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最後はいちゃいちゃ。
しおりを挟む「くぁぁぁあ…………」
ビックリするくらい大きな欠伸が出て、目が覚めた。いや、目が覚めてから欠伸かな? まぁどっちでも良い。
「…………んみゃ?」
それで気が付くと、真緒がベッドの中で私にしがみついてた。何事か。
「…………ま、マーちゃん?」
時々有るんだよね。何故か私のベッドに真緒とかお母さんが入って寝てる事が。なんだろう、捕まえて置かないと、またフラっとダンジョンに消えると思われてるのかな?
私だって好きでダンジョンに落ちた訳じゃないけど、まぁ娘が犬の散歩に行ったらすぐダンジョンが発生して、そこからゴブリンが大量に出て来る迷宮事変が起きて、そのまま娘が帰って来なかったなんて、そりゃトラウマか。
「マーちゃん、朝だよ起きて」
「…………みゅぅ」
可愛く鳴く妹をユサユサして起こす。まったく可愛い寝顔だ事。
しかし、皆どうやって部屋に入ってるのかな? 鍵かけてるんだけど…………。
自宅で鍵掛ける意味が有るのかって話だけど、浅田家ではこの辺徹底させてるんだよね。
こうやって施錠して寝る癖を付けないと、ホテルとか旅館に泊まる時に忘れて危ないし、普段から施錠する癖をつけろって事で、真緒の部屋にも私の部屋にも鍵がついてる。
なのに、何故か鍵開いてるんだよなぁ。
まぁ施錠する癖を付ける目的なので、別に家族に鍵開けられたからって何も無いけどさ。
「………………みゅぅぅう、…………あさぁ?」
「朝だよ。おはようマーちゃん」
「……にゃぁ、おねーちゃんだいしゅきぃ」
揺すって起こした真緒が、寝ぼけたまま私に抱き着いてくる。可愛い。
「……にゅぅう、まおっ、おねーちゃんだいしゅきなのぉ」
「私もマーちゃんが大好きだよぉ~♪︎」
あんまり可愛いから、ぎゅって抱きしめ返してウリウリする。あー可愛い。
まだまだ寝坊助な真緒は置いといて、私は一足先に起きてベッドを出る。
クローゼットを開けてパジャマを脱いで、カゴに入れる。ワンピースを出して着替えたら、ドレッサーに移動して丸椅子に座る。
鏡の前に座ったらドレッサーに置いてあるコームを取って、髪をゆっくり梳く。朝の身支度。
綺麗に整ったらヘアゴムで括ってツインテールに。その上から青いフリフリのシュシュも付けて完成だ。
「顔洗ってこよ」
お部屋を出ると、すぐに蒼炎がボフッと燃えてナイトが現れ、小さく一鳴きして朝のご挨拶。
「ぅおんっ」
「ん、ナイトもおはよう。今日もカッコよくて可愛いねっ」
「ぉん!」
ナイトと一緒に階段を降りて洗面所へ。子供用の台座もあるけど、最近の私は専らナイトに乗って身支度をする。大きくなったナイトの背中に座って身支度するの楽なんだぁ~。
歯磨きしてガラガラぺっ。顔を洗ってタオルで拭き拭き。
「すっきり! モーニングスーパー優子ちゃん完成!」
身支度を完了してから部屋に戻ると、扉を開けた瞬間、起きてた真緒が突撃して来た。
「んもぅ! 居なくなっちゃやなのぉ~!」
ギューって抱き着いて来て、私に頭をグリグリ押し付ける真緒がめっちゃ可愛い。死にそう。妹が可愛くて死にそう。
抱き締めて「ずっと一緒だよ~」って言うと「えへへぇ……」ってもにょもにょする真緒が無限に可愛い。可愛い過ぎるのでおデコにちゅってキスすると、「おねーちゃんしゃがんで!」って言われてしゃがむ。
「おねーちゃんしゅきぃ!」
するとほっぺにちゅーされた。みゃぁ真緒が可愛い~!
「お姉ちゃんも真緒がしゅきぃ~」
「えへへぇ♡」
そう言えば、お家配信してると真緒は居ないのか、お母さんは居ないのかってリスナーさんが一定数居るんだよね。コラボとかした方が良いのだろうか?
お母さんも真緒も、今じゃ立派なダンジョンアタッカーで有名人だし。私と一緒に潜ってる時の動画とかも、既に結構な再生数を叩き出してるはずだ。
「ああ、そうだ。配信設定しとかないと」
忘れてたけど、DMの配信って設定するとコラボ用の配信も可能なのだ。コラボしてる人の中から、誰のページから接続しても同じ所に飛ぶ様に出来る。
それで、その配信や動画に入った視聴数はコラボメンバーと頭割りでそれぞれのアカウントに集計される仕組みらしい。パーティで売ってる配信者の動画でそう言うのやってて最近知った。
それぞれ別枠で再生されると視聴者の取り合いになっちゃうしね。それが嫌ならコラボ設定しなきゃ良いんだし、今のところは使い易い設定として受け入れられてるそうだ。デメリット無いもんね。
ああ、あと、何故か「パッパは!?」って層も居る。何故かメディア露出ゼロのお父さんも一定の人気あるんだよね。ちょっと面白い。
「さて、銀級アタック前、最後のお休みだからね。有意義に行こう」
「うん!」
「わふっ」
得難い日常を謳歌する。可愛い妹や両親の愛を一身に受ける。これが、回り回って私の力になるから、こうしたダラダラの休日こそが私のパワーの源だ。
だって、此処に帰りたいと心が願えば、私の蒼は応えてくれる。
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