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第二部
146.体育祭は燃えているか
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雲一つない晴天。最高の天気で体育祭当日を迎えられた。
長い黒髪をポニーテールにした葵は赤組の先頭に立つ。堂々としていて、かわいさ溢れる彼女に誰もが釘付けとなっていた。
「よーし! みんなー! 今日は全力でがんばろうね!」
「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーっ!!」」」
葵のかけ声一つで、男子連中の雄叫びが轟いた。すげえな、地面が揺れたぞ。
今回の葵はかつてないほどのやる気を見せている。これも瞳子へのライバル心が燃えているためだろう。小学生時代の彼女にとはいえ、立派な目標である。
「やっぱり宮坂さんがいると心強いわ。みんなの目が違うんやもん」
「みんなってより、主に男子達のだけどね」
佐藤と小川さんはほのぼのしたものである。佐藤はいつも通りだけど、こういうイベントで小川さんがのんびりしているというのは珍しい。
「な、なんかすごいですね……。僕も同じ赤組なのに圧倒されてしまいますよ」
「うん。まあやる気があるのはいいことだよね」
「やる気の一言で片づけていい士気の高さではないと思いますが……」
葵のカリスマ(?)を目の当たりにした望月さんは驚いていた。中学までこんな感じだったから慣れてたけど、初めて見るとそりゃ驚くよね。
「ふっ。赤組も手強そうね。相手にとって不足はないわ」
「と、瞳子ちゃん」
吹きすさぶ風とともに現れたのは瞳子だった。本日は運動するため髪を編み込んでいる。ツインテールばかり印象に残っているけど、これもかなりかわいいじゃないか。
赤組の葵と、白組の瞳子が相対する。火花を散らす二人に、周囲は緊張感に息を呑む。
まるで各組の代表者なのかってほどの空気を出しているが、別にそんなことはない。二人のオーラがすごすぎて周りの目を否応なく集めてしまっているだけという話だ。
「瞳子ちゃん……。今日は私が勝つよ」
葵のポニーテールが風でなびく。いいタイミングで風が吹くね。
「葵……。あたし、もう負ける気がしないわ」
瞳子が柔らかく微笑む。髪型だけじゃない印象の変化を感じる。
この余裕の表情に、葵は満面の笑みで応えた。
「じゃあ、勝負だねっ!」
こうして、体育祭の火ぶたが切られたのである。
「それはそうと、葵も瞳子も早く整列しろよ。もうすぐ開会式始まるんだから」
俺の言葉に葵と瞳子が慌てて移動する。見守っていた周囲もバタバタとそれに続いた。
※ ※ ※
「うんとこしょ! どっこいしょぉっ!!」
綱引き。俺達赤組が勝利した。
「さすがトシくん! すごい力だったねっ」
赤組のテントに戻ると、一番に葵に褒められた。
「いや、綱引きは俺だけの力じゃないし。全員の力があったからだよ」
と、クールに振る舞ってみたものの、正直彼女に褒められてめちゃくちゃ嬉しかった。
なんかこう、真っ先に褒めてくれると素直に嬉しくなってしまうものだよね。頬が緩むのを隠すために思わずそっぽを向いてしまう。
「高木くん、何よその緩み切った表情?」
するとニヤニヤしている小川さんと目が合ってしまった。やなところにいますね……。
「さてさて、そろそろ僕の出番ですね」
「望月さん応援してるよ」
「がんばりやー」
望月さんが決意のこもった表情で立ち上がった。彼女にしては珍しいシリアス顔である。
まあ望月さんが出場するパン食い競走が次ってだけの話なんだけども。決勝戦の試合にでも出るのかって雰囲気をかもし出す背中に、俺と佐藤は声援を送った。
「僕、瞳子さんに胸をお借りするつもりでがんばります!」
「そ、そう? お互い全力を尽くしましょうね」
ちなみに瞳子もパン食い競走に出場する。球技大会で実力を知っているだろうし、望月さんが緊張する原因になっているんだろうな。
パン食い競走では口だけでパンを取らなければならない。手を使うのは反則だ。
そのルールを守らせるためか、スタート前に両手を後ろ手にしてハチマキで縛るのだ。かなり動きにくそうな格好になってしまう。
「手を縛ってたらこけた時が危ないだろうが……」
「瞳子ちゃんは平衡感覚いいし大丈夫だよ」
心配する俺とは正反対に、葵はあっけらかんと信頼を口にする。
瞳子の身体能力の高さは知っている。知っているけれど、心配なものは心配なのだ。
「それは大げさやで高木くん……」
手を組んで祈りのポーズをしていたら佐藤に呆れられた。小川さんに至っては大笑いしていた。ケガをしないようにと神様に願っていちゃ悪いかよっ。
「あっ、瞳子ちゃんの番だ」
スタートラインに瞳子や望月さんが並ぶ。なんだか後ろ手に縛られている女子が何人も並んでいる光景ってのも変な感じだな。どうしたって胸を張る体勢になっちゃってるし……。
「葵はパン食い競走に出なくてよかったな」
「なんで? 私、けっこう平衡感覚いい方だよ。普通に走るよりはいけるかなって思ってたんだけど」
うん、そこじゃなくてね……。悪いのは女子を後ろ手で縛ろうっていうこの種目自体だから。
葵は規格外にしても、瞳子だって同世代の中で成長著しい方である。どこがとか言わないけどさ。
「くっ……」
思わず唇を噛む。
もっとパン食い競走の危険性を考えるべきだった。今さらながらこの危険な種目に瞳子の出場を許してしまったことに後悔しかない。
「ああしてみると、もっちーってばけっこう胸あるのね。きのぴーは……」
「小川さん黙っててくれ!」
迂闊にそういうこと口にしないでほしい。他の連中まで胸に視線が集中したらどうしてくれるんだ!
「あー……」
それと葵。その仕方ないなぁという顔はやめろ。今は別に男の子的な反応しているわけじゃないんだからねっ。
そんなわけで、瞳子の順番が回ってきた。
「僕はベストを尽くしました。それで負けたのだから悔しさもありません。ただただ勝者を称えたいのです。……さすがです、瞳子さん!」
「ありがとう。梨菜も良い走りだったわ」
競技を終えた瞳子と望月さんは互いの健闘を称え合う。名前呼びしているし、勝負を通じて仲良くなったのだろう。
結果は瞳子が一着。望月さんが二着であった。
後ろ手に縛られているにもかかわらず、望月さんは淀みのない良い走りっぷりだった。パンを取るジャンプも、口の使い方も完璧だったと言っても過言じゃない。
けれど、それをことごとく上回った瞳子。流れるような美しい動きに、感嘆のため息が聞こえてきたほどである。あとパンをくわえて走る瞳子がかわいかったです。
白組テントを見てみれば、瞳子は獲得したパンを友達と分け合って楽しそうにしていた。体育祭を満喫しているなぁ。
「次は私の番だから行ってくるね」
「おう。がんばれよ葵」
葵と入れ替わるようにして望月さんが戻ってきた。
「はぁ~……。走っている瞳子さん、素敵でした……」
「そ、そっか……。望月さんもがんばってたね。お疲れ様」
自分の彼女にうっとりしている女子。反応に困るな。
「瞳子さんが活躍して、高木くんも嬉しかったですよね」
「ん?」
そりゃ瞳子が活躍して嬉しいけども。同じ赤組の望月さんが負けて喜んでいるところを見せるわけにはいかないだろう。
「やっぱり好きな人が活躍すると嬉しいですよね」
「す、好きな人って……」
好きな人だけども。でも、そのことを望月さんに言ったことあったっけ?
「幼馴染だから、ってのはなしですよ。高木くんの熱烈な視線。瞳子さんの近くにいたからよくわかりましたよ」
「うっ……」
熱烈な、って言われるほどだったのか? ちょっとだけ心配が表に出すぎたかもしれない。
「同じ赤組の僕も走ってたんですけどねー。まあ瞳子さんですし、しょうがないですよね。高木くんの応援は諦めておきます」
「ご、ごめんな……」
「あと、瞳子さんは高木くんの視線に気づいてましたよ」
マジか。まったく気づいている素振りなかったから競技に集中しているもんだと思っていたよ。
「いいですよね。そうやって言葉にしなくてもわかり合える関係って」
「望月さんもお兄さん達にわかってもらってんじゃない?」
「高木くーん、怒りますよー」
笑顔の望月さんからプレッシャーを感じる。なんだろう、笑顔で圧力かけていくのは女子の手口なのか?
「でもまあ、心で通じ合っているとか、目に見えないつながりが大切だとか言いますけど、やっぱり言葉の力は大きいですよ」
「ん、まあな」
「だからですね。宣言するならした方がいいと思うんですよ」
「宣言? あれ、何の話?」
望月さんは無言で指を差した。その先には白組テント。楽しそうに談笑している瞳子の姿があった。
「誰かに取られても知りませんからね」
その相手は友達の女子ではなく、見知らぬ男子だった。
長い黒髪をポニーテールにした葵は赤組の先頭に立つ。堂々としていて、かわいさ溢れる彼女に誰もが釘付けとなっていた。
「よーし! みんなー! 今日は全力でがんばろうね!」
「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーっ!!」」」
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葵のカリスマ(?)を目の当たりにした望月さんは驚いていた。中学までこんな感じだったから慣れてたけど、初めて見るとそりゃ驚くよね。
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「と、瞳子ちゃん」
吹きすさぶ風とともに現れたのは瞳子だった。本日は運動するため髪を編み込んでいる。ツインテールばかり印象に残っているけど、これもかなりかわいいじゃないか。
赤組の葵と、白組の瞳子が相対する。火花を散らす二人に、周囲は緊張感に息を呑む。
まるで各組の代表者なのかってほどの空気を出しているが、別にそんなことはない。二人のオーラがすごすぎて周りの目を否応なく集めてしまっているだけという話だ。
「瞳子ちゃん……。今日は私が勝つよ」
葵のポニーテールが風でなびく。いいタイミングで風が吹くね。
「葵……。あたし、もう負ける気がしないわ」
瞳子が柔らかく微笑む。髪型だけじゃない印象の変化を感じる。
この余裕の表情に、葵は満面の笑みで応えた。
「じゃあ、勝負だねっ!」
こうして、体育祭の火ぶたが切られたのである。
「それはそうと、葵も瞳子も早く整列しろよ。もうすぐ開会式始まるんだから」
俺の言葉に葵と瞳子が慌てて移動する。見守っていた周囲もバタバタとそれに続いた。
※ ※ ※
「うんとこしょ! どっこいしょぉっ!!」
綱引き。俺達赤組が勝利した。
「さすがトシくん! すごい力だったねっ」
赤組のテントに戻ると、一番に葵に褒められた。
「いや、綱引きは俺だけの力じゃないし。全員の力があったからだよ」
と、クールに振る舞ってみたものの、正直彼女に褒められてめちゃくちゃ嬉しかった。
なんかこう、真っ先に褒めてくれると素直に嬉しくなってしまうものだよね。頬が緩むのを隠すために思わずそっぽを向いてしまう。
「高木くん、何よその緩み切った表情?」
するとニヤニヤしている小川さんと目が合ってしまった。やなところにいますね……。
「さてさて、そろそろ僕の出番ですね」
「望月さん応援してるよ」
「がんばりやー」
望月さんが決意のこもった表情で立ち上がった。彼女にしては珍しいシリアス顔である。
まあ望月さんが出場するパン食い競走が次ってだけの話なんだけども。決勝戦の試合にでも出るのかって雰囲気をかもし出す背中に、俺と佐藤は声援を送った。
「僕、瞳子さんに胸をお借りするつもりでがんばります!」
「そ、そう? お互い全力を尽くしましょうね」
ちなみに瞳子もパン食い競走に出場する。球技大会で実力を知っているだろうし、望月さんが緊張する原因になっているんだろうな。
パン食い競走では口だけでパンを取らなければならない。手を使うのは反則だ。
そのルールを守らせるためか、スタート前に両手を後ろ手にしてハチマキで縛るのだ。かなり動きにくそうな格好になってしまう。
「手を縛ってたらこけた時が危ないだろうが……」
「瞳子ちゃんは平衡感覚いいし大丈夫だよ」
心配する俺とは正反対に、葵はあっけらかんと信頼を口にする。
瞳子の身体能力の高さは知っている。知っているけれど、心配なものは心配なのだ。
「それは大げさやで高木くん……」
手を組んで祈りのポーズをしていたら佐藤に呆れられた。小川さんに至っては大笑いしていた。ケガをしないようにと神様に願っていちゃ悪いかよっ。
「あっ、瞳子ちゃんの番だ」
スタートラインに瞳子や望月さんが並ぶ。なんだか後ろ手に縛られている女子が何人も並んでいる光景ってのも変な感じだな。どうしたって胸を張る体勢になっちゃってるし……。
「葵はパン食い競走に出なくてよかったな」
「なんで? 私、けっこう平衡感覚いい方だよ。普通に走るよりはいけるかなって思ってたんだけど」
うん、そこじゃなくてね……。悪いのは女子を後ろ手で縛ろうっていうこの種目自体だから。
葵は規格外にしても、瞳子だって同世代の中で成長著しい方である。どこがとか言わないけどさ。
「くっ……」
思わず唇を噛む。
もっとパン食い競走の危険性を考えるべきだった。今さらながらこの危険な種目に瞳子の出場を許してしまったことに後悔しかない。
「ああしてみると、もっちーってばけっこう胸あるのね。きのぴーは……」
「小川さん黙っててくれ!」
迂闊にそういうこと口にしないでほしい。他の連中まで胸に視線が集中したらどうしてくれるんだ!
「あー……」
それと葵。その仕方ないなぁという顔はやめろ。今は別に男の子的な反応しているわけじゃないんだからねっ。
そんなわけで、瞳子の順番が回ってきた。
「僕はベストを尽くしました。それで負けたのだから悔しさもありません。ただただ勝者を称えたいのです。……さすがです、瞳子さん!」
「ありがとう。梨菜も良い走りだったわ」
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「ん?」
そりゃ瞳子が活躍して嬉しいけども。同じ赤組の望月さんが負けて喜んでいるところを見せるわけにはいかないだろう。
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「す、好きな人って……」
好きな人だけども。でも、そのことを望月さんに言ったことあったっけ?
「幼馴染だから、ってのはなしですよ。高木くんの熱烈な視線。瞳子さんの近くにいたからよくわかりましたよ」
「うっ……」
熱烈な、って言われるほどだったのか? ちょっとだけ心配が表に出すぎたかもしれない。
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「ご、ごめんな……」
「あと、瞳子さんは高木くんの視線に気づいてましたよ」
マジか。まったく気づいている素振りなかったから競技に集中しているもんだと思っていたよ。
「いいですよね。そうやって言葉にしなくてもわかり合える関係って」
「望月さんもお兄さん達にわかってもらってんじゃない?」
「高木くーん、怒りますよー」
笑顔の望月さんからプレッシャーを感じる。なんだろう、笑顔で圧力かけていくのは女子の手口なのか?
「でもまあ、心で通じ合っているとか、目に見えないつながりが大切だとか言いますけど、やっぱり言葉の力は大きいですよ」
「ん、まあな」
「だからですね。宣言するならした方がいいと思うんですよ」
「宣言? あれ、何の話?」
望月さんは無言で指を差した。その先には白組テント。楽しそうに談笑している瞳子の姿があった。
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その相手は友達の女子ではなく、見知らぬ男子だった。
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