異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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猫又!

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「ハルトどう?」
「あぁ着替えたぞ。」
 寝室に男性陣を移動させ試着させ、皆は応接間でのんびりしていた。

「う・・うにゃぁ。」
「どうした猫又。」
「これが魔力にゃぁ、これなら変化できるにゃぁ。」
「ほう?人化か?」
「大きくなれるにゃ、日本じゃ妖力を溜めるのも大変にゃ。」
「どれくらいの大きさになれるんだ?」
「ふっふっふにゃぁ、吾輩が大きくなれば狼なんぞ怖くないにゃ!」
 猫又は外に飛び出し、妖気を解放するとグングン大きくなる。

「はっはっはにゃー!これならお前らみなごろs・・・にゃ!?」
「ほう?ちょっと相手してやろうか?」
「ルプ、わっちが一番やろ。」
「僕もやりたいです!手合わせしてみたいです!」
「ほほ~儂でもいいぞ?腕一本で相手してもいいんじゃが?」
 普通車くらいのサイズになった猫又を前に、それ以上の巨大化したビェリー、戦闘モードの9尾の狐コン、ドラゴンの成獣サイズになったロイロ、そして本来の姿であるルプは巨大化した猫又より一回り大きかった。

「・・・みな・・・ゴロゴロするにゃぁ。」
 喉をゴロゴロと鳴らしながら地面に伏せ耳をペタンと下ろす。

「お前らなんなのにゃー?」
「俺は知ってんだろ、土地神だ、こっちじゃフェンリルと言われる聖獣らしいぞ。」
「わっちも土地神やけん。」
「僕は宇迦之御魂大神様の使いです。」
「儂はただのドラゴンじゃぞ。」
「ロイロはただのじゃねぇだろ。」
「いやぁ?普通じゃろ?」
 猫又の視線をスルーしペット達はケラケラ笑う。

「あの人間に憑く者にゃ皆そうなのにゃ!?」
「いや、他にもいるぞ?」
 ルプは上を見上げると、寒空の中でもブンブン飛んでいる軍隊蜂の女王、アミが様子を伺っていた。

「蜂にゃ?」
「あぁ、間違っても手出すなよ、数百匹の巨大な蜂がお前を襲って来るぞ。」
「!?」
「あとは部屋に居る妖精だな。」
 部屋を見ると麗奈と一緒にホーキンの甚平姿に喜んでいるリリ、そしてユラとイーレン、ルペタとシャテル、イーナが一緒におやつを食べてルル、ポポ、シュシュが飛び回っている。

「小さいが魔力はそこらの魔導士クラス、リリに至ってはお前より強いかもな。」
「・・・世界征服でもするつもりにゃ!?吾輩一匹でもこの力があれば国を落とせるにゃ!?」
「アレを見て世界征服するように見えるか?」
 男性陣の着替えを見てキャッキャするJK達、その女性陣に褒められ照れまくる男連中、そしておやつを妖精達と食べながら満面の笑みの幼女達を見る。

「・・・平和だにゃ。」
「だろ?」
 ビェリーとコンは姿をいつものサイズに戻し部屋に戻る、ロイロも人型に戻ると笑みを浮かべながら部屋に戻った。

「ま、別にお前をどうこうするつもりはないから心配するな、千春達が気に入って連れて来たんだ、妖怪だろうが精霊だろうが土地神だろうが、もう仲間みたいなもんだ。」
「・・・仲間。」
 猫又は普通の猫に戻るとポツリと呟きルプを見る。

「お前は猫又だろう?化け猫じゃ無いだろ。」
「猫又にゃ。」
「ふむ、何個目の魂だ?」
「4個目にゃ。」
「そうか、猫又なら問題ねぇだろ。」
「それも知ってるにゃ?」
「当たり前だろう、土地神してたからな、化け猫は怨霊の類、猫又は精霊だ、ビェリーと同じで場所によっては土地神の資格を持つからな。」
「・・・吾輩には居場所は無いにゃ。」
「場所なら出来ただろ。」
 ルプは微笑み千春達を見る。

「ルプーなにやってんのー?」
「何もねぇよ、涼んでただけだ。」
「寒いだけじゃん!猫ちゃんおいでーおやつあるよー。」
 千春に呼ばれ猫又はルプを見る。

「ほら、呼ばれてんぞ、行ってこい。」
「にゃー!」
 猫又はシュタっと立ち上がると部屋に飛び込んだ。


--------------


「じゃっじゃーん!どう?」
 千春は浴衣に着替え男性陣の前に飛び出る。

「おー・・・可愛いな。」
「えへっ、次はヨリー!」
「はーい!じゃっじゃーん!アリンさんどう!?」
「可愛いです、素敵です。」
「やったね!」
 千春とハイタッチをする頼子、それぞれ順番に浴衣を披露し男性陣に何故か拍手を貰うJK達。

「次は幼女軍団!」
「ユラ~でておいでー。」
「はーい!」
 ユラ達幼女5人はお揃い柄で色違いの浴衣を披露する。

「可愛い!!!!」
「エモい!!!!」

 パシャパシャパシャパシャパシャ!!!

「ユラこっち向いて!」
「レンちゃんユラちゃんと並んで!」
「ルペタちゃんちょっとしゃがんでみよう!」
「シャテルちゃん!良い!視線こっちに!」
「イーナちゃんこれ!これ持って立って!」
 JK達はスマホを持ち、写真を撮りまくる。

「チハル様は何をされているので?」
 フランシスも浴衣姿になっているが、千春達の行動が理解できずエンハルトに聞く。

「シャシンを撮っているらしい、その絵を残す道具だ。」
「凄い道具なんですのね。」
「よし!撮影会終了!」
「で、これからどうすんの?」
「はーい自由行動なので着替えましょ~。」
「はーい。」
 JK達と男性陣は皆着替える、エーデル達は仕事へ、ステル達も王宮へ戻る。

「チハル、それじゃ何か有れば呼んでくれ。」
「ほーい、おつかれ~。」
 エンハルトはクスリと笑い手を振り部屋を出て行った。

「さて、フランちゃん改めてお茶でもしようか。」
「えぇ・・・それでその動物は?」
 フランシスは猫を見ながら言う。

「あー、そう言えば忘れてたわ。」
「忘れるにゃぁ!」
「ごめんごめん、で、なんで喋れるの?」
「吾輩は・・・。」
「猫であ~る!」
「見たらわかるわ。」
「ミオ寒くなるからやめて。」
「話してもいいにゃ?」
「「「「「どうぞどうぞ。」」」」」
「・・・猫又と言われる者にゃ。」
「妖怪?」
 千春はルプを見る。

「妖怪と言われるヤツもいりゃぁ神様扱いされるヤツもいる。」
「へぇ~。」
「こういうのは見た事あるにゃ?」
 猫又はちょこんと座ると、右手を上げる。

「招き猫!!!」
「おぉー!ご利益有りそう!」
「神様じゃん。」
「実際猫神ってのも居るぞ、土地神で神社を守るヤツもいるからな。」
「この子は?」
「ただの猫又だ。」
 ルプにそう言われショボンとする猫又。

「行く所ないの?」
「ないにゃ。」
「そっか、それじゃうちに来る?」
「・・・いいのにゃ?」
「今更だからねー、1人?一匹増えた所で変わんないよ。」
 猫又はキョロキョロと見まわすと、ルプ達も笑みを浮かべている。

「お願いしますにゃ。」
「こちらこそ、それじゃ名前付け・・・たらヤバい?」
 千春はルプを見る。

「契約するかもしれないな、コイツは精霊と同じ立ち位置に居るんだ。」
「ありゃ、そりゃまずいね。」
「契約にゃ?」
「そ、名前付けたらその人と魂の契約しちゃって、どっちかが死んだら一緒に死んじゃうの。」
「それなら大丈夫にゃ。」
「なんで?」
「あと5回大丈夫にゃ。」
「・・・はぁ?」
「猫は9個魂が有るって言われてんだよ。」
「そうなの!?」
「死なない訳じゃないにゃ、9回は生まれ変われるにゃ。」
「へー、それじゃ今4回目なの?」
「そうにゃ、この身なら100年は余裕にゃ。」
「そっか、猫ちゃんが良いなら別に良いけど。」
 千春と猫又が話をしていると、青空達が名前を考える。

「猫って言えばタマじゃん?」
「え~メスっぽくない?」
「でもタマじゃん?」
「タマだね。」
「でしょ。」
 青空、大愛、日葵がウンウンと頷く。

「名前きめたー?」
「「「タマ!」」」
「マジか、3人ともタマかよ。」
 千春が聞くと3人は揃って言う、それを聞き頼子が呆れた様に答える。

「ちょっと捻りなよー。」
「3人で決めたからサンタマでいんじゃん?」
「いやいや、せめてミタマじゃん?」
「いいねミタマ。」
「決まり!ミタマで!」
 千春は決定!というと、青空がスマホを見せながら言う。

「漢字は三珠だと総画が13で大吉だ、三珠だね。」
「へぇ、そう言うの見るんだ。」
「うん、ウチのペットは画数調べるよー。」
「・・・で、契約した?」
「してないね。」
「してないにゃ?」
「してないよ。」
「うん、変化なし。」
「・・・ま、いっか、よろしくねミタマ。」
 三珠は青空達3人にまたもや撫で繰り回されながらも嬉しそうにゴロゴロと鳴いていた。





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