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連載
海鮮と天ぷらと聖女たち!
「・・・あれ?」
美桜はスマホを触りながら首を傾げる。
「どうしました?ミオ様。」
エーデルの実家、キアヌ家でのんびりとしていた美桜に侍女が問いかけた。
「ん、なんでもないですよ♪」
そう言うと美桜はLIMEに文字を打ち込む。
(MIO~N)チハルどーん
暫く待つが返事がない、そして既読が付くが別の者が反応した。
(れ~な~)どした、ミオ
(MIO~N)チハルにLIMEしたけど反応なっしんぐう
(れ~な~)何かしてんじゃね?
(MIO~N)かなぁ
(れ~な~)用事?
(MIO~N)いや、アイテムボックスに入れてもらってた物受取ろうとおもったんだけどもよ
(れ~な~)王宮にいるんじゃね?
美桜はフムと頷くと立ち上がる。
「ちょっと王宮に行って来ますね。」
「はい、奥様にはお伝えしておきますので。」
「よろしくお願いしまーす、コンちゃん行くよー♪」
美桜はそう言うと杖に跨る、コンは美桜の方に飛び乗ると王宮に向かった。
-------------------------
「え!?出かけてんの?」
美桜は千春の部屋で留守番をしていたレナエとクラミナに言われると、問いかける。
「何処に行ってるのか分かる?」
「フリエンツ王国です。」
「マジか、何しに行ったんだろ、仕事かな。」
「いえ・・・遊びに行かれました。」
「えー!呼べよチハルぅ!1人で行ったのぉ?」
「ヨリ様がご一緒ですよ?」
「ズルい!」
美桜はそう言うとスマホを取り出しLIMEに打ち込む。
(MIO~N)チハルー!反応せよ!
(れ~な~)どうした?
(MIO~N)ヨリと一緒に2人でフリエンツに遊びに行ってる!
(れ~な~)今日みんな用事あるって言ってたからじゃん?
(MIO~N)それはそれー!これはこれー!
(れ~な~)行けばいいじゃん、妖精いるっしょそこらへんに
(MIO~N)タシカニ
(れ~な~)ちょっと待って、行くなら私も行くわ、リリ連れて行く
(MIO~N)りょ
グループで会話するが、他の者は反応しない、言っていた通り忙しいのだろうと美桜はソファーに座る。
「遊びって事は海鮮料理とか作ってんだろうなぁ、チハルの事だし。」
美桜の呟きにレナエが頷く。
「はい、モリアンも海鮮と叫んでいたので確実に作られてるかと。」
「久しぶりに蟹とかデッカイ海老とか食べたいなー。」
思わず口を拭う美桜、レナエもクスッと笑う。
「買い出しとも言われていたので、こちらでも作られるのでは?」
「多分作るだろうけど、現地で食べたいじゃん♪」
「そう言うものなんですね。」
「そう言うものなのよ。」
美桜はそう言うと、2人は笑い合った。
-------------------------
「・・・」
日葵はポケットの中でブルブル震えるスマホを握る。
「ヒマリ、どうしたの?」
「いえ、ちょっと皆が何か話してるみたいで。」
お茶をしながら話をしていたイショナ・ジル・ブルーワグ王妃は微笑む。
「“すまほ”ね、見ても良いのよ?こちらではその魔道具を知る者はいないわ、ヒマリが触っていても何をしてるか分からないわよ。」
「すみません。」
日葵はスマホを手に取るとLIMEを開く、そして。
「・・・」
「何か用事だったのかしら?」
「フリエンツ・・・」
日葵が呟く、イショナは少し上を見上げる。
「たしか海洋国家の・・・」
「はい、マリーナ女王殿下の国です。」
「フリエンツで何か有ったの?」
「いえ・・・チハルとヨリが出かけているらしいんです。」
「あら、そうなのね、ヒマリも呼ばれたの?」
「今日はこちらで過ごす予定でしたので、皆今日はバラバラなんです。」
日葵はそう言うとスマホを閉じる、すると、すぐにピロンと通知音が聞こえ、もう一度開く、そして日葵は立ち上がる。
「イショナ様、申し訳ありません、フリエンツ王国に行って参ります。」
「気を付けてね♪」
「はい、コロソ、ジエル、フリエンツに行こう♪」
「「はい。」」
2人は返事を返すと、庭に出る、庭には3頭の子供ドラゴンが寝転がっていた。
「小太郎、モコ、ミント、ちょっと出かけて来るから良い子にしててね。」
「「「わん!」」」
「護衛につれていけばいいのにぃ~♪」
妖精クゥクゥが言うと、日葵は首を振る。
「他国でやんちゃされたら困るでしょ、それにこの子達付いて来たら・・・」
日葵は上を見上げる、王城にある広い高台に4頭の親ドラゴンがひなたぼっこをする様に寝そべっていた。
「あの人達もついて来るじゃん・・・って言ってる場合じゃない!行こう!」
日葵はそう言うとフェアリーリングの中に入る、クゥクゥはクスクス笑いながら周りを飛ぶ、そして声を掛ける。
「それじゃ行くわよ~♪」
クゥクゥが言うと皆はフリエンツに飛んだ。
-------------------------
「ヤバウマなんだけどコレ。」
頼子はかき揚げ丼を食べながらスマホで写真を撮る。
「貝柱とエビのかき揚げ丼かぁ、それもちょっと食べたいな。」
千春は茸の天ぷらを食べながら呟く、すると頼子が声を上げた。
「・・・げ!」
「どうしたん?」
「千春スマホは?」
「あるよ、ほら。」
ポケットからスマホを見せる千春、画面が開き千春も思わずスマホを見つめる。
「あ、マナーモードだったわ。」
「私も・・・げ、ミオとレナが来るッぽいよ。」
「ほんとだ、料理沢山あるし、来れる人は来たら食べられるし。」
「画像おくってやろ♪」
頼子は今食べている海鮮かき揚げ丼の画像を張り付ける、そして。
(よりすけ)貝柱とエビのかき揚げど~ん♪
(MIO~N)レナまちっく!
(れ~な~)もうすぐつく!
頼子はゲラゲラ笑いながら画面を千春に見せる。
「ソラ達も来ないかな~。」
「見たら来るかもね♪」
ケラケラ笑う千春は、香味茸の天ぷらを口に入れる。
「うみゃぁ~♪」
衣はサクサク、香味茸の風味、シャキッとした歯ごたえを感じながら千春は微笑む。
「ひとりじめするのは悪いもんにゃぁ~♪」
「私もいるからふたりじめ~♪」
2人は揚げたての天ぷらを堪能しながら微笑んだ。
美桜はスマホを触りながら首を傾げる。
「どうしました?ミオ様。」
エーデルの実家、キアヌ家でのんびりとしていた美桜に侍女が問いかけた。
「ん、なんでもないですよ♪」
そう言うと美桜はLIMEに文字を打ち込む。
(MIO~N)チハルどーん
暫く待つが返事がない、そして既読が付くが別の者が反応した。
(れ~な~)どした、ミオ
(MIO~N)チハルにLIMEしたけど反応なっしんぐう
(れ~な~)何かしてんじゃね?
(MIO~N)かなぁ
(れ~な~)用事?
(MIO~N)いや、アイテムボックスに入れてもらってた物受取ろうとおもったんだけどもよ
(れ~な~)王宮にいるんじゃね?
美桜はフムと頷くと立ち上がる。
「ちょっと王宮に行って来ますね。」
「はい、奥様にはお伝えしておきますので。」
「よろしくお願いしまーす、コンちゃん行くよー♪」
美桜はそう言うと杖に跨る、コンは美桜の方に飛び乗ると王宮に向かった。
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「え!?出かけてんの?」
美桜は千春の部屋で留守番をしていたレナエとクラミナに言われると、問いかける。
「何処に行ってるのか分かる?」
「フリエンツ王国です。」
「マジか、何しに行ったんだろ、仕事かな。」
「いえ・・・遊びに行かれました。」
「えー!呼べよチハルぅ!1人で行ったのぉ?」
「ヨリ様がご一緒ですよ?」
「ズルい!」
美桜はそう言うとスマホを取り出しLIMEに打ち込む。
(MIO~N)チハルー!反応せよ!
(れ~な~)どうした?
(MIO~N)ヨリと一緒に2人でフリエンツに遊びに行ってる!
(れ~な~)今日みんな用事あるって言ってたからじゃん?
(MIO~N)それはそれー!これはこれー!
(れ~な~)行けばいいじゃん、妖精いるっしょそこらへんに
(MIO~N)タシカニ
(れ~な~)ちょっと待って、行くなら私も行くわ、リリ連れて行く
(MIO~N)りょ
グループで会話するが、他の者は反応しない、言っていた通り忙しいのだろうと美桜はソファーに座る。
「遊びって事は海鮮料理とか作ってんだろうなぁ、チハルの事だし。」
美桜の呟きにレナエが頷く。
「はい、モリアンも海鮮と叫んでいたので確実に作られてるかと。」
「久しぶりに蟹とかデッカイ海老とか食べたいなー。」
思わず口を拭う美桜、レナエもクスッと笑う。
「買い出しとも言われていたので、こちらでも作られるのでは?」
「多分作るだろうけど、現地で食べたいじゃん♪」
「そう言うものなんですね。」
「そう言うものなのよ。」
美桜はそう言うと、2人は笑い合った。
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「・・・」
日葵はポケットの中でブルブル震えるスマホを握る。
「ヒマリ、どうしたの?」
「いえ、ちょっと皆が何か話してるみたいで。」
お茶をしながら話をしていたイショナ・ジル・ブルーワグ王妃は微笑む。
「“すまほ”ね、見ても良いのよ?こちらではその魔道具を知る者はいないわ、ヒマリが触っていても何をしてるか分からないわよ。」
「すみません。」
日葵はスマホを手に取るとLIMEを開く、そして。
「・・・」
「何か用事だったのかしら?」
「フリエンツ・・・」
日葵が呟く、イショナは少し上を見上げる。
「たしか海洋国家の・・・」
「はい、マリーナ女王殿下の国です。」
「フリエンツで何か有ったの?」
「いえ・・・チハルとヨリが出かけているらしいんです。」
「あら、そうなのね、ヒマリも呼ばれたの?」
「今日はこちらで過ごす予定でしたので、皆今日はバラバラなんです。」
日葵はそう言うとスマホを閉じる、すると、すぐにピロンと通知音が聞こえ、もう一度開く、そして日葵は立ち上がる。
「イショナ様、申し訳ありません、フリエンツ王国に行って参ります。」
「気を付けてね♪」
「はい、コロソ、ジエル、フリエンツに行こう♪」
「「はい。」」
2人は返事を返すと、庭に出る、庭には3頭の子供ドラゴンが寝転がっていた。
「小太郎、モコ、ミント、ちょっと出かけて来るから良い子にしててね。」
「「「わん!」」」
「護衛につれていけばいいのにぃ~♪」
妖精クゥクゥが言うと、日葵は首を振る。
「他国でやんちゃされたら困るでしょ、それにこの子達付いて来たら・・・」
日葵は上を見上げる、王城にある広い高台に4頭の親ドラゴンがひなたぼっこをする様に寝そべっていた。
「あの人達もついて来るじゃん・・・って言ってる場合じゃない!行こう!」
日葵はそう言うとフェアリーリングの中に入る、クゥクゥはクスクス笑いながら周りを飛ぶ、そして声を掛ける。
「それじゃ行くわよ~♪」
クゥクゥが言うと皆はフリエンツに飛んだ。
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「ヤバウマなんだけどコレ。」
頼子はかき揚げ丼を食べながらスマホで写真を撮る。
「貝柱とエビのかき揚げ丼かぁ、それもちょっと食べたいな。」
千春は茸の天ぷらを食べながら呟く、すると頼子が声を上げた。
「・・・げ!」
「どうしたん?」
「千春スマホは?」
「あるよ、ほら。」
ポケットからスマホを見せる千春、画面が開き千春も思わずスマホを見つめる。
「あ、マナーモードだったわ。」
「私も・・・げ、ミオとレナが来るッぽいよ。」
「ほんとだ、料理沢山あるし、来れる人は来たら食べられるし。」
「画像おくってやろ♪」
頼子は今食べている海鮮かき揚げ丼の画像を張り付ける、そして。
(よりすけ)貝柱とエビのかき揚げど~ん♪
(MIO~N)レナまちっく!
(れ~な~)もうすぐつく!
頼子はゲラゲラ笑いながら画面を千春に見せる。
「ソラ達も来ないかな~。」
「見たら来るかもね♪」
ケラケラ笑う千春は、香味茸の天ぷらを口に入れる。
「うみゃぁ~♪」
衣はサクサク、香味茸の風味、シャキッとした歯ごたえを感じながら千春は微笑む。
「ひとりじめするのは悪いもんにゃぁ~♪」
「私もいるからふたりじめ~♪」
2人は揚げたての天ぷらを堪能しながら微笑んだ。
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