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女装と復讐 -発起編-
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ピンクの財布に30万円!…緑の財布に50万円!
合計80万円を持ち歩く女の子…詩織!!
凄い!なんというお金持ち!
その詩織の財布たちを見たナンパくんは…戦意喪失してなお意気消沈。
おまけに気が動転してたのか「こんなに金持ってんだったら、なんでも食いに行けるな」なんて呟いたもんだから、詩織から…。
『はぁぁ!?あなた女の子にお金出させる気なの!?』
『えっ?いや…今のは違』
『奢るとかって嘘までついて!…デリカシー無さ過ぎじゃない!?最っ低!!』
憤怒した…フリをしてナンパくんを睨んでいる詩織を見て、ナンパくんは…。
『あぁぁ…おぉ俺、他の女の子探しに行くわ…!!』
…跳んで逃げてった。
僕は、ちょっと恐る恐る…ちらっと詩織を見てみたら…。
『…はーぁ。えへへっ。どうだった?金魚。今の』
『う…うん。色々と凄かった…』
『きゃはははは』
…いつものように笑ってる…。
詩織は2つの財布をバッグに戻しながら、僕に訊いた。
『金魚、そろそろお腹空いてきたね』
『えっ?あ…うん』
『金魚は何か食べたいものとかある?』
…2人の話し合いの結果…《カーネルおじさんに相談しよう!》ってことになった。
そして、並んでゆっくりと歩きながら、ケンタッキーのお店へ向かう途中での僕らの会話。
『詩織…いつもあんなにたくさんお金持って歩いてるの?』
僕は心配になって詩織に訊いた。
『ううん。いつもは2万円くらい。このたくさんのお金は、さっきみたいな場面を想定して今日、藤浦銀行で下ろしてきてたの。でも本当に役に立ったでしょ?』
……んまぁ。確かに。
『今夜家に帰ったら、明日の朝お母さんに…月曜日にまた私の口座に戻しておいて…って、お願いしておくつもりよ』
『うん。その方がいいよ』
『ちなみにね…』
…緑の財布は、お母さんから借りてきたらしい。そしてこの80万円もの大金は、美容院の専属モデルの報酬手当てとかを、ずっと使わず大切に貯金してたんだとか…なるほど。
『ねぇ金魚、お腹いっぱいになったら、アンプリエに行かない?』
…アンプリエに?
『アンプリエで、なんかイベントでもやってるの?』
『毎年恒例なんだけど、1階の吹き抜けのロビーに凄く大っきな、キラキラ豪華なツリーが飾られてるの。金魚と一緒に見に行きたいなぁーって』
『分かった。じゃあ、お腹がいっぱいになってから』
『うん。ありがとう。金魚』
そのまま続けて、詩織が話し掛けてきた。
『明日も楽しみだよね。《G.F.アワード/2022》』
『うん。僕は観るの初めて』
詩織曰く…今年スカウトされ、《G.F.》デビューした女の子ら、96名の中から…更に厳選された女の子25名が、嘉久見大通り沿いにある複合施設《パステル・スクェア81》の特設ステージに集合。
そして、特別審査員らと会場に集まった女の子たちの投票によって、今年の《G.F.アワード》が決定する…って、いわゆる今年の最後を締めくくる《最もお洒落な女の子たちの祭典》らしい。
…僕らはケンタで空腹を満たし、お店を出て詩織の希望どおりアンプリエへと、煌めく電飾に包まれたイブの街道を並んで歩きながら向かう。
『…信吾ってさぁ』
『ん?なに?』
僕は止まらず歩きながら、詩織のほうへ振り向いた。
『今夜みたいに、女の子とクリスマス・イブの夜のひと時を過ごすのって…生まれて初めてでしょ!』
『…………えっ!?』
…顔を接近させた詩織に、見事に的中され過ぎて…本当に驚いた…。
『目が動揺してるー!きゃははは』
ご機嫌そうに笑い出した詩織…。
『…わ、私は金魚だし…。信吾って…だ、誰かなぁ…』
『あなたは、私よりも演技が下手ね。きゃはははは』
『……。』
…私よりも…演技?
合計80万円を持ち歩く女の子…詩織!!
凄い!なんというお金持ち!
その詩織の財布たちを見たナンパくんは…戦意喪失してなお意気消沈。
おまけに気が動転してたのか「こんなに金持ってんだったら、なんでも食いに行けるな」なんて呟いたもんだから、詩織から…。
『はぁぁ!?あなた女の子にお金出させる気なの!?』
『えっ?いや…今のは違』
『奢るとかって嘘までついて!…デリカシー無さ過ぎじゃない!?最っ低!!』
憤怒した…フリをしてナンパくんを睨んでいる詩織を見て、ナンパくんは…。
『あぁぁ…おぉ俺、他の女の子探しに行くわ…!!』
…跳んで逃げてった。
僕は、ちょっと恐る恐る…ちらっと詩織を見てみたら…。
『…はーぁ。えへへっ。どうだった?金魚。今の』
『う…うん。色々と凄かった…』
『きゃはははは』
…いつものように笑ってる…。
詩織は2つの財布をバッグに戻しながら、僕に訊いた。
『金魚、そろそろお腹空いてきたね』
『えっ?あ…うん』
『金魚は何か食べたいものとかある?』
…2人の話し合いの結果…《カーネルおじさんに相談しよう!》ってことになった。
そして、並んでゆっくりと歩きながら、ケンタッキーのお店へ向かう途中での僕らの会話。
『詩織…いつもあんなにたくさんお金持って歩いてるの?』
僕は心配になって詩織に訊いた。
『ううん。いつもは2万円くらい。このたくさんのお金は、さっきみたいな場面を想定して今日、藤浦銀行で下ろしてきてたの。でも本当に役に立ったでしょ?』
……んまぁ。確かに。
『今夜家に帰ったら、明日の朝お母さんに…月曜日にまた私の口座に戻しておいて…って、お願いしておくつもりよ』
『うん。その方がいいよ』
『ちなみにね…』
…緑の財布は、お母さんから借りてきたらしい。そしてこの80万円もの大金は、美容院の専属モデルの報酬手当てとかを、ずっと使わず大切に貯金してたんだとか…なるほど。
『ねぇ金魚、お腹いっぱいになったら、アンプリエに行かない?』
…アンプリエに?
『アンプリエで、なんかイベントでもやってるの?』
『毎年恒例なんだけど、1階の吹き抜けのロビーに凄く大っきな、キラキラ豪華なツリーが飾られてるの。金魚と一緒に見に行きたいなぁーって』
『分かった。じゃあ、お腹がいっぱいになってから』
『うん。ありがとう。金魚』
そのまま続けて、詩織が話し掛けてきた。
『明日も楽しみだよね。《G.F.アワード/2022》』
『うん。僕は観るの初めて』
詩織曰く…今年スカウトされ、《G.F.》デビューした女の子ら、96名の中から…更に厳選された女の子25名が、嘉久見大通り沿いにある複合施設《パステル・スクェア81》の特設ステージに集合。
そして、特別審査員らと会場に集まった女の子たちの投票によって、今年の《G.F.アワード》が決定する…って、いわゆる今年の最後を締めくくる《最もお洒落な女の子たちの祭典》らしい。
…僕らはケンタで空腹を満たし、お店を出て詩織の希望どおりアンプリエへと、煌めく電飾に包まれたイブの街道を並んで歩きながら向かう。
『…信吾ってさぁ』
『ん?なに?』
僕は止まらず歩きながら、詩織のほうへ振り向いた。
『今夜みたいに、女の子とクリスマス・イブの夜のひと時を過ごすのって…生まれて初めてでしょ!』
『…………えっ!?』
…顔を接近させた詩織に、見事に的中され過ぎて…本当に驚いた…。
『目が動揺してるー!きゃははは』
ご機嫌そうに笑い出した詩織…。
『…わ、私は金魚だし…。信吾って…だ、誰かなぁ…』
『あなたは、私よりも演技が下手ね。きゃはははは』
『……。』
…私よりも…演技?
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