異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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連載

エイクラーは食材ダンジョン?!

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「ビェリー、回収よろー!」
 頼子は動かなくなった蟻を指差すとビェリーは次々に影へ収納していく、千春もエアガンで魔石を飛ばしながら次々と蟻を退治していた。

「イロハロボ凄いな。」
 美桜はエアガンに弾を補充しながら無双する彩葉を見る、彩葉は両腕から突き出た銃口を蟻の大群に向け蹂躙していた。

「まだまだー!」
「イロハ、そろそろ雷弾無くなるにゃ?」
「次は氷弾でいくわー。」
 パパパパパパと弾を連射する彩葉、目の前の蟻が全て動かなくなるのを確認すると、次の弾を腕に開いた穴に流し込む。

「蟻ばっかりだね。」
 麗奈は動かない蟻を見ながら言うと、美桜も頷く。

「アレいないね。」
「いない方がいいけど、場所移動したのかな。」
「いやぁ蟻に駆逐されたんじゃね?」
「だと良いけど、アレだもんなー、どっかで生きてそう。」
 2人は周りを見渡す、既に頼子とビェリーが蟻を回収し、千春達ものんびり戻って来る。

「ここら辺は終わりだってー!」
 千春は美桜達に手を振りながら言う、パパドラ、ママドラ、そしてドラゴン達もドラゴニュートに戻っていた。

「凄いわね、その銃。」
 茜は美桜達の銃、そして彩葉の腕から出た銃身を見ながら呟く。

「ファンガスって言うキノコの魔物から取れる魔石に魔法を詰め込んでるんですよ。」
 麗奈は豆粒のような魔石を見せる。

「魔石にそんな事が出来るのね。」
「魔力だけを充填する事も出来ますよ。」
「そうなの?それを吸い取る事は?」
「吸い取るのはどうなんだろ、魔法を使う時の触媒には出来ましたから、出来るかもしれないです。」
 麗奈は説明をしながら魔石を渡す、茜はそれを受け取り魔石を見つめる。

「これは魔法が詰め込んである魔石?」
「いえ、魔力だけの普通の魔石です。」
 麗奈が答えると、頷き茜は魔石を握る。

「・・・あー、こんな感じなのね。」
 茜はそう言うと、魔石から魔力を吸い取る。

「魔力を吸収出来たわ。」
 茜の言葉にアリンハンドが驚く。

「凄いですね、魔力操作を覚えたばかりと聞きましたが。」
 アリンハンドが言うと、エンハルトが頷く。

「昨日母上から教えてもらったらしいが。」
「魔導師でも直接魔石から魔力を吸い取るのはコツが要りますよ。」
 2人が話していると、春恵が答える。

「彼女達はこちらの世界では妖精族になるらしいの、だからかもしれないわ。」
「妖精族ですか。」
 春恵の言葉に納得するアリンハンド、そして千春達は次の階層へ向かい始める。

「ルプ、他に虫いない?」
 ユラ、イーレン、イーナを乗せて歩くルプに千春が問いかける。

「いるっちゃーいるが、離れているな。」
「蟻?」
「いや、違うな。」
 耳と鼻をピクピク動かしながら様子をうかがうルプ、そして悠希と玲を背に乗せた九尾姿のコンが呟く。

「・・・多分アレですよ?」
「ああ、アレだな。」
 ルプとコンの言葉を聞いた千春の腕に鳥肌が立つ。

「急いで次の階層に行きましょう!」
 早足で歩き始める千春、ダンジョンの出口はロイロが先行し調査済みだ、そして階層の出口を見つけると、千春達は一目散に駆け下りる。

「次はなんだろ。」
「また虫エリアだったりして。」
「やめてよヨリ、もう蟻沢山ゲットしたから次虫でたらパパドラさんにお願いするからね。」
 千春は嫌そうな顔で答える、そして次の階層に行くと雰囲気がごろっと変わり広い洞窟のようなエリアになった。

「おおー、ダンジョンっぽい!」
「ダンジョンだけどな。」
 美桜が言うと麗奈が突っ込む、突っ込み待ちをしていたのか、ニコッと笑う美桜はエーデルを見る。

「エーデルさん、ここ何が出るか分かります?」
「ここはキノコやスライムですね、最近は冒険者もこのあたりまで来て回収すると戻る事が多いです。」
「そうなの?」
「はい、沢山獲れ、荷物がいっぱいになるので。」
「へぇ~、アイテムボックスとか影収納無いとやっぱりキツイかー。」
 仲良く話す美桜とエーデル、その先を幼女を乗せたルプとコンが歩く。

「湿度たけえな。」
「毛がむずむずします。」
「わっちは気持ちいいばーい。」
「蛇はそうだろうな。」
「吾輩も嫌だニャ。」
 ドール彩葉の肩に乗った三珠は前足で嫌そうに顔を触る。

「なに?上は蟻で、こっちはスライムとファンガス?」
 頼子は何か言いたげに呟くと千春も呟く。

「エイクラーダンジョンって食材ダンジョンになったの?」
 千春の言葉に美桜が突っ込む。

「多分その原因はチハルでしょ、蟻の養殖頼んだのチハルだし。」
「えー!?私のせい!?」
 千春が言うと皆の笑い声が洞窟に響く、すると先頭を歩くママドラがスライムを見つけた。

「あら、スライムが居るわ。」
 ママドラとパパドラがスライムを見つけ踏みつける、スライムはペチャ!っと音をたてると動きを止める。

「鑑定!」
 千春は潰れたスライムに鑑定を掛ける。

「・・・うん、食べれる。」
「千春、スライムも獲るの?」
「食べれるよ?」
「養殖してんじゃん。」
「えー、これ天然物だよ?」
「いや、そういう問題か?」
 千春と頼子が漫才の様に話すと、茜が千春に話しかける。

「チハルちゃん、スライム食べるの?」
「はい!美味しいですよ!いや、美味しくは無いか、味ないし、加工するとゼリーになるんです、あと肌に塗ると肌がスベッスベになります♪」
 スベスベと言う言葉に茜と真冬が反応する。

「どういう事?」
 茜が言うと、クスクス笑いながら美咲が答える。

「魔力を含んだゼリーみたいな物なんだけれど、何故か肌がツルツルになるのよ。」
「それは試したいわね、沢山獲りましょう!」
 真冬もやる気満々で言うと、智美が答える。

「スライムは養殖してるから美容液としても生産してるわ、無理して取らなくても大丈夫よ?」
「そうなの?」
「ええ、あとで試供品あげるわね♪」
「ありがとう♪」
「私も貰える?」
「もちろん♪あ、それも踏まえて色々お話したい事もあるのよ♪」
 智美と美咲は既に営業モード、いや、仲間を増やすつもりだ。

「エーデルさん、キノコもいるんですよね?」
「ええ、ファンガスですよ。」
「おおー!ってファンガスも養殖してるじゃんね。」
 美桜は少し残念そうに言うが、麗奈は笑いながら答える。

「天然物は取っておくべきでしょ。」
「チハルかよ。」
「真似したもん。」
 ゲラゲラと笑いながら2人は千春と頼子に並ぶ。

「で?チハル、ココでも捕まえるの?」
「居たらね~♪」
「獲る気満々じゃん。」
「天然物だからね!」
「ダンジョンの魔物って天然なわけ?ある意味養殖じゃね?」
 真顔で言う頼子に千春は指を振りながらチッチッチと舌を鳴らす。

「こまけーこたぁいいのよ、美味けりゃね♪」
 満面の笑みで言う千春、そして洞窟ダンジョンを練り歩き、千春達は満足いく程にファンガスとスライムを捕獲しまくった。





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