172 / 491
女装と復讐 -躍動編-
page.156
しおりを挟む
2月第2週の日曜日。
時刻はたぶん…今、9時35分頃のはず。
僕は今、忠彦くん家から電車に乗り帰宅中。
いつもと変わらず電車のドアの前に立ち、いつものようにガラス窓から外を眺めている。
今日の天気は午後から雨だって言ってた…忠彦くん家のテレビが。
なるほど…空はどんよりと暗く、今にも降ってきそうだ。
忠彦くん家で食べた朝のトースト。
飲み物はホットココア。
『あ…冷蔵庫にプリンが1個ある…食べる?信吾くん』
『えっ、いいの?…ありがとう』
その時ふと《なにかプリンのお返しとかできないかな…あ!チョコは?どうだろう》と考えて、買ったバレンタインチョコの入った白い紙袋を手に取った。
『そういえばその紙袋…何が入ってんの?』
『バレンタインチョコ。食べる?忠彦くん』
『えっ?いいの?』
『うん』
僕は紙袋からチョコを2個取り出した。
『1個は冷蔵庫に入れて、あとで食べて。もう1個は僕ら2人で分け合って、今食べよう』
『やったぁ。ありがとう!』
…朝食を食べ終えてから40分ほど経って、僕は帰ることに。
玄関先で忠彦くんは、そのまま帰りかけた僕に、この紙袋を手渡してくれた。
『信吾くん…忘れ物。バレンタインチョコ3個入った紙袋…はい』
…そして、電車に乗っている今…一応、手を入れて紙袋の中を確かめてみる…ちゃんとチョコは3個…えっ!?
《-OASIS- 華丘緋子》
キラキラ輝くラメの入った淡いピンク色の名刺が紙袋の中に…オアシス?忠彦くんが働いてるお店の名刺?
華丘緋子…これが忠彦くんの言ってた《源氏名》ってやつ?
携帯番号と、その下に手書きされたLINE IDを囲うように、黒のボールペンで大きく丸がされてる…。
「ちょっと!…ねぇ見て、あの男の子…ピンクの名刺見ながらニヤニヤしてる…!」
「やだーっ!…たぶん、間違いなくキャバ店オール後の帰りだよ…!」
「あの紙袋の中って…もしかして嬢から貰ったバレンタイン…」
あわわわゎわ!!
僕は慌てふためきながら、名刺を紙袋の中へと急いで戻した…。
はぁー。びっくりしたー。
それと電車内でちょっと恥かいた…。
でも…忘れ物を渡す際に、そっと自分の名刺を忍ばしておくとか…勉強になってしまった…。
とても17歳のやることとは思えないけど。
そういえば昨夜…忠彦くんが変なことを言ってたな…。
《信吾くんは、背が小さくていいね…羨ましい》
羨ましい?低身長が?
僕からすると、身長が171cmだっていう忠彦くんのほうが、よっぽど羨ましいと思うけど。
背が低いのを羨ましがられたなんて…初めてだ…。
そして…いろいろ飛ばして1週間後。
今日は2月第3週の土曜日。
午前7時43分。僕はいつもと何も変わらず、アンナさんの美容院に詩織といた。
でも…今日はいつもとは違う…変わるんだ。
変な言い方だけど。
今朝の僕は《ある変化》を決心してここ…美容院に来たんだから…!
『信吾くん、じゃあ金魚に着替えましょうか』
僕は…普段と違って、重々しく頷いた。
2人で特別客室に入る。
そして着替える前に…。
『アンナさん。今日はお願いがあります…!』
『…えっ?本当にやっちゃって…いいの?』
時刻はたぶん…今、9時35分頃のはず。
僕は今、忠彦くん家から電車に乗り帰宅中。
いつもと変わらず電車のドアの前に立ち、いつものようにガラス窓から外を眺めている。
今日の天気は午後から雨だって言ってた…忠彦くん家のテレビが。
なるほど…空はどんよりと暗く、今にも降ってきそうだ。
忠彦くん家で食べた朝のトースト。
飲み物はホットココア。
『あ…冷蔵庫にプリンが1個ある…食べる?信吾くん』
『えっ、いいの?…ありがとう』
その時ふと《なにかプリンのお返しとかできないかな…あ!チョコは?どうだろう》と考えて、買ったバレンタインチョコの入った白い紙袋を手に取った。
『そういえばその紙袋…何が入ってんの?』
『バレンタインチョコ。食べる?忠彦くん』
『えっ?いいの?』
『うん』
僕は紙袋からチョコを2個取り出した。
『1個は冷蔵庫に入れて、あとで食べて。もう1個は僕ら2人で分け合って、今食べよう』
『やったぁ。ありがとう!』
…朝食を食べ終えてから40分ほど経って、僕は帰ることに。
玄関先で忠彦くんは、そのまま帰りかけた僕に、この紙袋を手渡してくれた。
『信吾くん…忘れ物。バレンタインチョコ3個入った紙袋…はい』
…そして、電車に乗っている今…一応、手を入れて紙袋の中を確かめてみる…ちゃんとチョコは3個…えっ!?
《-OASIS- 華丘緋子》
キラキラ輝くラメの入った淡いピンク色の名刺が紙袋の中に…オアシス?忠彦くんが働いてるお店の名刺?
華丘緋子…これが忠彦くんの言ってた《源氏名》ってやつ?
携帯番号と、その下に手書きされたLINE IDを囲うように、黒のボールペンで大きく丸がされてる…。
「ちょっと!…ねぇ見て、あの男の子…ピンクの名刺見ながらニヤニヤしてる…!」
「やだーっ!…たぶん、間違いなくキャバ店オール後の帰りだよ…!」
「あの紙袋の中って…もしかして嬢から貰ったバレンタイン…」
あわわわゎわ!!
僕は慌てふためきながら、名刺を紙袋の中へと急いで戻した…。
はぁー。びっくりしたー。
それと電車内でちょっと恥かいた…。
でも…忘れ物を渡す際に、そっと自分の名刺を忍ばしておくとか…勉強になってしまった…。
とても17歳のやることとは思えないけど。
そういえば昨夜…忠彦くんが変なことを言ってたな…。
《信吾くんは、背が小さくていいね…羨ましい》
羨ましい?低身長が?
僕からすると、身長が171cmだっていう忠彦くんのほうが、よっぽど羨ましいと思うけど。
背が低いのを羨ましがられたなんて…初めてだ…。
そして…いろいろ飛ばして1週間後。
今日は2月第3週の土曜日。
午前7時43分。僕はいつもと何も変わらず、アンナさんの美容院に詩織といた。
でも…今日はいつもとは違う…変わるんだ。
変な言い方だけど。
今朝の僕は《ある変化》を決心してここ…美容院に来たんだから…!
『信吾くん、じゃあ金魚に着替えましょうか』
僕は…普段と違って、重々しく頷いた。
2人で特別客室に入る。
そして着替える前に…。
『アンナさん。今日はお願いがあります…!』
『…えっ?本当にやっちゃって…いいの?』
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる