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俺は餌じゃありません!

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えっ!俺猫になっちゃったの!?神様なんで!?もしかして猫助けたから?いやどう言うこと、訳わからん!俺の手は!?

そっと左手を見てみると少し土が着いたなんとも可愛らしいピンクの肉球があった。

じゃあこのムズムズするお尻の感覚は…

チラッ

オーマイゴーなんて立派な尻尾なんだい?
これじゃ人に会っても話す事ができないじゃないか。転生するなら人間にして欲しかったよ…。

  

ガサガサッ


「にゃ?」
一人パニックになっていると茂みの方から突然、20メートルはありそうな巨体にツノが生えた黒い大蛇に出てきた。

「シャーーーーーーッ」

絶対俺のこと食べようとしてるよね、目見ただけで分かる、これ死ぬわ。

巨体をしならせて飛びかかってくる寸前で間一髪避け、その勢いのままダッシュ。

あぶねぇ!もう少しで食われるところだった。
なにがラッキーなんだよ神様!

「シャーー」

いやーっ、まだ追いかけてくるしぃ!












「はぁ、はぁ、はぁ」

ここまでくればアイツも追いかけてこないだろ。
もうダメ、休憩しないと死ぬ。
取り敢えず走り回ったから川の位置も分からなくなったし、どうしよう。

良くあたりを見回すと、少し休めそうな湖があった。

おお、ラッキー!川に次いで湖まで偶然見つかるなんて。もしかして神様の加護のせい?
ありがとう神様!

水をすくう手がないので、仕方なく顔を近づけて飲む。

美味しいぃ。
水が飲めるのってこんなに幸せなんだなぁ。

ガサガサッ

………デジャブ。

またか!?次はなんだよ、蛇か、オオトカゲか、ジャガーか!?

ガサッ

!?

出てきたのは黒い髪にエメラルドの瞳が綺麗な人間でした。






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