私が悪かったんだよね…ごめんなさい…』
『あ、いや…解ればいいんだぜ…』
詩織が謝ったことで、ナンパくんは少し機嫌を直した様子。
『じゃあさ…私のごめんなさいの代わりに、私の可愛いお財布も…見てみる?』
詩織はバッグをベンチに置き、中からピンクの長財布を出した。
そしてにこりと笑って、ピンクのお財布の中から一万円札を、1…2……5………10…!?
さっ、30万円!!
取り出して、僕らに数えて見せた!
『はぁぁ!?お前なんでこんな大金、持ってんだよ!?』
僕とナンパくんはお互いを見合った…詩織凄っ!
『まーだ。待って。お財布もう1こあるの。こっちの緑のお財布には…ね』
『!?』
『…50万円入ってるの。どぉ?私、凄くなーい?』
『凄ぇ…っ!』
『…!!』
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