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異世界文明との接触
第41話 街歩き②
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お昼ご飯を食べようと、エルリックの東側、飲食店が集まるというエリアに来ているのだけど、レストランのようなお店は見当たらないわね。何か屋台のようなお店ばかりに見えるわ。
あたしとしては出来れば座って食べられるところが良いのだけど。
「ねえ、瑶さん。お店に入って座って食べるような習慣ないのかしら?」
「うーん、おそらく一般の人は屋台で買ってそれを適当に食べるんだと思うよ。現代日本みたいにテーブルについて昼食をゆっくりと楽しむってのは多分富裕層か庶民だとたまの贅沢なんじゃないかな。あとは朝未も知ってるトレトゥールか日本の茶屋的な何かがあればって感じだと思う。まあ、あくまでも地球の中世と同じなら、だけどね」
うーん、ラノベあるあるの、酒場的な何かに期待したのだけど考えてみれば、この世界の人たちって昼間はみんな仕事してるのよね。酒場なんてあったとしても夜しか意味ないわね。
「あとは、北のハンターギルドや傭兵ギルドのあるエリアなら可能性あるかもしれないけど……」
「え?ハンターや傭兵も昼間は仕事してるんじゃないの?」
「あの手の仕事はリスクも大きいけど、それに見合った収入もあるはずだからね。駆け出し以外なら。それに仕事の内容的に中堅以上なら休息をとってコンディションを整えないとパフォーマンスにも影響あるだろうから、そういう休んでいる彼らに昼間の食事を提供する店はあるとは思うよ」
そう言えば日本でも消防士なんかは一般のサラリーマンとは違った勤務体系だって聞いたことあるわね。プロスポーツ選手だってある意味そうだろうし。うん一般人と違う勤務の人がいるのは分かったわ。
「じゃあ、北エリアに行ってみましょうよ」
あたしがそう言うと瑶さんがちょっと顔を顰めたわね。
「ただ、荒っぽい奴らが多そうだから朝未を連れて行っていいものか迷う面はあるんだよね」
「え?ハンター登録の時の事見ていたでしょ?あたし結構平気だと思うの」
あら、瑶さんたら微妙な顔で頭掻いてるわね。あの時の感じなら襲われても返り討ちに出来ると思うのだけど。
「う、うん。言い方を変えよう。多分下品な奴らが多いと思うってことなんだよ」
下品?どういうことかしらね?そりゃ上品な食べ方するような人たちじゃないのは分かるけど。
あたしが意味が分からず頭を傾げていると、瑶さんがため息をついて口を開いてきたわ。
「あまり言いたくはないけど、こういう時代背景で生き死にの仕事をしてると、その種族保存の本能が刺激されてね、そういう方向に行く奴らが多いと思うんだよ」
種族保存の本能?
・
・
・
・
ボッ。それってうわあ、ちょっとそういうことよね。瑶さんも言いにくかったのは分かるけど、気づいたら顔が熱いわ。で、でもあたしなんかをそういう対象にしたりしないわよね。そりゃあと5年経てばそういう対象に見られないほうが悔しいかもしれないけど。冷静に考えて今のあたしをそういう対象にみる変態はさすがに少数派よね。
「ということで、行くだけ行ってみましょう。あまりに見るに堪えないようなら諦めて、そのあたりのトレトゥールで買って食べればいいでしょ」
「何が『ということ』なのかは分からないけど、朝未が良いなら行ってみようか」
北エリアはハンターギルド登録の時にチラリと見ただけだったのだけど、こうしてじっくり見る街並みは他の区画に比べて道が少し広いかしら。あと歩いている人がごついし、武装してる人が多いわね。
「ふーん、思ったより静かね」
「なんだい、いきなり」
「うーん、もっとこう、雑然というか、喧騒というかそんな感じかと思ったの」
「さすがに、そんなわけないだろう。ハンターだって傭兵だって無駄に争って怪我をしたら仕事に障るんだから」
「でも、ハンターギルドで登録の時には無駄に喧嘩売られたわよ」
「まあ、あれは無駄にプライドだけ高くて朝未の見た目に騙されたってとこだろうね」
「え、あたしの見た目?あたしの可愛い見た目に騙された感じ?ああ、あたしって悪女ね」
”くふふ”と笑っていると瑶さんが呆れた顔になったわね。
「まあ可愛い見た目ってのは間違いじゃないけど、意味がちょっと違うんだが、それに悪女っていうのも何かちょっとなあ……。まあ嬉しそうだからいいけど」
瑶さんの、そんな呟きは聞こえません。
「あ、瑶さん、ここ入ってみませんか」
何か賑やかそうな声の聞こえてくるお店があったので瑶さんに提案してみたのよね。
あら?ちょっと瑶さんの表情が微妙ね。
「ここかあ。風来のバイェステロスね。とりあえず朝未は私の後ろから入っておいで」
「後ろから?」
そう言うと瑶さんが入口をくぐったのであたしも瑶さんが言うように後から続いて入ったの。
「ぐわははは、そりゃ貴様が間抜けなだけだろーが……」
「うるせーよ。ほっとけ」
「おーい、ねえちゃんエールお代わりだ」
「あいよ、ちょっと待ってな」
「なあ、セシル良いだろ上行こうぜ」
「何度もいわせんじゃないよ。あたいは売りはしないって言ってんだろ」
な、なんかカオスね。
「はあ、やっぱりこういう店だったか。朝未、とりあえず座ってみるか?」
「え、ええ。ちょっとびっくりしたけど、暴れてるような人はいないみたいなので」
「いらっしゃいませ。初めて見る顔ですね」
空いていた隅のテーブルについたあたし達にウェートレスさんが声を掛けてくれたの。
あたしとしては出来れば座って食べられるところが良いのだけど。
「ねえ、瑶さん。お店に入って座って食べるような習慣ないのかしら?」
「うーん、おそらく一般の人は屋台で買ってそれを適当に食べるんだと思うよ。現代日本みたいにテーブルについて昼食をゆっくりと楽しむってのは多分富裕層か庶民だとたまの贅沢なんじゃないかな。あとは朝未も知ってるトレトゥールか日本の茶屋的な何かがあればって感じだと思う。まあ、あくまでも地球の中世と同じなら、だけどね」
うーん、ラノベあるあるの、酒場的な何かに期待したのだけど考えてみれば、この世界の人たちって昼間はみんな仕事してるのよね。酒場なんてあったとしても夜しか意味ないわね。
「あとは、北のハンターギルドや傭兵ギルドのあるエリアなら可能性あるかもしれないけど……」
「え?ハンターや傭兵も昼間は仕事してるんじゃないの?」
「あの手の仕事はリスクも大きいけど、それに見合った収入もあるはずだからね。駆け出し以外なら。それに仕事の内容的に中堅以上なら休息をとってコンディションを整えないとパフォーマンスにも影響あるだろうから、そういう休んでいる彼らに昼間の食事を提供する店はあるとは思うよ」
そう言えば日本でも消防士なんかは一般のサラリーマンとは違った勤務体系だって聞いたことあるわね。プロスポーツ選手だってある意味そうだろうし。うん一般人と違う勤務の人がいるのは分かったわ。
「じゃあ、北エリアに行ってみましょうよ」
あたしがそう言うと瑶さんがちょっと顔を顰めたわね。
「ただ、荒っぽい奴らが多そうだから朝未を連れて行っていいものか迷う面はあるんだよね」
「え?ハンター登録の時の事見ていたでしょ?あたし結構平気だと思うの」
あら、瑶さんたら微妙な顔で頭掻いてるわね。あの時の感じなら襲われても返り討ちに出来ると思うのだけど。
「う、うん。言い方を変えよう。多分下品な奴らが多いと思うってことなんだよ」
下品?どういうことかしらね?そりゃ上品な食べ方するような人たちじゃないのは分かるけど。
あたしが意味が分からず頭を傾げていると、瑶さんがため息をついて口を開いてきたわ。
「あまり言いたくはないけど、こういう時代背景で生き死にの仕事をしてると、その種族保存の本能が刺激されてね、そういう方向に行く奴らが多いと思うんだよ」
種族保存の本能?
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ボッ。それってうわあ、ちょっとそういうことよね。瑶さんも言いにくかったのは分かるけど、気づいたら顔が熱いわ。で、でもあたしなんかをそういう対象にしたりしないわよね。そりゃあと5年経てばそういう対象に見られないほうが悔しいかもしれないけど。冷静に考えて今のあたしをそういう対象にみる変態はさすがに少数派よね。
「ということで、行くだけ行ってみましょう。あまりに見るに堪えないようなら諦めて、そのあたりのトレトゥールで買って食べればいいでしょ」
「何が『ということ』なのかは分からないけど、朝未が良いなら行ってみようか」
北エリアはハンターギルド登録の時にチラリと見ただけだったのだけど、こうしてじっくり見る街並みは他の区画に比べて道が少し広いかしら。あと歩いている人がごついし、武装してる人が多いわね。
「ふーん、思ったより静かね」
「なんだい、いきなり」
「うーん、もっとこう、雑然というか、喧騒というかそんな感じかと思ったの」
「さすがに、そんなわけないだろう。ハンターだって傭兵だって無駄に争って怪我をしたら仕事に障るんだから」
「でも、ハンターギルドで登録の時には無駄に喧嘩売られたわよ」
「まあ、あれは無駄にプライドだけ高くて朝未の見た目に騙されたってとこだろうね」
「え、あたしの見た目?あたしの可愛い見た目に騙された感じ?ああ、あたしって悪女ね」
”くふふ”と笑っていると瑶さんが呆れた顔になったわね。
「まあ可愛い見た目ってのは間違いじゃないけど、意味がちょっと違うんだが、それに悪女っていうのも何かちょっとなあ……。まあ嬉しそうだからいいけど」
瑶さんの、そんな呟きは聞こえません。
「あ、瑶さん、ここ入ってみませんか」
何か賑やかそうな声の聞こえてくるお店があったので瑶さんに提案してみたのよね。
あら?ちょっと瑶さんの表情が微妙ね。
「ここかあ。風来のバイェステロスね。とりあえず朝未は私の後ろから入っておいで」
「後ろから?」
そう言うと瑶さんが入口をくぐったのであたしも瑶さんが言うように後から続いて入ったの。
「ぐわははは、そりゃ貴様が間抜けなだけだろーが……」
「うるせーよ。ほっとけ」
「おーい、ねえちゃんエールお代わりだ」
「あいよ、ちょっと待ってな」
「なあ、セシル良いだろ上行こうぜ」
「何度もいわせんじゃないよ。あたいは売りはしないって言ってんだろ」
な、なんかカオスね。
「はあ、やっぱりこういう店だったか。朝未、とりあえず座ってみるか?」
「え、ええ。ちょっとびっくりしたけど、暴れてるような人はいないみたいなので」
「いらっしゃいませ。初めて見る顔ですね」
空いていた隅のテーブルについたあたし達にウェートレスさんが声を掛けてくれたの。
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