異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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帰って来たのでご報告っ!

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「おかぁさんただいまー!」
「おかえり千春、ロラカリア楽しかったみたいね♪」
「みてた?」
「見てたわよ~♪」
 春恵はニコニコの千春に答える、するとエンハルトが千春へ話しかける。

「チハル、父上の所へ行こうか。」
「え?私も?」
「チェリーサ女王の友達になったんだろう?報告は必要じゃないか?」
「ん~、ま、いっか♪ヨリ達はくつろいでてねー♪」
「うぃ~っすいってら~。」
「いてらーい。」
 頼子と麗奈が手を振り千春はエンハルトと一緒にエイダンの職務室に向かった。

コンコン。

 エイダン国王の職務室に着いた2人、扉が開き宰相ルーカスが顔を出す。

「お帰りなさいませエンハルト殿下、チハル王女殿下。」
「ただいまっ!」
「父上は?」
「どうぞ。」
 ルーカスは2人を部屋に招き入れると仕事をしていたエイダンが2人を見る。

「帰って来たか、どうだった?」
 エイダンは笑みを浮かべながら2人に言うと、千春は嬉しそうに答える。

「はい!滅茶苦茶楽しかったです!海鮮も美味しかったですし、料理も独自の進化してたんですよっ!」
「ほぉ、それで?」
「食材も新鮮だったのでロラカリアの王宮でた~~~~くさん料理作りました!」
「それは良かったのぅ・・・それで?」
「あとは女王様!チェリーサちゃんとお友達になりました!小さい頃の怪我で成長止まってたんですけど、万能薬で治るらしくて、ジャム渡してきました・・・渡しても大丈夫ですよね?」
「それは構わんよ、女王と友達か、チハルらしいのぅ、それで?」
「一緒にご飯たべましてー♪一緒にお風呂入りまして~♪一緒に寝ました!」
「楽しんだようじゃな。」
「はいっ!また行きたいですっ!」
 エイダンは微笑みながら千春を見る、そして。

「・・・それで?どうなったんじゃ?」
「・・・はぃ?」
 エイダンの問いかけに千春は首を傾げる、一部始終を見ていたエンハルトとルーカスは肩を震わせながら笑いを堪えていた。

「エンハルト、儂、チハルに行くとき話したと思ったんじゃが・・・。」
「はい、しっかりと説明を聴いてますが、例の話は私とハチェット王子で話をしておりますので。」
「・・・ふむ、まぁそれは聞いておったが。」
 エイダンはそう言うと千春と目が合う、千春はハッとした顔で頷く。

「ハルトがちゃんと話してます!・・・たぶん。」
「詳しい話は後ほど致しますが、ロラカリア国に亡命したデサッバ・ルブ王国の貴族ブローグ卿と準備をし、デサッバの貴族と連絡を取り合う予定です。」
「グロート殿はどうした?」
「ブローグ卿の元で指導されております。」
「ふむ、そうか、分かった。」
 2人が話している姿を見ながら千春は笑みを浮かべウンウンと頷き続けていた。

「チハルもご苦労じゃったな。」
「えっと・・・はい!」
「はっはっは!見事に行った理由を忘れておったなぁ。」
「最初からハルトが話するって言ってましたから・・・完全に遊びモードでした、ごめんなさい。」
「構わんよ、そのお陰でチェリーサ女王陛下と仲良くなれたんじゃろう?」
「はいっ!」
「ジブラロールの外交としては大成功じゃ。」
 微笑むエイダンに千春はホッとして笑みを返す。

「今日の夕食はロラカリアで作った料理をルノアーさんに教えておきますので楽しみにしててくださいっ!」
「お、それは楽しみじゃな。」
「はいっ!」
「チハル、メグの所にも顔を出しておくんじゃぞ。」
「はーい!」
 話が終わり千春はエンハルトと別れマルグリットの部屋へ向かう。

「チハル、行った理由完全に忘れてたのね。」
 呆れた様にサフィーナが千春に言う。

「うん、完全に忘れてたわ。」
「チハルらしいけどね♪」
 フフッと笑いながらサフィーナと千春は廊下を歩く、しばらく歩きマルグリットの部屋に行くと部屋番が礼をし扉を開ける。

「ただいまかえりましたぁ~・・・」
 小さな声で千春が声を掛けながら部屋に入る。

「お帰りなさいチハル、チェラシーは起きてるから大丈夫よ♪」
 マルグリットに言われ千春はチェラシーの所に行く。

「ちぇらし~♪おねーちゃんですよぉ~?」
 あばばばっと顔の横に手を広げチェラシーをあやす千春。

「楽しかったみたいね♪」
「はい!お仕事の事かんっっっぜんに忘れてました♪」
「アルデアに聞いたわ、でも1王国の女王と友達になるなんて普通出来ないわよ?」
「なんかお父様にもソレ言われました。」
 アハハと笑いながら答える千春は、マルグリットに呼ばれソファーに座る。

「あの料理はジブラロールでも食べられそうなの?」
「みてました?」
「見てたわ、おいしそうだったわ♪」
「あとでルノアーさんにレシピを渡しますから、食材はハースから届く食材でも大丈夫と思います、なんなら獲って来ても良いですし♪」
「チハルが?」
「はい♪ハース領だと人魚さん居ますし、あ!フリエンツでも良いなぁ~♪こっちは夏だし♪」
 次の遊びを考えながら言う千春にマルグリットは微笑む。

「チハルはいつも楽しそうね。」
「楽しいですからっ♪」
「でしょうね、チェリーサ女王もチハルの笑顔に釣られて物凄く笑ってたわ、可愛い子ね。」
「めちゃくちゃ可愛いんですよっ!でも28歳なんですよ?」
「あら、そうなの?」
「はい、小さい頃の怪我で成長止まったらしくて、でも万能薬で治せるらしいのでジャムあげました♪」
「それは良かったわね、28歳ならまだまだ今からよ、見た目は若いんだから。」
「はい、お母様が4じゅ・・・げふぉげふぉげふぉ!」
「なに?」
「・・・いえ・・・なんでも・・・ないでs。」
「チハル~♪何言おうとしたのぉ~?」
 マルグリットはすっと立ち上がり千春の横に座る。

「・・・えっとぉ~・・・。」
 千春はしれっと座っているアルデアと目が合う、アルデアは微笑みながら目を逸らす。

「お母様!今日の晩御飯楽しみですね!」
「えぇとっても楽しみ、それで?もしかしてチェリーサ女王に私の歳言っちゃった?」
「・・・はい。」
 終わった・・・と思いながら千春は頷き返事を返す。

「チハルの事だから、私の歳でも子が産めるから28でも大丈夫って言いたかったんでしょう?」
「・・・はいぃ。」
「アルデアはそれ聞いてた?」
「聞いてたわよ♪」
 クスクス笑いながらアルデアは飄々と答える。

「アルデアまで内緒にして。」
「良いじゃないメグ、どうみても43歳に見えないわよ?」
「5000歳のアルに言われたくないわねぇ。」
 フフッと笑うとマルグリットは千春の頭にポンと手を置く。

「無暗に人の歳を言わないように♪」
「はいっ!!!気を付けますっ!!!」
「んあ~!あ~!あ~!」
 千春の声に反応したのかチェラシーが声を上げる。

「あら、お腹空いたかしら?」
「おむつじゃない?」
 チェラシーの横に立つ侍女エリーナがチェラシーを抱きかかえマルグリットの元へ連れて来る。

「お腹空いたみたいね。」
 チェラシーを抱きかかえるマルグリットはおむつを軽く触りながら呟く。

「それじゃお母様、みんな待ってるんで戻りますね、チェラシーまた後でね~♪」
 千春はマルグリット、アルデア、そしてチェラシーに手を振り部屋を出る。

「・・・チハル。」
「・・・うん。」
「・・・生きた心地しませんでしたよ?」
「・・・私も。」
 いつも平常を保つサフィーナは苦笑いで千春に言う、千春は横に来たマルグリットを思い出しブルっと震える。

「うん、気を付けよう。」
 ポツリと呟き千春は部屋に戻った。





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