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ルクレツィアの春!
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「・・・まだ寝てる?」
千春はジブラロールにある自分の寝室に向かう、そしてそっと寝室の扉を開くと中を覗き込む、ベッドにはルクレツィアが寝息を立て、ベッドの横にはマルグリットがベッドに伏せて寝ていた、ずっとルクレツィアを見ていたようだ。
「サフィー、それじゃ学校言って来るね。」
「はい、昨日は結構無理してたでしょ?大丈夫?」
「大丈夫だよ、アイトネが魔力くれたし。」
思い出したのか、怒りながら笑う表情で答える千春、そして日本に戻り学校へ向かった。
---------------
「・・・・・ここは・・・・・。」
ルクレツィアは目を開ける、見慣れぬ天井、そして頭だけを動かすとマルグリットが椅子に座ったままベッドに寄り添い寝ていた。
「メグ・・・。」
マルグリットの顔に手を伸ばし頬を触る、マルグリットは触っても起きず寝息を立てている。
「はぁ・・・気を失ったのね、大丈夫って言ったのに。」
そう言うと体に掛けられたブランケットをそっと手に取り捲る。
「!?・・・・・そっか、裸のままだったわね。」
体を起こし足を触るルクレツィア、涙が頬を伝う。
「・・ルクレツィア?」
「おはようメグ、ありがとう。」
「おはよう、どう?体の具合は。」
「問題ないみたい、どこも痛くないわ、私の足が元通りになってるんだけど。」
「チハルが治したわ、あの子の回復魔法は欠損も治せるの。」
「え!?・・・そんな凄い子だったの!?」
「えぇ自慢の娘よ?」
フフフッと笑うとマルグリットはエリーナを呼ぶ。
「エリーナ、服を、アルベルはエイダンに連絡を、ルクレツィアお腹空いてるでしょ?」
「・・・えぇ。」
次々と寝室に入って来る侍女達、ほとんどの侍女は千春の侍女だが、テキパキと用意をしていく。
「モリアン、食事をお願い、ん~・・・お肉メインのメニューで。」
「はい!了解しました!」
マルグリットが言うと踵を返し部屋を出るモリアン。
「メグ?」
「ん?なに?」
「えっと・・・そっか、王妃だものね。」
「フフフッ、食事が来る前に湯浴みしましょうか、昨日はそのまま寝させちゃったものね♪」
マルグリットはルクレツィアの手を取りベッドから降ろす。
「歩ける?」
「えぇ・・・久しぶりだわ、立っている感覚。」
そう言うと一歩踏み出す、そして涙が溢れ落ちる。」
「・・・・・・。」
「あらあら、さぁこっちよ。」
千春の浴室に連れて行くと、いつもの様に侍女達が回りに付き体を洗う。
「ちょっと・・・えぇぇ、自分で洗えるわよ!?」
「黙って洗われてなさいな、ほら次は髪の毛よ。」
侍女にもみくちゃにされながら洗われるルクレツィア、そして2人は大きな浴槽に移動し浸かる。
「んーーーーー!」
湯船に浸かるとルクレツィアは足の感覚を味わいながら体を伸ばす。
「このお風呂も気持ちいいわねぇ。」
「え?メグのお風呂じゃないの?」
「違うわよ、ここはチハル専用の浴室よ。」
「すごいわね。」
「そこの寝室は?」
「チハルの寝室。」
「えー!チハルちゃんはどこで寝たの!?」
「あ~・・・まぁいいわ、あの子は別の所にある自分の部屋で寝たわ。」
「何個自分の部屋があるのよ、流石聖女様で王女ね。」
「ん~ちょっとそういう事では無いんだけれど、後で説明するわ。」
2人はのんびり湯に浸かると部屋に戻り着替え、寝室を出る。
「・・・何この部屋。」
「門の部屋よ、この門の先にチハルの部屋が有るわ。」
開けたままになったクローゼットの扉、そしてその扉を囲む大きな魔法陣に目を奪われるルクレツィア。
「凄い・・・この先は何?」
扉の向こうに見える部屋を見ながら言う。
「異世界よ、チハルは異世界から来た住人なの。」
「・・・はぁ。」
呆けたまま返事をするルクレツィア。
「さ、こっちよ。」
「あ、うん。」
応接間の扉をエリーナが開ける、扉を抜けるとテーブルには朝食が並べられていた。
「王妃殿下、お肉の料理を持ってまいりました!」
ニッコニコで言うモリアン。
「ありがとう、モリーの選んだ料理ならルクレツィアも満足するでしょう。」
侍女の中で一番千春の料理に詳しいモリアンに微笑みながら礼を言う。
「凄い良い香り。」
「さぁ座りましょうか。」
テーブルに座るとマルグリットは手を合わせる。
「いただきます。」
「なに?それは。」
「食事の前に言う挨拶よ。」
「ふぅーん、そっか、いただきます。」
ルクレツィアはマルグリットの真似をし手を合わせ言うと、ホットドッグに手を付ける。
「・・・もぐもぐモグモグモグモグ・・・うっ!!!」
「もう、そんな急いで食べなくても逃げないわよ、これを飲みなさい。」
「うぐぅ・・・げふぉげふぉ!!!」
「美味しいでしょう?」
「モグモグモグ・・・。」
ホットドッグに齧り付き頭を縦に振り食べ続けるルクレツィア。
「お、起きたのか、おはようメグ。」
「ルプさん、おはよう、散歩?」
「あぁ、それで、ルクレツィアの体は問題なさそうか?」
「えぇ。」
ルプとマルグリットがルクレツィアを見ると、ホットドッグに齧り付いたまま止まっている。
「どうしたの?」
「んー!モグモグモグ!!!!!・・・・んはぁ!フェンリル様!有難うございました!」
「お?おぉ千春の手伝いをしただけだ気にするな。」
「いえ!えっと・・・その・・・。」
「なんだ?」
「そのお姿が本来のお姿ですか?」
「あぁそうだが。」
「昨日・・・獣人の姿でしたよね?」
「人化の術を教えてもらってな、今は居ないが・・・メグ、あっちの事は?」
「話したわ、大丈夫。」
「そうか、向こうの世界の仲間から教えてもらった人化の術だ。」
「そうですか、その・・・すごく素敵なお姿でしたので。」
モジモジとしながら呟くルクレツィア、その姿を驚いた顔で見るマルグリット。
「ルクレツィア・・・あなた・・・。」
「え!?なに!?何でも無いわよ!?そ、それで、チハルちゃんとはどういったご関係で!?」
「あ~それは・・・。」
「はっはっは!ペットじゃよ、なぁルプ。」
ルプの後ろからロイロは大笑いしながら部屋に入って来た。
「ロイロ様、昨日は有難うございました。」
「構わんよ、メグ殿とエイダン殿の友達なら手を貸すのは当然じゃ。」
「それで・・・ペットと言うのは?」
「ペットは半分冗談じゃな、儂とルプはチハルと契約をしておる、チハルが死ねば儂らも死ぬ、逆もしかりじゃ。」
「人と聖獣、ドラゴンが?そんな事が。」
「まぁ珍しい事ではあるが、誰も気にしておらんのぅ。」
「そりゃそうだろう、ビェリーやコン、リリ達やアミもいる、それに二柱まで居るからなぁ、それに比べたら大した事ではないなぁ。」
笑いながらルプはいつものクッションに寝転がり丸くなる。
「そう・・・そうなのね・・・。」
「ルクレツィア、あなた・・・。」
ルプを見つめるルクレツィアにマルグリットは声を掛ける。
「はぁ・・・。」
「フフフッ。」
「なによ。」
「ルクレツィアのそんな顔初めて見たわ。」
「・・・うぅ、初めてだもの。」
「そうね、あなた言ってたものね、自分より弱い男は・・・。」
「ちょっと!!!」
「なに?そう言う事でしょ?」
「そうだけど!・・・そうだけどぉ・・・私もう若くないし。」
「あら、まだ若いじゃない、ルプさんお幾つだったかしら?」
「んぁ?数百年生きてるが、おぼえてねぇな。」
「ほら、ルプさんの方が年上よ?」
クスクスと笑いながらマルグリットは言う。
「もし、あ、仮によ?その、あの・・・ルプ様と、その・・・お付き合いとかになると、チハルちゃんの許可が・・・いる感じ?」
小さな声でボソボソとマルグリットに言う。
「さぁ?ルプさん聞こえてますわよね、どうなのかしら?」
「しらねぇなぁ、俺にくっついても良い事ねぇだろ。」
「有ります!」
「お、ぉぅ?俺はわかんねぇぞ。」
「はっはっは!ルプにも春が来たかー?」
「なぁに笑ってんだロイロ。」
「こりゃお祝いじゃなぁ、チハルに言って酒を準備してもらわんとなぁ。」
「酒の肴にしてんじゃねぇよ。」
大笑いするロイロ、呆れた顔で溜息を吐くルプ、そして乙女な目でルプを見るルクレツィア、マルグリットはクスクスと笑いながら三人を見ていた。
千春はジブラロールにある自分の寝室に向かう、そしてそっと寝室の扉を開くと中を覗き込む、ベッドにはルクレツィアが寝息を立て、ベッドの横にはマルグリットがベッドに伏せて寝ていた、ずっとルクレツィアを見ていたようだ。
「サフィー、それじゃ学校言って来るね。」
「はい、昨日は結構無理してたでしょ?大丈夫?」
「大丈夫だよ、アイトネが魔力くれたし。」
思い出したのか、怒りながら笑う表情で答える千春、そして日本に戻り学校へ向かった。
---------------
「・・・・・ここは・・・・・。」
ルクレツィアは目を開ける、見慣れぬ天井、そして頭だけを動かすとマルグリットが椅子に座ったままベッドに寄り添い寝ていた。
「メグ・・・。」
マルグリットの顔に手を伸ばし頬を触る、マルグリットは触っても起きず寝息を立てている。
「はぁ・・・気を失ったのね、大丈夫って言ったのに。」
そう言うと体に掛けられたブランケットをそっと手に取り捲る。
「!?・・・・・そっか、裸のままだったわね。」
体を起こし足を触るルクレツィア、涙が頬を伝う。
「・・ルクレツィア?」
「おはようメグ、ありがとう。」
「おはよう、どう?体の具合は。」
「問題ないみたい、どこも痛くないわ、私の足が元通りになってるんだけど。」
「チハルが治したわ、あの子の回復魔法は欠損も治せるの。」
「え!?・・・そんな凄い子だったの!?」
「えぇ自慢の娘よ?」
フフフッと笑うとマルグリットはエリーナを呼ぶ。
「エリーナ、服を、アルベルはエイダンに連絡を、ルクレツィアお腹空いてるでしょ?」
「・・・えぇ。」
次々と寝室に入って来る侍女達、ほとんどの侍女は千春の侍女だが、テキパキと用意をしていく。
「モリアン、食事をお願い、ん~・・・お肉メインのメニューで。」
「はい!了解しました!」
マルグリットが言うと踵を返し部屋を出るモリアン。
「メグ?」
「ん?なに?」
「えっと・・・そっか、王妃だものね。」
「フフフッ、食事が来る前に湯浴みしましょうか、昨日はそのまま寝させちゃったものね♪」
マルグリットはルクレツィアの手を取りベッドから降ろす。
「歩ける?」
「えぇ・・・久しぶりだわ、立っている感覚。」
そう言うと一歩踏み出す、そして涙が溢れ落ちる。」
「・・・・・・。」
「あらあら、さぁこっちよ。」
千春の浴室に連れて行くと、いつもの様に侍女達が回りに付き体を洗う。
「ちょっと・・・えぇぇ、自分で洗えるわよ!?」
「黙って洗われてなさいな、ほら次は髪の毛よ。」
侍女にもみくちゃにされながら洗われるルクレツィア、そして2人は大きな浴槽に移動し浸かる。
「んーーーーー!」
湯船に浸かるとルクレツィアは足の感覚を味わいながら体を伸ばす。
「このお風呂も気持ちいいわねぇ。」
「え?メグのお風呂じゃないの?」
「違うわよ、ここはチハル専用の浴室よ。」
「すごいわね。」
「そこの寝室は?」
「チハルの寝室。」
「えー!チハルちゃんはどこで寝たの!?」
「あ~・・・まぁいいわ、あの子は別の所にある自分の部屋で寝たわ。」
「何個自分の部屋があるのよ、流石聖女様で王女ね。」
「ん~ちょっとそういう事では無いんだけれど、後で説明するわ。」
2人はのんびり湯に浸かると部屋に戻り着替え、寝室を出る。
「・・・何この部屋。」
「門の部屋よ、この門の先にチハルの部屋が有るわ。」
開けたままになったクローゼットの扉、そしてその扉を囲む大きな魔法陣に目を奪われるルクレツィア。
「凄い・・・この先は何?」
扉の向こうに見える部屋を見ながら言う。
「異世界よ、チハルは異世界から来た住人なの。」
「・・・はぁ。」
呆けたまま返事をするルクレツィア。
「さ、こっちよ。」
「あ、うん。」
応接間の扉をエリーナが開ける、扉を抜けるとテーブルには朝食が並べられていた。
「王妃殿下、お肉の料理を持ってまいりました!」
ニッコニコで言うモリアン。
「ありがとう、モリーの選んだ料理ならルクレツィアも満足するでしょう。」
侍女の中で一番千春の料理に詳しいモリアンに微笑みながら礼を言う。
「凄い良い香り。」
「さぁ座りましょうか。」
テーブルに座るとマルグリットは手を合わせる。
「いただきます。」
「なに?それは。」
「食事の前に言う挨拶よ。」
「ふぅーん、そっか、いただきます。」
ルクレツィアはマルグリットの真似をし手を合わせ言うと、ホットドッグに手を付ける。
「・・・もぐもぐモグモグモグモグ・・・うっ!!!」
「もう、そんな急いで食べなくても逃げないわよ、これを飲みなさい。」
「うぐぅ・・・げふぉげふぉ!!!」
「美味しいでしょう?」
「モグモグモグ・・・。」
ホットドッグに齧り付き頭を縦に振り食べ続けるルクレツィア。
「お、起きたのか、おはようメグ。」
「ルプさん、おはよう、散歩?」
「あぁ、それで、ルクレツィアの体は問題なさそうか?」
「えぇ。」
ルプとマルグリットがルクレツィアを見ると、ホットドッグに齧り付いたまま止まっている。
「どうしたの?」
「んー!モグモグモグ!!!!!・・・・んはぁ!フェンリル様!有難うございました!」
「お?おぉ千春の手伝いをしただけだ気にするな。」
「いえ!えっと・・・その・・・。」
「なんだ?」
「そのお姿が本来のお姿ですか?」
「あぁそうだが。」
「昨日・・・獣人の姿でしたよね?」
「人化の術を教えてもらってな、今は居ないが・・・メグ、あっちの事は?」
「話したわ、大丈夫。」
「そうか、向こうの世界の仲間から教えてもらった人化の術だ。」
「そうですか、その・・・すごく素敵なお姿でしたので。」
モジモジとしながら呟くルクレツィア、その姿を驚いた顔で見るマルグリット。
「ルクレツィア・・・あなた・・・。」
「え!?なに!?何でも無いわよ!?そ、それで、チハルちゃんとはどういったご関係で!?」
「あ~それは・・・。」
「はっはっは!ペットじゃよ、なぁルプ。」
ルプの後ろからロイロは大笑いしながら部屋に入って来た。
「ロイロ様、昨日は有難うございました。」
「構わんよ、メグ殿とエイダン殿の友達なら手を貸すのは当然じゃ。」
「それで・・・ペットと言うのは?」
「ペットは半分冗談じゃな、儂とルプはチハルと契約をしておる、チハルが死ねば儂らも死ぬ、逆もしかりじゃ。」
「人と聖獣、ドラゴンが?そんな事が。」
「まぁ珍しい事ではあるが、誰も気にしておらんのぅ。」
「そりゃそうだろう、ビェリーやコン、リリ達やアミもいる、それに二柱まで居るからなぁ、それに比べたら大した事ではないなぁ。」
笑いながらルプはいつものクッションに寝転がり丸くなる。
「そう・・・そうなのね・・・。」
「ルクレツィア、あなた・・・。」
ルプを見つめるルクレツィアにマルグリットは声を掛ける。
「はぁ・・・。」
「フフフッ。」
「なによ。」
「ルクレツィアのそんな顔初めて見たわ。」
「・・・うぅ、初めてだもの。」
「そうね、あなた言ってたものね、自分より弱い男は・・・。」
「ちょっと!!!」
「なに?そう言う事でしょ?」
「そうだけど!・・・そうだけどぉ・・・私もう若くないし。」
「あら、まだ若いじゃない、ルプさんお幾つだったかしら?」
「んぁ?数百年生きてるが、おぼえてねぇな。」
「ほら、ルプさんの方が年上よ?」
クスクスと笑いながらマルグリットは言う。
「もし、あ、仮によ?その、あの・・・ルプ様と、その・・・お付き合いとかになると、チハルちゃんの許可が・・・いる感じ?」
小さな声でボソボソとマルグリットに言う。
「さぁ?ルプさん聞こえてますわよね、どうなのかしら?」
「しらねぇなぁ、俺にくっついても良い事ねぇだろ。」
「有ります!」
「お、ぉぅ?俺はわかんねぇぞ。」
「はっはっは!ルプにも春が来たかー?」
「なぁに笑ってんだロイロ。」
「こりゃお祝いじゃなぁ、チハルに言って酒を準備してもらわんとなぁ。」
「酒の肴にしてんじゃねぇよ。」
大笑いするロイロ、呆れた顔で溜息を吐くルプ、そして乙女な目でルプを見るルクレツィア、マルグリットはクスクスと笑いながら三人を見ていた。
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楽しんでいただけると幸いです。
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