890 / 1,165
連載
フィヤー侯爵領!
しおりを挟む
「はい、今日はここまでに致しましょう。」
ダンスの先生であり、マナー講師のビンドルは千春に微笑む、千春は礼を言い小さく息をはく。
「ふぅ。」
「疲れましたか?」
「すこしだけ♪」
ニコッと微笑む千春にビンドルも微笑む。
「最近はチハル様も勉学に励んでおります、少しお休みされても大丈夫ですよ。」
老齢のビンドルは好々爺な笑みで千春に言う。
「お休みかぁ~。」
「最近は他国の訪問も行かれて無い様ですので、少し羽を伸ばしては?」
デサッバ・ルブ王国の件が落ち着き、はや三ヶ月経とうとしていた、千春は椅子の背もたれに体を預け天井を見上げる。
「・・・他国ぅ~。」
行くときは続けて遊びに行ける環境、いつでも行ける為、逆にあまり行かなくなってきた他の国を思い出す。
「寒くなってきましたからね、南の方は既に雪が積もっております、北の方でしたらまだ暖かいのでは?」
「冬かー、あっちはもう夏だもんなー。」
地球では既に夏に入る、来週には専門学校も夏休みに入る、他のメンバーもそれぞれがまとまった休みが入る、千春はニコッと微笑むとビンドルを見る。
「はい!ちょっと考えてきます♪ありがとうございました♪」
千春は立ち上がりビンドルにお礼を言うと、ウキウキで扉を開ける。
「お疲れ様でした・・・あら、チハル楽しそうね。」
サフィーナは勉強が終わってぐったりした千春を想像していたが、ニコニコな千春を見て問いかける。
「うん、ビンドル先生が少し羽伸ばしたら?って言われてさ。」
そう答えると、王宮の廊下を歩き始める。
「どこかに遊びに行くのかしら?」
「んー、まだ決めてないんだけどさ、こっちはもう冬になるじゃん。」
「そうですね、最近は特に冷えてきました、そろそろ雪も降るでしょうね。」
「こっちだと南半球っぽいから北が暖かいじゃん、だから北の方に遊びに行くかな~ってね。」
千春が答えると、サフィーナも温かい国を思い浮かべる。
「比較的暖かい国と言うと、魔国やフリエンツ、海の向こう、ジャシールもそうですね。」
「あー、あっちもあったな。」
「日本は夏でしょう?」
「そだよ。」
「日本では遊ばないの?」
「・・・あ、そっか、日本で遊んでも良いんだ。」
「なんで忘れるのよ。」
「いやぁ最近買い出しと学校以外は日本に居ないからさ、それに暑いんだよ。」
「それはそうでしょう、夏ですもの。」
「まぁね。」
他愛のない話をしながら千春とサフィーナは廊下を歩く、すれ違う貴族が千春とサフィーナに頭を下げ礼をする、幾度か繰り返された時、千春は知っている顔を見つける。
「あ!ヤーテパパ!」
思わず声を出し、千春を見て驚く紳士はすぐに頭を下げる。
「チハル王女殿下、御機嫌麗しく、お声を頂き恐悦至極で御座います。」
ヤーテの父、ケイルス・フィアー侯爵は礼を言い頭を下げる。
「チハル。」
「ん?」
「ケイルス卿はあの事知りませんよ。」
ぼそっと小さな声で耳打ちするサフィーナ、そして千春はハッとする、するとケイルスが話しかける。
「娘がいつもお世話になっております。」
「いえいえ、フランちゃんとヤーテちゃんとテールキちゃんには仲良くさせて貰ってますから♪」
「こちらこそ、有難うございます。」
「今日はヤーテちゃんは?」
「ヤーテは今、学園の休みに入り領都に戻っております。」
「領・・・えっと。」
千春がサフィーナを見る。
「フィアー侯爵領ですよ、冬でも比較的暖かい地域で積雪も少なく過ごしやすい領です。」
「へぇー・・・ほぉ~?」
千春はニコッと微笑みケイルスに話しかける。
「その領は何が特産とか有ります?」
「特産ですか?そうですね、最近は魔国の技術も入り畜産業が多くなりましたが。」
「チクサン!良いですねー!」
ニッコニコになる千春を見てサフィーナはクスクスと笑う。
「ケイルス卿、チハル王女殿下はフィアー侯爵領へ行きたいようですが、よろしくて?」
「勿論で御座います、しかし少し距離も御座います、急いで準備をさせましょう!」
自分の領に王女殿下が自ら行きたいと言う、願っても無い話にケイルスはすぐに答える。
「それは大丈夫ですわ、それはこちらで準備致します。」
サフィーナの答えにケイルスは頷く。
「それでは直ぐに手紙をお届けいたします、出発はいつ頃になりますか?」
「えっと、来週には休みにはいるからぁ・・・。」
千春はカレンダーを思い出しながらブツブツ呟く。
「ケイルス卿、手紙だけ先に頂いてもよろしくて?」
「はい、サフィーナ様。」
侍女姿だが、王宮でサフィーナの立場を知らない貴族は居ない、ケイルスは頷く。
「うん!来週には行けますね!」
千春はウンウンと思考の海から抜け出し答える、サフィーナはクスクスと、ケイルスも微笑み頷いた。
「では、我が領をお楽しみくださいませ。」
嬉しそうなケイルスはそう言うと、礼をし歩いて行く、千春は久しぶりのお出かけと、畜産と言う好きな言葉を聞き、ウキウキで廊下を歩く。
「そんなに楽しみなら、色々行けばいいのに。」
呆れるサフィーナに千春はくるっと後ろを向きサフィーナを見る。
「ちゃうねん!新しい所に行くのが楽しいのっ!」
「まだ行っていない領もあるでしょう?全部回ります?」
「だが断る!多すぎるのよ!ジブラロールの領!」
「この大陸一の王国ですもの、沢山ありますよ。」
「結構前にいろんな領行ったけどさー、勉強にはなったけどさ~・・・。」
「そうね、楽しい感じでは無かったわね。」
「面白い所もあったよ?でもさー・・・イツメン居なかったじゃん。」
「そうね、王女の公務ですもの。」
「みんなで遊べる!」
ピョンと軽くジャンプする千春にサフィーナが注意する。
「後ろ向いて歩かないでください、あとジャンプしない。」
「はーいサフィーママー。」
クルリと前を向く千春、そしていつも曲がる所で足を止める。
「どうしたの?」
「いや、ハルトに言っておこうかなって。」
「みんなと話ししてからでも良いでしょうに、どうせ夕刻にはハルトも顔を見せに来るのよ?」
「んーーーーー!いや!今言いに行く!」
「はいはい、それじゃ今仕事してるでしょうから行きましょうね。」
「は~い♪」
完全に子供の様な返事で答える千春、サフィーナは軽くため息を吐くが、久しぶりに見るウキウキな千春を見てホッとしながらエンハルトの部屋へ向かった。
----------------------------
「ハルトー!」
「チハル、どうしたんだ?」
「フィアー侯爵領行って良い?」
「フィアー侯爵領?」
エンハルトは不意に言われ考え始める、その姿をニコニコしながら眺める千春、サフィーナも微笑む。
「いつ行く予定なんだ?」
「来週かなっ!」
即答する千春に、エンハルトは笑みが零れる。
「もうダメと言っても行くつもりだろ。」
「ダメって言われたら行かないよ?」
「おー、偉いじゃないか。」
「えっへっへ♪」
「行っても大丈夫だ、フィアー侯爵には?」
「あ、さっき会って直接話したの、ヤーテパパも喜んでたよ?」
「それはそうだろう、王女殿下がすすんで行くと言えば領主は喜ぶに決まっている。」
「それじゃOKって事で?」
「ああ、俺も準備しておこう。」
「ん?ハルトも行くの?」
「1週間と言うのは7日後だろう?」
「えっと・・・来週の土曜からだから9日後だね♪」
「ふむ、わかった、それまでに仕事も終わらせておく、何日くらい滞在するんだ?」
「予定決めてた方がいい?」
「ああ、そうしてもらえると助かるな。」
「了解!ヨリ達と相談して報告しまっす!」
「頼んだ。」
「たのまれた!」
千春は嬉しそうに日本の敬礼をし、エンハルトに手を振る、そして踵を返し部屋を出て行く。
「サフィーも大変だな。」
「そうでも無いですよ、いつも楽しいですわ♪」
サフィーナはパチンとウインクし千春を追う様に部屋を出て行く、エンハルトは2人のフィアンセを見送ると、フッと笑い仕事を再開した。
ダンスの先生であり、マナー講師のビンドルは千春に微笑む、千春は礼を言い小さく息をはく。
「ふぅ。」
「疲れましたか?」
「すこしだけ♪」
ニコッと微笑む千春にビンドルも微笑む。
「最近はチハル様も勉学に励んでおります、少しお休みされても大丈夫ですよ。」
老齢のビンドルは好々爺な笑みで千春に言う。
「お休みかぁ~。」
「最近は他国の訪問も行かれて無い様ですので、少し羽を伸ばしては?」
デサッバ・ルブ王国の件が落ち着き、はや三ヶ月経とうとしていた、千春は椅子の背もたれに体を預け天井を見上げる。
「・・・他国ぅ~。」
行くときは続けて遊びに行ける環境、いつでも行ける為、逆にあまり行かなくなってきた他の国を思い出す。
「寒くなってきましたからね、南の方は既に雪が積もっております、北の方でしたらまだ暖かいのでは?」
「冬かー、あっちはもう夏だもんなー。」
地球では既に夏に入る、来週には専門学校も夏休みに入る、他のメンバーもそれぞれがまとまった休みが入る、千春はニコッと微笑むとビンドルを見る。
「はい!ちょっと考えてきます♪ありがとうございました♪」
千春は立ち上がりビンドルにお礼を言うと、ウキウキで扉を開ける。
「お疲れ様でした・・・あら、チハル楽しそうね。」
サフィーナは勉強が終わってぐったりした千春を想像していたが、ニコニコな千春を見て問いかける。
「うん、ビンドル先生が少し羽伸ばしたら?って言われてさ。」
そう答えると、王宮の廊下を歩き始める。
「どこかに遊びに行くのかしら?」
「んー、まだ決めてないんだけどさ、こっちはもう冬になるじゃん。」
「そうですね、最近は特に冷えてきました、そろそろ雪も降るでしょうね。」
「こっちだと南半球っぽいから北が暖かいじゃん、だから北の方に遊びに行くかな~ってね。」
千春が答えると、サフィーナも温かい国を思い浮かべる。
「比較的暖かい国と言うと、魔国やフリエンツ、海の向こう、ジャシールもそうですね。」
「あー、あっちもあったな。」
「日本は夏でしょう?」
「そだよ。」
「日本では遊ばないの?」
「・・・あ、そっか、日本で遊んでも良いんだ。」
「なんで忘れるのよ。」
「いやぁ最近買い出しと学校以外は日本に居ないからさ、それに暑いんだよ。」
「それはそうでしょう、夏ですもの。」
「まぁね。」
他愛のない話をしながら千春とサフィーナは廊下を歩く、すれ違う貴族が千春とサフィーナに頭を下げ礼をする、幾度か繰り返された時、千春は知っている顔を見つける。
「あ!ヤーテパパ!」
思わず声を出し、千春を見て驚く紳士はすぐに頭を下げる。
「チハル王女殿下、御機嫌麗しく、お声を頂き恐悦至極で御座います。」
ヤーテの父、ケイルス・フィアー侯爵は礼を言い頭を下げる。
「チハル。」
「ん?」
「ケイルス卿はあの事知りませんよ。」
ぼそっと小さな声で耳打ちするサフィーナ、そして千春はハッとする、するとケイルスが話しかける。
「娘がいつもお世話になっております。」
「いえいえ、フランちゃんとヤーテちゃんとテールキちゃんには仲良くさせて貰ってますから♪」
「こちらこそ、有難うございます。」
「今日はヤーテちゃんは?」
「ヤーテは今、学園の休みに入り領都に戻っております。」
「領・・・えっと。」
千春がサフィーナを見る。
「フィアー侯爵領ですよ、冬でも比較的暖かい地域で積雪も少なく過ごしやすい領です。」
「へぇー・・・ほぉ~?」
千春はニコッと微笑みケイルスに話しかける。
「その領は何が特産とか有ります?」
「特産ですか?そうですね、最近は魔国の技術も入り畜産業が多くなりましたが。」
「チクサン!良いですねー!」
ニッコニコになる千春を見てサフィーナはクスクスと笑う。
「ケイルス卿、チハル王女殿下はフィアー侯爵領へ行きたいようですが、よろしくて?」
「勿論で御座います、しかし少し距離も御座います、急いで準備をさせましょう!」
自分の領に王女殿下が自ら行きたいと言う、願っても無い話にケイルスはすぐに答える。
「それは大丈夫ですわ、それはこちらで準備致します。」
サフィーナの答えにケイルスは頷く。
「それでは直ぐに手紙をお届けいたします、出発はいつ頃になりますか?」
「えっと、来週には休みにはいるからぁ・・・。」
千春はカレンダーを思い出しながらブツブツ呟く。
「ケイルス卿、手紙だけ先に頂いてもよろしくて?」
「はい、サフィーナ様。」
侍女姿だが、王宮でサフィーナの立場を知らない貴族は居ない、ケイルスは頷く。
「うん!来週には行けますね!」
千春はウンウンと思考の海から抜け出し答える、サフィーナはクスクスと、ケイルスも微笑み頷いた。
「では、我が領をお楽しみくださいませ。」
嬉しそうなケイルスはそう言うと、礼をし歩いて行く、千春は久しぶりのお出かけと、畜産と言う好きな言葉を聞き、ウキウキで廊下を歩く。
「そんなに楽しみなら、色々行けばいいのに。」
呆れるサフィーナに千春はくるっと後ろを向きサフィーナを見る。
「ちゃうねん!新しい所に行くのが楽しいのっ!」
「まだ行っていない領もあるでしょう?全部回ります?」
「だが断る!多すぎるのよ!ジブラロールの領!」
「この大陸一の王国ですもの、沢山ありますよ。」
「結構前にいろんな領行ったけどさー、勉強にはなったけどさ~・・・。」
「そうね、楽しい感じでは無かったわね。」
「面白い所もあったよ?でもさー・・・イツメン居なかったじゃん。」
「そうね、王女の公務ですもの。」
「みんなで遊べる!」
ピョンと軽くジャンプする千春にサフィーナが注意する。
「後ろ向いて歩かないでください、あとジャンプしない。」
「はーいサフィーママー。」
クルリと前を向く千春、そしていつも曲がる所で足を止める。
「どうしたの?」
「いや、ハルトに言っておこうかなって。」
「みんなと話ししてからでも良いでしょうに、どうせ夕刻にはハルトも顔を見せに来るのよ?」
「んーーーーー!いや!今言いに行く!」
「はいはい、それじゃ今仕事してるでしょうから行きましょうね。」
「は~い♪」
完全に子供の様な返事で答える千春、サフィーナは軽くため息を吐くが、久しぶりに見るウキウキな千春を見てホッとしながらエンハルトの部屋へ向かった。
----------------------------
「ハルトー!」
「チハル、どうしたんだ?」
「フィアー侯爵領行って良い?」
「フィアー侯爵領?」
エンハルトは不意に言われ考え始める、その姿をニコニコしながら眺める千春、サフィーナも微笑む。
「いつ行く予定なんだ?」
「来週かなっ!」
即答する千春に、エンハルトは笑みが零れる。
「もうダメと言っても行くつもりだろ。」
「ダメって言われたら行かないよ?」
「おー、偉いじゃないか。」
「えっへっへ♪」
「行っても大丈夫だ、フィアー侯爵には?」
「あ、さっき会って直接話したの、ヤーテパパも喜んでたよ?」
「それはそうだろう、王女殿下がすすんで行くと言えば領主は喜ぶに決まっている。」
「それじゃOKって事で?」
「ああ、俺も準備しておこう。」
「ん?ハルトも行くの?」
「1週間と言うのは7日後だろう?」
「えっと・・・来週の土曜からだから9日後だね♪」
「ふむ、わかった、それまでに仕事も終わらせておく、何日くらい滞在するんだ?」
「予定決めてた方がいい?」
「ああ、そうしてもらえると助かるな。」
「了解!ヨリ達と相談して報告しまっす!」
「頼んだ。」
「たのまれた!」
千春は嬉しそうに日本の敬礼をし、エンハルトに手を振る、そして踵を返し部屋を出て行く。
「サフィーも大変だな。」
「そうでも無いですよ、いつも楽しいですわ♪」
サフィーナはパチンとウインクし千春を追う様に部屋を出て行く、エンハルトは2人のフィアンセを見送ると、フッと笑い仕事を再開した。
1,007
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで
ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。
だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。
「私は観る側。恋はヒロインのもの」
そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。
筋肉とビンタと回復の日々。
それなのに――
「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」
野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。
彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。
幼馴染ヴィルの揺れる視線。
家族の温かな歓迎。
辺境伯領と学園という“日常の戦場”。
「……好き」
「これは恋だ。もう、モブではいたくない」
守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、
現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。
これは――
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。
※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。
※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。
※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
「可愛げがない」と婚約破棄された公爵令嬢ですが、領地経営をしていたのは私です
希羽
恋愛
「お前のような可愛げのない女との婚約は破棄する!」
卒業パーティの会場で、婚約者である第二王子デリックはそう宣言し、私の義妹ミナを抱き寄せました。 誰もが私が泣き崩れると思いましたが――正直、せいせいしました。 だって、王子の領地経営、借金返済、結界維持、それら全ての激務を一人でこなしていたのは「可愛げのない」私だったのですから。
「承知しました。では、あとはミナと二人で頑張ってください」
私は手切れ金代わりに面倒な仕事を全て置いて国を出ました。 すると、国境で待っていたのは、隣国ガルガディア帝国の冷徹皇太子ことクライド様。なぜか彼は私を溺愛し、帝国で最高の地位と環境を与えてくれて……。
料理スキルしか取り柄がない令嬢ですが、冷徹騎士団長の胃袋を掴んだら国一番の寵姫になってしまいました
さら
恋愛
婚約破棄された伯爵令嬢クラリッサ。
裁縫も舞踏も楽器も壊滅的、唯一の取り柄は――料理だけ。
「貴族の娘が台所仕事など恥だ」と笑われ、家からも見放され、辺境の冷徹騎士団長のもとへ“料理番”として嫁入りすることに。
恐れられる団長レオンハルトは無表情で冷徹。けれど、彼の皿はいつも空っぽで……?
温かいシチューで兵の心を癒し、香草の香りで団長の孤独を溶かす。気づけば彼の灰色の瞳は、わたしだけを見つめていた。
――料理しかできないはずの私が、いつの間にか「国一番の寵姫」と呼ばれている!?
胃袋から始まるシンデレラストーリー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。