59 / 127
二章 魔道学校編
第53話 こんな自分は嫌なのに
しおりを挟む
「んあ……?」
ゆっくりと意識が覚醒していく。
ぼんやりと目を開く。冷たい感触が頬に触れている。
どうやらわたしは倒れているようだ。
体を起こそうとしてうまく身動きが取れないことに気づく。
「縛られてる……?」
わたしの両手首は後ろ手に縛られていた。金属みたいな感触だ。鎖みたいなものだろうか。手錠とか?
ついでに両足首も同じく繋がれていた。これじゃあ体を起こすのも一苦労だ。
バランスを取りながら上体だけ起こす。
「ここは……、もしかしなくても牢屋?」
はっきりとしてきた頭で周囲を確認する。
薄暗いところだった。六畳もないであろうここには何もない。
石造りの床。それに鉄格子。そう、鉄格子である。
なんというか……やっぱり牢屋だよね。
鉄格子の向こう側には同じような部屋がある。これって部屋って言っていいものなのだろうか。プライベートなんて考慮されてないよね。丸見えだよ。
確認のため鉄格子に近づいて外側を見てみる。左右を見ても同じような鉄格子がいくつか見えた。
「捕まったってこと?」
なぜに? わたし犯罪者じゃないですよ?
気を失う前の記憶を振り返ってみる。
「ディジーといっしょにストーカーのおじさんを追いかけて……、そしたらクエミーが出てきて……。そうだ、クエミーに気絶させられたんだ」
なぜに? 気絶する前を思い出してみてもなんで牢屋に入れられているのかわからない。
わからないことをいつまでも考えてたって仕方がない。周囲の観察を続けることにした。
明かりはところどころにろうそくがあるくらいだ。ぼんやりとした灯だけじゃ頼りない。風はまったく感じられなかった。
全部壁で外の様子がわからない。もしかして地下とか?
「これじゃあれから時間がどれくらい経ったかもわかんないな」
さほど時間は経過していないのか、一日くらい経ってしまったのか。お腹の減り具合はそれなりにある。夕食は食べてなかったしなぁ。微妙に時間の経過がわからない。
「そういえばわたしの荷物ないし」
張り込みするつもりだったからちょっとつまめる物を入れてたのに。ないと思ったら余計にお腹が空いてきた。
「なんでこんなことに……」
本当にわけがわからない。悪い人を追いかけていたはずなのに、捕まったのはわたしだ。わたしだけ、ディジーはいない。
「もしかしてディジーって悪い人だったのかな……」
そんな考えが過る。
気絶する前のディジーとクエミーのやり取り。ディジーはわたしに何か隠し事があるんじゃないだろうか。だからわたしを置いて逃げてしまった。
逃げなきゃならない何かをしたのか? それがわたしが牢屋に入っている理由なのだとしたら、とんでもないことになっているんじゃなかろうか。
一体ディジーは何をしたんだろう?
「エル」
「わっ!? ……アウス?」
ぼんやりとアウスの姿が浮き上がる。もうちょっと照明がほしいよ。
「体は大丈夫なの?」
「う、うん……なんとか」
大丈夫じゃないのはこの状況かな。
アウスのいつも眠たげな目が心なししょんぼりと垂れ気味になっていた。
「気づけなかったのはあーしの責任なの」
「気づけなかったって何が?」
「エルに暗示魔法がかけられていたの」
「暗示魔法?」
オウム返しに首をかしげる。
暗示ってこう、人を操る的菜あれだろうか。あなたはだんだん眠くなるー、とか。
……なんとなく嫌な想像が芽生える。
「それって誰にかけられたかってわかる?」
「ディジーなの」
「っ」
はっきり名前を上げられる。
ディジーがわたしに、なんのために? いや、そもそも暗示をかけられた感じなんて全然ない。わたしはわたしの思った通りの行動しかしていない。
「あーしも気づかなかったの。あまりにも敵意がなかったの。だから――」
「嘘だよ」
「エル?」
口をついて出た言葉にアウスが怪訝な目を向ける。
「だってわたしは誰にも操られていない。わたしがわたしの考えで行動していた、ただそれだけだ。ディジーは関係ない。だってディジーは……わたしの友達なんだよ」
ディジーはわたしを害したりしない。
わたし達は互いに自分の力を振り絞って戦った中で、だからこそわかり合えた。友達になれた。それは彼女も口にしていたことだ。
「……ディジーはあーしの存在を知っていたの。だからこそ慎重に魔法をかけたの」
なのに、アウスは続ける。
「さっきエルの体に異常がないか調べたの。それでわかったの。簡単な暗示魔法がかけられていたの。あーしとエルに気づかれないように軽度の暗示。それはディジーを害する者を許すなというものなの」
わたしとアウスの付き合いはそれなりに長い。
だからわかってしまう。アウスは嘘をついていない。そもそも精霊に嘘をつく理由はないのだから。
嘘をつくのはいつだって人間だ。
「もっと強力なものなら気づけたの。それが返って違和感のないものになってしまったの」
「……」
反論なんてできない。言っていることはおそらく正しい。
それでも納得できないと思ってしまうのは、わたしがディジーを信じたいからだった。
でも、振り返ってみればディジーの周りに誰かの影があるかもしれないと聞いただけでわざわざ張り込みなんてするわたしだっただろうか?
いや、何か助けになればとは考えただろう。それでもここまで極端な行動に出る自分だったとは思えない。アウスから聞かされると余計にらしくないと思ってしまう。
それが暗示、ということなのだろう。
「いつから? いつからわたしは暗示にかけられていたの?」
「暗示魔法は高度な魔法なの。使用できたとしても術者が対象に触れる必要があるの」
「それっていつ?」
「エルがディジーに胸を揉まれている時だと思うの」
「ぶっ」
あ、あれかーっ!
いきなりのスキンシップで何かと思ったんだよ! それが暗示魔法のためだったなんてショックにもほどがある。
わたしは体を脱力させた。ぱたりと倒れる。
「……わたしってディジーに利用されていたのかな?」
わたしを動かしてなんの得があるかはわからない。それでもこんな状況になったのも、ディジーの計画通りだったとしたら。そんなの嫌だな……。
心が重くなる。横たわると石造りの床がひんやりしていてわたしを冷静にさせようとしてくる。
だけど、冷静にはなれなかった。
「ディジーの目的って何?」
「それは、わからないの」
「なんなんだよ……」
どういうつもりでディジーはわたしを利用したんだろうか。そもそもわたしに利用価値なんてあったのか? 別に大したことをしていない気がする。
それとも、わたしが牢屋にぶち込まれるのが望みだったのだろうか。
「何を考えてるの。ディジー……」
少なくとも彼女はクエミーが怒るようなことをしたのは間違いない。
ディジーの話を信じるのならクエミーはこの国の最高戦力の一人だ。そんな彼女に捕まって、牢屋にまで入れられた。ただごとじゃないだろう。
わたし、どうなるんだろう……。
「アウス」
「ん」
「アウスっていっつも出てくるのが遅いよね」
「エル?」
寝転がったままアウスに目だけを向ける。
「なんでこんな状況になるまで放置するの? アウスならなんとかできたんじゃないの? もっと気を付けてたらディジーのことにも、クエミーに捕まることだってなかったんじゃないの? 大精霊なんでしょ? いっつもニンゲンなんてって見下すんだったらなんとかしてよ!!」
最後は怒声だった。
黒い感情を口に出してしまった。そのまま声にしてしまった。
……わたし、何言ってるんだろ。そう思っても後の祭り。
アウスのせいじゃない。気づかなかったのはわたし。わかってないのはわたしなのに、なんでアウスに八つ当たりしているんだろう。
アウスの表情は変わらない。ただ、小さい体がさらに小さくなっているように見えてしまった。
「……」
互いに口を開かない。アウスは何も言ってくれない。
何言ってるの、甘えたこと言わないの。そういうのでもなんでもいいから何か言ってよ。
それこそがわたしの甘え。そんなことにわたしは気づかない。
「……ごめんなさい、なの」
絞り出すように、そんな言葉が聞こえた。
違うだろ! なんでアウスが謝るんだよ。何も悪いことしてないんなら謝るなよ!
自分勝手な考えになっていることに気づけない。この時のわたしはどうかしていたのだ。
いや、最初からどうかしていたのかもしれない。
牢屋に入れられたという不安。ディジーに裏切られたかもしれないという不安。負の感情が混じり合って黒い塊が腹の底に落ちていく。
これからどうなるんだろう。そんな先行きの不安がわたしの心を不安定にさせる。
わたしはアウスと口を利かなかった。
静かな牢屋だ。他に誰かがいる様子はやっぱりない。
よほど犯罪者が希少ということだろうか。それとも他に理由でもあるのか。情報がないと仮説すらまともに立てられない。
アウスに相談するという選択肢はなかった。どの口で言えるのか。
静かに時間だけが経過する。どれくらいの時が過ぎたかなんてわからない。体感敵にはものすごくゆっくりな気がする。
アウスはまだいるのだろうか? 気まずくて顔を向けられない。
消えてくれているとありがたいな。なんて、最低なこと考えてる。
ダメな方向に興奮していた。後からそれがわかっても言ったことを引っ込められるわけじゃない。考えなしの末路だ。
自己嫌悪が心を締め付ける。これもまた自分勝手なのだろう。
「……」
言葉を発しないままどれくらいの時が流れたのか。
ついに変化が訪れる。
反響する形で扉が開く音がしたのがわかった。
誰か来た。わたしは慌てて身を起こす。
足音が響く。二人分だろうか。だんだんと近づいてきていた。
「おっ、目を覚ましていたみたいだね」
男の人の声だった。
まん丸とした体形の男と、クエミーが鉄格子を挟んでわたしの前に現れた。
ゆっくりと意識が覚醒していく。
ぼんやりと目を開く。冷たい感触が頬に触れている。
どうやらわたしは倒れているようだ。
体を起こそうとしてうまく身動きが取れないことに気づく。
「縛られてる……?」
わたしの両手首は後ろ手に縛られていた。金属みたいな感触だ。鎖みたいなものだろうか。手錠とか?
ついでに両足首も同じく繋がれていた。これじゃあ体を起こすのも一苦労だ。
バランスを取りながら上体だけ起こす。
「ここは……、もしかしなくても牢屋?」
はっきりとしてきた頭で周囲を確認する。
薄暗いところだった。六畳もないであろうここには何もない。
石造りの床。それに鉄格子。そう、鉄格子である。
なんというか……やっぱり牢屋だよね。
鉄格子の向こう側には同じような部屋がある。これって部屋って言っていいものなのだろうか。プライベートなんて考慮されてないよね。丸見えだよ。
確認のため鉄格子に近づいて外側を見てみる。左右を見ても同じような鉄格子がいくつか見えた。
「捕まったってこと?」
なぜに? わたし犯罪者じゃないですよ?
気を失う前の記憶を振り返ってみる。
「ディジーといっしょにストーカーのおじさんを追いかけて……、そしたらクエミーが出てきて……。そうだ、クエミーに気絶させられたんだ」
なぜに? 気絶する前を思い出してみてもなんで牢屋に入れられているのかわからない。
わからないことをいつまでも考えてたって仕方がない。周囲の観察を続けることにした。
明かりはところどころにろうそくがあるくらいだ。ぼんやりとした灯だけじゃ頼りない。風はまったく感じられなかった。
全部壁で外の様子がわからない。もしかして地下とか?
「これじゃあれから時間がどれくらい経ったかもわかんないな」
さほど時間は経過していないのか、一日くらい経ってしまったのか。お腹の減り具合はそれなりにある。夕食は食べてなかったしなぁ。微妙に時間の経過がわからない。
「そういえばわたしの荷物ないし」
張り込みするつもりだったからちょっとつまめる物を入れてたのに。ないと思ったら余計にお腹が空いてきた。
「なんでこんなことに……」
本当にわけがわからない。悪い人を追いかけていたはずなのに、捕まったのはわたしだ。わたしだけ、ディジーはいない。
「もしかしてディジーって悪い人だったのかな……」
そんな考えが過る。
気絶する前のディジーとクエミーのやり取り。ディジーはわたしに何か隠し事があるんじゃないだろうか。だからわたしを置いて逃げてしまった。
逃げなきゃならない何かをしたのか? それがわたしが牢屋に入っている理由なのだとしたら、とんでもないことになっているんじゃなかろうか。
一体ディジーは何をしたんだろう?
「エル」
「わっ!? ……アウス?」
ぼんやりとアウスの姿が浮き上がる。もうちょっと照明がほしいよ。
「体は大丈夫なの?」
「う、うん……なんとか」
大丈夫じゃないのはこの状況かな。
アウスのいつも眠たげな目が心なししょんぼりと垂れ気味になっていた。
「気づけなかったのはあーしの責任なの」
「気づけなかったって何が?」
「エルに暗示魔法がかけられていたの」
「暗示魔法?」
オウム返しに首をかしげる。
暗示ってこう、人を操る的菜あれだろうか。あなたはだんだん眠くなるー、とか。
……なんとなく嫌な想像が芽生える。
「それって誰にかけられたかってわかる?」
「ディジーなの」
「っ」
はっきり名前を上げられる。
ディジーがわたしに、なんのために? いや、そもそも暗示をかけられた感じなんて全然ない。わたしはわたしの思った通りの行動しかしていない。
「あーしも気づかなかったの。あまりにも敵意がなかったの。だから――」
「嘘だよ」
「エル?」
口をついて出た言葉にアウスが怪訝な目を向ける。
「だってわたしは誰にも操られていない。わたしがわたしの考えで行動していた、ただそれだけだ。ディジーは関係ない。だってディジーは……わたしの友達なんだよ」
ディジーはわたしを害したりしない。
わたし達は互いに自分の力を振り絞って戦った中で、だからこそわかり合えた。友達になれた。それは彼女も口にしていたことだ。
「……ディジーはあーしの存在を知っていたの。だからこそ慎重に魔法をかけたの」
なのに、アウスは続ける。
「さっきエルの体に異常がないか調べたの。それでわかったの。簡単な暗示魔法がかけられていたの。あーしとエルに気づかれないように軽度の暗示。それはディジーを害する者を許すなというものなの」
わたしとアウスの付き合いはそれなりに長い。
だからわかってしまう。アウスは嘘をついていない。そもそも精霊に嘘をつく理由はないのだから。
嘘をつくのはいつだって人間だ。
「もっと強力なものなら気づけたの。それが返って違和感のないものになってしまったの」
「……」
反論なんてできない。言っていることはおそらく正しい。
それでも納得できないと思ってしまうのは、わたしがディジーを信じたいからだった。
でも、振り返ってみればディジーの周りに誰かの影があるかもしれないと聞いただけでわざわざ張り込みなんてするわたしだっただろうか?
いや、何か助けになればとは考えただろう。それでもここまで極端な行動に出る自分だったとは思えない。アウスから聞かされると余計にらしくないと思ってしまう。
それが暗示、ということなのだろう。
「いつから? いつからわたしは暗示にかけられていたの?」
「暗示魔法は高度な魔法なの。使用できたとしても術者が対象に触れる必要があるの」
「それっていつ?」
「エルがディジーに胸を揉まれている時だと思うの」
「ぶっ」
あ、あれかーっ!
いきなりのスキンシップで何かと思ったんだよ! それが暗示魔法のためだったなんてショックにもほどがある。
わたしは体を脱力させた。ぱたりと倒れる。
「……わたしってディジーに利用されていたのかな?」
わたしを動かしてなんの得があるかはわからない。それでもこんな状況になったのも、ディジーの計画通りだったとしたら。そんなの嫌だな……。
心が重くなる。横たわると石造りの床がひんやりしていてわたしを冷静にさせようとしてくる。
だけど、冷静にはなれなかった。
「ディジーの目的って何?」
「それは、わからないの」
「なんなんだよ……」
どういうつもりでディジーはわたしを利用したんだろうか。そもそもわたしに利用価値なんてあったのか? 別に大したことをしていない気がする。
それとも、わたしが牢屋にぶち込まれるのが望みだったのだろうか。
「何を考えてるの。ディジー……」
少なくとも彼女はクエミーが怒るようなことをしたのは間違いない。
ディジーの話を信じるのならクエミーはこの国の最高戦力の一人だ。そんな彼女に捕まって、牢屋にまで入れられた。ただごとじゃないだろう。
わたし、どうなるんだろう……。
「アウス」
「ん」
「アウスっていっつも出てくるのが遅いよね」
「エル?」
寝転がったままアウスに目だけを向ける。
「なんでこんな状況になるまで放置するの? アウスならなんとかできたんじゃないの? もっと気を付けてたらディジーのことにも、クエミーに捕まることだってなかったんじゃないの? 大精霊なんでしょ? いっつもニンゲンなんてって見下すんだったらなんとかしてよ!!」
最後は怒声だった。
黒い感情を口に出してしまった。そのまま声にしてしまった。
……わたし、何言ってるんだろ。そう思っても後の祭り。
アウスのせいじゃない。気づかなかったのはわたし。わかってないのはわたしなのに、なんでアウスに八つ当たりしているんだろう。
アウスの表情は変わらない。ただ、小さい体がさらに小さくなっているように見えてしまった。
「……」
互いに口を開かない。アウスは何も言ってくれない。
何言ってるの、甘えたこと言わないの。そういうのでもなんでもいいから何か言ってよ。
それこそがわたしの甘え。そんなことにわたしは気づかない。
「……ごめんなさい、なの」
絞り出すように、そんな言葉が聞こえた。
違うだろ! なんでアウスが謝るんだよ。何も悪いことしてないんなら謝るなよ!
自分勝手な考えになっていることに気づけない。この時のわたしはどうかしていたのだ。
いや、最初からどうかしていたのかもしれない。
牢屋に入れられたという不安。ディジーに裏切られたかもしれないという不安。負の感情が混じり合って黒い塊が腹の底に落ちていく。
これからどうなるんだろう。そんな先行きの不安がわたしの心を不安定にさせる。
わたしはアウスと口を利かなかった。
静かな牢屋だ。他に誰かがいる様子はやっぱりない。
よほど犯罪者が希少ということだろうか。それとも他に理由でもあるのか。情報がないと仮説すらまともに立てられない。
アウスに相談するという選択肢はなかった。どの口で言えるのか。
静かに時間だけが経過する。どれくらいの時が過ぎたかなんてわからない。体感敵にはものすごくゆっくりな気がする。
アウスはまだいるのだろうか? 気まずくて顔を向けられない。
消えてくれているとありがたいな。なんて、最低なこと考えてる。
ダメな方向に興奮していた。後からそれがわかっても言ったことを引っ込められるわけじゃない。考えなしの末路だ。
自己嫌悪が心を締め付ける。これもまた自分勝手なのだろう。
「……」
言葉を発しないままどれくらいの時が流れたのか。
ついに変化が訪れる。
反響する形で扉が開く音がしたのがわかった。
誰か来た。わたしは慌てて身を起こす。
足音が響く。二人分だろうか。だんだんと近づいてきていた。
「おっ、目を覚ましていたみたいだね」
男の人の声だった。
まん丸とした体形の男と、クエミーが鉄格子を挟んでわたしの前に現れた。
0
あなたにおすすめの小説
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる