異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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神気たっぷりチョコ餅デザート!

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「こんなもんかな~?」
 千春は鍋をかき混ぜながら呟く、部屋には甘い香りが充満していた。

「いい匂いね。」
「おかぁさんも食べる?」
「チョコよね?」
「うん、気分転換に何か作ろうかなって。」
 鍋をかき混ぜながら答える千春、春恵は鍋を覗き込む。

「あら、コレって精霊の森産のチョコね。」
「わかるの?」
「鑑定したもの。」
「また、女神チートしてる。」
「標準装備なのよ。」
 フフッと笑う春恵、千春は鍋を火から下ろすと、固める為にバットへチョコを流し入れる。

「美味しそうね。」
「うん。」
「まだ色々考えちゃう?」
 春恵は千春を見ながら問いかける。

「・・・うん、だから気分転換♪」
 ニパッと笑みを飛ばしながら答える千春、するとユラ達幼女軍団が千春の部屋へ訪れた。

「チハルおねーちゃん!」
「いらっしゃいユラ、どうしたの?」
「今日はもちつきの日なの!」
「へー、お供え?」
「そう!」
 ユラの後ろからイーレン、イーナがピョコっと顔を出す。

「チハルおねーさま良い香りです!」
「いい香りなのですっ!」
「チョコ作ったんだよ、食べる?」
 千春が言うと、3人は満面の笑みで頷く。

「固まるまでもう少しまってね。」
「「「はーい!」」」
 3人はそう言うと厨房から離れ庭に出る、するとサフィーナ、クーネスの2人がアイテムボックスから杵と臼、蒸したてのモチ米を取り出す。

「ありがとう!サフィーおねーちゃん!」
「クーネスねーさまありがとうございます!」
 ユラとイーレンがお礼を言うと、イーナは杵を手に取りユラ達に渡す。

「こねこねするのです!」
 イーナが言うと、2人は杵をぐりぐりとモチ米に押し付けながら潰していく、ある程度潰れた所でイーナが手を水につけ、パンパンと米を叩く、2人は息の合った掛け声でモチをつく。

「・・・上手だね。」
 千春は手慣れた幼女達、そしてフォローに入るサフィーナ、クーネスを見ながら呟く、春恵は千春に説明する。

「それはそうよ、10日に一度は餅つきしてるもの。」
「そうなんだ。」
 2人は幼女達を見守る、心地良いリズムでモチをつく幼女達を見ながら千春は問いかける。

「・・・疲れないの?あれだけ杵振り回してるのに。」
 千春は不思議そうに呟くと、春恵がまた答える。

「魔法が掛かってるもの、あの杵は持つだけで筋力補助されて疲れにくいのよ。」
「うっそぉん、たしかあの杵って破壊不可の杵だったよね?」
「ええ、更に魔法が追加されたわ。」
「絶対外にだしたらダメなヤツぅぅぅ!アイトネぇ!?」
『はぁ~い♪』
「ダメなやつー!」
『ダメじゃ無いわよ?あれは神気餅を作るための、神々の祝福を宿した儀式用の杵だもの♪』
「まぁそれはわかるけど・・・ちょっと待って!神々って何?アイトネだけじゃないの?」
『ええ、日本の神も少しだけね♪』
「・・・餅の為にどんだけやっちゃってんのよぉ。」
 呆れるように呟く千春、すると餅がつき終わり、クーネスは慣れた手付きでテーブルに餅を乗せる、テーブルの前にはサリナ、ナッテリー、コラリー、ドロテが待機していた。

「みんな慣れてない?」
 千春は驚きつつもサフィーナに話しかける。

「いつもやってるもの、チハルはチョコレートはいいの?」
「あー・・・あ!そのモチ余る?」
「いつもお供えした後残りはユラ達が食べてますから余りますよ?」
「余った分持ってきてもらえる?」
 千春はそう言うと厨房に戻る、テーブルにあるチョコは少し柔らかく、まだ固まってない。

「うん、逆に良い感じかな。」
 千春がチョコのチェックをしていると、サフィーナはちぎった餅を皿に乗せ持ってきた。

「これは使っても大丈夫ですよ。」
「さんきゅーサフィー。」
 千春は餅を軽く広げチョコを中に入れ、包んでいく。

「それは?」
「チョコ大福♪」
「大福って前にイチゴを入れてた物?」
「そ、そのチョコバージョン♪」
 チョコを次々と餅で包むと、サフィーナも同じ様にチョコを包む。

「サフィーも上手になったねー。」
「チハルの侍女だもの。」
「いつまで侍女するの?第二夫人でしょ。」
「ずっとですよ。」
 2人は楽し気にチョコを包む、しかし千春は並べたチョコ大福を見て呟く。

「これ、チョコ大福だけだと飽きるね。」
 手を止め考える千春はパッと笑みを飛ばす。

「こっちはドーナッツにしようかな。」
 餅を小さく千切り、牛乳を入れ、小麦粉、卵、チョコレートを混ぜ合わせ始める。

「何か手伝う事ある?」
 サフィーナが言うと、千春は揚げ物準備をお願いする、サフィーナはすぐに準備を始めた。

「あとはこれを丸めて~♪」
 バットに丸めた生地を並べていく、サフィーナは油の温度を確認すると千春に声を掛ける。

「準備出来たわよ。」
「ほいほい。」
 千春は丸めた生地を油に落としていく、ジュワァと音をたてながら浮き上がるドーナッツをサフィーナは菜箸で転がす。

「美味しそうね。」
「多分おいしいよ、もっちもちなドーナッツだから♪」
 暫くドーナツを上げていると、外が騒がしくなる、そして千春は厨房の入り口に目をやると、ユラ、イーレン、イーナが、その頭の上にはアイトネと宇迦之御魂が顔を出していた。

「・・・ウカ様まで何やってるんですか。」
「いい香りだな~って♪」
「食べます?」
「いいの?」
「いいですよ~、大福は出来てるんで食べて良いですよ♪」
 千春が言うと、モリアンはチョコ大福を応接室に運ぶ、千春とサフィーナはドーナッツを揚げ終わると、応接室に運ぶ。

「はーい、ドーナッツもできましたよー。」
 千春が応接室に戻ると、ソファーには天照大御神、宇迦之御魂、迦具夜比売命、木花咲耶姫の4柱、そしてアイトネ、モート、春恵が座っていた。

「おお・・・神様7柱もいるじゃん。」
 思わず突っ込む千春はドーナッツをテーブルに置く。

「どうぞ、お召し上がりくださいませ。」
 恭しくテーブルに置く千春。

「千春ちゃんも一緒に食べましょ♪」
「カグヤ様いつ来たんです?」
「一緒に来たわよ?」
「モチは食べました?」
「ええ♪」
「お腹いっぱいには・・・。」
「まだ食べれるわよ♪」
「デスヨネー。」
 迦具夜比売命はニコッと微笑み千春はそれ以上言わず春恵の横に座る。

「チハル、疲れてるみたいだな。」
 モートが千春を見て話しかける。

「そう見えます?」
「ああ、ストレスか?」
「んー、色々考え事があったからかなー?」
 首を傾げながら答える千春に神達が話しかける。

「悩み取り除いてあげましょうか?」
 天照大御神が言うと、宇迦之御魂も言う。

「心が休まる術でもかける?」
「あら、それならわたくしが掛けましょうか?」
 宇迦之御魂の言葉に迦具夜比売命も乗り気で話す。

「いえ、大丈夫です、私自身の事なのでっ!」
 千春は神に言うと、春恵が頭を撫でる。

「何か有れば私が居ますから。」
 微笑む春恵に千春は目を細めながら微笑む。

「うん♪それじゃ皆さん餅デザート食べてください♪」
 千春が言うと、神達は神気たっぷりの餅デザートを味わい、ユラ達も楽し気にチョコを頬張った。






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