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女装と復讐 -発起編-
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…今日は12月31日…遂に大晦日。
2022年も残りあと3時間…。
正確には今の時刻…午後9時16分だから…って細かいことは、この際まぁいいや。
ただ今《藤浦の高級住宅街》と呼ばれる、藤浦市今成区広常内のとある高層マンションの16階…アンナさん宅に、初めてお邪魔しています…。
久々のドキドキ。
広いリビングの床面…端から端まで、絶対に高級品だろう真っ白のふかふかカーペットが敷かれている。
触り心地最高…気持ちいい…。
『お蕎麦出来たよー』
エプロンをした詩織とアンナさんが、キッチンから出来上がった年越し蕎麦を運んできてくれた。
それをリビングの中央に置かれている、低脚のロングテーブルに並べて置く。
『ちょっと信吾…あなた何してるの?キッチンにあなたの分、お蕎麦一個置いてあるから、自分で取ってきて』
『…えぇっ!?』
同一人物なのに…詩織は《金魚》にはもの凄く優しいのに、《信吾》にはもの凄く厳しい…。
一つのテーブルを囲むようにアンナさん、その隣に詩織、更に右側に春華さん、隣に秋良さん…正面に大基さん…啓介さん…で、左側に僕。
雄二さんはというと…仕事の都合でフランスのほうで、年越しすることになったらしい。
『あ…そういえば、啓介さん…』
僕は啓介さんに、《もう金魚の春物の衣服の製作を始めている》ことに対して、ペコリと頭を下げてお礼を言った。
『…それがさぁ…』
『?』
少し苦笑して見せる啓介さん。
製作は本当に始めてくれているらしいんだけど…?
『今縫製しているうちの1つに《衣服》ってより《衣装》って感じのが…』
《衣服》ってより《衣装》って感じ…?
『あ、それそれ。俺も啓介くんに協力を求められて、びっくりしたよ』
そう言って啓介さんとの話に加わってきたのは大基さん。
…協力?びっくり?
『まさかロックバンドV系趣向の、シルバーアクセの製作依頼とか、予測してなかったからね』
えぇっ!?…ヴィジュアル系!?シルバーアクセサリー!!?
『いいじゃない!みんな知らないんだろうけどー。凄く《カッコ可愛い♪》んだから!金魚ちゃんのロックなV系衣装の着こなし…ね♪』
『!!!』
首筋がどうかしてしまうくらいの勢いで、僕は春華さんのほうを振り向いた。
『信吾…そういうわけなんだ。まぁ…《話題作り》には一着くらい有ってもいいんじゃ?…って感じかな』
僕はもう一度啓介さんを見て、優しく堅苦しい笑顔を見せて返した…。
くっ…やっぱり、このお姉様の仕業か…。
春華さんしかいないし…そういう衣装の発案しちゃうのは…。
『えぇーっ♪金魚がロックバンドのV系衣装!?…わぁ…超楽しみー♪』
…おいおい。
詩織だけは…と思ったのに。
やっぱり、そっち側だったか…。
2022年も残りあと3時間…。
正確には今の時刻…午後9時16分だから…って細かいことは、この際まぁいいや。
ただ今《藤浦の高級住宅街》と呼ばれる、藤浦市今成区広常内のとある高層マンションの16階…アンナさん宅に、初めてお邪魔しています…。
久々のドキドキ。
広いリビングの床面…端から端まで、絶対に高級品だろう真っ白のふかふかカーペットが敷かれている。
触り心地最高…気持ちいい…。
『お蕎麦出来たよー』
エプロンをした詩織とアンナさんが、キッチンから出来上がった年越し蕎麦を運んできてくれた。
それをリビングの中央に置かれている、低脚のロングテーブルに並べて置く。
『ちょっと信吾…あなた何してるの?キッチンにあなたの分、お蕎麦一個置いてあるから、自分で取ってきて』
『…えぇっ!?』
同一人物なのに…詩織は《金魚》にはもの凄く優しいのに、《信吾》にはもの凄く厳しい…。
一つのテーブルを囲むようにアンナさん、その隣に詩織、更に右側に春華さん、隣に秋良さん…正面に大基さん…啓介さん…で、左側に僕。
雄二さんはというと…仕事の都合でフランスのほうで、年越しすることになったらしい。
『あ…そういえば、啓介さん…』
僕は啓介さんに、《もう金魚の春物の衣服の製作を始めている》ことに対して、ペコリと頭を下げてお礼を言った。
『…それがさぁ…』
『?』
少し苦笑して見せる啓介さん。
製作は本当に始めてくれているらしいんだけど…?
『今縫製しているうちの1つに《衣服》ってより《衣装》って感じのが…』
《衣服》ってより《衣装》って感じ…?
『あ、それそれ。俺も啓介くんに協力を求められて、びっくりしたよ』
そう言って啓介さんとの話に加わってきたのは大基さん。
…協力?びっくり?
『まさかロックバンドV系趣向の、シルバーアクセの製作依頼とか、予測してなかったからね』
えぇっ!?…ヴィジュアル系!?シルバーアクセサリー!!?
『いいじゃない!みんな知らないんだろうけどー。凄く《カッコ可愛い♪》んだから!金魚ちゃんのロックなV系衣装の着こなし…ね♪』
『!!!』
首筋がどうかしてしまうくらいの勢いで、僕は春華さんのほうを振り向いた。
『信吾…そういうわけなんだ。まぁ…《話題作り》には一着くらい有ってもいいんじゃ?…って感じかな』
僕はもう一度啓介さんを見て、優しく堅苦しい笑顔を見せて返した…。
くっ…やっぱり、このお姉様の仕業か…。
春華さんしかいないし…そういう衣装の発案しちゃうのは…。
『えぇーっ♪金魚がロックバンドのV系衣装!?…わぁ…超楽しみー♪』
…おいおい。
詩織だけは…と思ったのに。
やっぱり、そっち側だったか…。
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