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教団と大精霊
第370話-魔法大戦-
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「そして僕らは魔人と戦った。詳しい理由は割愛するけど僕らとは共存が出来なかったからだ」
「それでお前らが勝ったわけだ」
「持てる力全てを出し切ってね」
「ただ、それでも封印って形にしたのはなんでだ」
「向こうの親玉の力が厄介でね。周りは封印するしかなかったのさ」
「なんだそりゃ」
「簡単に言えば倒された魔人の力を使えるようになる力でね。だから周りを倒さずに無力化する必要があったのさ」
さらっと言ってるけどとんでも無いことを言っている。そんな力があれば確かに厄介な事この上ない。
「なら今回魔人ってやつが復活した分にはもう倒していいんだな」
「そうさ。倒せるならね」
「昔お前らは勝ったんだろ。ならその力で勝てんだろ」
「君も剣士なら分かると思うけどな……勝負に絶対はないよ」
「嫌味ったらしい奴だぜ」
ヤンの口の悪さとテールさんの嫌味は相性が悪そうに思える。混ぜたら危険と言うかなんと言うか。
「私からもいいかしら」
「どうぞ」
「魔人の封印は勝手に解けるものなの?」
次に質問したのはチェルさんだ。ヤンと違って冷静な物の聞き方なのは性格の差なのかなんなのか。ヤンにも少し見習って欲しいところ。
「封印自体は弱まるね。ただ自然に溶ける物じゃない。誰かが最後のきっかけを作らないと」
「つまり誰かが故意に封印を解いた……」
「偶然か、意図があってかは分からないけどね」
「後はあれね。その魔人って言うのは何人居るの?」
「封印したのは5人」
5人……想像していたよりもずっと少ない。もっと大勢いるものかと。
「全員が封印から解けてると思うの?」
「分からない。ただ少なくとも一人はいるね当然」
「心当たりがあるってことよね」
「あぁ。あの空間を移動する力」
私の精霊魔法のようなあの力。だけど圧倒的に違う点がある。それは私と違って自分が居なくても他人が使えること。理屈はわからないけどその力のあり方は全然違う。
「マシュリ。それがあの力の持ち主さ。ただ幸いあれは脅威じゃない。便利なのは間違いないけどね」
テールさんは一息ついて窓の外から空を見るように動いた。
「まぁ。他は復活してないことを祈るよ」
「それでお前らが勝ったわけだ」
「持てる力全てを出し切ってね」
「ただ、それでも封印って形にしたのはなんでだ」
「向こうの親玉の力が厄介でね。周りは封印するしかなかったのさ」
「なんだそりゃ」
「簡単に言えば倒された魔人の力を使えるようになる力でね。だから周りを倒さずに無力化する必要があったのさ」
さらっと言ってるけどとんでも無いことを言っている。そんな力があれば確かに厄介な事この上ない。
「なら今回魔人ってやつが復活した分にはもう倒していいんだな」
「そうさ。倒せるならね」
「昔お前らは勝ったんだろ。ならその力で勝てんだろ」
「君も剣士なら分かると思うけどな……勝負に絶対はないよ」
「嫌味ったらしい奴だぜ」
ヤンの口の悪さとテールさんの嫌味は相性が悪そうに思える。混ぜたら危険と言うかなんと言うか。
「私からもいいかしら」
「どうぞ」
「魔人の封印は勝手に解けるものなの?」
次に質問したのはチェルさんだ。ヤンと違って冷静な物の聞き方なのは性格の差なのかなんなのか。ヤンにも少し見習って欲しいところ。
「封印自体は弱まるね。ただ自然に溶ける物じゃない。誰かが最後のきっかけを作らないと」
「つまり誰かが故意に封印を解いた……」
「偶然か、意図があってかは分からないけどね」
「後はあれね。その魔人って言うのは何人居るの?」
「封印したのは5人」
5人……想像していたよりもずっと少ない。もっと大勢いるものかと。
「全員が封印から解けてると思うの?」
「分からない。ただ少なくとも一人はいるね当然」
「心当たりがあるってことよね」
「あぁ。あの空間を移動する力」
私の精霊魔法のようなあの力。だけど圧倒的に違う点がある。それは私と違って自分が居なくても他人が使えること。理屈はわからないけどその力のあり方は全然違う。
「マシュリ。それがあの力の持ち主さ。ただ幸いあれは脅威じゃない。便利なのは間違いないけどね」
テールさんは一息ついて窓の外から空を見るように動いた。
「まぁ。他は復活してないことを祈るよ」
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