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第三十二話
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刻一刻と時間は刻まれる。
まだ、まだ大丈夫。
綿で首を絞められるとはよく言ったものだ、と鬼姫は思った。
(時間の問題じゃ……これ以上時間が経てば最悪の場合間に合わなくなる可能性すらある)
打開策は今のところない。
どうやら歩いているうちに、魔法銃販売店のエリアに来てしまっていたようだ。
「圧巻ですね、ここまでの銃が並んでるのは」
銀や艶消しの黒、変わったものだと黄金に輝く物まで、膨大な銃器がずらりと並んでいる。
「昔からフィーレメントの主要産業じゃからな」
白蛇が鬼姫の少し前をきょろきょろと辺りを見ながら歩き、その後ろを見守るように鬼姫が歩く。
「おっ! コレどうですか? よくないですか?」
そう言って白蛇が指差したのはハンドガン。
それも、大量のアタッチメントのついたカスタムモデル。
「ここのボタン、ワンタッチで術式が変わるんですよ!」
そう言って白蛇はまだ内部に術式が刻まれていない魔法銃を手に取る。
「やめとけ、手札の多さは判断の遅さに直結するまずは刀を極めるんじゃな」
そう言って白蛇が手に持った銃を品定めするように隅々まで見る。
「それに複雑な機構は整備性に欠ける、いつでも整備出来る今ならいいが旅に持って行くのに向いておらん」
「確かにそれは……確かにそうですね」
顎に指を置いて白蛇はそう返した。
「断言するが、そもそもお主に魔法銃の才能はない。お主が使えば威力も出ない、魔法銃の性質上ほとんど工夫も出来ない、どうしてもというなら止めないが……辞めておくのが無難じゃろうな」
「なるほど、一理ありますね」
「白蛇の回復力と魔力量を考えると威力が低くても消耗戦に持ち込めば相当脅威にゃ、だからそうとも言えにゃいんじゃにゃーい?」
少し柔らかい少女の声と特徴的な言葉遣い。
最近聴きなれてきた声だった。
「やーやー、戦場のアイドルことレミだにゃー」
レミは可愛くポーズを取って見せる。
「レミ!? どうしてここに?」
「成績優秀なフィーレメントの兵士に人形劇のチケットが配られてるらしいんだけどにゃ、当然エリートにゃレミも貰ったから、それを観にきたにゃ」
どうやらレミも同じ目的でここに来たらしい。
「今、なんと?」
「だから、人形劇を観にきたにゃ」
(そうか、あの時はいかにして白蛇にチケットを渡すかのみで、なぜフィアがチケットを持って負ったかなんぞ考えもしなかったが……なるほど、兵士に配っておったのか……)
「奇遇ですね、僕達も同じものを見にきたんですよ」
「にゃるほど、じゃあレミと一緒に行くにゃ!」
「良いですね」
急にでて来たレミに驚いていたら思ったより早く話が進んでしまったようだ。
(まさか、レミと同行することになるとはのぅ)
しかし道の分からない鬼姫に取ってレミは千載一遇のチャンスである、ここで断るわけにもいかない。
(まだ間に合う、如何にかして白蛇を妾のものにしなければ)
まだ、まだ大丈夫。
綿で首を絞められるとはよく言ったものだ、と鬼姫は思った。
(時間の問題じゃ……これ以上時間が経てば最悪の場合間に合わなくなる可能性すらある)
打開策は今のところない。
どうやら歩いているうちに、魔法銃販売店のエリアに来てしまっていたようだ。
「圧巻ですね、ここまでの銃が並んでるのは」
銀や艶消しの黒、変わったものだと黄金に輝く物まで、膨大な銃器がずらりと並んでいる。
「昔からフィーレメントの主要産業じゃからな」
白蛇が鬼姫の少し前をきょろきょろと辺りを見ながら歩き、その後ろを見守るように鬼姫が歩く。
「おっ! コレどうですか? よくないですか?」
そう言って白蛇が指差したのはハンドガン。
それも、大量のアタッチメントのついたカスタムモデル。
「ここのボタン、ワンタッチで術式が変わるんですよ!」
そう言って白蛇はまだ内部に術式が刻まれていない魔法銃を手に取る。
「やめとけ、手札の多さは判断の遅さに直結するまずは刀を極めるんじゃな」
そう言って白蛇が手に持った銃を品定めするように隅々まで見る。
「それに複雑な機構は整備性に欠ける、いつでも整備出来る今ならいいが旅に持って行くのに向いておらん」
「確かにそれは……確かにそうですね」
顎に指を置いて白蛇はそう返した。
「断言するが、そもそもお主に魔法銃の才能はない。お主が使えば威力も出ない、魔法銃の性質上ほとんど工夫も出来ない、どうしてもというなら止めないが……辞めておくのが無難じゃろうな」
「なるほど、一理ありますね」
「白蛇の回復力と魔力量を考えると威力が低くても消耗戦に持ち込めば相当脅威にゃ、だからそうとも言えにゃいんじゃにゃーい?」
少し柔らかい少女の声と特徴的な言葉遣い。
最近聴きなれてきた声だった。
「やーやー、戦場のアイドルことレミだにゃー」
レミは可愛くポーズを取って見せる。
「レミ!? どうしてここに?」
「成績優秀なフィーレメントの兵士に人形劇のチケットが配られてるらしいんだけどにゃ、当然エリートにゃレミも貰ったから、それを観にきたにゃ」
どうやらレミも同じ目的でここに来たらしい。
「今、なんと?」
「だから、人形劇を観にきたにゃ」
(そうか、あの時はいかにして白蛇にチケットを渡すかのみで、なぜフィアがチケットを持って負ったかなんぞ考えもしなかったが……なるほど、兵士に配っておったのか……)
「奇遇ですね、僕達も同じものを見にきたんですよ」
「にゃるほど、じゃあレミと一緒に行くにゃ!」
「良いですね」
急にでて来たレミに驚いていたら思ったより早く話が進んでしまったようだ。
(まさか、レミと同行することになるとはのぅ)
しかし道の分からない鬼姫に取ってレミは千載一遇のチャンスである、ここで断るわけにもいかない。
(まだ間に合う、如何にかして白蛇を妾のものにしなければ)
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