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第肆拾話 本登録

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 私との模擬戦で気絶したエドさんをシルバーさんに任せ、私は、ギルマスと一緒にギルマスの部屋に戻り、シルバーさんが来るのを待っていた。
 すると、シルバーさんがギルマスの部屋に入ってきた。

「失礼します。ギルマス、アオイちゃん、お待たせした。」

「うむ。席に着き、アオイの本登録手続きをやってやるのじゃ。エドは目を覚ましたか?」

「はい。目を覚ましました。なぜ自分が医務室にいるのかわからなかったみたいですけどね。怪我もないようでしたし、問題ないかと。」

 そういうと、シルバーさんは私の隣に座った。
 よかった。エドさん気がついて、まあ、私に負けるとか思ってなかっただろうから何で医務室にいるのかは理解できなかったんだろうな。

「じゃあ、アオイちゃん、手続き始めようか。」

「はい。お願いします。」

「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。仮登録と違うのは、やりたい役割や職業とか書いてもらうくらいだから」

「そうだよ。前衛とか後衛とかね。パーティー組む時に役立つからね。」
「剣士、槍士、戦士ファイターとかなら前衛で、弓士、魔法士、回復士とかなら後衛って感じだよ。まあ他にもあるけどね。」
「アオイちゃんの場合は、小さいし、全属性だから後衛で魔法士か回復士がいいんじゃないかな。」

「じゃあ、魔法士にします。」

 私は、話を聞いて、魔法士に決めた。
 魔法のある異世界に来たんだ魔法バンバン使いたいしね。

 書類を記入して、そして例のアレもやりました。
 今回は、ヒューイットさんが居ないので、シルバーさんにやってもらい、       無事に血判も押し、手続き終了となりました。
 指に針を刺すのは三回目ですが、何度やってもなれません。痛いです……
  
「手続き終了ね。これが新しいギルドカードだよ。」

 私は今までのギルドカードを返し、新しいギルドカードを受け取った。

「色が違うんですね。」

「そうだね。H~Fランクは普通のだけど、Eランクはブルー、Dランクはレッド、Cランクはブロンズ、Bランクはシルバー、Aランクはゴールド、Sランクはプラチナ、SSとSSSランクはブラックのギルドカードになるよ。」
「アオイちゃんは、本登録して、Eランクになったからブルーのギルドカードだよ。」

「なるほど。ランクが上がるとギルドカードの色も変わるのか。」

 そういえば、ヒューイットさん、王都に入る時にギルドカード出してたけど、何色だったかな?
 よく見えなかったからな……

「じゃあ、Eランク以上の依頼とか、Eランク以上の昇格条件やペナルティの説明からするね。」  

「はい。お願いします。」

 そういえば、さっきからギルマスは見ているだけで、一言も話さないけど、これってギルマスの部屋で手続きする必要あったのかな……
 まあ、座ってゆっくり手続きできるからいいけどさ。

「Eランクは、薬草採取も追加されるね。
 それからEランク以上からはランクにあった魔獣の討伐依頼が出きるようになる。Dランク以上になると護衛依頼が追加されるよ。
あと無理はしてはダメだけどEランク以上からは自分のランクの一つ上のランクの依頼まで受けれるようになるよ。」

 なるほどなるほど、私は、シルバーさんの説明を頷きながら聞いている。

「次にペナルティだけど、EランクとSSランクは違約金のみ、Dランクは違約金+五回連続失敗で降格、Cランクは違約金+五回連続又は八回失敗で降格、Bランクは違約金+五回連続又は十回失敗で降格、Aランクは違約金+五回連続又は一五回失敗で降格、Sランクは違約金+三回連続又は二十回失敗で降格になるから気をつけてね。」

「はい。わかりました。」

「説明は以上になるけど、何かわからないこととかある?」

「あのパーティーとかって組まないとダメなんですか?」

「そうだね。Aランク以上になるとソロで活動する冒険者もいたりするけど、大体はパーティー組んだり、クランに加入したりするね。
 その方が依頼達成しやすいからね。報酬は分配になるけどね。それにパーティー単位の依頼もランク上がると多くなるからね。」

「なるけど、ありがとうございます。」

 確かに、護衛依頼や討伐依頼は、即席パーティだと連携取れなかったりするだろうしね。

「それだけかな?」

「はい。今のところはもうないです。また聞きたいことがあれば受付で聞きます。」

「手続き終わったようじゃな。シルバーは戻っていいのじゃ。」

「では、失礼します。」

 今まで黙っていたギルマスが手続きが終わったのを見計らってそう言った。 
 ギルマスに言われてシルバーさんは、部屋から出て受付に戻っていった。

「アオイ、お前はちょっとヤバいの。親もおらず、能力を知られた場合、危険な目にあうじゃろうからどんな状況になっても助けられるくらい力や地位のある者とパーティ組なりした方がいいのじゃ」

 そんな事をギルマスが話し始めると誰ががギルマスの部屋に入ってきた。
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