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ギルドからの依頼
第53話 魔獣と魔物
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あたしと瑶さんは、この1カ月商業ギルドでの勉強とハンターギルドの訓練スペースでの魔法の練習に明け暮れた。
その成果としてあたしは地水火風闇の初級魔法一通りと聖属性魔法を中級まで発動に成功したし、瑶さんも聖属性魔法の初級魔法を発動させることに成功していたわ。ただ、瑶さんの聖属性魔法は発動のはやさも効果もあたしの聖属性魔法に及ばないので、あたしと一緒に居る限り使う事はないんじゃないかしら。
それにギルドにある資料全てを写し終わったし、この国の文字は覚えたし、言葉も日常会話程度なら話せるようになったわね。
瑶さんとも話したのだけど、やっぱりあたし達の身体は運動能力だけでなく色々と高性能になっているのは間違いなさそう。
「アサミ様、今日も魔法の練習ですか?」
「ええ、でも現時点で発動可能な魔法は全て覚えられたようなので、そろそろお仕事をするかもしれません」
「朝未は、かなりの魔法を覚えたよね」
魔法の練習をしていると、いつものごとくアレッシアさんが声をかけてきたわ。監視というのとも違うのだろうけれどあたし達が魔法の練習をしていると頻繁に声を掛けに来るのよね。
そして瑶さん、魔法の練習が成功したアピールに協力ありがとう。
「そういえばアサミ様は聖属性魔法も練習されていましたよね。発動は見えなくて分かりにくいものが多いですが」
え、アレッシアさんは気付いてたの?
「あー、一応秘密でお願いします。神殿とか王家とか面倒なのが来るのは勘弁してほしいので」
「ええ、ええ、そうでしょうとも。秘密、いえ、私は何も知りませんから。話すことは出来ません。将来有望で有能なハンターを国や神殿にに奪われてたまりませんから」
アレッシアさんがフフフと笑ったので、一応大丈夫よね。
「ありがとうございます。アレッシアさんがそういうスタンスなら安心して頑張れます」
「さて、そういうところでそろそろ仕事を見繕いに行こうか」
練習を切り上げて瑶さんが声を掛けてきたので、あたしも横に並んで掲示板に向かったの。
「あ、ヨウ様、アサミ様。掲示板の依頼でなく、こちらを検討いただけませんか?」
掲示板の依頼を確認に向かっていたあたし達にアレッシアさんが声を掛けてきたの。
「なんですか?何か特別なものでも?」
瑶さんが、自然にカウンターについて確認を始めたわ。アレッシアさんは美人だものね。特別な感情を持っていなくても男の人ならお近づきなれば嬉しいわよね。ちょっとモヤっとするけど、あたしと瑶さんは、あくまでもバディだもの。それに瑶さんの年齢であたしに特別な感情を持ったらちょっとダメよね。うん、大丈夫、あたしと瑶さんはバディ、この2カ月独り占めしてきていたからちょっとモヤッとしただけね。
「こちらの依頼なんですが」
アレッシアさんが差し出してきた依頼票を覗き込む。
「エルリックの北エリアで魔物の討伐ですか?」
「はい、8級から6級向けの依頼で、通常は6級ハンターに出すのですが、お2人は8級ですが、ちょっと例外なようですのでいかがかと思いまして」
「ん?魔物ですか?魔獣ではなく?」
あら?瑶さんが何か引っかかったようね。
「はい、北エリア、地図で言いますとこのあたりの森ですね。こちらにゴブリンやオークが侵入してのが確認されたため、その討伐依頼となります」
お、ファンタジー定番の敵の名前が出て来たわね。いるのねゴブリンやオーク。でもクッコロ展開はノーサンキューだわ。その辺りどうなのかしら。
「あ、あの。ゴブリンやオークが出るんですか?」
「ええ、普段は人の領域のこんな近くには来ないんですが」
「それと、その。あたしの住んでいた地域の伝説でゴブリンやオークが女性を襲うというお話がありまして、そのあたりはどうなんでしょうか?」
「え?女性をですか?まあ体力の低さから狙われる率は高いですがそれの事でしょうか?」
あら、瑶さんが横で肩を揺らしているわね。笑うのを一生懸命に我慢しているのがバレバレよ。あたしは瑶さんの脇腹に肘うちを打ち込んでおいたわ。
「くぅ、朝未、酷いじゃないか。それと、アレッシアさん、朝未が言っているのはそう言う襲われるでなく苗床的に襲われるという伝説というかおとぎ話があるんですが、実際にはどうかってことです」
「苗床……?」
あ、アレッシアさんの顔が真っ赤に染まったわ。思いのほか純情なのね。
「コホン、えー、これまでの記録ではそういった事例は見つかっておりません。もちろん物理的に襲われ食料にされていた事例は枚挙にいとまがありませんが」
でも、よかった。クッコロ展開だけは無いのね。負けて死ぬのは仕方なくても、あ、いえ死にたくは無いけど。でも、意識のあるままゴブリンやオークに犯されるのはもっと耐えられないもの。あれ?でも瑶さんもクッコロ知ってるのね。
「ふーん」
あたしは瑶さんをジーっと見ちゃったわ。
あ、気付いた瑶さんが動揺して視線をそらしたわね。くふふ、これは後で揶揄うネタが手に入ったって事ね。
「と、それはそれとしてお仕事の話ですね。先ほど瑶さんも言ってましたが魔物って言ってますよね。魔獣ではなく。何が違うんですか?」
「あ、ご存じなかったんですね。魔獣と魔物の共通点はその体内に魔石を持つことですが、その成り立ちが違うと言われています。魔獣は地に漂う瘴気により獣が魔に落ちたもの。どちらかといえば単なる獣の延長とされています。対して魔物は魔王の眷属と言われ武器を持つことが出来、多少の智慧を巡らすことができる存在とされています」
「え、魔王っているんですか。それに魔物は魔獣より強いんですか?」
あたしは1カ月前のナインテールフォックスとの戦いを思い出して腰が引けてしまったわ。
「魔王は、いると言われていますが、確認はされていません。あと、単純な強さでは魔物は必ずしも魔獣より強いというわけではありません。もちろん上位の魔物であればまた桁が違うそうですが、今回対象としているゴブリンやオークであれば強さ自体はそれこそスリーテールフォックス程度と思っていただければ十分です。ただし、スリーテールフォックスとの違いとして群れを作る習性があることと、武器を持つことがあること、それと多少戦術的な動きをすることがあると言ったところでしょうか」
それ大分違うと思うのよね。あたしはため息をつきつつ瑶さんと目を合わせた。
その成果としてあたしは地水火風闇の初級魔法一通りと聖属性魔法を中級まで発動に成功したし、瑶さんも聖属性魔法の初級魔法を発動させることに成功していたわ。ただ、瑶さんの聖属性魔法は発動のはやさも効果もあたしの聖属性魔法に及ばないので、あたしと一緒に居る限り使う事はないんじゃないかしら。
それにギルドにある資料全てを写し終わったし、この国の文字は覚えたし、言葉も日常会話程度なら話せるようになったわね。
瑶さんとも話したのだけど、やっぱりあたし達の身体は運動能力だけでなく色々と高性能になっているのは間違いなさそう。
「アサミ様、今日も魔法の練習ですか?」
「ええ、でも現時点で発動可能な魔法は全て覚えられたようなので、そろそろお仕事をするかもしれません」
「朝未は、かなりの魔法を覚えたよね」
魔法の練習をしていると、いつものごとくアレッシアさんが声をかけてきたわ。監視というのとも違うのだろうけれどあたし達が魔法の練習をしていると頻繁に声を掛けに来るのよね。
そして瑶さん、魔法の練習が成功したアピールに協力ありがとう。
「そういえばアサミ様は聖属性魔法も練習されていましたよね。発動は見えなくて分かりにくいものが多いですが」
え、アレッシアさんは気付いてたの?
「あー、一応秘密でお願いします。神殿とか王家とか面倒なのが来るのは勘弁してほしいので」
「ええ、ええ、そうでしょうとも。秘密、いえ、私は何も知りませんから。話すことは出来ません。将来有望で有能なハンターを国や神殿にに奪われてたまりませんから」
アレッシアさんがフフフと笑ったので、一応大丈夫よね。
「ありがとうございます。アレッシアさんがそういうスタンスなら安心して頑張れます」
「さて、そういうところでそろそろ仕事を見繕いに行こうか」
練習を切り上げて瑶さんが声を掛けてきたので、あたしも横に並んで掲示板に向かったの。
「あ、ヨウ様、アサミ様。掲示板の依頼でなく、こちらを検討いただけませんか?」
掲示板の依頼を確認に向かっていたあたし達にアレッシアさんが声を掛けてきたの。
「なんですか?何か特別なものでも?」
瑶さんが、自然にカウンターについて確認を始めたわ。アレッシアさんは美人だものね。特別な感情を持っていなくても男の人ならお近づきなれば嬉しいわよね。ちょっとモヤっとするけど、あたしと瑶さんは、あくまでもバディだもの。それに瑶さんの年齢であたしに特別な感情を持ったらちょっとダメよね。うん、大丈夫、あたしと瑶さんはバディ、この2カ月独り占めしてきていたからちょっとモヤッとしただけね。
「こちらの依頼なんですが」
アレッシアさんが差し出してきた依頼票を覗き込む。
「エルリックの北エリアで魔物の討伐ですか?」
「はい、8級から6級向けの依頼で、通常は6級ハンターに出すのですが、お2人は8級ですが、ちょっと例外なようですのでいかがかと思いまして」
「ん?魔物ですか?魔獣ではなく?」
あら?瑶さんが何か引っかかったようね。
「はい、北エリア、地図で言いますとこのあたりの森ですね。こちらにゴブリンやオークが侵入してのが確認されたため、その討伐依頼となります」
お、ファンタジー定番の敵の名前が出て来たわね。いるのねゴブリンやオーク。でもクッコロ展開はノーサンキューだわ。その辺りどうなのかしら。
「あ、あの。ゴブリンやオークが出るんですか?」
「ええ、普段は人の領域のこんな近くには来ないんですが」
「それと、その。あたしの住んでいた地域の伝説でゴブリンやオークが女性を襲うというお話がありまして、そのあたりはどうなんでしょうか?」
「え?女性をですか?まあ体力の低さから狙われる率は高いですがそれの事でしょうか?」
あら、瑶さんが横で肩を揺らしているわね。笑うのを一生懸命に我慢しているのがバレバレよ。あたしは瑶さんの脇腹に肘うちを打ち込んでおいたわ。
「くぅ、朝未、酷いじゃないか。それと、アレッシアさん、朝未が言っているのはそう言う襲われるでなく苗床的に襲われるという伝説というかおとぎ話があるんですが、実際にはどうかってことです」
「苗床……?」
あ、アレッシアさんの顔が真っ赤に染まったわ。思いのほか純情なのね。
「コホン、えー、これまでの記録ではそういった事例は見つかっておりません。もちろん物理的に襲われ食料にされていた事例は枚挙にいとまがありませんが」
でも、よかった。クッコロ展開だけは無いのね。負けて死ぬのは仕方なくても、あ、いえ死にたくは無いけど。でも、意識のあるままゴブリンやオークに犯されるのはもっと耐えられないもの。あれ?でも瑶さんもクッコロ知ってるのね。
「ふーん」
あたしは瑶さんをジーっと見ちゃったわ。
あ、気付いた瑶さんが動揺して視線をそらしたわね。くふふ、これは後で揶揄うネタが手に入ったって事ね。
「と、それはそれとしてお仕事の話ですね。先ほど瑶さんも言ってましたが魔物って言ってますよね。魔獣ではなく。何が違うんですか?」
「あ、ご存じなかったんですね。魔獣と魔物の共通点はその体内に魔石を持つことですが、その成り立ちが違うと言われています。魔獣は地に漂う瘴気により獣が魔に落ちたもの。どちらかといえば単なる獣の延長とされています。対して魔物は魔王の眷属と言われ武器を持つことが出来、多少の智慧を巡らすことができる存在とされています」
「え、魔王っているんですか。それに魔物は魔獣より強いんですか?」
あたしは1カ月前のナインテールフォックスとの戦いを思い出して腰が引けてしまったわ。
「魔王は、いると言われていますが、確認はされていません。あと、単純な強さでは魔物は必ずしも魔獣より強いというわけではありません。もちろん上位の魔物であればまた桁が違うそうですが、今回対象としているゴブリンやオークであれば強さ自体はそれこそスリーテールフォックス程度と思っていただければ十分です。ただし、スリーテールフォックスとの違いとして群れを作る習性があることと、武器を持つことがあること、それと多少戦術的な動きをすることがあると言ったところでしょうか」
それ大分違うと思うのよね。あたしはため息をつきつつ瑶さんと目を合わせた。
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