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第16話 マッカートの廃嫡発表と貴族たちの処罰(前編)
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私は、謁見の間におりますわ。
玉座に国王陛下が座り、周りには、王妃殿下、レノン第二王子殿下、私、マリー王女殿下が立っております。
登城するように王命が出されたので、国境を守る隣国に睨みをきかせている辺境の貴族も含めて、王国の全ての貴族家の当主が謁見の間に集まっておりますわ。
勿論、元父であるサイ公爵もいますわよ。
サイ公爵は、私が王家の方たちと一緒の位置に立っていることに驚いているよですわね。
婚約者の私がいるのにマッカート王太子殿下が居ないことと、なぜ集められ、これから何が行われるのか知らされていない貴族の方たちが、隣の者と私語をされたりしいて、少し騒がしくなっておりますわね。
「静粛に」
宰相である叔父様が、集まった貴族に静かにするように言われましたね。
騒がしかったら話ができませんからね。
謁見の間の玉座に陛下座っており、これから発言をされるというのに皆さん、隣にいる者と話をして、場を少し騒がしくさせるのは、如何なものですかね。
「皆、よく集まってくれた。これから色々と発表がある。発表の前にマッカートたちを連れて参れ。」
陛下がそう言われると、縛られたマッカート王太子殿下と縛られてはいないものの一緒にレベッカが連れられてきましたわ。
マッカート殿下が縛られていることで、また場が騒がしくなりましたね。
「静粛に」
また叔父様が静かにするように言われましたね。
騒がしくては、話が進みまないので、静かにしてもらいたいものですね。
「マッカートよ。なぜここに連れて来られたのかわかるか。一度だけ発言を許するので、申してみよ。」
「はい。国王陛下。」
「私が縛られ、ここに連れてこられたのは、私に婚約破棄されたソフィアと叔父にあたる宰相が謀ったかはです。」
「違うわ。馬鹿者が」
なに言っているですか。あなたは、自業自得なだけですよ。陛下をはじめ皆、呆れてますよ。
婚約破棄のことは、一部の者しか知りませんでしたからね。集められた貴族たちが騒がしくなりましたね。
話が先に進まないのは、問題ですが、これは、仕方ないかもしれませんわね。
「マッカート、おぬしが、そのような状況に置かれているのは、今までも問題を起こして、罰も与えてきたのに反省せず、次々に起こしたからだ。」
「まあ、よい。次だ。レベッカ嬢、その方は、マッカートから聞いた話によれば、マッカートと関係を持ち、マッカートは、そなたを婚約者にすると申していたが、間違いないか。一度、発言を許すので、申してみよ。ただし、嘘は許さぬぞ。」
「はい。国王陛下。」
「全て、事実です。マッカート王太子殿下に婚約者にと言って頂いたので、お受け致しました。」
「そうか。わかった。」
「では、発表をする。マッカート、おぬしには、今回、謹慎を命じた際に最後のチャンスだと伝えたはずだが、城から抜け出した。
よって、おぬしを廃嫡とし、第二王子であるレノンを王太子とする。それからマッカートの婚約者であった、ソフィア嬢をレノンの婚約者とする。」
「「「!!」」」
陛下の発言に皆、驚いたようですが、特にサイ公爵、マッカート元王太子、レベッカの三人が特に驚いていたようですね。そのあと三人とも私を睨み付けてきましたけどね……
「それから……「なぜ、私が廃嫡なのですか。ソフィアと宰相がレノンと結託して王国を好きなようにするために謀ったのです。私を廃嫡などしては、百年続いたミュゼルバ王国が終わってしまいます。お考えなおしてください。縄で縛られるべきは奴らです。」
そう言って、マッカート元王太子が私たちを指差しました。
マッカート元王太子、今回は、陛下は発言を許可しておりませんわよ。勝手に発言をしては、なりませんのよ。
それよりも陛下が話されているのに、割って入って発言をするなんて、以ての外ですわよ。
あなたが国王になった方が、王国が終わってしまうと思いますわ。
「そうですわ。ソフィアお姉様は、悪女ですからそうに違いませんわ。」
「そうだ。ソフィアは悪女です。お考えなおしてを陛下。」
レベッカあなたもですか。私が悪女ってなんですか。それにレベッカも、今回は、発言を許されてませんわよ。勝手な発言は許されませんわ。
「戯れ言が聞こえたが、話を続けるぞ。」
陛下お怒りですね。当然ですけどね。
「マッカートニ、おぬしとレベッカ嬢との婚約破棄は認めてやる。ただし
……」
それを聞いて、マッカート元王太子もレベッカも嬉しそうですね。まだ話は続いているというのに
「ただし、婚約は認めるが、マッカートとレベッカ嬢が婚約を破棄することは認めぬからな。これは王命であるからもし破った場合は、処罰する。それからマッカートは廃嫡後は平民とする。この話は以上だ。」
「!!」
話を最後まできかないからですわ。喜んでいたのに、今は顔が二人とも真っ青ですわよ。
「マッカートとレベッカ嬢は、退室せよ。城の門を出たらマッカートの縄を解いてやれ」
二人に退室するように言われ、城の門を出たらマッカート元王太子の縄を解くように騎士に指示を出され、騎士が二人を連れていかれました。
マッカート元王太子とレベッカが退室したので、この後は、いよいよザザン伯爵親子とザザン伯爵の派閥に属している腐った貴族たちの処罰が始まりますね。
玉座に国王陛下が座り、周りには、王妃殿下、レノン第二王子殿下、私、マリー王女殿下が立っております。
登城するように王命が出されたので、国境を守る隣国に睨みをきかせている辺境の貴族も含めて、王国の全ての貴族家の当主が謁見の間に集まっておりますわ。
勿論、元父であるサイ公爵もいますわよ。
サイ公爵は、私が王家の方たちと一緒の位置に立っていることに驚いているよですわね。
婚約者の私がいるのにマッカート王太子殿下が居ないことと、なぜ集められ、これから何が行われるのか知らされていない貴族の方たちが、隣の者と私語をされたりしいて、少し騒がしくなっておりますわね。
「静粛に」
宰相である叔父様が、集まった貴族に静かにするように言われましたね。
騒がしかったら話ができませんからね。
謁見の間の玉座に陛下座っており、これから発言をされるというのに皆さん、隣にいる者と話をして、場を少し騒がしくさせるのは、如何なものですかね。
「皆、よく集まってくれた。これから色々と発表がある。発表の前にマッカートたちを連れて参れ。」
陛下がそう言われると、縛られたマッカート王太子殿下と縛られてはいないものの一緒にレベッカが連れられてきましたわ。
マッカート殿下が縛られていることで、また場が騒がしくなりましたね。
「静粛に」
また叔父様が静かにするように言われましたね。
騒がしくては、話が進みまないので、静かにしてもらいたいものですね。
「マッカートよ。なぜここに連れて来られたのかわかるか。一度だけ発言を許するので、申してみよ。」
「はい。国王陛下。」
「私が縛られ、ここに連れてこられたのは、私に婚約破棄されたソフィアと叔父にあたる宰相が謀ったかはです。」
「違うわ。馬鹿者が」
なに言っているですか。あなたは、自業自得なだけですよ。陛下をはじめ皆、呆れてますよ。
婚約破棄のことは、一部の者しか知りませんでしたからね。集められた貴族たちが騒がしくなりましたね。
話が先に進まないのは、問題ですが、これは、仕方ないかもしれませんわね。
「マッカート、おぬしが、そのような状況に置かれているのは、今までも問題を起こして、罰も与えてきたのに反省せず、次々に起こしたからだ。」
「まあ、よい。次だ。レベッカ嬢、その方は、マッカートから聞いた話によれば、マッカートと関係を持ち、マッカートは、そなたを婚約者にすると申していたが、間違いないか。一度、発言を許すので、申してみよ。ただし、嘘は許さぬぞ。」
「はい。国王陛下。」
「全て、事実です。マッカート王太子殿下に婚約者にと言って頂いたので、お受け致しました。」
「そうか。わかった。」
「では、発表をする。マッカート、おぬしには、今回、謹慎を命じた際に最後のチャンスだと伝えたはずだが、城から抜け出した。
よって、おぬしを廃嫡とし、第二王子であるレノンを王太子とする。それからマッカートの婚約者であった、ソフィア嬢をレノンの婚約者とする。」
「「「!!」」」
陛下の発言に皆、驚いたようですが、特にサイ公爵、マッカート元王太子、レベッカの三人が特に驚いていたようですね。そのあと三人とも私を睨み付けてきましたけどね……
「それから……「なぜ、私が廃嫡なのですか。ソフィアと宰相がレノンと結託して王国を好きなようにするために謀ったのです。私を廃嫡などしては、百年続いたミュゼルバ王国が終わってしまいます。お考えなおしてください。縄で縛られるべきは奴らです。」
そう言って、マッカート元王太子が私たちを指差しました。
マッカート元王太子、今回は、陛下は発言を許可しておりませんわよ。勝手に発言をしては、なりませんのよ。
それよりも陛下が話されているのに、割って入って発言をするなんて、以ての外ですわよ。
あなたが国王になった方が、王国が終わってしまうと思いますわ。
「そうですわ。ソフィアお姉様は、悪女ですからそうに違いませんわ。」
「そうだ。ソフィアは悪女です。お考えなおしてを陛下。」
レベッカあなたもですか。私が悪女ってなんですか。それにレベッカも、今回は、発言を許されてませんわよ。勝手な発言は許されませんわ。
「戯れ言が聞こえたが、話を続けるぞ。」
陛下お怒りですね。当然ですけどね。
「マッカートニ、おぬしとレベッカ嬢との婚約破棄は認めてやる。ただし
……」
それを聞いて、マッカート元王太子もレベッカも嬉しそうですね。まだ話は続いているというのに
「ただし、婚約は認めるが、マッカートとレベッカ嬢が婚約を破棄することは認めぬからな。これは王命であるからもし破った場合は、処罰する。それからマッカートは廃嫡後は平民とする。この話は以上だ。」
「!!」
話を最後まできかないからですわ。喜んでいたのに、今は顔が二人とも真っ青ですわよ。
「マッカートとレベッカ嬢は、退室せよ。城の門を出たらマッカートの縄を解いてやれ」
二人に退室するように言われ、城の門を出たらマッカート元王太子の縄を解くように騎士に指示を出され、騎士が二人を連れていかれました。
マッカート元王太子とレベッカが退室したので、この後は、いよいよザザン伯爵親子とザザン伯爵の派閥に属している腐った貴族たちの処罰が始まりますね。
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