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女装と復讐 -街華編-
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『姫さま、《カラフル》の和訳…わかりますか?』
…えっ?カラフルの…和訳?
『"colorful"は…《多彩》とか《色彩豊か》って…だよね。カラフルを翻訳すると』
『うん…ですよね』
樋口は小さく頷いて、また僕をじっと見た。
『あのサイトの本当の管理者は《自分の名前のひと文字を取って、譲ってもらったあのサイトの名前を★Colorful-Girls★に変更した》って言ってました…』
なにこの、遠回しな教え方…。
譲ってもらった?…サイト名を変更…自分の名前のひと文字を取って…?
『譲ってもらった…って?』
『はい。《カラフル》の元のサイト作成者は、今の管理者じゃなくて、その管理者の《お姉さん》らしいんです…』
…《彩》そして《お姉さん》……!
なるほどね…。
『ありがとう。解ったわ。《カラフル》の管理者』
『あの!』
『…なに?絵里佳ちゃん』
今度は不安そうな表情に変わった樋口…?
『…私が教えたってこと…内緒にしてください。特に《カラフル》の管理者、本人には…』
『うん。大丈夫。誰にも言わない』
ここで僕と樋口の会話は一旦途切れた。
『私…今日を最後に、もう瀬ヶ池には来ないでおこう…って思ってます』
『えっ?なんで?』
『《G.F.》の専属モデルも…』
なんで、そこまで《あいつ》にビビってんだよ!樋口!
『だから…大好きだった金魚姫さまを見るのも…今日で最後…って…』
樋口が躊躇しながら、そっと右手を伸ばす…僕は《手を繋ぎたい》って樋口の意思を感じて、黙って左手を差し出してやった。
繋がれた手と手…樋口の瞳から、キラキラと輝く大粒の涙が一滴零れ、頬を伝って足元へと落ちた。
確かに僕は堪らない気持ちにはなったけど…優しく樋口を抱きしめてやったのは…なんで?
ほんとに樋口のこと…僕、大っ嫌いなのに…。
『本当は《カラフル》の秘密、まだあるんです…』
『まだある秘密?…教えてほしいな』
『はい。その前に…姫さまとチュウしたい!』
はぁ?何を言い出すのやら、この樋ぐ…!!
うわぁ!
僕の手をバッと放し、その樋口の両腕が僕の首元に回り、絡んできた!!
危険を察知し体を捻って逃げようとした時には、もう手遅れ…!!!
ぎゃーあぁぁ!
ぼっ僕の《はじめてのKiss》がぁぁ!!
樋口のこのピンクの唇に…勝手に……!!!
フラフラと意識を失い掛け、今にも卒倒しそうな僕の身体を、樋口がもう一度抱きしめて支えてくれた…あぁ。
『可愛い…やっぱり大好き♪…です。姫さま…さようなら』
僕は泣きそうになりながら、樋口を睨んだ。
『…えっ?姫さま…?』
『なっ…なんで…』
『えっ??』
何も悪びれる様子もなく、なんで僕が…金魚が怒ってるのか理解してない様子の樋口。
『なんで今Kissしたの?…なんで!』
『えっ…だって…大好きだから…』
何も理解できてない樋口…見ててムカつく!!
『返してよ…私の初めての…』
『えっ?えっ??…は、初めてだったんですかぁ!?』
『返してよ!!』
そして樋口はチンプンカンプンなことを言う…。
『返して?…って、本当にもう一回、Kissして返しても…いいんで』
『違う!いいわけないでしょ!』
『でも嬉しい…姫さまの初めてを、私との最後に…ありがとう…』
樋口はまた泣きながら、僕を…金魚を優しくもう一度抱きしめて…。
…はっ!
気が付くと、僕は《おばタク》に乗っていた…。
…えっ?カラフルの…和訳?
『"colorful"は…《多彩》とか《色彩豊か》って…だよね。カラフルを翻訳すると』
『うん…ですよね』
樋口は小さく頷いて、また僕をじっと見た。
『あのサイトの本当の管理者は《自分の名前のひと文字を取って、譲ってもらったあのサイトの名前を★Colorful-Girls★に変更した》って言ってました…』
なにこの、遠回しな教え方…。
譲ってもらった?…サイト名を変更…自分の名前のひと文字を取って…?
『譲ってもらった…って?』
『はい。《カラフル》の元のサイト作成者は、今の管理者じゃなくて、その管理者の《お姉さん》らしいんです…』
…《彩》そして《お姉さん》……!
なるほどね…。
『ありがとう。解ったわ。《カラフル》の管理者』
『あの!』
『…なに?絵里佳ちゃん』
今度は不安そうな表情に変わった樋口…?
『…私が教えたってこと…内緒にしてください。特に《カラフル》の管理者、本人には…』
『うん。大丈夫。誰にも言わない』
ここで僕と樋口の会話は一旦途切れた。
『私…今日を最後に、もう瀬ヶ池には来ないでおこう…って思ってます』
『えっ?なんで?』
『《G.F.》の専属モデルも…』
なんで、そこまで《あいつ》にビビってんだよ!樋口!
『だから…大好きだった金魚姫さまを見るのも…今日で最後…って…』
樋口が躊躇しながら、そっと右手を伸ばす…僕は《手を繋ぎたい》って樋口の意思を感じて、黙って左手を差し出してやった。
繋がれた手と手…樋口の瞳から、キラキラと輝く大粒の涙が一滴零れ、頬を伝って足元へと落ちた。
確かに僕は堪らない気持ちにはなったけど…優しく樋口を抱きしめてやったのは…なんで?
ほんとに樋口のこと…僕、大っ嫌いなのに…。
『本当は《カラフル》の秘密、まだあるんです…』
『まだある秘密?…教えてほしいな』
『はい。その前に…姫さまとチュウしたい!』
はぁ?何を言い出すのやら、この樋ぐ…!!
うわぁ!
僕の手をバッと放し、その樋口の両腕が僕の首元に回り、絡んできた!!
危険を察知し体を捻って逃げようとした時には、もう手遅れ…!!!
ぎゃーあぁぁ!
ぼっ僕の《はじめてのKiss》がぁぁ!!
樋口のこのピンクの唇に…勝手に……!!!
フラフラと意識を失い掛け、今にも卒倒しそうな僕の身体を、樋口がもう一度抱きしめて支えてくれた…あぁ。
『可愛い…やっぱり大好き♪…です。姫さま…さようなら』
僕は泣きそうになりながら、樋口を睨んだ。
『…えっ?姫さま…?』
『なっ…なんで…』
『えっ??』
何も悪びれる様子もなく、なんで僕が…金魚が怒ってるのか理解してない様子の樋口。
『なんで今Kissしたの?…なんで!』
『えっ…だって…大好きだから…』
何も理解できてない樋口…見ててムカつく!!
『返してよ…私の初めての…』
『えっ?えっ??…は、初めてだったんですかぁ!?』
『返してよ!!』
そして樋口はチンプンカンプンなことを言う…。
『返して?…って、本当にもう一回、Kissして返しても…いいんで』
『違う!いいわけないでしょ!』
『でも嬉しい…姫さまの初めてを、私との最後に…ありがとう…』
樋口はまた泣きながら、僕を…金魚を優しくもう一度抱きしめて…。
…はっ!
気が付くと、僕は《おばタク》に乗っていた…。
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