異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
562 / 1,137
連載

フリエンツ王国のプライベート島!

しおりを挟む
「あの島です!」
 千春達はドラゴンに乗りフリエンツ王国プライベート島へ向かっていた。

「デカいな!」
「歩きでも数時間で一回り出来ますので小さいですよ?」
「誰か住んでるの?」
「島は無人島ですが周りには人魚達が管理しております。」
 ロイロに乗った千春とナラーシャが話す。

『何処に降りるんじゃー?』
「あの砂浜にお願いしますロイロ様。」
 ナラーシャが指差す方へロイロが向かう、後ろからは真っ白なドラゴンのミカと真っ黒なドラゴンのゼル、そして大きなクジラ、ティスケリーが皆を乗せ付いて来ている。

「ココは安全なの?」
「はい、護衛も追いついていますので。」
 真下の海を見ると大きなイルカやシャチに乗ったセイレーン騎士が付いて来ていた。

「魔物は居るの?」
「はい、居ますが騎士団が追い払いますので大丈夫です。」
 ロイロはゆっくりと砂浜に着地すると皆も降りて来る。

「とうちゃーく!」
「綺麗!」
「凄いな、これぜ~~~~んぶ貸し切り!?」
「マジか、海綺麗だねー。」
 JK達はティスケリーから降りると海を眺める。

「チハルおねえちゃん!およいでいいの?」
「ちょっとまってねー。」
 ユラ達は既に水着姿ではしゃいでいる。

「えーっと、うきわうきわ。」
 アイテムボックスから浮き輪を取り出す千春、それをルプ達に渡すと空気を吹き入れる。

「わっかー!」
「これは?」
「溺れない様にね。」
「ユラおよげるよ?」
「ずっと泳ぐのも疲れるでしょ?」
 千春も大きく息を吸い浮き輪に空気を入れる。

「手伝うよ。」
 頼子も1つ手に取り空気を入れる。

「なんじゃ、ユラ達には魔法で浮かせればいいじゃろ。」
「えぇ~情緒ないなぁ。」
「チハル様、周りに人魚と海獣が見回っております、何か有れば直ぐにお助けできますが。」
「うん、それはそれこれはこれなの。」
 空気を入れた浮き輪を子供達にかぶせる。

「はい!いっといで!」
 千春が言うとユラ、イーレン、ルペタ、イーナ、男の子2人ケンブリットとシュウラスも走って海に突撃する。

「わーい!」
「俺が1ばーん!」
「ケン君まって!僕も!」
 キャッキャと騒ぐ子供達を生暖かい目で見る千春、そして視線に入るJK軍団もダッシュしていた。

「うりゃぁ!私が一番だぁ!」
「ヨリおねえちゃんずるいー!!!」
「あまーい!私が一番だー!」
 身体強化でダッシュした青空が海に飛び込む。

「うひゃー!気持ちいいー!!!!」
 次々と海に飛び込むJKと子供達。

「チハルは行かないの?」
「ん、行くけどアレに交じるのはどうかなと。」
「いってらっしゃいな。」
「そだね、いきますかねぇ。」
 重い腰を上げ立ち上がる千春はのんびり見ているアルデアに声を掛ける。

「アルデアも行く?」
 千春の水着を着たアルデアは嫌そうな顔をする。

「海に入るの?」
「うん。」
「本当に?」
「入った事は?」
「無いわ。」
「楽しいよ?」
「・・・楽しそうではあるわね。」
 バチャバチャと水をかけ合い遊んでいる皆をみながら呟くアルデア。

「さ、行こ!」
 アルデアの手を引き千春も海に向かう、そして皆で海を楽しんだ。


--------------------


「この子に乗るの?」
「マジか。」
「デカいなぁ。」
 シャチの上に乗る青空、大愛、日葵が呟く。

「私はこっちー。」
「ウチもー!」
「私も~♪」
 頼子達ももう一頭のシャチに乗る。

「それでは海中探検に向かいますね。」
 セイレーン騎士団が回りを囲み魔法を掛ける。

「魔法を掛けております、会話も出来ますので楽しまれてください。」
 ナラーシャはそう言うと大きな自分のシャチに乗り海に潜る。

「うぉぉぉ!すごぉぉ!」
「息出来るね、すげー。」
「こういう魔法もあるんだね、何魔法なんだろう。」
「水魔法かな?」
「空気だから風じゃない?」
 水の中でも息が出来るのが不思議でたまらない頼子達、そしてグングン深い所に潜っていく。

「水圧大丈夫なの?怖いんだけど。」
「大丈夫です、水圧軽減の魔法もかけてますから。」
「そりゃ安心だ。」
 スイスイと泳ぐシャチは海中を泳ぐ、ユラ達も2頭に分かれ乗り楽しそうだ。

「凄いねー。」
 千春は一緒に乗っているアルデアに声を掛ける。

「こんな綺麗な世界が有るのね、知らなかったわ。」
 アルデアは全てが新鮮で初めてばかりの事で楽しそうに見回す。

「この先には遥か昔に沈んだ神殿が有ります。」
「おぉー!海底神殿!」
「神様が居るの?」
「アイトネ様?」
『呼んだー?』
「うわぁ!海の中ですよ!?」
 青空の言葉に反応し出て来るアイトネは海底神殿を見る。

「あー、あの神殿は海の上位精霊が居た所よ。」
「へぇ・・・海の上位精霊なんて居るんだ。」
「これはレナの出番か?」
「やめて!もうこれ以上はやめて!」
 麗奈は嫌そうに叫ぶ。

「海の上位精霊って誰なんですか?」
『あら、ソラ達も知ってる人よ?』
「へ?」
「え?誰!?」
「オピクスさんは水の精霊だし・・・誰だろ。」
 頼子達が考えていると千春が答える。

「マリーナ女王じゃない?確かウンディーネは上位精霊ってハルトが言ってたよ。」
『あたり~♪』
「マジか!マリーナ様って精霊だったんだ!」
『えぇ、あの子は他の精霊とはちょっと違う特殊な精霊なのよ。』
 アイトネの説明を聞きながら神殿の周りをグルグル回ると場所を変え魚の大群やサンゴ礁を見て回り地上に戻った。


--------------------


「やっべぇ楽しかった。」
「これは楽しすぎる。」
 シャチから降りる頼子と美桜は感動しながら呟く。

「お帰りなさい。」
「サフィーただいまー。」
「楽しかった?」
「もっっっっっっの凄く楽しかった!」
「アルデア様どうされました?」
 下を見ながら動かないアルデアにサフィーナが声を掛ける。

「・・・楽しかった(ボソッ)」
「へ?」
「凄かったわ!感動したわ!」
「うわぁ!ビックリした!」
「チハル!凄いわ!海って凄いわ!」
「う、うん、そうだね。」
 興奮冷めやらぬアルデアの手を引き砂浜に戻る千春、横では同じく感動して叫ぶおこちゃま達が居た。

「アル!凄かったのです!」
「ユラちゃん綺麗だったね!」
「うん!」
「ルペタも!すごかったです!」
「言葉が出ないな。」
「うん、凄かったね。」
 海中探索に感動する子供達。

「おかえりチハル。」
「ただいま、ハルト達も一緒に行けばよかったのにー。」
「ま、そのうちな。」
「アリンさんもだよー、魔法で溺れないからぁ。」
「そ、そうですね、まぁそのうち・・・。」
 ニコニコと返すエンハルトと、引き気味のアリンハンド。

「エーデルさん達なにしてるのー?」
 美桜は座って何かをしているエーデル達に声を掛ける。

「人魚達が持ってきた貝殻でこれを作っていました。」
 大きな手には貝殻のネックレスが作られていた。

「作ったの?!」
「はい、ミオさんどうぞ。」
「ありがとー♪」
 美桜は綺麗な貝殻ネックレスを首からかける。

「どうよ!」
 美桜はドヤ顔で麗奈に見せるが麗奈も同じ様にドヤ顔で見せる。

「残念でした~!私も頂きました~!」
 ホーキンも同じ様にネックレスを作り麗奈に渡していた。

「・・・似合ってんじゃん。」
「・・・ミオもな。」
 2人は目が合い笑い合う。

「ミオ!レナ!みてみて!」
「ほら!うちらも貰った!」
 男連中は暇だったのかネックレスや髪飾りを貝殻で作っていた。

「ハルトも作ったの?」
「あぁ、人魚達が大量に持ってきてな。」
 エンハルトはそう言うと手を開く。

「おぉ~♪つけて良い?」
「あぁ。」
 エンハルトは千春の首に貝殻のネックレスをつける。

「んっふ♪ありがと♪」
「どういたしまして、お姫様。」
「おねえちゃん綺麗!」
「ヨリお姉さまたちもきれい!」
「イーナもほしいですー!」
「貝殻ならまだいっぱいあるぞ。」
 エンハルトは子供達に言うと、目をキラキラさせ食い付く。

「ルペタもつくりたいです!」
「わたしもー!」
「ユラもつくる!」
「イーナもつくるです!」
「よーし!誰が一番可愛いの作れるか競争だー!」
 千春は子供達と一緒にアクセサリーを作って楽しんだ。




しおりを挟む
感想 3,743

あなたにおすすめの小説

聖女の座を追われた私は田舎で畑を耕すつもりが、辺境伯様に「君は畑担当ね」と強引に任命されました

さら
恋愛
 王都で“聖女”として人々を癒やし続けてきたリーネ。だが「加護が弱まった」と政争の口実にされ、無慈悲に追放されてしまう。行き場を失った彼女が選んだのは、幼い頃からの夢――のんびり畑を耕す暮らしだった。  ところが辺境の村にたどり着いた途端、無骨で豪胆な領主・辺境伯に「君は畑担当だ」と強引に任命されてしまう。荒れ果てた土地、困窮する領民たち、そして王都から伸びる陰謀の影。追放されたはずの聖女は、鍬を握り、祈りを土に注ぐことで再び人々に希望を芽吹かせていく。  「畑担当の聖女さま」と呼ばれながら笑顔を取り戻していくリーネ。そして彼女を真っ直ぐに支える辺境伯との距離も、少しずつ近づいて……?  畑から始まるスローライフと、不器用な辺境伯との恋。追放された聖女が見つけた本当の居場所は、王都の玉座ではなく、土と緑と温かな人々に囲まれた辺境の畑だった――。

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。 それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。 誰にも信じてもらえず、罵倒される。 そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。 実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。 彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。 故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。 彼はミレイナを快く受け入れてくれた。 こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。 そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。 しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。 むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。

婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません

夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される! 前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。 土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。 当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。 一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。 これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜

まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。 ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。 父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。 それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。 両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。 そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。 そんなお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。 ☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。 ☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。 楽しんでいただけると幸いです。

公爵さま、私が本物です!

水川サキ
恋愛
将来結婚しよう、と約束したナスカ伯爵家の令嬢フローラとアストリウス公爵家の若き当主セオドア。 しかし、父である伯爵は後妻の娘であるマギーを公爵家に嫁がせたいあまり、フローラと入れ替えさせる。 フローラはマギーとなり、呪術師によって自分の本当の名を口にできなくなる。 マギーとなったフローラは使用人の姿で屋根裏部屋に閉じ込められ、フローラになったマギーは美しいドレス姿で公爵家に嫁ぐ。 フローラは胸中で必死に訴える。 「お願い、気づいて! 公爵さま、私が本物のフローラです!」 ※設定ゆるゆるご都合主義

【完】ある日、俺様公爵令息からの婚約破棄を受け入れたら、私にだけ冷たかった皇太子殿下が激甘に!?  今更復縁要請&好きだと言ってももう遅い!

黒塔真実
恋愛
【2月18日(夕方から)〜なろうに転載する間(「なろう版」一部違い有り)5話以降をいったん公開中止にします。転載完了後、また再公開いたします】伯爵令嬢エリスは憂鬱な日々を過ごしていた。いつも「婚約破棄」を盾に自分の言うことを聞かせようとする婚約者の俺様公爵令息。その親友のなぜか彼女にだけ異様に冷たい態度の皇太子殿下。二人の男性の存在に悩まされていたのだ。 そうして帝立学院で最終学年を迎え、卒業&結婚を意識してきた秋のある日。エリスはとうとう我慢の限界を迎え、婚約者に反抗。勢いで婚約破棄を受け入れてしまう。すると、皇太子殿下が言葉だけでは駄目だと正式な手続きを進めだす。そして無事に婚約破棄が成立したあと、急に手の平返ししてエリスに接近してきて……。※完結後に感想欄を解放しました。※

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。