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資料
戦場ヶ原について
しおりを挟む戦場ヶ原(せんじょうがはら)は、栃木県日光市の日光国立公園内にある高層湿原である。標高は約1,390mから1,400mである。戦場ヶ原という地名は、山の神がこの湿原を舞台に争いを繰り広げたという次の伝説に由来している。
その昔、中禅寺湖の所有をめぐって、赤城山の神と二荒山の神が戦争をはじめた。赤城軍は百足に、二荒軍は蛇になっての神戦である。蛇の二荒軍の敗色が濃厚になった。二荒山の女神は常陸国の鹿島神に知恵を借り、金色の星のある鹿となって奥州の弓の名手猿丸の力を借りた。猿丸の弓は赤城山の神の左目を貫き、二荒軍の勝利となった。この神々の争いの地が戦場ヶ原である。
戦場ヶ原に由来する地名
【赤沼 】戦いで流れた血で赤く染まった。
【菖蒲ケ浜】戦いの勝負がついた浜。
【歌ケ浜 】お祝いの酒盛りの地。
二荒山神社に伝えられる古事によると東山道下野国二荒山の神(男体権現)が領有する中禅寺湖を巡り赤城山の神と神戦をしたという説話が鎌倉時代の頃から伝わる。
二荒山神社に現存する縁起は巻子本の絵巻上巻のみであるが室町時代にこれを模写した日光山並当社縁起と題する上下二巻の大和風の絵巻物が愛媛県大洲市の宇都宮神社に現存し神戦図は下巻に載っているこの神社は二荒山の神を祭った社であり日光山縁起は同社の社宝になっている。元徳二年(1330年)三月、下野国宇都宮城主の宇都宮薩摩守豊房が下野国より伊豫国守護に転封された。その後、文明九年(1477年)九月九日に第十六代宇都宮城主の宇都宮右馬頭正綱が日光山縁起を奉納している。
しかし、この伝説は二荒山(蛇)が正義、赤城山(百足)が悪のようにとらえられる事が多く、内容が一方的な部分がある。また、群馬(上野国)赤城山地方ではこの話は逆転(赤城山が蛇)となる。河本けふへゐ氏の大百足研究室によると、百足vs大蛇という構図や百足側が人間の射る矢によって負傷するなど、三上山の百足退治(平安時代の伝説)との共通点が多く、氏が研究している俵藤太こと藤原秀郷は下野国の出身であることから、戦場ヶ原の伝説が伝わった、もしくは三上山の百足退治の話が日光につたわったと推測される。
ちなみに「二荒」は「ふたら」と読むが、読み方をかえると「にっこう」になる。
※参考資料
・栃木県立自然博物館展示資料
・戦場ヶ原三本松茶屋展示資料
・猿丸の弓のはなし~日光戦場ヶ原の伝説~
発行者/日光二荒山神社 (社)日光青年会議所 日光ユネスコ
・大百足研究室/河本けふへゐ
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