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七
猿丸 ── 三猿と婚活中の親分と
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音楽。楽しげな歌が聞こえてくる。猿たちが歌とダンスの稽古をしている。
ウッキーモンキー楽しいね♪ (曲:ぼくコッシ― 2:04)
ウッキ、モンキ!
ウッキーモンキー楽しいね!
私は観猿、お喋りお猿
ウッキーモンキー楽しいね!
観て見ぬ振りして情報収集 井戸端会議で共有だ
喋って話して話して喋って 一息つかずにまた話す(ウッキー!)
猿だけど(ヘイ) 歌えるよ~(ヘイ)
猿だけど(ヘイ) 踊れるよ~(ヘイ)
朝までしゃべれるよ~(モンキー!)
尾ひれを付けよう 背びれも付けよう 会話は楽しくね
おしゃべり観猿~
おいらは岩猿 ダジャレが大好き
ウッキーモンキー楽しいね!
ダジャレが好きだと無口になるのさ だっていつでも考え中
頭を使えばお腹が減るんだ 減ったら石ころ食べるんだ(ウッキー!)
猿だけど(ヘイ) ダジャレるよ~(ヘイ)
猿だけど(ヘイ) 石食うよ~(ヘイ)
猿が去る~(モンキー!)
口を開けばダジャレが飛び出し みんなが石になる
腹減ったな~
I am 岩猿
アタイは貴家猿
綺麗なお猿
ウッキーモンキー楽しいね!
見た目は大事よ お化粧大事よ 猿は見た目が9割よ
アタイは好きなの 猿丸様が いつか夢見るウエディング(ウッキー!)
オスなのに(ヘイ) メスなのよ~(ヘイ)
メスなのに(ヘイ) オスなのよ~(ヘイ)
ラブリービーム(モンキー!)
思い込んだら周りはみえない 何にも聞こえない
アタイ貴家猿
ウッキーモンキー楽しいね!
観猿 「さ~あ、猿丸様がいないけど、三猿そろって!」
三猿(同時)「猿丸戦隊!サルバルカン!(ドラ音)」
三猿そろってポーズを決める。
ポーズの基本は日光の三猿をベースとする。
お互いにポーズの駄目出しをしている。
白鹿(女峰) 「…あのーもし。」
観猿が白鹿に気付く。が、見て見ぬふりをする。お互いの決めポーズの修正をしている。
白鹿(女峰) 「あのーもし。ちょっとお尋ねしたいのですが。」
観猿 「い~や~!しゃべった!鹿がしゃべった!」
白鹿(女峰) 「ちょっとお尋ねしたいのですが。」
観猿 「見たくもないものが見えてしまっている!」
白鹿(女峰) 「…先ほど、猿丸戦隊サルバルカンと申されましたが、もしや猿丸…」
貴家猿 「来たわ!芸能界からのスカウトよ!やったのよ観猿、岩猿。私たちついにやったのよ!」
観猿 「ええ!わたしたちやったの!行っちゃうわけ?京の都に行っちゃうわけ?ああ、私まだ心の準備が(照れくさそうに)…で、鹿よ、デビューの日はいつ?」
白鹿(女峰) 「…いえ、私は猿丸様を探しているのです。」
観猿 「なによ~変な期待をしちゃったじゃな~い。猿丸様はあたしたちの親分だけど何か用?」
白鹿(女峰) 「…よかった、私は二荒の国の女峰山の神でございます。」
観猿 「え?あなた神様なの?」
白鹿(女峰) 「はい、今わが国は赤城山の神と戦になり、劣勢でございます。こたびは猿丸様を鹿島の神よりご紹介されました。なにとぞ猿丸様のお力を二荒にお貸しくださいませ。」
観猿 「鹿島の神の紹介?鹿島の神って…あの、おんなじこと何度も重複して喋る面倒くさい神さま?う~んどうしましょう、一応猿丸様に話を…。」
考え込んで遠くを見る観猿。
もの影から見ていた猿丸が、黙ってろと口に指をあてた後、シッシと追い払っていることに気付く。
観猿 「…するまでもないわね。他を当たって頂戴、猿丸様は戦が嫌いなの。」
岩猿 「鹿はシカトしちゃうよ~。(ものすごくうれしそう、うんうんうなずいている。)」
観猿 「余計な事言ってんじゃないのよ。」
貴家猿 「観猿ぅ~デヴュー曲はトイレのお猿様がいい。」
観猿 「(怒)あんたはいったい何を聞いていたのよ!この鹿は私たちをスカウトしに来たんじゃなく、猿丸様に会いに来たの。」
貴家猿 「あ~ん、そうなの~聞かなければよかった。貴家猿ショック♪(両手を頭に)」
岩猿 「鹿はシカトしちゃうよ~。(たまらなくうれしそう)」
観猿 「岩猿は喋んな。そういうわけだから遠路はるばる…あれ?あら?鹿がいない?どこ行っちゃったのかしら?あきらめて帰っちゃったのかしら?」
人の姿となった女峰が現れゆったりと土下座する。
女峰 「お願いでございます。なにとぞ猿丸様にお目通しください。でなければ私は国へ帰れませぬ。」
観猿 「え、ひょっとしてさっきの鹿?ホントに神様だったの。う~ん、だけど人の姿になっても猿丸様はお会いにはならないわよ。」
猿丸 「いいや、そうでもねえぜ。」
観猿 「えーっ!」
岩・貴家猿(同時)「猿丸親分!」
鹿の正体が綺麗なご婦人とわかったため態度をかえて出てきた猿丸。
背中に「二代目」の文字が書かれた服を着ている。
キザっぽいが三枚目。顔は猿顔。喋りはよく歌舞伎調になる。
猿丸 「おう、おめえら、ご婦人になんて格好をさせてやがる。ささ、どうぞこちらにお掛けしておくんなせい。おう、観猿、茶を入れろ。岩猿は茶菓子を持って来い、間違っても石ころ出すんじゃねえぞ。貴家猿おめえは、俺の肩をもめ。してご婦人、もっとよくお顔をみせてくださいまし。もっとお顔を。」
猿丸は猿顔にコンプレックスがあるため、顔にこだわりがある。
貴家猿 「あ~ん。猿丸様~。私も見つめて~。」
間に割って入る貴家猿。無言で貴家猿にアイアンクローをかけてどかす猿丸。
貴家猿 「ちょっと、猿丸様、とても気持ちいいわ。(ご満悦)」
猿丸 「ほ~う。ほ~う。(女峰をじろじろ見る)それで、ご婦人ご用件は?」
女峰 「はい。私、二荒の国、女峰山の神でございます。今わが国では赤城山の神と戦になり、劣勢でございます。こたびは鹿島の神に猿丸様をご紹介いただきました。猿丸様、何卒お御力をお貸しくださいまし。」
猿丸 「…あんたの目、強ぇな。しかし女峰の神さんよ、遠路はるばる申し訳ねえが、戦に協力はできねえな。戦なんて負ければみじめ、勝ったところで恨まれ、回り巡って悲しみしか生みださねえ。そんな仏の道に背くことに、はいわかりましたと、簡単に、あ、引き受けることは、あ、できやぁしね~よ~。」
見得を切る猿丸。
三猿 「いよ、親分!」
女峰 「しかし、このままでは二荒と、わが娘、湖の女神華厳も赤城山の神のものとなってしまいます。」
猿丸 「娘?」
女峰 「もちろんただでとは言いませぬ。猿丸様、これを。神剣降臨、仏の御魂!」
猿丸・三猿(同時)「仏の御魂!」
天空より仏の御魂の剣が現れる。
観猿 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってぇ、ウソでしょう!なんで仏の御魂がここにあるの?猿丸様見て、仏の御魂~、仏の御魂よ~。」
猿丸 「ああ、ああ、こりゃぁ、こりゃぁ、驚れいたぁ~。女峰さんよ、これをどうやって手に入れた?いや、それよりもこれを俺にくれるのか?」
女峰 「いいえ。」
猿丸・三猿ズッコける。
女峰 「仏の御魂は鹿島の神よりお貸しいただきました。これを猿丸様にお貸しすれば猿丸様のお力添えを得られると。」
猿丸 「か、貸すだと~。あのドケチ野郎…。それにしても仏の御魂とは。宇宙にあっちゃあ探しても見つからねぇわけだ。」
観猿 「まあ、どうしましょう猿丸様。貸すといえど私たちが長年探し求めていた仏の御魂が目の前に。どうします、どうします猿丸様。」
猿丸 「ええい、黙らねえか観猿!まさか仏の御魂が出てくるとは思わなんだ。しかしだ、この猿丸、仏の道を極めんと遥か西方の地より修業を積む身、長年探し求めた仏の御魂、されど、この猿丸を見くびってもらっちゃあ困る。物につられる猿丸様じゃあねえぜ。それと女峰さんよ、勘違いをされているようだから教えといてやろう。俺と鹿島の神は友達じゃねえんだ。ついこの前もその仏の御魂が原因で一戦交えてやったのよ。ところがだ、キレた鹿島の野郎が雷を連打するもんだから下界は火の海だ、神々の戦は関係ねえやつらまで巻き込んじまうめえわくな話。てめえ達だけの問題じゃねえのよ。まっ、そういうこった。遠路はるばる申し訳ねえが、戦なんてするもんじゃねえぜ。事がまあるく収まるよう、あ、帰っててめえの旦那と、あ、あ、あ、あ~あ和議の算段でも、立~て~る~ん~だ~な~!」
見得を切る猿丸。
観猿 「いよ、親分!」
貴家猿 「あ~ん。しびれる~。」
岩猿 「男だねぇ~。」
猿丸 「…だが、まあ、しかしなんだ…。その湖の女神の華厳ちゃんはかわいいのか?」
観猿 「え?」
女峰 「あ、はい、華厳は我ら二荒の神が生み育んだ美しい湖の女神でございます。」
猿丸 「美しい…。華厳ちゃんは独身か?」
女峰 「え、あ、はい、独身でございます。その美しさゆえ赤城山の神に求婚されております。」
猿丸 「…女峰山の神。いやさ、お母様。」
観猿 「お母様?」
猿丸 「物は相談でございますが、赤城山の神を蹴散らしたあかつきには、華厳ちゃんをご紹介していただけることは可能でしょうか?」
観猿 「話が婚活になったわ。言葉づかいも敬語になってるし…。」
岩猿 「完全に立場が逆転しておりますな。」
女峰 「はあ、猿丸様は土地神様ではないようですし、ご紹介することはできますが…。」
猿丸 「やい、観猿!岩猿!貴家猿!話は聞いての通りだ。」
観猿 「聞きたくなかったわ。」
猿丸 「これは戦じゃねぇ。神助けだ!」
猿丸戦隊サルバルカンが見栄を張る。
猿丸 「さあさあさあ、我ら猿丸戦隊サルバルカン、これから母上の娘、華厳の姫を救いに二荒の国へ駆けつける。ああ、襲い来る赤城山の神を見事蹴散らし、命を掛けてぇこの猿丸が、華厳の姫を救って見せましょう!これから始まる冒険活劇とくとご覧にあそばせーい!いくぞ!」
観猿 「観猿!(決めポーズ)」
岩猿 「岩猿!(決めポーズ。)」
貴家猿 「貴家猿!(決めポーズ。)」
猿丸 「よっしゃ~っ!猿丸戦隊!」
猿丸・三猿(同時)「サルバルカン!(ドラ音)」
猿丸 「出陣!」
観猿 「もう、見て見ぬふりはできないのかしら。」
岩猿 「物には釣られなかったが女に釣られたか。」
貴家猿 「あ~ん。私も婚活した~い。」
舞台から上手花道に照明切り替え。
勇気・龍之介(同時)「かっこいい~。」
愛 「うそでしょ。」
龍之介 「いくぞ勇気!猿丸戦隊!サルバルカン!」
決めポーズを取る勇気と龍之介。
なかよし 「(人数が)一人足りないね。」
美森 「なかよしのおじさん。」
なかよし 「なんじゃい?美森ちゃん。」
美森 「赤城山の火事って、鹿島の神と猿丸の喧嘩が原因だったのね。」
なかよし 「ほう、よく見抜いたのう。そうじゃ、そもそもの事の発端は鹿島の神と猿丸の喧嘩じゃったんじゃよ。後に鹿島の神が語ってくれたんじゃが、出雲大社での神々の会議の帰り道に猿丸から仏の御魂の在りかをしつこく問いつめられたそうじゃ。仏の御魂は、鹿島の神にとっては命と同じくらいに大事な神剣。猿丸に、もうこの世にないと言ったら、やたら嘘つき呼ばわりされたらしくてな。さすがの鹿島の神もキレて猿丸と大喧嘩したそうじゃ。後に自分達の喧嘩で赤城山が燃えてしまったという事実を知ったらしいんじゃが、それはもう後の祭りだったそうじゃ。」
龍之介 「それじゃあ悪いのは鹿島の神と猿丸じゃないか。」
なかよし 「今は人格化して見聞きしているからそうとも言えるかもしれん。しかし、本来神の所業は自然の所業、現実世界では只の落雷による山火事なんじゃよ。赤城山の神は火事で消えゆく命も歴史の一つとして受け入れなければならなかったのじゃが、それができなかったんじゃな。そして、妖魔の力を借りて運命を変えてしまったんじゃ、己の魂と引き換えに。その後は君たちも知る通りじゃ。」
勇気 「赤城山の神はとても優しいんだね。」
なかよし 「そうじゃな、土地神としては失格じゃが、人としては良い人というのかもしれん。華厳もそういう赤城の神ならぬ人間臭さを愛したのかもしれんな。」
美森 「そうよね、なんか赤城ってほっとけない感じがするものね。」
愛 「あ、分かる~。」
龍之介 「でもまあ、俺たちがここで何言ったてしょうがないじゃん。昔の話なんだから。」
なかよし 「ところが!そうとも限らないのじゃよ、のうユバ君。」
美森 「どういうこと?」
なかよし 「君たち、運命とは何か知っているかな?」
美森 「決まっている事みたいな?」
なかよし 「その通りじゃ。運命とはあまたのつながりから導きだされた決まり事。勇気君が華厳の石を拾ったのも運命。そしてこれからお前さん達が神の夢の奥深くに進み行くのも運命なのじゃ。では、みんな準備はいいか?」
愛 「準備って何よ?」
なかよし 「今見てきた伝説の世界に行く準備じゃ。」
愛 「はあ?」
何処からともなく静かな湖畔の輪唱が聞こえてくる。
なかよし 「わしらも神の記憶を辿り戦場ヶ原の伝説の舞台に参加するのじゃ!」
愛 「何言ってるの?参加できるわけないじゃない!これは夢なんでしょう!」
なかよし 「神の夢とは神の記憶、神の記憶とはそれすなわち現実なり。今こそ運命の扉を開かん!いでよ夢の扉!そして我らを戦場ヶ原の伝説の舞台へ導きたまえ!ユバ君頼んだよ。」
ユバ 「イエス、オール・ライト。オープン・ザ・ドリーム。」
舞台中央が光り輝き夢の扉が開く。
なかよし 「運命の時は来た。勇気、愛、美森、龍之介、行こう伝説の世界へ!」
光りの中に消えていくなかよし。華厳の石を見つめる勇気。
龍之介 「よし、行くぞみんな。」
愛 「ちょっと待てよ、行ってどうすんのよ!」
龍之介 「分かんねえけど、さっきなかよしのおっさんが言ってたろ、運命だって。それに俺この物語最後まで見たいし。」
勇気 「え~、僕こわいよ~。」
龍之介 「勇気は俺と一緒な、お前、華厳の石持ってるし。」
勇気 「え~。」
愛 「美森ちゃんどうする?」
美森 「私も怖いわ。」
愛 「じゃあ止める?」
美森 「怖いけど、赤城山は私たちの故郷。行こう!」
龍之介 「よし決まった!行くぜみんな、大冒険の始まりだ!」
愛 「あんた軽いわね。」
勇気 「大丈夫かな~。」
光りの中に消えていく子供達。カッコウの輪唱が終わる。
暗転。
ウッキーモンキー楽しいね♪ (曲:ぼくコッシ― 2:04)
ウッキ、モンキ!
ウッキーモンキー楽しいね!
私は観猿、お喋りお猿
ウッキーモンキー楽しいね!
観て見ぬ振りして情報収集 井戸端会議で共有だ
喋って話して話して喋って 一息つかずにまた話す(ウッキー!)
猿だけど(ヘイ) 歌えるよ~(ヘイ)
猿だけど(ヘイ) 踊れるよ~(ヘイ)
朝までしゃべれるよ~(モンキー!)
尾ひれを付けよう 背びれも付けよう 会話は楽しくね
おしゃべり観猿~
おいらは岩猿 ダジャレが大好き
ウッキーモンキー楽しいね!
ダジャレが好きだと無口になるのさ だっていつでも考え中
頭を使えばお腹が減るんだ 減ったら石ころ食べるんだ(ウッキー!)
猿だけど(ヘイ) ダジャレるよ~(ヘイ)
猿だけど(ヘイ) 石食うよ~(ヘイ)
猿が去る~(モンキー!)
口を開けばダジャレが飛び出し みんなが石になる
腹減ったな~
I am 岩猿
アタイは貴家猿
綺麗なお猿
ウッキーモンキー楽しいね!
見た目は大事よ お化粧大事よ 猿は見た目が9割よ
アタイは好きなの 猿丸様が いつか夢見るウエディング(ウッキー!)
オスなのに(ヘイ) メスなのよ~(ヘイ)
メスなのに(ヘイ) オスなのよ~(ヘイ)
ラブリービーム(モンキー!)
思い込んだら周りはみえない 何にも聞こえない
アタイ貴家猿
ウッキーモンキー楽しいね!
観猿 「さ~あ、猿丸様がいないけど、三猿そろって!」
三猿(同時)「猿丸戦隊!サルバルカン!(ドラ音)」
三猿そろってポーズを決める。
ポーズの基本は日光の三猿をベースとする。
お互いにポーズの駄目出しをしている。
白鹿(女峰) 「…あのーもし。」
観猿が白鹿に気付く。が、見て見ぬふりをする。お互いの決めポーズの修正をしている。
白鹿(女峰) 「あのーもし。ちょっとお尋ねしたいのですが。」
観猿 「い~や~!しゃべった!鹿がしゃべった!」
白鹿(女峰) 「ちょっとお尋ねしたいのですが。」
観猿 「見たくもないものが見えてしまっている!」
白鹿(女峰) 「…先ほど、猿丸戦隊サルバルカンと申されましたが、もしや猿丸…」
貴家猿 「来たわ!芸能界からのスカウトよ!やったのよ観猿、岩猿。私たちついにやったのよ!」
観猿 「ええ!わたしたちやったの!行っちゃうわけ?京の都に行っちゃうわけ?ああ、私まだ心の準備が(照れくさそうに)…で、鹿よ、デビューの日はいつ?」
白鹿(女峰) 「…いえ、私は猿丸様を探しているのです。」
観猿 「なによ~変な期待をしちゃったじゃな~い。猿丸様はあたしたちの親分だけど何か用?」
白鹿(女峰) 「…よかった、私は二荒の国の女峰山の神でございます。」
観猿 「え?あなた神様なの?」
白鹿(女峰) 「はい、今わが国は赤城山の神と戦になり、劣勢でございます。こたびは猿丸様を鹿島の神よりご紹介されました。なにとぞ猿丸様のお力を二荒にお貸しくださいませ。」
観猿 「鹿島の神の紹介?鹿島の神って…あの、おんなじこと何度も重複して喋る面倒くさい神さま?う~んどうしましょう、一応猿丸様に話を…。」
考え込んで遠くを見る観猿。
もの影から見ていた猿丸が、黙ってろと口に指をあてた後、シッシと追い払っていることに気付く。
観猿 「…するまでもないわね。他を当たって頂戴、猿丸様は戦が嫌いなの。」
岩猿 「鹿はシカトしちゃうよ~。(ものすごくうれしそう、うんうんうなずいている。)」
観猿 「余計な事言ってんじゃないのよ。」
貴家猿 「観猿ぅ~デヴュー曲はトイレのお猿様がいい。」
観猿 「(怒)あんたはいったい何を聞いていたのよ!この鹿は私たちをスカウトしに来たんじゃなく、猿丸様に会いに来たの。」
貴家猿 「あ~ん、そうなの~聞かなければよかった。貴家猿ショック♪(両手を頭に)」
岩猿 「鹿はシカトしちゃうよ~。(たまらなくうれしそう)」
観猿 「岩猿は喋んな。そういうわけだから遠路はるばる…あれ?あら?鹿がいない?どこ行っちゃったのかしら?あきらめて帰っちゃったのかしら?」
人の姿となった女峰が現れゆったりと土下座する。
女峰 「お願いでございます。なにとぞ猿丸様にお目通しください。でなければ私は国へ帰れませぬ。」
観猿 「え、ひょっとしてさっきの鹿?ホントに神様だったの。う~ん、だけど人の姿になっても猿丸様はお会いにはならないわよ。」
猿丸 「いいや、そうでもねえぜ。」
観猿 「えーっ!」
岩・貴家猿(同時)「猿丸親分!」
鹿の正体が綺麗なご婦人とわかったため態度をかえて出てきた猿丸。
背中に「二代目」の文字が書かれた服を着ている。
キザっぽいが三枚目。顔は猿顔。喋りはよく歌舞伎調になる。
猿丸 「おう、おめえら、ご婦人になんて格好をさせてやがる。ささ、どうぞこちらにお掛けしておくんなせい。おう、観猿、茶を入れろ。岩猿は茶菓子を持って来い、間違っても石ころ出すんじゃねえぞ。貴家猿おめえは、俺の肩をもめ。してご婦人、もっとよくお顔をみせてくださいまし。もっとお顔を。」
猿丸は猿顔にコンプレックスがあるため、顔にこだわりがある。
貴家猿 「あ~ん。猿丸様~。私も見つめて~。」
間に割って入る貴家猿。無言で貴家猿にアイアンクローをかけてどかす猿丸。
貴家猿 「ちょっと、猿丸様、とても気持ちいいわ。(ご満悦)」
猿丸 「ほ~う。ほ~う。(女峰をじろじろ見る)それで、ご婦人ご用件は?」
女峰 「はい。私、二荒の国、女峰山の神でございます。今わが国では赤城山の神と戦になり、劣勢でございます。こたびは鹿島の神に猿丸様をご紹介いただきました。猿丸様、何卒お御力をお貸しくださいまし。」
猿丸 「…あんたの目、強ぇな。しかし女峰の神さんよ、遠路はるばる申し訳ねえが、戦に協力はできねえな。戦なんて負ければみじめ、勝ったところで恨まれ、回り巡って悲しみしか生みださねえ。そんな仏の道に背くことに、はいわかりましたと、簡単に、あ、引き受けることは、あ、できやぁしね~よ~。」
見得を切る猿丸。
三猿 「いよ、親分!」
女峰 「しかし、このままでは二荒と、わが娘、湖の女神華厳も赤城山の神のものとなってしまいます。」
猿丸 「娘?」
女峰 「もちろんただでとは言いませぬ。猿丸様、これを。神剣降臨、仏の御魂!」
猿丸・三猿(同時)「仏の御魂!」
天空より仏の御魂の剣が現れる。
観猿 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってぇ、ウソでしょう!なんで仏の御魂がここにあるの?猿丸様見て、仏の御魂~、仏の御魂よ~。」
猿丸 「ああ、ああ、こりゃぁ、こりゃぁ、驚れいたぁ~。女峰さんよ、これをどうやって手に入れた?いや、それよりもこれを俺にくれるのか?」
女峰 「いいえ。」
猿丸・三猿ズッコける。
女峰 「仏の御魂は鹿島の神よりお貸しいただきました。これを猿丸様にお貸しすれば猿丸様のお力添えを得られると。」
猿丸 「か、貸すだと~。あのドケチ野郎…。それにしても仏の御魂とは。宇宙にあっちゃあ探しても見つからねぇわけだ。」
観猿 「まあ、どうしましょう猿丸様。貸すといえど私たちが長年探し求めていた仏の御魂が目の前に。どうします、どうします猿丸様。」
猿丸 「ええい、黙らねえか観猿!まさか仏の御魂が出てくるとは思わなんだ。しかしだ、この猿丸、仏の道を極めんと遥か西方の地より修業を積む身、長年探し求めた仏の御魂、されど、この猿丸を見くびってもらっちゃあ困る。物につられる猿丸様じゃあねえぜ。それと女峰さんよ、勘違いをされているようだから教えといてやろう。俺と鹿島の神は友達じゃねえんだ。ついこの前もその仏の御魂が原因で一戦交えてやったのよ。ところがだ、キレた鹿島の野郎が雷を連打するもんだから下界は火の海だ、神々の戦は関係ねえやつらまで巻き込んじまうめえわくな話。てめえ達だけの問題じゃねえのよ。まっ、そういうこった。遠路はるばる申し訳ねえが、戦なんてするもんじゃねえぜ。事がまあるく収まるよう、あ、帰っててめえの旦那と、あ、あ、あ、あ~あ和議の算段でも、立~て~る~ん~だ~な~!」
見得を切る猿丸。
観猿 「いよ、親分!」
貴家猿 「あ~ん。しびれる~。」
岩猿 「男だねぇ~。」
猿丸 「…だが、まあ、しかしなんだ…。その湖の女神の華厳ちゃんはかわいいのか?」
観猿 「え?」
女峰 「あ、はい、華厳は我ら二荒の神が生み育んだ美しい湖の女神でございます。」
猿丸 「美しい…。華厳ちゃんは独身か?」
女峰 「え、あ、はい、独身でございます。その美しさゆえ赤城山の神に求婚されております。」
猿丸 「…女峰山の神。いやさ、お母様。」
観猿 「お母様?」
猿丸 「物は相談でございますが、赤城山の神を蹴散らしたあかつきには、華厳ちゃんをご紹介していただけることは可能でしょうか?」
観猿 「話が婚活になったわ。言葉づかいも敬語になってるし…。」
岩猿 「完全に立場が逆転しておりますな。」
女峰 「はあ、猿丸様は土地神様ではないようですし、ご紹介することはできますが…。」
猿丸 「やい、観猿!岩猿!貴家猿!話は聞いての通りだ。」
観猿 「聞きたくなかったわ。」
猿丸 「これは戦じゃねぇ。神助けだ!」
猿丸戦隊サルバルカンが見栄を張る。
猿丸 「さあさあさあ、我ら猿丸戦隊サルバルカン、これから母上の娘、華厳の姫を救いに二荒の国へ駆けつける。ああ、襲い来る赤城山の神を見事蹴散らし、命を掛けてぇこの猿丸が、華厳の姫を救って見せましょう!これから始まる冒険活劇とくとご覧にあそばせーい!いくぞ!」
観猿 「観猿!(決めポーズ)」
岩猿 「岩猿!(決めポーズ。)」
貴家猿 「貴家猿!(決めポーズ。)」
猿丸 「よっしゃ~っ!猿丸戦隊!」
猿丸・三猿(同時)「サルバルカン!(ドラ音)」
猿丸 「出陣!」
観猿 「もう、見て見ぬふりはできないのかしら。」
岩猿 「物には釣られなかったが女に釣られたか。」
貴家猿 「あ~ん。私も婚活した~い。」
舞台から上手花道に照明切り替え。
勇気・龍之介(同時)「かっこいい~。」
愛 「うそでしょ。」
龍之介 「いくぞ勇気!猿丸戦隊!サルバルカン!」
決めポーズを取る勇気と龍之介。
なかよし 「(人数が)一人足りないね。」
美森 「なかよしのおじさん。」
なかよし 「なんじゃい?美森ちゃん。」
美森 「赤城山の火事って、鹿島の神と猿丸の喧嘩が原因だったのね。」
なかよし 「ほう、よく見抜いたのう。そうじゃ、そもそもの事の発端は鹿島の神と猿丸の喧嘩じゃったんじゃよ。後に鹿島の神が語ってくれたんじゃが、出雲大社での神々の会議の帰り道に猿丸から仏の御魂の在りかをしつこく問いつめられたそうじゃ。仏の御魂は、鹿島の神にとっては命と同じくらいに大事な神剣。猿丸に、もうこの世にないと言ったら、やたら嘘つき呼ばわりされたらしくてな。さすがの鹿島の神もキレて猿丸と大喧嘩したそうじゃ。後に自分達の喧嘩で赤城山が燃えてしまったという事実を知ったらしいんじゃが、それはもう後の祭りだったそうじゃ。」
龍之介 「それじゃあ悪いのは鹿島の神と猿丸じゃないか。」
なかよし 「今は人格化して見聞きしているからそうとも言えるかもしれん。しかし、本来神の所業は自然の所業、現実世界では只の落雷による山火事なんじゃよ。赤城山の神は火事で消えゆく命も歴史の一つとして受け入れなければならなかったのじゃが、それができなかったんじゃな。そして、妖魔の力を借りて運命を変えてしまったんじゃ、己の魂と引き換えに。その後は君たちも知る通りじゃ。」
勇気 「赤城山の神はとても優しいんだね。」
なかよし 「そうじゃな、土地神としては失格じゃが、人としては良い人というのかもしれん。華厳もそういう赤城の神ならぬ人間臭さを愛したのかもしれんな。」
美森 「そうよね、なんか赤城ってほっとけない感じがするものね。」
愛 「あ、分かる~。」
龍之介 「でもまあ、俺たちがここで何言ったてしょうがないじゃん。昔の話なんだから。」
なかよし 「ところが!そうとも限らないのじゃよ、のうユバ君。」
美森 「どういうこと?」
なかよし 「君たち、運命とは何か知っているかな?」
美森 「決まっている事みたいな?」
なかよし 「その通りじゃ。運命とはあまたのつながりから導きだされた決まり事。勇気君が華厳の石を拾ったのも運命。そしてこれからお前さん達が神の夢の奥深くに進み行くのも運命なのじゃ。では、みんな準備はいいか?」
愛 「準備って何よ?」
なかよし 「今見てきた伝説の世界に行く準備じゃ。」
愛 「はあ?」
何処からともなく静かな湖畔の輪唱が聞こえてくる。
なかよし 「わしらも神の記憶を辿り戦場ヶ原の伝説の舞台に参加するのじゃ!」
愛 「何言ってるの?参加できるわけないじゃない!これは夢なんでしょう!」
なかよし 「神の夢とは神の記憶、神の記憶とはそれすなわち現実なり。今こそ運命の扉を開かん!いでよ夢の扉!そして我らを戦場ヶ原の伝説の舞台へ導きたまえ!ユバ君頼んだよ。」
ユバ 「イエス、オール・ライト。オープン・ザ・ドリーム。」
舞台中央が光り輝き夢の扉が開く。
なかよし 「運命の時は来た。勇気、愛、美森、龍之介、行こう伝説の世界へ!」
光りの中に消えていくなかよし。華厳の石を見つめる勇気。
龍之介 「よし、行くぞみんな。」
愛 「ちょっと待てよ、行ってどうすんのよ!」
龍之介 「分かんねえけど、さっきなかよしのおっさんが言ってたろ、運命だって。それに俺この物語最後まで見たいし。」
勇気 「え~、僕こわいよ~。」
龍之介 「勇気は俺と一緒な、お前、華厳の石持ってるし。」
勇気 「え~。」
愛 「美森ちゃんどうする?」
美森 「私も怖いわ。」
愛 「じゃあ止める?」
美森 「怖いけど、赤城山は私たちの故郷。行こう!」
龍之介 「よし決まった!行くぜみんな、大冒険の始まりだ!」
愛 「あんた軽いわね。」
勇気 「大丈夫かな~。」
光りの中に消えていく子供達。カッコウの輪唱が終わる。
暗転。
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※※※
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