異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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プロステル王城で会談?!

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「お茶をどうぞ。」
 サフィーナはいつも通りお茶を淹れる、それをシグリップ国王はじっと見る。

「なんださっきのは、魔法か?」
 アイテムボックスからティーセットを取り出すと当たり前の様にお茶を淹れ始めたサフィーナ、それを見たシグリップ国王はポカンとした顔で見ていた。

「アイテムボックスですか?」
「アイテムボックスと言うのか、魔法なのか?」
「魔法ですね~。」
 千春はアイテムボックスを開くとお菓子を取り出す。

「チハルも使えるのか!?」
「うん、アルデアも使えるよ。」
 千春は横に座るアルデアに言うとアルデアはすまし顔でアイテムボックスを開く。

「凄いな、何属性なんだ?」
「空間属性ですね。」
「・・・なんだ?ソレは、初めて聞いたぞ?」
「多分上位属性で誰も見つけてない属性なんですよ~。」
「それが使える条件は?」
 シグリップ国王は千春を見る。

「・・・秘密です。」
「秘密か、使える者がこれだけ居れば便利すぎるからな。」
「あ~、これ私が知ってるだけで使える人はあと2人だけですよ。」
「そうなのか?」
「はい。」
 ユーリンと南先生を思い出しながら答えるとサフィーナが小声で千春に言う。

「クーネス姉様も使えるようになりましたよ(ボソッ)」
「・・・あー、使えそう。」
 千春はクーネスを思い出しながら呟く。

「・・・まぁ秘密ならしょうがない、で?この国には何故来た?まさかエイダンに行けと言われた訳じゃないだろう?」
「はい、お母様に楽しい所に旅行へ行きたいと言ったらこっちの大陸教えてもらったんです。」
「マルグリットか・・・それで?」
「それでと言うか、卒業旅行で遊びに来ただけなんですよねぇ~。」
「あ~、見分を広める為か。」
「・・・そうです!」
 そんな崇高な気は更々無いが話に乗る千春は笑顔で答えた。

「もう1つ聞きたい事が有るんだが、良いか?」
「なんです?」
「女神とは?」
「え~?本人に聞きます?」
「本当に神が居るのか・・・呼べるのか?」
「呼べますよ・・・さっきなんて呼ばなくても来ましたけどね。」
「いや、呼ばなくても良い・・・部隊の者から聞いてはいた、嘘を言う者では無いが半信半疑でな。」
「あ、やっぱり連絡来てたんですね~。」
「あぁ、それでその女神とは?」
「この世界の創造神です、唯一無二・・・いや、今2人増えてるんだよねぇ。」
「2人?」
「はい、2人というか二柱ですね、一柱は冥界の神様、もう一人は・・・門の女神?私のおかぁさんなんですけどね。」
「・・・マルグリットが門の女神だと?」
「あ!違います!私の本当のおかぁさんです!」
 勘違いを焦って修正する千春。

「女神の娘なのか。」
「色々ありまして・・・。」
 苦笑いで答える千春。

「神ランスルーセンは?」
「居ませんね。」
「・・・だろうな、しかし、それは本当なのか?」
「はい、アイトネに直接聞いたんで。」
『呼んだ~?♪』
「この人が創造神、女神アイトネ様です・・・呼んでないよ。」
『話聞いてたけど~面倒だから皆呼んじゃいなさいな。』
「えぇ~?王様驚くじゃん。」
 千春はそう言うとシグリップ国王を見る、国王は表情を変えずアイトネを見ていた。

「・・・女神様、今の話は本当で?」
『もちろん♪何一つ嘘はついて無いわよ。』
 当たり前の様にソファーに座るアイトネ、千春はアルデアとアイトネに挟まれる。

「あとは何か聞く事ありますか?」
「・・・いやぁ~流石に無いな。」
「あ!そうだ!」
 千春は声を上げもう一度アイテムボックスを開く、そして書簡を取り出す。

「はい、お父様からのお手紙です。」
 シグリップ国王は千春から受け取ると封を剥し読み始める。

「・・・・・・。」
 手紙を手に取り目を動かしながら笑みを浮かべそして苦笑いする。

「・・・はぁぁぁ。」
 大きな溜息を吐くシグリップ国王そして千春を見る。

「なんて書いてたんです?」
「あー・・・ざっくり言うと、この王国で好きなように遊ばせてほしいって事だな。」
「それだけ?!」
「いや・・・あとは怒らせたら責任は持たないと、ものすっごく丁寧な言い回しで書いてある。」
「あははは。」
「この書き方だと俺が国王なのを知らないなエイダンは。」
「秘密にしてたんですか?」
「その時は兄が王をしていたんだ、俺が何者と言う必要も無かったが、流石に漂流した時は貴族とだけ言っていた。」
「そうなんだ、お兄さんどうしたんです?」
「あぁ、流行り病でポックリ逝っちまってな。」
「・・・ご愁傷様です。」
「それで俺が国王をしているって訳だ。」
 空笑いしながら説明するシグリップ国王。

「エイダンは元気か?」
「最近胃を壊しておりまして・・・。」
「大丈夫なのか?」
「はい、お薬上げてますから。」
「・・・原因は分かっているのか?」
「はい、概ね私のせい・・・かなぁ~?と。」
「・・・エイダンも大変だな、マルグリットは?」
「先日赤ちゃん産まれまして。」
「・・・は?もうイイ歳だろ?」
 シグリップ国王の言葉にアルデアが反応する。

「あら、そんな事言って良いのかしら?知らないわよ~?」
「マルグリットは聞いて無いだろ、それに本当の事だ、あの年で子を産むのは難儀だぞ。」
 嫌味などではなく心配で言ったシグリップ国王は真面目な顔で答える。

「お母様はチェラシーが居るからアレですけど、お父様呼びます?」
「どうやって?」
「フェアリーリングでお迎えかアイトネにお願いすれば強制拉致出来ますけど。」
「・・・ダメだろ拉致は。」
『呼ぶ?』
「一瞬だけ呼ぼうか面白そうだし。」
 千春はケラケラ笑いながらアイトネに言うと、アイトネは様子を見る。

『ん~今暇そうね。』
 アイトネはそう言うと手を振る。

『えい♪』
「・・・なんじゃ!?」
「いらっしゃいませお父様♪」
「・・・チハル、何処じゃココは。」
「トーホル大陸のプロステル王国です、この人知ってます?」
 千春はシグリップ国王を指差す。

「・・・・・・・・・ん?シグリプか?」
 シグリップをじっと見つめるエイダンが問いかける。

「久しぶりだなエイダン。」
「お前なにして・・・何故チハルと一緒に居る?」
「俺がこの国の国王だからだよ。」
「・・・やっぱりお前王族だったのか。」
 普段の話し方と代わりエイダンは気さくに話始めた。

「兄貴が死んでな、弟の俺が今国王をやってるんだよ。」
「そうか・・・で?儂は何故ここに?」
「お前の娘に聞け。」
 シグリップはそう言うと千春を見る、つられてエイダンも千春を見つめる。

「えっとー、なんか知り合いっぽかったんで~・・・呼んじゃいました♪えへっ♪」
「エイダン、お前、色々物凄い事になってるな。」
「あーチハルか?」
「聖女だよ!それに女神!あとドラゴンだよ!アレ何だよ!おかしいだろ!」
「儂のせいじゃない!好きでやったんじゃねーんだよ!」
「いや!お前王様だろ!」
「お前もな!」
「それは関係ねーだろ!お前の娘の事だよ!どうなってんだ!?」
「どっちの娘じゃ!」
「ど・・・どっち?」
「チハルか?ユラか?」
「ユラ?」
「そこの可愛い狐の子じゃ!」
 エイダンはユラを見る。

「・・・こっちだよ。」
 シグリップはスンっと真顔になり千春を指差す。

「・・・可愛いじゃろ。」
「答えになってねぇんだよ!」
「うるさいわ!」
「お前がうるせぇ!相変わらず声でけぇな!」
「お前が叫ぶからじゃろ!」
「なんだその年寄りくせえ喋り方!」
「貫禄あるじゃろうが!」
「ねぇよ!」
 男2人はギャイギャイと口喧嘩をしながら叫び合った。






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