異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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閑話:ユラの遠足!①

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「おかあさま!いってきます!」
「はい、行ってらっしゃい、楽しんで来なさいね。」
 元気よく挨拶するユラに、マルグリットは優しく微笑みかけ手を振る、今日はユラの通う学園の一泊プチ旅行だ、ユラは侍女に手を引かれ学園へ向かった。

「護衛の方は?」
「チハル様の第一部隊全員が付いております。」
「そう、サフィーナ達も?」
「サフィーナは学園まで、モリアン、サリナとラルカが同行します、ルプ様も隠れて護衛するそうです、チハル様からの指示だそうで。」
「・・・それはそれで過剰な気もするわねぇ。」
 マルグリットは過保護なんだからと少し呆れた様に呟く。


-----------------


「ロイロ、ちょっと出かけてくる。」
「声掛けて行くとは、ルプ何処に行く・・・あー、ユラか。」
「あぁ、千春に頼まれてるからな、頼まれてなくても行くが。」
「チハルの部隊とモリー達が付いておるんじゃろ?何も無かろうに。」
「まぁそうだが、楽しそうに遊ぶユラを眺めるのも一興だろ。」
 そう言うとルプは部屋を出る、そしてユラが学園に向かう馬車の見える場所に移動した。


-----------------、


「ユラちゃーん!おはようございます!」
「モリーおねえちゃん!」
「モリー、学園に着いたら様を付けなさいね。」
 ユラの前にしゃがみ、ハイタッチをするモリアンにサフィーナは声をかける。

「了解です!」
「ユラ様よろしくお願いします。」
「サリナおねえちゃんラルカおねえちゃん!よろしくおねがいします!」
「とても良いご挨拶ですね。」
 王宮でユラの先生もしているサフィーナは微笑みながら褒める、ユラは耳をピクピク動かすと、王城の屋根上に目をやり手を振る、そこには前足を振るルプが居た。


-----------------


「おはよう!レンちゃん!」
「ユラちゃんおはよう!」
 ユラは学園に到着すると、同じクラスの少女に声を掛ける、ユラとレンちゃんと呼ばれたイーレンの周りに少女達が集まり挨拶をしながら話し出す。

「皆さん、班が揃ったら馬車に乗りなさい。」
 ユラのクラス担任メリットが大きな声で指示をする。

「はーい!」
 ユラ達は元気よく返事をし、自分の班が集まるのを待つ、程なく集まると、ユラとイーレンは手を繋ぎ馬車にのりこむ。

「ユラちゃんクレアのまちに行ったことあるんだよね?!」
「うん!みずうみで遊んだよ!」
「私はじめて!」
「僕も初めてだよ。」
「俺は行った事あるぜ、大きな魚を釣ったからな。」
 同じ班の男の子2人、シュウラス、ケンブリットが話に入る。

「ケンは別荘あるからなー。」
「まぁな、この前行った時レイクサーペントが取れたらしくてさ、俺も食べたけどスッゲー美味しかった!」
「良いなー僕も食べてみたかったなぁ。」
 4人は馬車に揺られ、途中の休憩で小さな村に到着する。

「はぁスッキリしたー。」
「あとどれくらいなのかなぁ。」
 ケンブリットとシュウラスは用を足し、馬車に戻って来た。

「先生があと半分だってー。」
「あと1時間かぁ。」
「トランプあるよ?」
 ユラはマルグリットに貰ったアイテムボックスのポシェットから、商品化されたトランプを取り出す。

「あ!見たことある!最近街で人気のカードゲームだ!」
 シュウラスは嬉しそうにユラへ言う。

「遊び方知らないな。」
 ケンブリットが残念そうに言うが、トランプでよく遊ぶユラとイーレンが教えるからと、馬車にまた乗り込む、そして4人はババ抜きを始めた。

「だぁ!また来た!」
「言っちゃだめだよぉ。」
 ケンブリットが仰け反りながらジョーカーカードを見る、ユラは笑いながらそれに答える、そして程なくクレアの街へ到着した。

「はーい、1班から5班集まってー。」
 副担任の若い女性が声を掛けて皆を集める、ユラのクラスは上位貴族籍のクラスで20人だ、他には大店商人や、騎士爵等の集まるクラスも参加している。

「・・・。」
 ユラは耳を動かし周りを見渡す、街の中央にある鐘塔の上にルプを見つけるとニッコリ微笑む、ルプはユラの周りを見渡しながら微笑む。

「それでは、今から昼食まで自由時間ですが、引率の先生達から離れない様に。」
「はーい!」
 子供達は手を上げ街探索が始まる、それぞれ班ごとに先生や護衛が付き、街の商店や屋台を見て回る。

「アレ美味しそう。」
「ケン君、食べるとお昼食べれなくなっちゃうよ?」
 ケンブリットが屋台を見ながら言うと、イーレンは注意する。

「モリーおねえちゃん、食べたらだめ?」
「少しなら許可もらってますよ、ユラ様お食べになります?」
「うん!またあれ食べたい!」
 ユラは千春達と食べた饅頭を指差す。

「・・・アレですか?当たると辛いですよ?」
「だいじょうぶ!レンちゃん少しなら食べていいって!」
「いいの?」
 イーレンはゴールマン伯爵の娘で、ケンブリットやシュウラスにもそれぞれ侍女や執事が付いている、イーレンは自分の侍女に確認する。

「はい、大丈夫で御座います。」
 侍女から許可を貰うと、侍女はお金をイーレンに渡し微笑む。

「ユラちゃんいこ!」
「うん!」
「俺も!」
「僕も!」
 4人はお金をそれぞれ受け取り屋台に突撃する。

「懐かしいですねぇ。」
 モリアンはサリナに呟く。

「そうですね、自分達で買い物をし、街を見て、どういった職業が有るのかを知る、大事な勉強ですから。」
 サリナはユラ達を微笑みながら答える、しかし目は周りを警戒し、常に部隊へ連絡出来る様に魔道具を握っている。

「これ、あたるとからいの!」
「へぇ、ユラよく知ってるな、食べたことあるのか?」
「あるよー、チハルおねえちゃんはあたりだったよ。」
「私辛いのにがてー。」
「僕は大丈夫!」
「俺だって!」
「せーので食べましょう!」
「いいぜ!せーの!」
 4人は一斉に齧り付く。

「・・・からぁい!」
「ぐっ・・・。」
「うぐっ!!」
「美味しい~♪」
 イーレン以外は当たりを引いた。

「ユラちゃん私の半分あげるね!」
「これはどうしよう・・・。」
 ユラは当たりの饅頭を見ながら言うと、モリアンがヒョイっと取る。

「私が頂きますねユラ様。」
 そう言うとモリアンは饅頭を包み、アイテムボックスに入れた。

「ユラ!レン!シュウ!飲み物買いに行こう!」
 ケンブリットはそう言うと、皆の手を取り次の屋台へ突撃した。






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