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異世界文明との接触
第42話 酒場「風来のバイェステロス」
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「いらっしゃいませ。初めて見る顔ですね」
「ああ、先日エルリックについたばかりでね」
「そうなんですね。エルリックはいかがですか?」
「活気のある良い街ですね」
「全体に治安も良いのでお子さん連れでも比較的安心して過ごせると思います。ただ、正直に言わせていただくと、うちを含め北エリアにはあまりよろしくない人たちがいますので注意が必要ですが」
「おーいセシル、うちの治安は悪くねぇぞ」
あら、カウンターの向こうから厳つい感じのおじさんが苦笑いで声を掛けてきたわね。
「店長それは、北エリアとしてはでしょうが。商業区だったらうちの客の半分はしょっ引かれてるわよ」
「そりゃまあ、そうだろうが。とりあえず普通に飯を食う分には問題ないだろ」
店長さんの言葉にセシルと呼ばれたウェートレスさんがあれを見ろとばかりにあたし達の隣のテーブルに顎をしゃくって見せたわね。そこにいたのは、昼間からずいぶんとお酒が入った髭のおじさんと、片耳が無くて頬に大きな傷のあるおじさんなのだけど。
「おら、さっさと出すもの出して楽になれや」
「てめえ、イカサマしやがったな」
え?ここ酒場よね、賭場じゃないわよね。
あ、もうつかみ合いを始めたわ。
っと、こっちにまでとばっちりが来そうね。
「ほら、朝未。私の後ろに下がりなさい。狙われているよ」
瑶さんが、あたしに声を掛けて後ろに引っ張ってくれたわね。
あ、やっぱり。あたしは座っていた椅子から腰を浮かせてスルリと後ろに下がって避けたの。
グラガッシャーン!!
あたしの目の前を片耳のおじさんの手が泳いでテーブルを叩き、ひっくり返したわ。
あら?2人とも何か驚いた顔してるわね。
「なあ、あんたら私のバディに変なちょっかい掛けるのはやめてもらおうか」
瑶さんが低い声で2人に警告したわね。
「セシルさんと言ったか。こういう輩はこの店ではどうするんだ?」
「はあ、まあ基本的に客同士のトラブル自体にはノータッチなんだけどね……」
セシルさんはこっちに倒れ込んできたおじさん2人に冷たい目を向けたわね。
「ほら、あんたらがぶち壊した店のテーブルは弁償してもらうよ。それに今のは明らかにあんたらが一方的に突っかかっていったんだからね、この2人の今日の昼めしはあんたらにつけておくからね」
「セシルさん、そりゃねぇよ」
「あたいは、あんたらのために言ってるんだよ。小さい女の子にのされてメンツを失う前にやめておけってね」
「はあ?いくらセシルさんでもそりゃ言い過ぎだぜ。いくら比喩でもその言い方はないだろ」
あら?セシルさん頭を抱えたわね。
「天使ちゃん、また絡まれてるようだな」
え?あたしのこと天使って呼ぶってことは昨日ハンターギルドにいた人ってことよね。
「げっ、ギルマス。なんでここに」
「ん?いちゃいかんのか?」
「い、いえ。でも、いつもはギルドで食べてますよね」
「ふん、貴様らみたいに余計な問題を起こす奴らがいるからな。時々見回っているんだよ」
「あ、いや……」
「まあセシルの言ったように、おまえらがぶっ壊したテーブルとその2人の昼めし代を払うなら今回だけは見なかったことにしてやる。それが嫌だってんなら。分かってるな」
「わ、わかりました。払います。払いますから」
2人のおじさんは慌ててお金を払うとお店を出ていったわ。
「うふふ、そう。やっぱりあなたが天使ちゃんだったのね」
「えと、セシルさん?なんで知ってるの?」
「ふふ、ここは酒場よ。ギルドであった面白い話なんかその日のうちに広がるわ」
「ええ?そんなにですか?」
「そりゃ落ち目とは言え6級ハンターを登録もしてない可愛らしい女の子が手玉に取ったなんて面白い話、他にないもの。でも、これで天使ちゃんはこのお店で安心して過ごせるわよ」
「ほえ?なんでですか?」
「手を出して自己満足できる可能性より、返り討ちにあって嗤われるリスクの方が高いもの。ただ、お誘いはあるかもしれないけどね」
そう言うとセシルさんはキレイにウィンクをしてカウンターに戻っていったわ。
「ねえ、瑶さん。お誘いって何かしら?」
「ん?夜のお誘いか?」
「え?」
あたしは思わず自分の身体を抱きしめちゃったわ。
「冗談だよ。パーティーメンバーへの誘いだろう」
「え?なんで?あたしなんの実績もないわよね」
「まあ、簡単に言えば、同じ実力ならムサイおっさんより可愛い女の子のほうが一緒に居て嬉しいっていう男の正直な欲望かな。言葉が通じないことは知られてないしね。朝未も同じ一緒にいるなら他が同じならイケメンの方がいいだろ」
「ん、どうかしらね。あたしあまり見た目って気にしないもの。イケメンは別に嫌いじゃないけど、あれは観賞用ね」
「はーい、本日のお勧めランチよ。さっきのおバカさんたちがお金払ってくれてるからお2人はタダだから安心して食べていってね」
あたし達が話しているところにセシルさんがお盆を持ってきてくれたわ。
「うわあ、おいしそう」
白パンに野菜スープ、お肉たっぷりのシチュー、飲み物はジュースかしらね。
あれ?この世界の食事って粗末なんじゃなかったかしら?
「うちはハンター相手に商売してるからね。多少高くても美味しくてボリュームのあるものを出すようにしてるのよ」
どうやら、あたしは顔に出てたみたいね。でも、美味しいご飯が食べられそうなのは助かるわ。
「ああ、先日エルリックについたばかりでね」
「そうなんですね。エルリックはいかがですか?」
「活気のある良い街ですね」
「全体に治安も良いのでお子さん連れでも比較的安心して過ごせると思います。ただ、正直に言わせていただくと、うちを含め北エリアにはあまりよろしくない人たちがいますので注意が必要ですが」
「おーいセシル、うちの治安は悪くねぇぞ」
あら、カウンターの向こうから厳つい感じのおじさんが苦笑いで声を掛けてきたわね。
「店長それは、北エリアとしてはでしょうが。商業区だったらうちの客の半分はしょっ引かれてるわよ」
「そりゃまあ、そうだろうが。とりあえず普通に飯を食う分には問題ないだろ」
店長さんの言葉にセシルと呼ばれたウェートレスさんがあれを見ろとばかりにあたし達の隣のテーブルに顎をしゃくって見せたわね。そこにいたのは、昼間からずいぶんとお酒が入った髭のおじさんと、片耳が無くて頬に大きな傷のあるおじさんなのだけど。
「おら、さっさと出すもの出して楽になれや」
「てめえ、イカサマしやがったな」
え?ここ酒場よね、賭場じゃないわよね。
あ、もうつかみ合いを始めたわ。
っと、こっちにまでとばっちりが来そうね。
「ほら、朝未。私の後ろに下がりなさい。狙われているよ」
瑶さんが、あたしに声を掛けて後ろに引っ張ってくれたわね。
あ、やっぱり。あたしは座っていた椅子から腰を浮かせてスルリと後ろに下がって避けたの。
グラガッシャーン!!
あたしの目の前を片耳のおじさんの手が泳いでテーブルを叩き、ひっくり返したわ。
あら?2人とも何か驚いた顔してるわね。
「なあ、あんたら私のバディに変なちょっかい掛けるのはやめてもらおうか」
瑶さんが低い声で2人に警告したわね。
「セシルさんと言ったか。こういう輩はこの店ではどうするんだ?」
「はあ、まあ基本的に客同士のトラブル自体にはノータッチなんだけどね……」
セシルさんはこっちに倒れ込んできたおじさん2人に冷たい目を向けたわね。
「ほら、あんたらがぶち壊した店のテーブルは弁償してもらうよ。それに今のは明らかにあんたらが一方的に突っかかっていったんだからね、この2人の今日の昼めしはあんたらにつけておくからね」
「セシルさん、そりゃねぇよ」
「あたいは、あんたらのために言ってるんだよ。小さい女の子にのされてメンツを失う前にやめておけってね」
「はあ?いくらセシルさんでもそりゃ言い過ぎだぜ。いくら比喩でもその言い方はないだろ」
あら?セシルさん頭を抱えたわね。
「天使ちゃん、また絡まれてるようだな」
え?あたしのこと天使って呼ぶってことは昨日ハンターギルドにいた人ってことよね。
「げっ、ギルマス。なんでここに」
「ん?いちゃいかんのか?」
「い、いえ。でも、いつもはギルドで食べてますよね」
「ふん、貴様らみたいに余計な問題を起こす奴らがいるからな。時々見回っているんだよ」
「あ、いや……」
「まあセシルの言ったように、おまえらがぶっ壊したテーブルとその2人の昼めし代を払うなら今回だけは見なかったことにしてやる。それが嫌だってんなら。分かってるな」
「わ、わかりました。払います。払いますから」
2人のおじさんは慌ててお金を払うとお店を出ていったわ。
「うふふ、そう。やっぱりあなたが天使ちゃんだったのね」
「えと、セシルさん?なんで知ってるの?」
「ふふ、ここは酒場よ。ギルドであった面白い話なんかその日のうちに広がるわ」
「ええ?そんなにですか?」
「そりゃ落ち目とは言え6級ハンターを登録もしてない可愛らしい女の子が手玉に取ったなんて面白い話、他にないもの。でも、これで天使ちゃんはこのお店で安心して過ごせるわよ」
「ほえ?なんでですか?」
「手を出して自己満足できる可能性より、返り討ちにあって嗤われるリスクの方が高いもの。ただ、お誘いはあるかもしれないけどね」
そう言うとセシルさんはキレイにウィンクをしてカウンターに戻っていったわ。
「ねえ、瑶さん。お誘いって何かしら?」
「ん?夜のお誘いか?」
「え?」
あたしは思わず自分の身体を抱きしめちゃったわ。
「冗談だよ。パーティーメンバーへの誘いだろう」
「え?なんで?あたしなんの実績もないわよね」
「まあ、簡単に言えば、同じ実力ならムサイおっさんより可愛い女の子のほうが一緒に居て嬉しいっていう男の正直な欲望かな。言葉が通じないことは知られてないしね。朝未も同じ一緒にいるなら他が同じならイケメンの方がいいだろ」
「ん、どうかしらね。あたしあまり見た目って気にしないもの。イケメンは別に嫌いじゃないけど、あれは観賞用ね」
「はーい、本日のお勧めランチよ。さっきのおバカさんたちがお金払ってくれてるからお2人はタダだから安心して食べていってね」
あたし達が話しているところにセシルさんがお盆を持ってきてくれたわ。
「うわあ、おいしそう」
白パンに野菜スープ、お肉たっぷりのシチュー、飲み物はジュースかしらね。
あれ?この世界の食事って粗末なんじゃなかったかしら?
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