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女装と復讐 -街華編-
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店員のお兄さんの案内どおり、店内の奥の階段を上がって3階へと向かう。
3階にはお座敷部屋が2つあった。どちらのお座敷部屋も襖がピシャッと閉まっている。
『秋良くん…右の部屋?それとも左?』
『んー…どっちだったかな?…じゃあここは…よしっ!左だ!』
秋良さんは靴を脱いで下駄箱に入れ、左の部屋へと向かう。
そして勢いよく襖をバシッと開けた。
『おー!みんなー!待たせたなー!』
『…間違えた。知らん奴らばっかだった…』
ちょ…秋良さん、恥ずかしい…。
『くくくっ…』
…詩織は笑いを堪えてるし。
『悪りぃ。遅くなった…』
『おー。やっと主役が登場!』
部屋中に拍手が響き渡る。
待ってくれていたのは、アンナさんの美容院の従業員のお姉さん達《山口尚美さん》と《和田美佳さん》に啓介さん…春華さん…大基さん…それに菊江さん!?…そして岡ちゃんまで!?
ナオさんもお店が終わり次第、ここに駆けつけてくれるらしい。
『もう始まってんのか?啓介』
『いや。適当に飲み物と串焼きを数本、ちょろっと頼んでおいただけ』
テーブルの上には、適当に頼まれた焼き鳥の串皿と飲み物が並んでいた。
『早く乾杯の音頭とって始めてよぉ。名司会者の秋良くん!』
菊江さんにそう言われ、全員が席につき座ったところで秋良さんが挨拶。
『よーし。みんな適当に飲物を持ってくれ』
…みんなそれぞれグラスやジョッキを持ち、準備OK。
『えー。コホン。それでは…5月11日のアンナさんの誕生日、そして14日の詩織の誕生日を祝って…いくぞー!かんぱーい!』
『かーんぱーい!』
『乾杯ぁい♪』
かんぱー……えぇっ!!?
11日…アンナさんの誕生日!!?
うそっ!?…僕、詩織の誕生日プレゼントは用意したけど、アンナさんの…用意してない……ヤバいっ!!
既にみんなが、アンナさんと詩織に次々とプレゼントを渡しはじめてる!!
ど、どど…どうしよう!!
とりあえず…僕の番。
僕は恐る恐る…詩織に近づき、プレゼントを手渡した…。
『えっ、金魚も私に!?…ありがとーぅ♪金魚♪』
うわぁ…アンナさんが僕を見てる…。
『紙袋の中身…見ていい?』
『う…うん、もちろん。いいよ…』
詩織が黒いTシャツとフリルたっぷりのミニスカートを出した。
『あっ可愛ーい♪』
『あの…すぐに着られるように、タグはもう切ってあるんだ。えへへ…』
ほんとは樋口が勝手に、あの店員の美人お姉さんに『切って』って…。
『珍しく気が利くね!』
『あはは…珍しくね…』
詩織は意外と勘がいい…何かに気付きそうで…ドキドキ。めっちゃ怖…。
『だけど私…一回お洗濯しないと着な…』
『そう!それも大丈夫!…そうだろうと思って、ちゃんと一回洗って持ってきたんだ…』
詩織が驚いたような笑顔で僕を見た。
『ほんとに!?金魚凄ぉーい♪だからかぁ…!』
…だから…かぁ…??
『買ってきたばかりの服にしては、畳み方もそうだし、ちょっとシワが寄ってて、なーんか変だなぁって一瞬思ったんだけど…そういうことね。ありがとう金魚♪』
『…。』
畳み方が下手でごめん。てゆうか…。
僕が一回着たんだから…樋口のせいなんだけど。そのままでは、やっぱり渡せないし…。
だから本当は洗濯したんだ…ほんとは。
…詩織ごめん。
3階にはお座敷部屋が2つあった。どちらのお座敷部屋も襖がピシャッと閉まっている。
『秋良くん…右の部屋?それとも左?』
『んー…どっちだったかな?…じゃあここは…よしっ!左だ!』
秋良さんは靴を脱いで下駄箱に入れ、左の部屋へと向かう。
そして勢いよく襖をバシッと開けた。
『おー!みんなー!待たせたなー!』
『…間違えた。知らん奴らばっかだった…』
ちょ…秋良さん、恥ずかしい…。
『くくくっ…』
…詩織は笑いを堪えてるし。
『悪りぃ。遅くなった…』
『おー。やっと主役が登場!』
部屋中に拍手が響き渡る。
待ってくれていたのは、アンナさんの美容院の従業員のお姉さん達《山口尚美さん》と《和田美佳さん》に啓介さん…春華さん…大基さん…それに菊江さん!?…そして岡ちゃんまで!?
ナオさんもお店が終わり次第、ここに駆けつけてくれるらしい。
『もう始まってんのか?啓介』
『いや。適当に飲み物と串焼きを数本、ちょろっと頼んでおいただけ』
テーブルの上には、適当に頼まれた焼き鳥の串皿と飲み物が並んでいた。
『早く乾杯の音頭とって始めてよぉ。名司会者の秋良くん!』
菊江さんにそう言われ、全員が席につき座ったところで秋良さんが挨拶。
『よーし。みんな適当に飲物を持ってくれ』
…みんなそれぞれグラスやジョッキを持ち、準備OK。
『えー。コホン。それでは…5月11日のアンナさんの誕生日、そして14日の詩織の誕生日を祝って…いくぞー!かんぱーい!』
『かーんぱーい!』
『乾杯ぁい♪』
かんぱー……えぇっ!!?
11日…アンナさんの誕生日!!?
うそっ!?…僕、詩織の誕生日プレゼントは用意したけど、アンナさんの…用意してない……ヤバいっ!!
既にみんなが、アンナさんと詩織に次々とプレゼントを渡しはじめてる!!
ど、どど…どうしよう!!
とりあえず…僕の番。
僕は恐る恐る…詩織に近づき、プレゼントを手渡した…。
『えっ、金魚も私に!?…ありがとーぅ♪金魚♪』
うわぁ…アンナさんが僕を見てる…。
『紙袋の中身…見ていい?』
『う…うん、もちろん。いいよ…』
詩織が黒いTシャツとフリルたっぷりのミニスカートを出した。
『あっ可愛ーい♪』
『あの…すぐに着られるように、タグはもう切ってあるんだ。えへへ…』
ほんとは樋口が勝手に、あの店員の美人お姉さんに『切って』って…。
『珍しく気が利くね!』
『あはは…珍しくね…』
詩織は意外と勘がいい…何かに気付きそうで…ドキドキ。めっちゃ怖…。
『だけど私…一回お洗濯しないと着な…』
『そう!それも大丈夫!…そうだろうと思って、ちゃんと一回洗って持ってきたんだ…』
詩織が驚いたような笑顔で僕を見た。
『ほんとに!?金魚凄ぉーい♪だからかぁ…!』
…だから…かぁ…??
『買ってきたばかりの服にしては、畳み方もそうだし、ちょっとシワが寄ってて、なーんか変だなぁって一瞬思ったんだけど…そういうことね。ありがとう金魚♪』
『…。』
畳み方が下手でごめん。てゆうか…。
僕が一回着たんだから…樋口のせいなんだけど。そのままでは、やっぱり渡せないし…。
だから本当は洗濯したんだ…ほんとは。
…詩織ごめん。
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