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女装と復讐 -街華編-
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ナオさんが言うには来週あたり《G.F.》編集局から、僕のスマホに専属モデル選考面接のための《招請連絡》が来るらしい。
もしかしたら、ナオさん以外にも何人かが、自分の店舗の専属モデルとして金魚獲得を願い出る人がいるかもしれないから、そのときは素知らぬフリをして上手にナオさんを選んでほしい…とのこと。
『…わかりました』
僕がそう言うと、ナオさんは…。
『うん。上手にね。宜しくね!』
『はい』
…アンナさんの隣へと席を移動した。
そういえば、《G.F.》の最新刊…5月刊をまだ見てないけど…ナオさんが僕に『《G.F.》デビュー!おめでとーう!』って言ってくれたくらいだから…たぶん載ってるんだろう。金魚のデビュー紹介ページ。
アンナさんのお店に今度行ったときに《G.F.》の金魚の紹介ページ、確認しとこう。
『秋良くーん』
そして詩織が秋良さんを呼んでる。
『んじゃ…俺も呼ばれたし、ちょっと向こうで盛り上がってくるわ』
秋良さんも立ち上がり、さっさと席を離れて移動していった…。
ここに残ったのは、僕と啓介さんと大基さ…えぇっ!?
大基さんまでもが、僕と啓介さんの顔を交互にキョロキョロと見て、いかにも《空気を読んだ》と言わんばかりの表情で…てゆうか、そんな変なとこに気を遣わなくてもいいんですけどー!大基さーん……。
大基さんは秋良さんのお喋りグループへと移動して…結局、僕はぽつんと啓介さんと二人きりに…。
や…ヤバいって…。今、啓介さんがじーっと…僕の横顔を見詰めてるって…。
僕はそれに気付きながらも、気まずくて明後日の方向を睨んでた…。
『…なぁ、金魚…』
『は…はいっ!!』
僕は恐る恐る、ゆっくりと…啓介さんのほうへと振り向いた…。
啓介さんが擦り寄ってくるー…!!
遂に啓介さんの顔がぐーっと近づいてき…たぁぁうあぁぁー!!
『…金魚さ、なんか今日…』
うわ、うわ…うわぁぁぁー!
ちょっ…近い近い近い!!
今日が特別可愛いとかないです!いつもと変わんないです!!
『…の化粧、ちょっと変じゃないか?』
うぅわぁあぁぁー……えっ?
えっ?…えっ??
じーっと、食い入るように僕のメイクの仕上がりを見ている啓介さん。
『この前、アンナさんから《最近の金魚の化粧、成長が早くてびっくりするほど凄く上手なの》って聞いてたんだけどさ…』
『あの…いえ、違うんです。いつもは綺麗に丁寧にメイクしてるんですけど…今日は僕が時間を間違えて、遅れまいと慌ててメイクしたら…あの…』
『あっははは。そっかそっか。なるほどな。ごめんごめん』
啓介さんは笑って納得してくれた…ほっ。
さすがに『違います。今日のこの下手っぴメイクは、詩織が仕上げたメイクです!』なんて、怖くて正直には言えなかった…。
『でも金魚は、素の顔からして元々整ってて可愛いから、どんな化粧でも許される…ってのはあるよな』
『…すみません』
普通の女の子だったら、下手なメイクにはやっぱり『うわっ!なにそのメイク…下手過ぎてちょっとヤバいんだけど!!』って、はっきりと包み隠さず言葉で切り捨ててしまうんだろうけど…。
けれど、啓介さんの言う『金魚はどんな化粧でも許される』ってのは、女の子たちの言うその感覚とは違って、ただ単に『好きだから何でも可愛い。好きだから何でも許される』ってだけだから…。
…こんな妙な雰囲気が…それからしばらく続いた…。
もしかしたら、ナオさん以外にも何人かが、自分の店舗の専属モデルとして金魚獲得を願い出る人がいるかもしれないから、そのときは素知らぬフリをして上手にナオさんを選んでほしい…とのこと。
『…わかりました』
僕がそう言うと、ナオさんは…。
『うん。上手にね。宜しくね!』
『はい』
…アンナさんの隣へと席を移動した。
そういえば、《G.F.》の最新刊…5月刊をまだ見てないけど…ナオさんが僕に『《G.F.》デビュー!おめでとーう!』って言ってくれたくらいだから…たぶん載ってるんだろう。金魚のデビュー紹介ページ。
アンナさんのお店に今度行ったときに《G.F.》の金魚の紹介ページ、確認しとこう。
『秋良くーん』
そして詩織が秋良さんを呼んでる。
『んじゃ…俺も呼ばれたし、ちょっと向こうで盛り上がってくるわ』
秋良さんも立ち上がり、さっさと席を離れて移動していった…。
ここに残ったのは、僕と啓介さんと大基さ…えぇっ!?
大基さんまでもが、僕と啓介さんの顔を交互にキョロキョロと見て、いかにも《空気を読んだ》と言わんばかりの表情で…てゆうか、そんな変なとこに気を遣わなくてもいいんですけどー!大基さーん……。
大基さんは秋良さんのお喋りグループへと移動して…結局、僕はぽつんと啓介さんと二人きりに…。
や…ヤバいって…。今、啓介さんがじーっと…僕の横顔を見詰めてるって…。
僕はそれに気付きながらも、気まずくて明後日の方向を睨んでた…。
『…なぁ、金魚…』
『は…はいっ!!』
僕は恐る恐る、ゆっくりと…啓介さんのほうへと振り向いた…。
啓介さんが擦り寄ってくるー…!!
遂に啓介さんの顔がぐーっと近づいてき…たぁぁうあぁぁー!!
『…金魚さ、なんか今日…』
うわ、うわ…うわぁぁぁー!
ちょっ…近い近い近い!!
今日が特別可愛いとかないです!いつもと変わんないです!!
『…の化粧、ちょっと変じゃないか?』
うぅわぁあぁぁー……えっ?
えっ?…えっ??
じーっと、食い入るように僕のメイクの仕上がりを見ている啓介さん。
『この前、アンナさんから《最近の金魚の化粧、成長が早くてびっくりするほど凄く上手なの》って聞いてたんだけどさ…』
『あの…いえ、違うんです。いつもは綺麗に丁寧にメイクしてるんですけど…今日は僕が時間を間違えて、遅れまいと慌ててメイクしたら…あの…』
『あっははは。そっかそっか。なるほどな。ごめんごめん』
啓介さんは笑って納得してくれた…ほっ。
さすがに『違います。今日のこの下手っぴメイクは、詩織が仕上げたメイクです!』なんて、怖くて正直には言えなかった…。
『でも金魚は、素の顔からして元々整ってて可愛いから、どんな化粧でも許される…ってのはあるよな』
『…すみません』
普通の女の子だったら、下手なメイクにはやっぱり『うわっ!なにそのメイク…下手過ぎてちょっとヤバいんだけど!!』って、はっきりと包み隠さず言葉で切り捨ててしまうんだろうけど…。
けれど、啓介さんの言う『金魚はどんな化粧でも許される』ってのは、女の子たちの言うその感覚とは違って、ただ単に『好きだから何でも可愛い。好きだから何でも許される』ってだけだから…。
…こんな妙な雰囲気が…それからしばらく続いた…。
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