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女装と復讐 -完結編-
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雄二さんはアパートを飛び出し、急いで冴嶋プロダクションの事務所に到着すると、すぐに冴嶋社長が駆け寄ってきた。
あのご令嬢、高須賀あずさが自宅の部屋に引き篭もり、もう3日も出てこないんだという。
出てこないが為に、2日前に予定されていた某テレビ局内スタジオでのトーク番組収録の仕事も《突然の体調不良》という、使い勝手のよい言い訳でキャンセル。
今日も午後から仕事の予定が入っているというのに『今日も休みたい』と冴嶋社長へ、ご令嬢本人からではなく、代わってご令嬢の母から電話があったとか。
そして、そのご令嬢の母が口にした《あずさが引き篭もった理由…》
それを聞いて、雄二さんは酷く困惑した。
今のところ《極秘事録》《社外不出》と社内で話し合われ、決められた《デビュー前の水着撮影》の裏話。
その秘話をこっそりと、あずさ本人がついブログで告白…許されない行為だけど、その程度ならまだいい。
あの撮影のなかで行われた《"カメラマン、中澤雄二のセクハラ紛いの行為"》…って、どういうことだ!?
これを目にしたご令嬢ファンのあいだで問題となり大炎上。
セクハラ行為…!?
いやいや…そんなのは全くの事実無根…どころか、自分の撮影現場では絶対に有り得ない。
なぜなら、そういったことが絶対に起こらないよう配慮して、今まで…特に肌の露出の多い撮影…あのときの水着撮影のようなときは、撮影の際に必ず女性スタッフを付けるよう注意を払ってきたからだ。
そうだ!!
当時の現場にいた女性スタッフに訊いてみれば、自分のセクハラ行為の虚実が証明されるはず!!
…そう冴嶋社長に提案したが、既にその女性スタッフから事情を聞いていたらしい。
もちろん、情報スタッフは《そんなセクハラ紛いな行為の事実はない》と、何度も言ってくれたらしい。だけど、それをご令嬢のお母様にお伝えすると…。
『でも、そのような行為があったと、娘のあずさが…』
『あずさは、嘘を言うような子ではありません…』
『あずさが子どもの頃から、私が嘘はついちゃいけませんと、ちゃんと躾けて言い聞かせてきましたから…』
お母様はそれらを言い繰り返すだけで、事務所側の説明を聞き入れようとしない。
遂にその女性スタッフも、お母様の前に固く閉口してしまった…。
そしてご令嬢からは《芸能界を辞めたい》と、ほのめかすような発言までも…。
雄二さんはもう、冴嶋社長に『自分がご令嬢のお屋敷に直線行き、面談してご令嬢とご家族に謝罪することを許してください』と、願い出るしかなかった…。
あのご令嬢、高須賀あずさが自宅の部屋に引き篭もり、もう3日も出てこないんだという。
出てこないが為に、2日前に予定されていた某テレビ局内スタジオでのトーク番組収録の仕事も《突然の体調不良》という、使い勝手のよい言い訳でキャンセル。
今日も午後から仕事の予定が入っているというのに『今日も休みたい』と冴嶋社長へ、ご令嬢本人からではなく、代わってご令嬢の母から電話があったとか。
そして、そのご令嬢の母が口にした《あずさが引き篭もった理由…》
それを聞いて、雄二さんは酷く困惑した。
今のところ《極秘事録》《社外不出》と社内で話し合われ、決められた《デビュー前の水着撮影》の裏話。
その秘話をこっそりと、あずさ本人がついブログで告白…許されない行為だけど、その程度ならまだいい。
あの撮影のなかで行われた《"カメラマン、中澤雄二のセクハラ紛いの行為"》…って、どういうことだ!?
これを目にしたご令嬢ファンのあいだで問題となり大炎上。
セクハラ行為…!?
いやいや…そんなのは全くの事実無根…どころか、自分の撮影現場では絶対に有り得ない。
なぜなら、そういったことが絶対に起こらないよう配慮して、今まで…特に肌の露出の多い撮影…あのときの水着撮影のようなときは、撮影の際に必ず女性スタッフを付けるよう注意を払ってきたからだ。
そうだ!!
当時の現場にいた女性スタッフに訊いてみれば、自分のセクハラ行為の虚実が証明されるはず!!
…そう冴嶋社長に提案したが、既にその女性スタッフから事情を聞いていたらしい。
もちろん、情報スタッフは《そんなセクハラ紛いな行為の事実はない》と、何度も言ってくれたらしい。だけど、それをご令嬢のお母様にお伝えすると…。
『でも、そのような行為があったと、娘のあずさが…』
『あずさは、嘘を言うような子ではありません…』
『あずさが子どもの頃から、私が嘘はついちゃいけませんと、ちゃんと躾けて言い聞かせてきましたから…』
お母様はそれらを言い繰り返すだけで、事務所側の説明を聞き入れようとしない。
遂にその女性スタッフも、お母様の前に固く閉口してしまった…。
そしてご令嬢からは《芸能界を辞めたい》と、ほのめかすような発言までも…。
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