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女装と復讐 -躍動編-
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アンナさんたち4人は、赤い鳥居の下で僕らを待ってくれていた。
『す、すみません…お待たせしました…』
僕がそうみんなに謝ると、みんな笑って許してくれた。
『じゃあ、全員揃ったところで…まずは手水舎で手と口を漱ぎ清めましょう』
…手水舎で清めをすませて、やっと全員で拝殿での参拝。
みんな、それぞれが五円玉を3つ(十分ご縁)を投げ入れ、アンナさんが代表して吊るされた鈴をガランガランと鳴らし、《二礼二拍手一礼》で願い事をする…。
僕の願いはもちろん《復讐成就》。
他人が聞いたら「なんて物騒なお願い事!」みたいに…聞こえるんだろうけど…。
詩織の来年のお願い事はね…って、アンナさんは言ってたけど…。
でも、まさか…。
だって、ちゃんと詩織には、歳上の…大学をもうすぐ卒業する彼…。
「…今年こそ!…素敵な男性と、運命的に出逢えますように…本当に本当に!…神さまっ、お願いしまぁす…」
…そうそう。
アンナさんは、詩織は「素敵な彼氏が欲しい」って、神さまにお願いす……えぇぇえっ!!?
いっ、言っちゃってるー!!
詩織…自分のお願い事を自分の口で、微かに呟いちゃってるの…気付いてない!?
本当に詩織にとって、よっぽど切実なお願い事なんだぁ…ってのは分かったけど!!
それ、みんなに聞こえてるからぁ!!
秋良さんが小刻みに肩を振るわせて、クスクスと笑ってるし…。
それを見て…僕は詩織がそれに気付かないかと、ハラハラドキドキした…。
ちなみに、そのあとに引いたお神籤は…僕は《半吉》で、詩織は《大吉》。
大吉かぁ。いいな…詩織。
僕は半吉…名前からして微妙ぽい…。
『ねぇ金魚。お参りすると学業に良いってご拝殿、向こうにあるんだって!私たちまだ学生なんだし、あっちも参拝しようよ』
《んじゃ、俺らは別に学生じゃねーから》という秋良さんの提案で、アンナさんたちは神社の入り口前にあった《お団子茶屋》で休憩…。
そこで僕らを待つこととなった。
…で、学業拝殿の参拝もひと通り済み…!?
僕はなんだか違和感ある気配を感じて、急にビクッ!と何気に振り向いた。
『えっ?…どうしたの?なに!?金魚』
少し離れた境内の向こうには…男子3人、女子2人の中学生らしきグループがいた。
そして、僕が振り向いたことで男子の1人が、慌てて上着の左ポケットに何かを隠したのを、僕は見た…たぶん。
『ちょっと!そこの君たち!』
『えっ!?何がどうしたっての!?』
僕を見る詩織に答えず、拝殿の石造りの階段を急いで下りる…って、気が焦るだけで…下りる足は心許ないんですけど…。
『…君たち!…う、動かないでよ!!…ちょっと、まっ、待ってなさいね…』
中学生グループは、少し引きつった表情で僕を注視している。
そんな状況で、金魚が慌てて階段を踏み外し、地べたにべちゃっと転倒したんじゃ…痛々しくて、笑える冗談にもならない…。
そして…ようやく中学生グループのところへ辿り着いた。
『ねぇ、そこの男子!今何か隠したでしょ!…スマホ』
確信はない…けど、そう見えたんだ。
ポケットに隠したのは…スマホ?
それは僕の、自信のない直感…。
『上着の左ポケットに隠すの、私ちゃんと見てたんだからね!』
『す、すみません…お待たせしました…』
僕がそうみんなに謝ると、みんな笑って許してくれた。
『じゃあ、全員揃ったところで…まずは手水舎で手と口を漱ぎ清めましょう』
…手水舎で清めをすませて、やっと全員で拝殿での参拝。
みんな、それぞれが五円玉を3つ(十分ご縁)を投げ入れ、アンナさんが代表して吊るされた鈴をガランガランと鳴らし、《二礼二拍手一礼》で願い事をする…。
僕の願いはもちろん《復讐成就》。
他人が聞いたら「なんて物騒なお願い事!」みたいに…聞こえるんだろうけど…。
詩織の来年のお願い事はね…って、アンナさんは言ってたけど…。
でも、まさか…。
だって、ちゃんと詩織には、歳上の…大学をもうすぐ卒業する彼…。
「…今年こそ!…素敵な男性と、運命的に出逢えますように…本当に本当に!…神さまっ、お願いしまぁす…」
…そうそう。
アンナさんは、詩織は「素敵な彼氏が欲しい」って、神さまにお願いす……えぇぇえっ!!?
いっ、言っちゃってるー!!
詩織…自分のお願い事を自分の口で、微かに呟いちゃってるの…気付いてない!?
本当に詩織にとって、よっぽど切実なお願い事なんだぁ…ってのは分かったけど!!
それ、みんなに聞こえてるからぁ!!
秋良さんが小刻みに肩を振るわせて、クスクスと笑ってるし…。
それを見て…僕は詩織がそれに気付かないかと、ハラハラドキドキした…。
ちなみに、そのあとに引いたお神籤は…僕は《半吉》で、詩織は《大吉》。
大吉かぁ。いいな…詩織。
僕は半吉…名前からして微妙ぽい…。
『ねぇ金魚。お参りすると学業に良いってご拝殿、向こうにあるんだって!私たちまだ学生なんだし、あっちも参拝しようよ』
《んじゃ、俺らは別に学生じゃねーから》という秋良さんの提案で、アンナさんたちは神社の入り口前にあった《お団子茶屋》で休憩…。
そこで僕らを待つこととなった。
…で、学業拝殿の参拝もひと通り済み…!?
僕はなんだか違和感ある気配を感じて、急にビクッ!と何気に振り向いた。
『えっ?…どうしたの?なに!?金魚』
少し離れた境内の向こうには…男子3人、女子2人の中学生らしきグループがいた。
そして、僕が振り向いたことで男子の1人が、慌てて上着の左ポケットに何かを隠したのを、僕は見た…たぶん。
『ちょっと!そこの君たち!』
『えっ!?何がどうしたっての!?』
僕を見る詩織に答えず、拝殿の石造りの階段を急いで下りる…って、気が焦るだけで…下りる足は心許ないんですけど…。
『…君たち!…う、動かないでよ!!…ちょっと、まっ、待ってなさいね…』
中学生グループは、少し引きつった表情で僕を注視している。
そんな状況で、金魚が慌てて階段を踏み外し、地べたにべちゃっと転倒したんじゃ…痛々しくて、笑える冗談にもならない…。
そして…ようやく中学生グループのところへ辿り着いた。
『ねぇ、そこの男子!今何か隠したでしょ!…スマホ』
確信はない…けど、そう見えたんだ。
ポケットに隠したのは…スマホ?
それは僕の、自信のない直感…。
『上着の左ポケットに隠すの、私ちゃんと見てたんだからね!』
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