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連載
罠な部屋!
「部屋ぁ!」
切り刻まれた壁から千春がのぞき込む、広い部屋に光が灯っている。
「明るいね。」
頼子も壁から顔を覗き込み呟く、そしてルクレツィアが壁を越え部屋に入ると、ふわりと床が光る。
「・・・文字が出て来たわ。」
魔法陣と共に文字が浮き上がる。
「古代文字かしら。」
ルクレツィアの言葉にアリンハンドが反応し、古代文字を読み始める。
「汝ら、此処に立つ者よ・・・聞け。この結界の内より生きて出で得る者は、ただ一人に限る。 部屋の奥、祭壇に鎮まる『解除の楔石』に触れる者あれば、この間すべての罠は永遠に沈黙す。 されど、楔石を砕きたる者は、死に至るか、あるいは自ら退くかのいずれかをもって、初めて次なる挑戦者に道を譲るものとす。 試練は一度として同じ姿を取らじ、新たなる血が踏み入るたび、罠は形を変え、より深く、より狡猾に、汝らを迎えん、さあ、選べ・・・誰が最初に死地を往くか。」
アリンハンドが読み終えると、千春が真剣な目で問いかけた。
「3行でよろ。」
アリンハンドは苦笑いで答える。
「この結界から出られるのは1人、あそこに見える石を触ればこの部屋の罠は解除されます、そして挑戦者は死ぬかここに戻れば他の者と代わる事が出来ます、そして。」
アリンハンドは部屋を見渡し話を続ける。
「罠はチャレンジするたびに変化するようです。」
「・・・死ぬような罠だよね?」
「先程の罠を見た限りそうでしょう、死ぬか代わりの者という事ですし。」
「そっか、んじゃ誰が行く?」
千春が言うと、ロイロが一歩前に出る。
「儂が行けば一瞬じゃろ。」
背中から翼を出しながら結界の前に行く。
「ロイロなら一瞬かな。」
千春は頷く、聖女達、そしてエンハルト達も頷く、ロイロはそれを確認すると結界の外へ踏み出す、千春はその結界を触ると行く手を阻まれた。
「おお・・・本当に1人しか出られないんだ。」
ロイロはチラッと千春を見て笑う。
「すぐに終わるわ。」
そう言うとロイロは翼を広げ軽くジャンプするそして。
ベチャ
地面に顔面から落ちるロイロ、そこへ天井から大きな大木がロイロ目掛けて落ちて来る。
「うぉぉう!?」
転がり大木を避けるロイロ、すると地面に穴が開き、そこへ体が転がる、ロイロは何とか態勢を変え落下を防ぐ、そして次々と飛んで来る魔法、ロイロは結界を掛ける、だが・・・
「魔法が発動せぬぞ!」
ロイロは人と変わらない肌にドラゴンの鱗を出現させ防御する、炎と石礫の魔法を受け耐える、すぐに魔法が止まり、ロイロはそっと下がり千春の前に戻って来た。
「ロイロ、ヤバくない?コレ。」
「このエリアは魔法が一切発動しないのぅ。」
「結界魔法も?」
「いや、この魔法陣から出る前に発動させた結界は残っておる、だが時間の問題じゃな、もうすぐ切れる。」
ロイロは自分の手を見ながら呟く、そして結界の中へ戻ると、肌から出ていた鱗を消す。
「俺が行くか。」
ルプはフェンリルの姿で結界の前に立つ。
「ルプ・・・大丈夫?」
「おう、任せろ。」
ルプは千春に答えると術を発動させる、対魔法結界のようだ、横でコンが同じ様に術を上乗せする。
「物理結界もかけました!」
「おう、それじゃ行って来るぞ。」
ルプはニヤリと笑い結界を出る、そして瞬時に駆けだす、広い部屋だがルプの足で走れば数秒と思われた、だがルプはすぐに足を止める事になる。
「なっ!?」
ルプが止まる、足が地面から離れないのだ、ルプは足を引きはがそうと力を込めたが、前足を浮かせれば後ろ足が沈み込み、後ろ足を浮かせれば前足が吸い付いたように動かない。
「ルプ!」
思わず千春が声をあげる、ちょうどルプの天井に魔法陣が浮き上がったのだ、ルプは足を変えつつ後ろへ下がる、そして魔法が発動した途端、ルプは動きが遅くなる。
「重力魔法だと!?」
体がつぶれそうな程に重くなる、ルプは一歩一歩ゆっくりと下がる、そして魔法の範囲を抜けると、結界まで戻って来た。
「・・・ロイロ、この部屋。」
「ああ、1人に絞った意味はそう言う事じゃな。」
ロイロの言葉にアリンハンドが問いかける。
「どういう事ですか?」
「うむ、完璧に“1人”を狙い撃ちしておるわ、この部屋は罠の集合体ではない、結界を越えた瞬間、その者の“得意とする力”を読み取り、即座にそれを封じ、苦手とする罠で潰しに来ておる。」
ロイロが言うと、ルプも頷く、するとビェリーは蛇の姿で前に出る。
「わっちが行ってみるばい。」
「うむ、蛇の苦手な罠なんぞ儂も分からぬからな。」
ルプが結界に戻ると、ビェリーが蛇の姿で結界を出る、体をうねらせ部屋を進む。
「ビェリー大丈夫~?」
頼子が声を掛けると、ビェリーは尾をプルプル振りながら余裕で進む、するとビェリーの動きが止まる。
「・・・ヤバいばい!!!」
皆はビェリーの言葉が聞こえる、だが部屋の様子は変わったように見えない、だがすぐに部屋の様子が変わった事に気付いた。
「寒いばい!!!」
叫ぶビェリー、それと同時に地面から湧き上がる氷の壁、天井からは槍のような氷柱がビェリーを狙う。
「ちょ!?」
ビェリーは急いで後ろへ下がる、その瞬間ビェリーの居た場所に氷柱が地面に突き刺さり、氷の壁は倒れて来る。
「ダメばい!」
這う這うの体で戻って来るビェリー、皆はビェリーを労う。
「おつかれー。」
「おいで、あっためてあげるから。」
「これは厳しいねぇ。」
「さっきの部屋みたいにごり押しで行けないかぁ。」
聖女達は呟きながらアリンハンドを見る、アリンハンドは考え込んでいる、そして皆の視線は千春に行く。
「・・・なに?」
「いや、チハルならどうするかなって思って。」
「最終手段使う?」
「さっきも声聞こえたし見てるよね。」
「解除してもらったら良いんじゃない?」
聖女達は既にアイトネのチートで攻略を考えていた、だが千春は顎に手を当て部屋を見つめる。
「あの石を壊すんだよね?」
千春が言うと、アリンハンドが頷く。
「結界を出たら魔法が使えないと。」
「はい。」
「距離はどれくらいだろ50mくらい?」
「それくらいでしょうか。」
「飛行魔法も使えないなら箒もダメか・・・石投げて壊せないかな。」
「古代文字では触ればと・・・壊さないでほしいですが。」
「触るのかぁ・・・ふみゅ、ロイロ、結界内で防御魔法は掛けれるんだよね?」
「うむ、だが短時間で消滅するぞ。」
「そっかそっか、それじゃ私に全員の結界魔法掛けてさ、あそこまで投げてよ。」
千春は石を指差しながら言うと、全員からストップがかかる。
「チハル、ちょっと待て、お前が行ってどうするんだ。」
エンハルトが言うと、ルクレツィアも頷く。
「そうよ、チハルちゃんに何か有ったらどうするのよ。」
「それなら俺を投げたら良いだろ。」
ミシェールも頷き答える。
「それならウチらでも良くない?」
美桜の言葉にエーデルが答える。
「ミオさん、ダメですよ、聖女様に何か有れば私達の面目が立ちません、それに聖女様を守るのが私達の仕事です。」
エーデルは真剣な目で答える、そして千春は手をあげる。
「はーい私行きまーす。」
千春はニヤニヤと笑いながら言うと、頼子はクスッとわらい手をあげる。
「私が行くよ。」
その流れにのり、美桜、麗奈、青空、大愛、そして日葵と花音までが手を上げる。
「・・・私が行きますよ?」
サフィーナは千春達がよくやるネタだと分かり手をあげる、そしてモリアンに目をやると、モリアンも手をあげる。
「私がいきますー?」
モリアンの言葉に千春達がモリアンを見て答えた。
「「「「「「「「どうぞどうぞ。」」」」」」」」
「・・・やっぱりぃぃぃぃ。」
モリアンはわかっていた、この流れだと、絶対自分に回って来ると、だが千春達に行かせるわけにはいかない、それなら・・・と。
「女は度胸ですっ!!!」
モリアンはフンスッ!と気合を入れ、結界の前に立った。
切り刻まれた壁から千春がのぞき込む、広い部屋に光が灯っている。
「明るいね。」
頼子も壁から顔を覗き込み呟く、そしてルクレツィアが壁を越え部屋に入ると、ふわりと床が光る。
「・・・文字が出て来たわ。」
魔法陣と共に文字が浮き上がる。
「古代文字かしら。」
ルクレツィアの言葉にアリンハンドが反応し、古代文字を読み始める。
「汝ら、此処に立つ者よ・・・聞け。この結界の内より生きて出で得る者は、ただ一人に限る。 部屋の奥、祭壇に鎮まる『解除の楔石』に触れる者あれば、この間すべての罠は永遠に沈黙す。 されど、楔石を砕きたる者は、死に至るか、あるいは自ら退くかのいずれかをもって、初めて次なる挑戦者に道を譲るものとす。 試練は一度として同じ姿を取らじ、新たなる血が踏み入るたび、罠は形を変え、より深く、より狡猾に、汝らを迎えん、さあ、選べ・・・誰が最初に死地を往くか。」
アリンハンドが読み終えると、千春が真剣な目で問いかけた。
「3行でよろ。」
アリンハンドは苦笑いで答える。
「この結界から出られるのは1人、あそこに見える石を触ればこの部屋の罠は解除されます、そして挑戦者は死ぬかここに戻れば他の者と代わる事が出来ます、そして。」
アリンハンドは部屋を見渡し話を続ける。
「罠はチャレンジするたびに変化するようです。」
「・・・死ぬような罠だよね?」
「先程の罠を見た限りそうでしょう、死ぬか代わりの者という事ですし。」
「そっか、んじゃ誰が行く?」
千春が言うと、ロイロが一歩前に出る。
「儂が行けば一瞬じゃろ。」
背中から翼を出しながら結界の前に行く。
「ロイロなら一瞬かな。」
千春は頷く、聖女達、そしてエンハルト達も頷く、ロイロはそれを確認すると結界の外へ踏み出す、千春はその結界を触ると行く手を阻まれた。
「おお・・・本当に1人しか出られないんだ。」
ロイロはチラッと千春を見て笑う。
「すぐに終わるわ。」
そう言うとロイロは翼を広げ軽くジャンプするそして。
ベチャ
地面に顔面から落ちるロイロ、そこへ天井から大きな大木がロイロ目掛けて落ちて来る。
「うぉぉう!?」
転がり大木を避けるロイロ、すると地面に穴が開き、そこへ体が転がる、ロイロは何とか態勢を変え落下を防ぐ、そして次々と飛んで来る魔法、ロイロは結界を掛ける、だが・・・
「魔法が発動せぬぞ!」
ロイロは人と変わらない肌にドラゴンの鱗を出現させ防御する、炎と石礫の魔法を受け耐える、すぐに魔法が止まり、ロイロはそっと下がり千春の前に戻って来た。
「ロイロ、ヤバくない?コレ。」
「このエリアは魔法が一切発動しないのぅ。」
「結界魔法も?」
「いや、この魔法陣から出る前に発動させた結界は残っておる、だが時間の問題じゃな、もうすぐ切れる。」
ロイロは自分の手を見ながら呟く、そして結界の中へ戻ると、肌から出ていた鱗を消す。
「俺が行くか。」
ルプはフェンリルの姿で結界の前に立つ。
「ルプ・・・大丈夫?」
「おう、任せろ。」
ルプは千春に答えると術を発動させる、対魔法結界のようだ、横でコンが同じ様に術を上乗せする。
「物理結界もかけました!」
「おう、それじゃ行って来るぞ。」
ルプはニヤリと笑い結界を出る、そして瞬時に駆けだす、広い部屋だがルプの足で走れば数秒と思われた、だがルプはすぐに足を止める事になる。
「なっ!?」
ルプが止まる、足が地面から離れないのだ、ルプは足を引きはがそうと力を込めたが、前足を浮かせれば後ろ足が沈み込み、後ろ足を浮かせれば前足が吸い付いたように動かない。
「ルプ!」
思わず千春が声をあげる、ちょうどルプの天井に魔法陣が浮き上がったのだ、ルプは足を変えつつ後ろへ下がる、そして魔法が発動した途端、ルプは動きが遅くなる。
「重力魔法だと!?」
体がつぶれそうな程に重くなる、ルプは一歩一歩ゆっくりと下がる、そして魔法の範囲を抜けると、結界まで戻って来た。
「・・・ロイロ、この部屋。」
「ああ、1人に絞った意味はそう言う事じゃな。」
ロイロの言葉にアリンハンドが問いかける。
「どういう事ですか?」
「うむ、完璧に“1人”を狙い撃ちしておるわ、この部屋は罠の集合体ではない、結界を越えた瞬間、その者の“得意とする力”を読み取り、即座にそれを封じ、苦手とする罠で潰しに来ておる。」
ロイロが言うと、ルプも頷く、するとビェリーは蛇の姿で前に出る。
「わっちが行ってみるばい。」
「うむ、蛇の苦手な罠なんぞ儂も分からぬからな。」
ルプが結界に戻ると、ビェリーが蛇の姿で結界を出る、体をうねらせ部屋を進む。
「ビェリー大丈夫~?」
頼子が声を掛けると、ビェリーは尾をプルプル振りながら余裕で進む、するとビェリーの動きが止まる。
「・・・ヤバいばい!!!」
皆はビェリーの言葉が聞こえる、だが部屋の様子は変わったように見えない、だがすぐに部屋の様子が変わった事に気付いた。
「寒いばい!!!」
叫ぶビェリー、それと同時に地面から湧き上がる氷の壁、天井からは槍のような氷柱がビェリーを狙う。
「ちょ!?」
ビェリーは急いで後ろへ下がる、その瞬間ビェリーの居た場所に氷柱が地面に突き刺さり、氷の壁は倒れて来る。
「ダメばい!」
這う這うの体で戻って来るビェリー、皆はビェリーを労う。
「おつかれー。」
「おいで、あっためてあげるから。」
「これは厳しいねぇ。」
「さっきの部屋みたいにごり押しで行けないかぁ。」
聖女達は呟きながらアリンハンドを見る、アリンハンドは考え込んでいる、そして皆の視線は千春に行く。
「・・・なに?」
「いや、チハルならどうするかなって思って。」
「最終手段使う?」
「さっきも声聞こえたし見てるよね。」
「解除してもらったら良いんじゃない?」
聖女達は既にアイトネのチートで攻略を考えていた、だが千春は顎に手を当て部屋を見つめる。
「あの石を壊すんだよね?」
千春が言うと、アリンハンドが頷く。
「結界を出たら魔法が使えないと。」
「はい。」
「距離はどれくらいだろ50mくらい?」
「それくらいでしょうか。」
「飛行魔法も使えないなら箒もダメか・・・石投げて壊せないかな。」
「古代文字では触ればと・・・壊さないでほしいですが。」
「触るのかぁ・・・ふみゅ、ロイロ、結界内で防御魔法は掛けれるんだよね?」
「うむ、だが短時間で消滅するぞ。」
「そっかそっか、それじゃ私に全員の結界魔法掛けてさ、あそこまで投げてよ。」
千春は石を指差しながら言うと、全員からストップがかかる。
「チハル、ちょっと待て、お前が行ってどうするんだ。」
エンハルトが言うと、ルクレツィアも頷く。
「そうよ、チハルちゃんに何か有ったらどうするのよ。」
「それなら俺を投げたら良いだろ。」
ミシェールも頷き答える。
「それならウチらでも良くない?」
美桜の言葉にエーデルが答える。
「ミオさん、ダメですよ、聖女様に何か有れば私達の面目が立ちません、それに聖女様を守るのが私達の仕事です。」
エーデルは真剣な目で答える、そして千春は手をあげる。
「はーい私行きまーす。」
千春はニヤニヤと笑いながら言うと、頼子はクスッとわらい手をあげる。
「私が行くよ。」
その流れにのり、美桜、麗奈、青空、大愛、そして日葵と花音までが手を上げる。
「・・・私が行きますよ?」
サフィーナは千春達がよくやるネタだと分かり手をあげる、そしてモリアンに目をやると、モリアンも手をあげる。
「私がいきますー?」
モリアンの言葉に千春達がモリアンを見て答えた。
「「「「「「「「どうぞどうぞ。」」」」」」」」
「・・・やっぱりぃぃぃぃ。」
モリアンはわかっていた、この流れだと、絶対自分に回って来ると、だが千春達に行かせるわけにはいかない、それなら・・・と。
「女は度胸ですっ!!!」
モリアンはフンスッ!と気合を入れ、結界の前に立った。
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