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女装と復讐 -躍動編-
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「はーぁ。今日は、ほんとツイてないね…つか最っ悪。なんかもう私…超ぉーアタマにきたぁ…」
…完全にキレかけてる詩織…。小声でそう僕に語り掛けてくる。
時間もギリギリ…ってより、もう《鵜鷹目》のスカウトには間に合いそうにない…。
だって今、ここから脱出することすら無理っぽい…。
僕と詩織の目の前には…斎藤義人、樋口絵里佳、丹波彩乃…そのほかの未知の3名。
この顔ぶれ…まさに《災厄難凶極まる》って感じ…。
『…で、ヨシヒト様…今夜のお相手は見付かったの?…金魚ちゃん?…それとも詩織ちゃんかな?ふふっ』
『彩乃…お前、相変わらずムカつく言い方するよなぁ』
彩乃と斎藤が睨み合う。そのやり取りを詩織と僕は、黙ってじっと見てた。
『あのぉ…金魚ちゃん…』
『…えっ』
僕は慌てて振り向き、樋口を見る。
『…ほんとぉ?…付き合ってる彼氏がいるって…』
『えぇっ!?…あの、それはね…えぇと…』
『いるよ。もちろん。ごめんねー』と、僕は皮肉っぽい笑顔で樋口に、きっぱりと言……えなかった…。
樋口絵里佳が嫌い!…それは本当なんだけど…今それを言えば、日頃の仕返しができるチャンス!なのに。
樋口の目は…僕に《本当に淋しい…悲しい》という感情を隠さず、本気で訴えかけてる…。
それを見たら…嫌みの言葉の1つさえも…なぜか言えなくなってしまった…。
詩織が僕を見ている…気配を感じる…。言わないと…はっきりと…。
少なくとも…なにか一言でも…。
早く…なにか…。
焦りに焦って…口から飛び出た言葉は…。
『一応…そういうこと…らしいよね…』
『えっ?…金魚ちゃん…!?』
ガァァァーン…。
自分のことなのに!《一応…らしいよね》って、絶対おかしいじゃん!!
あぁ…僕の大失態…。
樋口の不安気だった表情が…みるみるうちに安心したような、明るい笑顔に戻ってゆく…。
『…金魚ちゃん!』
『えっ!?…ちょ、あっ…』
僕に飛びついてきた樋口!!
両腕を柔らかく僕の首に絡め…目をそっと閉じて…つか、樋口の小さなピンクの唇が、僕の口元に…近づ……うわぁー!
『ちょっと!絵里佳ちゃん!…まさか、あなた《金魚ちゃんのことが好き》…とか言わないよね?』
『えっ!?』
『……。』
僕と樋口の視線の先には…キツい表情で、両腕を組んだ丹波彩乃が…。
『絵里佳ちゃん…あなた《私が金魚ちゃんも詩織ちゃんのことも、好きじゃない!》ってこと…もちろん解ってるはず…よね?』
『…。』
…!!!
…完全にキレかけてる詩織…。小声でそう僕に語り掛けてくる。
時間もギリギリ…ってより、もう《鵜鷹目》のスカウトには間に合いそうにない…。
だって今、ここから脱出することすら無理っぽい…。
僕と詩織の目の前には…斎藤義人、樋口絵里佳、丹波彩乃…そのほかの未知の3名。
この顔ぶれ…まさに《災厄難凶極まる》って感じ…。
『…で、ヨシヒト様…今夜のお相手は見付かったの?…金魚ちゃん?…それとも詩織ちゃんかな?ふふっ』
『彩乃…お前、相変わらずムカつく言い方するよなぁ』
彩乃と斎藤が睨み合う。そのやり取りを詩織と僕は、黙ってじっと見てた。
『あのぉ…金魚ちゃん…』
『…えっ』
僕は慌てて振り向き、樋口を見る。
『…ほんとぉ?…付き合ってる彼氏がいるって…』
『えぇっ!?…あの、それはね…えぇと…』
『いるよ。もちろん。ごめんねー』と、僕は皮肉っぽい笑顔で樋口に、きっぱりと言……えなかった…。
樋口絵里佳が嫌い!…それは本当なんだけど…今それを言えば、日頃の仕返しができるチャンス!なのに。
樋口の目は…僕に《本当に淋しい…悲しい》という感情を隠さず、本気で訴えかけてる…。
それを見たら…嫌みの言葉の1つさえも…なぜか言えなくなってしまった…。
詩織が僕を見ている…気配を感じる…。言わないと…はっきりと…。
少なくとも…なにか一言でも…。
早く…なにか…。
焦りに焦って…口から飛び出た言葉は…。
『一応…そういうこと…らしいよね…』
『えっ?…金魚ちゃん…!?』
ガァァァーン…。
自分のことなのに!《一応…らしいよね》って、絶対おかしいじゃん!!
あぁ…僕の大失態…。
樋口の不安気だった表情が…みるみるうちに安心したような、明るい笑顔に戻ってゆく…。
『…金魚ちゃん!』
『えっ!?…ちょ、あっ…』
僕に飛びついてきた樋口!!
両腕を柔らかく僕の首に絡め…目をそっと閉じて…つか、樋口の小さなピンクの唇が、僕の口元に…近づ……うわぁー!
『ちょっと!絵里佳ちゃん!…まさか、あなた《金魚ちゃんのことが好き》…とか言わないよね?』
『えっ!?』
『……。』
僕と樋口の視線の先には…キツい表情で、両腕を組んだ丹波彩乃が…。
『絵里佳ちゃん…あなた《私が金魚ちゃんも詩織ちゃんのことも、好きじゃない!》ってこと…もちろん解ってるはず…よね?』
『…。』
…!!!
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