831 / 1,136
連載
速攻帰るぞジブラロール!
しおりを挟む
千春達はクロラス公爵領を見て回り、公爵邸へ戻って来ていた。
「・・・。」
千春はテーブルに肘をつき、皆を見る、そして。
「みんな、クロラス領都どうだった?」
みんなを見回す千春に頼子が答える。
「お店はジブラロールとあまり変わらなかったね。」
頼子が答える、すると美桜達も話し始める。
「変わらないと言うか、一番賑わう通りでもオーレン公爵領の方が断然良かったね。」
「食事がなー、微妙!」
「微妙っていうか、正直あんまり美味しくなかった。」
「確かに、っていうかさ、特産品が穀物だから目新しいのが無かったんだよね。」
「うん、全部ジブラロールで普通に買えるもんね。」
みんなはウンウンと頷きながら話す。
「千春もよく厨房入らなったなって思ったからね。」
頼子が言うと、千春は苦笑いする。
「お店の料理にケチ付ける形になるじゃん、それにこれから変わっていくでしょ。」
皆はラーメンを思い出しながら千春の話を聞いていた、すると美桜が立ち上がる。
「チハル、今日どうするの?」
「ん?どうするって?」
「ジブラロール帰る?」
「あー、サフィー、帰っても大丈夫なの?」
日帰りでも良いのか不安になり千春が問いかける。
「大丈夫ですよ、クロラス公爵領に来る目的は終わってます、手紙も渡しましたから。」
「そっか、でもその日に帰るってあんまりしないからなー。」
千春は申し訳なさそうに言うと、サフィーナが答える。
「そもそも、チハルとユラに不敬をした、クロラス公爵の領へ来ただけでも有難く思ってもらわなければいけません、それに他の領を差し置いて来たのは『公爵』だからですよ。」
サフィーナはさも当然と言わんばかりに答える、千春は頷く。
「それじゃ帰りますかね♪」
「はーい!チハル!」
「はい、ミオたん。」
「口直しのラーメンを日本で食べたいです!」
美桜が言うと、麗奈や青空達も声を上げる。
「賛成!」
「やっぱり日本のラーメンだよね!」
「わかるぅ、夕食は日本のラーメン!」
キャッキャと騒ぎ始めるJK達、千春はサフィーナに帰る事を伝えると、侍女が部屋から出て行く。
「フェアリーリングは何処に作る?」
麗奈が言うと、リリがパタパタと庭に飛んで行く。
「ここらへんで良いじゃない。」
「えーそんな所に作ったら壊れない?」
「また来るの?」
「・・・来るかもよ?」
リリと麗奈は千春を見る。
「来るかも、しれないけど、いざとなったらドラゴンで来れるから。」
千春は笑いながら答える、すると扉がコンコンとノックされ開かれる。
「失礼致します。」
入って来たのはハニードとアベニーだ。
「チハル王女殿下、お帰りになるとお聞きしましたが。」
「今からお帰りになるのですか?」
ハニードとアベニーが千春に話しかけると、千春は頷く。
「はい、街も探索出来ましたので、ジブラロールに戻りますね♪」
ニコッと微笑み千春は2人に言うと、2人は目を合わせ千春に頷く。
「クロラス領へ御出で下さり有難う御座いました。」
「いえいえ、こちらこそ有難う御座いました。」
深々と頭を下げるハニードとアベニー、千春は笑みを崩さず答え、サフィーナを見る。
「それでは帰りましょうか、ハニード公爵閣下、庭にフェアリーリングを作っても宜しいですか?」
「・・・はい?」
フェアリーリングの事は知らなかったのか、うわずった声で返事を返す、サフィーナは了解の返事と受け取りリリを見て頷く、リリはクゥクゥ、レゥレゥと庭でくるくると回りながら庭の隅にフェアリーリングを作る、ポコポコと広い範囲にきのこが生える。
「さ!みんなかえろー♪」
「はーい。」
「おつかれさまー。」
皆はクロラス公爵夫妻に頭を下げながら庭に出る、そして皆がフェアリーリングに入ると、妖精達が魔力を放出し、一瞬で消えた。
「「・・・」」
クロラス公爵夫妻は呆然と庭を見つめたままだった。
------------------------------
「ただいまー!」
千春はいつもの様に自分の応接室に入る。
「おかえり千春、早かったわね。」
春恵は苦笑いで千春を迎える。
「まーねー。」
「それで?ラーメン食べに行くの?」
春恵の問いかけに反応したのは美桜だ。
「はーい!食べに行きまーす!」
「どこのラーメン?」
「この前の所でよくない?」
ワイワイと騒ぎ始めるJK達、千春は美桜に声を掛ける。
「ミオ、私はお母様に報告してくるから皆で行って来て良いよ。」
「チハルは行かないの?」
「うん、今日はこっちでおかぁさんとご飯食べるから。」
「おっけー、ラーメン食べる人ー!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
千春以外が手を上げる。
「それじゃ私はお母様の所にいってくるねー。」
そう言うと千春は皆に手を振り部屋をでる、サフィーナとモリアンは千春の後をついて来る。
「チハル、良かったの?行かなくて。」
「うん、麺はもういいやー、米食べたい!」
千春は笑いながら答え、王宮の廊下を歩く。
「んー。」
「どうしたの?チハル。」
何かを考えながら唸る千春にサフィーナが話しかける。
「いや、こんなに不完全燃焼な場所初めてだったなーって思ってさ、モリーもそう思わなかった?」
「なにもありませんでしたもんね~。」
モリアンもそう感じたのか、頷き答える。
「もっと楽しい所無いのかな。」
「チハルの楽しいって新しい食材でしょう?」
「んー、遊べる所でも良いけど。」
「チハルさんが遊ぶって何するんですか?」
「・・・なんだろ。」
たわいのない話をしながら歩く3人、程なくマルグリットの部屋につくと、モリアンが扉をノックする、扉はすぐに開き中へ促される。
「ただいまかえりましたー。」
「おかえりチハル、早かったわね。」
「はい♪」
ニコッと微笑み千春はマルグリットの横に行く、マルグリットの腕の中にはチェラシーがいた。
「ただいまチェラシー♪」
「あーぅ。」
「かわい~♪」
「それで、クロラス公爵領は楽しかった?」
マルグリットは意地悪そうに笑う。
「お母様知ってたんですか?」
「知ってるわよ、何も無かったでしょう?あるのは穀倉地帯だけ、特産品と言う物も無いわ、チハルのレシピで新しい料理が作られてれば、楽しめるかもしれないわね、とは思ったけれど。」
マルグリットの言葉に千春は苦笑いだ。
「ぜんっぜん面白くなかったです!ラーメン美味しく無かったですし。」
「あら珍しい、チハルがそこまで言うなんて。」
「初めてですね、こんなに早く帰りたいと思った所は。」
ガックリと肩を落とす千春、マルグリットはクスクスと笑う。
「チハルのレシピを使って新しい料理を作っている領も有るわ、色々回ってみたらどう?」
「そうですねー、他にも呼ばれてる領があるんですよね?」
「えぇ、沢山有るわ。」
「そっかー、片っ端から回ってみようかな、まだ休みあるし。」
千春は卒業式までの日程を思い出す、まだまだ休みは続く。
「それで?ハニードはどうだった?」
「あははは!もうアベニーさんに頭が上がらないみたいでした♪」
「でしょうね、あの件の後物凄く叱ったもの。」
「あとお爺様のお手紙見て顔を青くしてましたよ?」
「あー、あの手紙ね。」
「お母様、内容知ってます?」
「えぇ、知ってるわよ。」
「なんて書いてたんです?」
「知りたいの?」
「はい!」
「どうしようかしら~♪」
「えー!おしえてくださーい!」
少し気分が滅入っていた千春は、マルグリットに揶揄われながらも楽しく話す、そして何処の領が楽しいか、どの領に行くかと計画を組んだ。
------------------------------
「っかー!やっぱりラーメンはここだよね!」
鳥居ゲートを使い、いつものラーメン屋で食事をする頼子達。
「ユラちゃん達も餃子もたべなー。」
「ありがとー!ヨリおねーちゃん!」
ユラ、イーレン、イーナ、そしてルペタも小さな器でラーメンを食べながら餃子を食べる。
「おいしー!」
「おいしいね!」
「おいしいのです!」
「おいしー!」
幼女達は満面の笑みで答える。
「正直もうあの領は行かなくて良いや。」
麗奈がポツリと呟く。
「うん、でも勿体ないね、あんなに大きな領なのに。」
「でも、あそこで食べてる人達は楽しそうだったよ。」
「あの人達はあれで満足なんだろうけど・・・。」
ふと日葵が呟いた言葉に大愛が問いかける。
「けど?」
「ん、あの人達がジブラロールに来たら、驚くだろうなーって。」
「あー、料理の質が違うからね。」
大愛と日葵が話していると、花音が答える。
「そりゃそうでしょ、ジブラロールはチハルのお膝元だよ?」
「お膝元ってどういう意味だっけ。」
はて?と青空が呟くと、花音が笑いながら言う。
「支配下って意味だよ、ジブラロールはチハルの料理が支配してるからね。」
「「「「「「たしかにー。」」」」」」
JK達はウンウンと頷く、幼女達は気にせず餃子をパクパク食べながら微笑んだ。
「・・・。」
千春はテーブルに肘をつき、皆を見る、そして。
「みんな、クロラス領都どうだった?」
みんなを見回す千春に頼子が答える。
「お店はジブラロールとあまり変わらなかったね。」
頼子が答える、すると美桜達も話し始める。
「変わらないと言うか、一番賑わう通りでもオーレン公爵領の方が断然良かったね。」
「食事がなー、微妙!」
「微妙っていうか、正直あんまり美味しくなかった。」
「確かに、っていうかさ、特産品が穀物だから目新しいのが無かったんだよね。」
「うん、全部ジブラロールで普通に買えるもんね。」
みんなはウンウンと頷きながら話す。
「千春もよく厨房入らなったなって思ったからね。」
頼子が言うと、千春は苦笑いする。
「お店の料理にケチ付ける形になるじゃん、それにこれから変わっていくでしょ。」
皆はラーメンを思い出しながら千春の話を聞いていた、すると美桜が立ち上がる。
「チハル、今日どうするの?」
「ん?どうするって?」
「ジブラロール帰る?」
「あー、サフィー、帰っても大丈夫なの?」
日帰りでも良いのか不安になり千春が問いかける。
「大丈夫ですよ、クロラス公爵領に来る目的は終わってます、手紙も渡しましたから。」
「そっか、でもその日に帰るってあんまりしないからなー。」
千春は申し訳なさそうに言うと、サフィーナが答える。
「そもそも、チハルとユラに不敬をした、クロラス公爵の領へ来ただけでも有難く思ってもらわなければいけません、それに他の領を差し置いて来たのは『公爵』だからですよ。」
サフィーナはさも当然と言わんばかりに答える、千春は頷く。
「それじゃ帰りますかね♪」
「はーい!チハル!」
「はい、ミオたん。」
「口直しのラーメンを日本で食べたいです!」
美桜が言うと、麗奈や青空達も声を上げる。
「賛成!」
「やっぱり日本のラーメンだよね!」
「わかるぅ、夕食は日本のラーメン!」
キャッキャと騒ぎ始めるJK達、千春はサフィーナに帰る事を伝えると、侍女が部屋から出て行く。
「フェアリーリングは何処に作る?」
麗奈が言うと、リリがパタパタと庭に飛んで行く。
「ここらへんで良いじゃない。」
「えーそんな所に作ったら壊れない?」
「また来るの?」
「・・・来るかもよ?」
リリと麗奈は千春を見る。
「来るかも、しれないけど、いざとなったらドラゴンで来れるから。」
千春は笑いながら答える、すると扉がコンコンとノックされ開かれる。
「失礼致します。」
入って来たのはハニードとアベニーだ。
「チハル王女殿下、お帰りになるとお聞きしましたが。」
「今からお帰りになるのですか?」
ハニードとアベニーが千春に話しかけると、千春は頷く。
「はい、街も探索出来ましたので、ジブラロールに戻りますね♪」
ニコッと微笑み千春は2人に言うと、2人は目を合わせ千春に頷く。
「クロラス領へ御出で下さり有難う御座いました。」
「いえいえ、こちらこそ有難う御座いました。」
深々と頭を下げるハニードとアベニー、千春は笑みを崩さず答え、サフィーナを見る。
「それでは帰りましょうか、ハニード公爵閣下、庭にフェアリーリングを作っても宜しいですか?」
「・・・はい?」
フェアリーリングの事は知らなかったのか、うわずった声で返事を返す、サフィーナは了解の返事と受け取りリリを見て頷く、リリはクゥクゥ、レゥレゥと庭でくるくると回りながら庭の隅にフェアリーリングを作る、ポコポコと広い範囲にきのこが生える。
「さ!みんなかえろー♪」
「はーい。」
「おつかれさまー。」
皆はクロラス公爵夫妻に頭を下げながら庭に出る、そして皆がフェアリーリングに入ると、妖精達が魔力を放出し、一瞬で消えた。
「「・・・」」
クロラス公爵夫妻は呆然と庭を見つめたままだった。
------------------------------
「ただいまー!」
千春はいつもの様に自分の応接室に入る。
「おかえり千春、早かったわね。」
春恵は苦笑いで千春を迎える。
「まーねー。」
「それで?ラーメン食べに行くの?」
春恵の問いかけに反応したのは美桜だ。
「はーい!食べに行きまーす!」
「どこのラーメン?」
「この前の所でよくない?」
ワイワイと騒ぎ始めるJK達、千春は美桜に声を掛ける。
「ミオ、私はお母様に報告してくるから皆で行って来て良いよ。」
「チハルは行かないの?」
「うん、今日はこっちでおかぁさんとご飯食べるから。」
「おっけー、ラーメン食べる人ー!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
千春以外が手を上げる。
「それじゃ私はお母様の所にいってくるねー。」
そう言うと千春は皆に手を振り部屋をでる、サフィーナとモリアンは千春の後をついて来る。
「チハル、良かったの?行かなくて。」
「うん、麺はもういいやー、米食べたい!」
千春は笑いながら答え、王宮の廊下を歩く。
「んー。」
「どうしたの?チハル。」
何かを考えながら唸る千春にサフィーナが話しかける。
「いや、こんなに不完全燃焼な場所初めてだったなーって思ってさ、モリーもそう思わなかった?」
「なにもありませんでしたもんね~。」
モリアンもそう感じたのか、頷き答える。
「もっと楽しい所無いのかな。」
「チハルの楽しいって新しい食材でしょう?」
「んー、遊べる所でも良いけど。」
「チハルさんが遊ぶって何するんですか?」
「・・・なんだろ。」
たわいのない話をしながら歩く3人、程なくマルグリットの部屋につくと、モリアンが扉をノックする、扉はすぐに開き中へ促される。
「ただいまかえりましたー。」
「おかえりチハル、早かったわね。」
「はい♪」
ニコッと微笑み千春はマルグリットの横に行く、マルグリットの腕の中にはチェラシーがいた。
「ただいまチェラシー♪」
「あーぅ。」
「かわい~♪」
「それで、クロラス公爵領は楽しかった?」
マルグリットは意地悪そうに笑う。
「お母様知ってたんですか?」
「知ってるわよ、何も無かったでしょう?あるのは穀倉地帯だけ、特産品と言う物も無いわ、チハルのレシピで新しい料理が作られてれば、楽しめるかもしれないわね、とは思ったけれど。」
マルグリットの言葉に千春は苦笑いだ。
「ぜんっぜん面白くなかったです!ラーメン美味しく無かったですし。」
「あら珍しい、チハルがそこまで言うなんて。」
「初めてですね、こんなに早く帰りたいと思った所は。」
ガックリと肩を落とす千春、マルグリットはクスクスと笑う。
「チハルのレシピを使って新しい料理を作っている領も有るわ、色々回ってみたらどう?」
「そうですねー、他にも呼ばれてる領があるんですよね?」
「えぇ、沢山有るわ。」
「そっかー、片っ端から回ってみようかな、まだ休みあるし。」
千春は卒業式までの日程を思い出す、まだまだ休みは続く。
「それで?ハニードはどうだった?」
「あははは!もうアベニーさんに頭が上がらないみたいでした♪」
「でしょうね、あの件の後物凄く叱ったもの。」
「あとお爺様のお手紙見て顔を青くしてましたよ?」
「あー、あの手紙ね。」
「お母様、内容知ってます?」
「えぇ、知ってるわよ。」
「なんて書いてたんです?」
「知りたいの?」
「はい!」
「どうしようかしら~♪」
「えー!おしえてくださーい!」
少し気分が滅入っていた千春は、マルグリットに揶揄われながらも楽しく話す、そして何処の領が楽しいか、どの領に行くかと計画を組んだ。
------------------------------
「っかー!やっぱりラーメンはここだよね!」
鳥居ゲートを使い、いつものラーメン屋で食事をする頼子達。
「ユラちゃん達も餃子もたべなー。」
「ありがとー!ヨリおねーちゃん!」
ユラ、イーレン、イーナ、そしてルペタも小さな器でラーメンを食べながら餃子を食べる。
「おいしー!」
「おいしいね!」
「おいしいのです!」
「おいしー!」
幼女達は満面の笑みで答える。
「正直もうあの領は行かなくて良いや。」
麗奈がポツリと呟く。
「うん、でも勿体ないね、あんなに大きな領なのに。」
「でも、あそこで食べてる人達は楽しそうだったよ。」
「あの人達はあれで満足なんだろうけど・・・。」
ふと日葵が呟いた言葉に大愛が問いかける。
「けど?」
「ん、あの人達がジブラロールに来たら、驚くだろうなーって。」
「あー、料理の質が違うからね。」
大愛と日葵が話していると、花音が答える。
「そりゃそうでしょ、ジブラロールはチハルのお膝元だよ?」
「お膝元ってどういう意味だっけ。」
はて?と青空が呟くと、花音が笑いながら言う。
「支配下って意味だよ、ジブラロールはチハルの料理が支配してるからね。」
「「「「「「たしかにー。」」」」」」
JK達はウンウンと頷く、幼女達は気にせず餃子をパクパク食べながら微笑んだ。
1,102
あなたにおすすめの小説
聖女の座を追われた私は田舎で畑を耕すつもりが、辺境伯様に「君は畑担当ね」と強引に任命されました
さら
恋愛
王都で“聖女”として人々を癒やし続けてきたリーネ。だが「加護が弱まった」と政争の口実にされ、無慈悲に追放されてしまう。行き場を失った彼女が選んだのは、幼い頃からの夢――のんびり畑を耕す暮らしだった。
ところが辺境の村にたどり着いた途端、無骨で豪胆な領主・辺境伯に「君は畑担当だ」と強引に任命されてしまう。荒れ果てた土地、困窮する領民たち、そして王都から伸びる陰謀の影。追放されたはずの聖女は、鍬を握り、祈りを土に注ぐことで再び人々に希望を芽吹かせていく。
「畑担当の聖女さま」と呼ばれながら笑顔を取り戻していくリーネ。そして彼女を真っ直ぐに支える辺境伯との距離も、少しずつ近づいて……?
畑から始まるスローライフと、不器用な辺境伯との恋。追放された聖女が見つけた本当の居場所は、王都の玉座ではなく、土と緑と温かな人々に囲まれた辺境の畑だった――。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。
木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。
それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。
誰にも信じてもらえず、罵倒される。
そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。
実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。
彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。
故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。
彼はミレイナを快く受け入れてくれた。
こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。
そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。
しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。
むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません
夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される!
前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。
土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。
当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。
一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。
これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。